徳本美和子の出血の原因は解らないまま・・・
君島は迷いながらも、もう一度開腹しようかと提案するが、
柊は激しく反対する。
3度目のオペは徳本さんの生きる気力を奪います。
そうしている間にも症状はますます悪化。
ついに、激しい出血の中、美和子は命を落とした。
間に合わなかった家族。
柊は、美和子に馬乗りになって、今だ救命措置を続けている。
死んではダメ!死んではダメ!死んではダメ!
徳本に妻の臨終を告げる君島。
残念です。
・・・何で・・・
現実を受け止められない徳本。
お母さん!お母さん!お母さん!お母さーん!
10歳の娘、優美の泣き声が響き渡る血まみれの病室。
美和子の遺体が病院から去る時、柊は顔を見せなかった。
現代の産婦人科医療では、出産時の母胎死亡は
10万件の内7件だと言う。
この病院では10年ぶり。
柊にとっては医師になってから初めての体験だった。
私たちは早く経験できてラッキーだった。
と、えりなはクールに言う。
驚く玉木。
医局の誰もが柊の精神を心配したが、翌日、柊は
不思議なほど元気に出勤してきた。
私、前に進みます。
徳本さんの事は忘れて。
しかし、美和子と同室だった佐藤の出産がいよいよ近付いた時。
破水した羊水が多少混濁していると聞いた柊の顔色が
いきなり変わったのである。
カイザー(帝王切開)です!玉木くん、用意して!
このままでは母胎が保たない
驚く玉木とスタッフたち。
先生!柊先生を止めて下さい!
カイザーだと言ってきかない柊を止めて、
病室の佐藤をなだめるスタッフの元へ、
柊が再び乗り込んでくる。
カイザーです!カイザー!カイザー!カイザー!・・・・・
佐藤の出産は無事に通常出産で終わり。
君島は柊と話し合ったが、自分の技術も判断にも間違いはないと
柊は言うばかり。
あなた、自分がおかしいって事に気付かないの?
頭を抱えた君島は、榎原に、しばらく休養させて
心療内科に診せようかと相談する。
休養はどうかな。
休んでいたら、考えるのは徳本さんの事だけになってしまう。
婦人科で預かるって言うのはどうかな。
俺のやり方で叩き直してみるよ。
産婦人科から婦人科への移動命令を告げられた柊は
私はお産が好きなんです!
と抵抗するが、院長命令であり、承諾しなければもう行くところはないと言われて
仕方なく従う事になる。
人間にとって誕生も死も同じようなものだ。
と言う榎原。
婦人科に移ってから全くオペをさせてもらえない柊は榎原に
直談判するが、榎原はオペはさせない、と冷たく言う。
君は自分を客観的に見ることができない。
客観的に物を見られているかどうか、それはその人間が
大人かどうかと言う事なんだ。
生まれ出る時に母を亡くし、10歳で父を亡くした柊は
反抗期を迎える事もなく親戚の元で過ごした。
自分を殺し、良い子でいようとして生きてきた。
そんな柊は「全能感」で物事を見ている、と榎原は言う。
すなわち、周りを見る事なく自分は全てに秀でており、自分の考えに
間違いはないと言う、自分が全ての子供のような「全能感」。
俺は、君が客観的に自分を見つめられるようになるまで
君にメスは握らせない。
柊に、今、抵抗する術はない。
出産時妊婦死亡のニュースは、たちまち雑誌の記事になった。
大病院の職員、患者は千人を超える。
どこからマスコミに話が洩れるかは解らない。
と、顧問弁護士・瀬川はあらかじめ職員に
不用意な発言や安易な謝罪はしないように
言い含めていた。
美和子の葬儀に病院のスタッフは誰も来なかった。
雑誌の記事。
専門用語ばかりの病院側の死亡説明。
徳本の心に不安と不信感が募っていった。
妻は柊を信頼していた。
徳本は病院まで行き、柊に会わせてくれと訴えるが、
もちろん会わせてはもらえない。
徳本の学生時代からの友達である桧口は、柊を誘い出し、
喫茶店で徳本に会わせた。
柊先生の口から、妻は何故死んだのか聞きたい。
と言う徳本。
ただ、それだけだったのに・・・・・
柊は徳本にぽつりと言う。
徳本さんの事は、忘れたいんです。
そうしないと前へ進めないんです。
顔色が変わる徳本・・・
妻を失った喪失感。
徳本は、ただ柊の口から、全力は尽くした事、ミスなど無かった事。
それだけを聞きたかったに違いない。
なのに柊の口から出た言葉は、妻の死なんか忘れたい。冷たい言葉。
徳本にとって、柊と病院は敵になった。
妻を殺した物になったのです。
柊がおかしいのは最初から解っている。
桧口も何で柊と徳本を外で会わせたりしたんだか。。。
怒濤の展開でした。
先週、50分も放送時間が遅れたせいで、録画が出来ておらず。。。
お陰様で2話続けて見てしまった。。。
しかし、短い2時間でした。
美和子の死は、優美の母を呼ぶ嘆きの声に涙誘われずにいられなかった。
10歳で母を亡くした優美。
10歳で父を亡くし、肉親が居なくなった柊。
優美の叫びは、まさしく柊の叫びその物。。。。。
キミは死から逃げている。
と言う榎原は、柊に16歳の末期ガン患者の担当と言う仕事を与える。
かつて自殺しようとした少女。
この少女もまた、かつての自分を映し出す鏡。
何だか、しようもない話だ。。。と思う。
でも、何故かのめり込んで見てしまう。
いつも書く事ですが。。。痛い子が出てくるドラマは
他人事と思えないの。。。
感動したのは、君島と榎原の気持ち。
大人になれない不完全な「全能感」柊を、この2人は
見捨てるのではなく受け止めようとしている。
誰よりも柊を心配していると言う君島。
鍛えて立ち直らせようとする榎原。
この2人は、父と母のない柊の父と母になろうとしている。
神様なんていないわ。
と言う柊には、身近な神が見えていない。
【キャスト】
柊 奈智 … 藤原紀香
玉木 聡 … 上地雄輔
桧口涼子 … 板谷由夏
嶋えりな … 本仮屋ユイカ
藤木敦士 … 近藤芳正
須佐見 誠二郎 … 國村隼
榎原浩史 … 中村橋之助
君島紀子 … 松下由樹
瀬川一代 … 内田有紀
徳本美和子 … 西田尚美
徳本慎一 … 八嶋智人
徳本優美 … 吉田里琴
※最近、livedoorブログさんに時々トラバが飛ばないのです。
お返しできない方は申しわけありません。
また、承認制かどうか解らないために何個も飛ばしてる場合もゴメンなさいです~
コメント
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こちらこそ、ご無沙汰ごめんなさいね(>_<)
今期はあまり書いてないはずなんだけど何か時間なくて~。
>ワタシは溜め込んでいたので
>実は3、4、5話分を一気観(笑)したのですが
>見入っちゃいましたよぉ。
お~。。。それは重い~。。。
私なんか4、5話だけでも重かったもん(>_<)
>産婦人科医を続ける為にも
>柊は向きあわなけゃいけなかったわけで
>徳本美和子の死と16才の少女の件を持ってくるとは
>痛いですが、、
>大石さん、やってくれたという感じです(苦笑)
ここら辺、さすがだと私は思ってるんですが、どうもこのドラマ、
回ってみるとブロガー評価が悪くて^^;
そもそも書いてる人さえ少ないし~。。。
>訴訟に重点を置かれちゃうと
>「白い巨塔」(笑)じゃないけど
>病院が舞台じゃなくなるし。
本当は裁判なんか必要ない気がするのよね。
柊がひと言、徳本美和子の命の重さを実感する事を
ダンナに言えばいいだけなのに。。。
言葉が上手く出なかったり、言えなかったり、で
起こる人の感情の行き違いって恐いね(>_<)
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くうさん♪こんばんは~。
こちらこそ、すっかりご無沙汰してしまい(^^;ゞ
気ままに運営していたのですが、、
訪ねて下さってありがとうございます!
>お陰様で2話続けて見てしまった。。。
ワタシは溜め込んでいたので
実は3、4、5話分を一気観(笑)したのですが
見入っちゃいましたよぉ。
産婦人科問題のドラマと思いきや
>優美の叫びは、まさしく柊の叫びその物。。。。。
産婦人科医を続ける為にも
柊は向きあわなけゃいけなかったわけで
徳本美和子の死と16才の少女の件を持ってくるとは
痛いですが、、
大石さん、やってくれたという感じです(苦笑)
今後、どんな展開になるのですかね~?
(うちのとこでもある方が言ってたけど)
訴訟に重点を置かれちゃうと
「白い巨塔」(笑)じゃないけど
病院が舞台じゃなくなるし。
柊の立ち直りと一緒に
産婦人科の現状もバランス良く描けるのか?
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私もこれリアルタイムで見てないんで、今回は
録画2時間視聴になっちゃいましたわ~(^^;ゞ
でも、結構のめり込んで見ているので時間があっと言う間なの。
>ただ・・・なんだかこのドラマ、何が描きたいのかわかりづらくなってきたように思うのは私だけでしょうか(^^;
ブロガーさん、ほとんどがそうおっしゃってる感じで(^^;ゞ
産婦人科の問題を描くドラマではないのよね。
柊と言う人間の成長物語って事なんですかね。
>この間、女子高生の未来を自分勝手な判断で奪ったことは気にならなかったのに(^^;
未来は奪っても命を奪わなければ良いらしいですね~。
「生きていればいい」らしいから。。。
死に直面するのが恐いんでしょう。
だから徳本さんの死に直面できないのね。
末期ガン患者の担当と言う荒療治が効くと良いのですが。。。
研修医たちの恋愛模様はどう絡んでいるのか正直解りません~^^;
でも、ただ出ているだけとは思えないので、彼らも何かしら
柊を救う人たちになるのでは。。。と思ってるんだけど。
>誰かが一言、「あまりのショックで精神的に不安定で今、婦人科にいます」って言えばよかったのでは?!と。(それに納得するかは別として)
あ~、そうだわ!
桧口もあの時、徳本にそう言って上げれば良かったのにね。
このドラマ、柊だけじゃなくてみんな言葉が足りないのよね^^;
徳本は裁判起こしちゃうみたいで。。。
でも、これも柊が命を考える元になるのかも知れません。
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こんばんは!
今週(?)分を見るのが遅くなってしまい、コメントが今更で申し訳ありません(汗)
いやー、私も「おかあさーん!!!」の大泣きにやられてしまって辛かったです。
ただ・・・なんだかこのドラマ、何が描きたいのかわかりづらくなってきたように思うのは私だけでしょうか(^^;
柊がいきなり狂うし、・・・。
この間、女子高生の未来を自分勝手な判断で奪ったことは気にならなかったのに(^^;
そして、研修医二人とナースの変な関係。
ナースの牽制球の意味も、その後の研修医二人も意味不明です。
このエピソードいるの?!と思っていたのに缶コーヒーの下りでさらにえええ?!でした(汗)
それにしても、ホントになんであわせちゃったのでしょうね。
誰かが一言、「あまりのショックで精神的に不安定で今、婦人科にいます」って言えばよかったのでは?!と。(それに納得するかは別として)
MRSAだ、と報告書に記載されていて説明も受けていたので院内感染の説明は受けてない、というのは違うように思うのですが・・・まあ、とにかく何だかどこに向かっているのかナゾとはいえよくない展開になって行きそうですね。。。
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>毎回終わると唖然としてしまうので
>これは現実のドラマなのかギャグなのかと
>つい疑ってしまうんですわ。
うふふ。。。
この4話5話連続視聴は、結構重かったですよ~^^
ここが要の回でしたね。
柊が本当に狂ってる事が解った回でしたわ。
平和な3話目は何だったのかしら~。
>そう考えたら君島先生や榎原先生は
>何とか救おうとしているわけで
>確かにお二人は神のように思えますね。
なかなかいないですよ。こんな人。
自分や自分の子供が社会に出て、もしも世間から外れている事を
していたとしても、こういう上司がいてくれたら。。。
人間として救ってもらえるのかも、と希望を抱かせてくれる人たちですわ。
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>「機知外に刃物」ですが
>これほど医師には穏やかな人であってもらいたい
>患者の気持ちを示す言葉はないと思うのでございます。
本当だ。。。ずばりですね~。。。
メスを持つ人は、とりあえず正常であってほしいです^^;
柊にメスはいけませんね。
>キッドは時々、自分に機知が不足していると
>思うので大丈夫だ・・・と自己診断します。
そっか。。。じゃあ、私も不足に度々気付くので、
大丈夫だと思っていて良いのかしら~(^^;ゞ
>婦人科医長・産科医長の擬似パパ・ママが
>大きな子供の柊を育てなおすことができるのか
>キッドもドキドキしながら
>見守っていきたいと思うのでございます。
私もそうです^^
どんな視聴率だとしても。。。脚本家さんには、貫いてほしいですわ。
担当患者の死があって、裁判があって、死と向き合って。。。
で、ここからですよね。このドラマ^^
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>自分なら絶対、距離を置いてしまいますが
>
>君島先生と榎原先生はとてもいい上司ですね。
なかなかこんな人にはなれないですよね~。
近付いたら自分が傷つくかも知れないって対象には
寄りたくないのが普通の人ですもん。
私だったら絶対に寄りません^^;
榎原先生は大人なんですね。
人を指導する立場にある人は、こういう人じゃないとダメですね。
>自分が犯した罪が分かるまで
>ずっとこの痛いキャラが続くみたいですね。
成長するんでしょうかね~。。。
担当のガンの子や裁判を経て、本当の命の大切さに気付くんでしょうか。
>私んとこもそうです(; ̄∀ ̄)ゞ
痛い子には立派な親が必要なんだと再認識させられるドラマ^^;
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毎回終わると唖然としてしまうので
これは現実のドラマなのかギャグなのかと
つい疑ってしまうんですわ。
柊は軸から外れているのは確かなので
何か処置して常識が宿るとも思えず
私も遠巻きのタイプだと思います。
そう考えたら君島先生や榎原先生は
何とか救おうとしているわけで
確かにお二人は神のように思えますね。
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キッドが若い頃には
精神が不自由な人々に対する
いくつかの言い回しを
子供でも知っていました。
キッドが今でもよく使うのは
「機知外に刃物」ですが
これほど医師には穏やかな人であってもらいたい
患者の気持ちを示す言葉はないと思うのでございます。
その他に
「機知外は自分を機知外とは思わない」
という言葉もお気に入りです。
キッドは時々、自分に機知が不足していると
思うので大丈夫だ・・・と自己診断します。
まあ、とにかく機知外の本来の文字列を書くのが
憚れるような言葉狩りの時代を経て
機知外はある意味、野放し状態なのですな。
そんな世の中で・・・このドラマ。
強い魅力を輝かせています。
婦人科医長・産科医長の擬似パパ・ママが
大きな子供の柊を育てなおすことができるのか
キッドもドキドキしながら
見守っていきたいと思うのでございます。
SECRET: 0
PASS:
「全能感」
こういう人って意外に多いのかもしれませんね。
自分が正しくて周りがどんなに言っても
自分の間違いを認めない人って。
自分なら絶対、距離を置いてしまいますが
君島先生と榎原先生はとてもいい上司ですね。
一方でそんな事を知らず我が道を行く柊さん。
その暴走のおかげでどんどん病院に迷惑かけてます ̄▽ ̄
自分が犯した罪が分かるまで
ずっとこの痛いキャラが続くみたいですね。
>いつも書く事ですが。。。痛い子が出てくるドラマは
>他人事と思えないの。。。
私んとこもそうです(; ̄∀ ̄)ゞ