開きかけた未来への扉があまりにもあっけなく閉ざされてしまった。
でも、本当は分かっていた。
扉なんて初めからなかったんだ。
自分がどこへ行こうとしていたのか、それももうよく分からない。
気付けばもうずっと想像も妄想も広げられずにいる。
ショコラのインスピレーションも全く湧いてこない。
何でだろう?
どうして?どうして未来に何も思い描けないんだろう?
失恋ショコラティエ 第10話
簡単感想で。
疑心暗鬼な気持のまま、紗絵子さんとベッドを共にする日々を送る爽太。
紗絵子さんの方は、店の掃除までするようになって、すっかり居候という名の同棲が
板についてきてしまっているのだった。
それを嫌な気持ちで見つめる薫子さん。
紗絵子さんなら4文字で返されたメール、何て返信します?
すっかり籠絡されていたまつりを思い出した薫子さんは紗絵子さんに聞いてみる。
関谷から、2か月ぶりにあの長文メールの返信が来たのだ。
「くわしく」
中身は、その四文字のみ。
2月から3月にかけて、すごく忙しい職種の人とか?
わりと若くてあんまりおしゃべりしないタイプの人だったり?
まるで占い師のように当てていく紗絵子さん。
薫子さんがすぐに返信しなかったのは「モテテク」を意識したから…と話すと、
自分なら返したい時にすぐに返すと言う。
返事が遅れて喜ぶ人はいないだろうし。
こういうところは、しごく真っ当。
つまり、紗絵子さんは別に「モテテク」は使っていないらしい。
意識的にでも無意識的にでも人の気を引く努力をしてる人が好かれてるんだと
思うんですよね。
紗絵子語録ができそうなほど素敵なご意見ばかり…。
つまり、天然で可愛い。天然でモテる。
それが紗絵子さん…マジか…。
まぁ…一番可愛く見えるだろう装いや喋りをしているという事は、計算と言えば計算だし、
好かれるための努力といえば努力だし…。
人間、好感度を得るために何かしら考える生き物だし、そう考えると…
「計算」って生きるために必要とも言えるのかも。
好きにさせて好きになってくれたら好きになるのか?
あれ?今何かエポックメーキングな理論を聞いた気がするぞ…。
と、薫子さんが思うように私も思ってしまう…。
それがこのドラマの作りの上手いところ。
もしかしたら、紗絵子さんってすごく頭のいい人なのでは…。
と、薫子さんと同じように思える自分がいるわけで。
つまり、説得力がある。
でも、だからと言って好感は全く持てないんだけどね。
あの高い声でキャピキャピした話し方とか結構ゾッとしてる。
さとみちゃんが……嫌いになりそうなほど上手い。
爽太にはボネールのシェフから手紙がくる。
オリヴィエいわく、
ボネール本店のシェフショコラティエが辞めることになったんだって。
それで代わりを探してるって。話ってそのことなんじゃない?
爽太もチーフの候補ってことだよ。
爽太は考える…紗絵子さんと一緒にパリへ行こうと。
しかし、自分がボネールのシェフショコラティエになって、紗絵子さんが側にいる
イメージが湧かない。
煮詰まっていく爽太。
で、今回は、爽太がシェフに会いに軽井沢に行っている間に停電になり、チョコレートの
事を心から心配している紗絵子さんを薫子さんがかなり見直すお話だった。
(端折ってすいません)
京都旅行に行ったオリヴィエとまつりの代わりに店に出た姿をダンナに見られて、
爽太がいない間に連れ戻されそうになったりね。
関係なくありません!私は紗絵子さんの…友達です!
彼女には彼女なりの考えがあって家を出てきたんです。
それをろくに聞こうともせず、嫌がってるのを無理やり連れて帰るなんて
友達として見過ごすわけにはいきません。
とか…「友達」とか言っちゃうしね。
しかし、薫子さん、敵に回せばうるさい小姑かも知れないけれども味方に付ければ男前。
独裁ダンナ吉岡との関係が変わらない今、家に帰りたくない、というのが紗絵子さんの
主張なのだった。
ダンナ、恐いし…乱暴だし…確かにその言い分は解る。
でも、紗絵子さんに今イチ同情できないのは、爽太とやっちゃってるからね…。
ただ隠れ住んでいるだけならば可哀想にと思えるんだけど。
爽太のヴィジョンも、ちょっとどうなんだ。
紗絵子さんと子どもと幸せに暮らす図。
そういう妄想するならば…とりあえず、紗絵子さんに家庭がある事を思い出せと
思うのだった。
ボネールに作品を持って会いに行った爽太は、ずばり不出来を指摘される。
で、思うのだった。
気付けばもうずっと想像も妄想も広げられずにいる。
ショコラのインスピレーションも全く湧いてこない。
どうして未来に何も思い描けないんだろう?
結局、爽太のインスピレーションも素晴らしいショコラティエに上り詰めるヴィジョンも、
紗絵子さんに対する妄想を実現したいという目的あればこそ。
つまり…
爽太は失恋ショコラティエじゃないと、良い作品は作れないんだよね。
紗絵子さんが側に居すぎて、妄想ができない。
この辺までが現行連載中の原作の限界で、最終回はほぼオリジナルらしい。
ドラマ的には勝手に先へも進めないだろうから、紗絵子さんは何かしらの切っ掛けで
吉岡の元に戻る…あるいは何処かへ出ていく。
で、爽太は失恋ショコラティエに戻って作品作りに勤しむと…。
そんな結末になる気がする。
紗絵子さん、吉岡の子どもも出来てるっぽいし。
すっかり脇役以下になってしまったえれなをどう処理するのか個人的に注目してる。
爽太(松本潤)は、紗絵子(石原さとみ)に恋い焦がれながらも、ふたりの関係に
行き詰まりを感じ始めていた。
そんな折、かつて爽太が修行したフランスの老舗ショコラティエ「ボネール」から
エアメールが届く。
オリヴィエ(溝端淳平)は、「ボネール」が探しているというチーフショコラティエの候補に、
爽太の名前が挙がったのでは、と話す。もしも、「ボネール」のショコラティエになれたら、紗絵子との未来を切り開くことが
できるかもしれない、爽太は祈るような思いを抱く。その頃、薫子(水川あさみ)は、関谷(加藤シゲアキ)からの「くわしく」とだけ書かれた
メールへの返信に頭を抱えていた。
困った薫子は、紗絵子に相談。紗絵子は、薫子が想像すらしなかった返信を提案する。同じ頃、えれな(水原希子)は念願のショーへの出演を終えた。
そこに爽太の姿はなかったが、六道(佐藤隆太)が見守ってくれていた。後日、軽井沢に滞在中のボネールに招かれた爽太は、自作のショコラを携えて出かけていく。
オリヴィエとまつり(有村架純)は京都旅行に出かけ、「ショコラ・ヴィ」には紗絵子がいる
だけだった。
そんな夜、「ショコラ・ヴィ」が停電してしまい、困った紗絵子は薫子に電話をする。
冷蔵庫や冷凍庫にあるショコラの材料が心配だという紗絵子。
薫子はタクシーで店にかけつけた。
まさにその頃、爽太はボネールの部屋をノックし…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
よろしければ→【2014年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表
※キャスト
小動爽太 … 松本潤
高橋紗絵子 … 石原さとみ
井上薫子 … 水川あさみ
オリヴィエ・トレルイエ … 溝端淳平
加藤えれな … 水原希子
吉岡幸彦 … 眞島秀和
小動まつり … 有村架純
関谷宏彰 … 加藤シゲアキ
六道誠之助 … 佐藤隆太
小動誠 … 竹中直人
※スタッフ
プロデューサー … 若松央樹、小原一隆
演出 … 松山博昭
脚本 … 安達奈緒子
音楽 … Ken Arai
原作 … 「失恋ショコラティエ」水城せとな
主題歌 … 「Bittersweet」嵐
コメント
「失恋ショコラティエ」第10話 感想
薫子さんのモノローグが最高傑作な第10話でした!!
紗絵子に恋愛講座を受けるシーンも、関谷に会って飲みながら話すシーンも。
このドラマって登場人物のモノローグが笑えるツボなんだよね。
爽太のは心の内の不安や葛藤に変化してきましたよ。
だからコミカルな状況は薫子さんに限られてきた感じが…。
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失恋ショコラティエ 第10話
好きになってもらえるってすごく うれしくないですか?
この人だって 薫子さんのことを好きになったら
メールの返事が 早くなったりとか 変わってくるだろうし。
そうなったら 薫子さんもこの人のこと好きになるかもしれない。
「せっかくの縁ですから 関谷さんを 落としましょう!」
「くわしく」 のメールをどうするか?マジ相談して、
いつのまにかのっかっちゃって・
「くわしく話…
失恋ショコラティエ 第10話
「最終回目前!未来に何も思い描けない」
内容
紗絵子(石原さとみ)と一緒にいながらも、
爽太(松本潤)は、紗絵子から自分への気持ちが無いことに気づき始める。
そのころ薫子(水川あさみ)は、関谷(加藤シゲアキ)からのメールに困惑。
思い切って紗絵子に相談し…
失恋ショコラティエ 第10話
爽太(松本潤)は紗絵子(石原さとみ)に恋い焦がれていますが、同時に行き詰まりも感じていました。
いつもは楽しい妄想が爽太を楽しませていましたが、今ではその妄想にも不具合が生じています。
そんな折、かつて爽太が修行したフランスの老舗店・ボネールからエアメールが届きます。
オリヴィエ(溝端淳平)は、その老舗店のチーフショコラティエの候補に爽太の名前が挙がったのではと話します。
…
失恋ショコラティエ #10
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