「悪魔だと言う割にはまだ甘いな」
父親を殺すことで、自分の心が何を感じるのか試したかったんです。
なのに、それはもう できません。
お父さんが最期に言った言葉が耳から 離れないんです。
「悪魔だと言う割にはまだ甘いな」
お父さんはどうしてあんなことを したのか?
私に何を 伝えたかったのか?
どうしても分かりません。
オトナの土ドラ 真昼の悪魔 第4話「「背信」悪魔の囁き…恐怖の人体実験!」
葉子さまが父親を殺したと思い込んだ難波くんは震えあがって泣き暮らし。
自分の手術を葉子先生に任せるなんてとんでもないと、吉田先輩に訴えます。
あの人のお父さんは病死じゃない。
大河内先生に殺されたんです。
父親に告白していたんです。
「患者の命をもてあそんでいる」とか。
「身内を手に掛けないと罪悪感を得られない」とか。
全て父親を救えない無念から出た言葉だ。
われわれは常に死と隣り合わせで重い責任と 闘ってるんだ。
君の発言はわれわれ医者への冒涜だ。
当然、相手にされない難波くん。
吉田先輩の話を聞いている内に、難波くんもそういうものかも、と納得し始めます。
とても良心的で素直で……単純だから。。
その頃、葉子さまはいつものステーキハウスで1人、肉を食らっておりました。
喪服姿で!!
お骨を肴に!!
ステーキハウスのお客もみんな引いております…
こんな所で食ってたら、何か悪い者に憑りつかれそう。
…でも、おとなしく食ってるだけだし、注文もバンバン入れてくれてるし、営業妨害とは言えない……よね。。
吉田先輩に言われて納得し、葉子さまによる手術を決心した難波くんが手術室で麻酔をかけられた直後。
葉子さまが耳元で優しく語りかけてきました。
じゃあ、眠るまで少しお話ししましょうか。
この手術で大腸の悪性腫瘍を切除すると説明しましたけど…。
その腫瘍。
実は良性なんですよ。
麻酔で朦朧とする意識の中、愕然とする難波くん。
私が 検査結果を
打ち替えたんです。
…なんで?
ここでなら、あなたを私の好きなようにできるでしょ? だから。
抵抗も出来ず当然逃げる事も出来ず叫ぶことすらできない、まな板の上のお魚、難波くんである。
難波さん。 聞こえますか~?
もう一つ大事な話が あるんです。
小林トシさんに別の薬を投与して殺しかけたのは私です。
女の子にクッキーを あげたのも。
その母親を階段から突き落としたのも。
男の子にケガを負わせたのも。
全部私のしたこと。
他にも何人も患者を死なせた。
何で…。
今のあなたみたいな顔が見たいから。 それだけ。
あなたの体をめちゃくちゃに してあげる。
こういうのを体の中に残すとどうなると 思います?
目が覚めたときには全て終わってますからね。
いつものデカ針を難波くんに見せる葉子さま。
いやぁ……
以前から言っていますが、田中麗奈さんの演技は元々凄いと思ってはいたものの、このシーンは心から気持ち悪くてもう←誉めてます。
優しく激しく歌うように脅すように言い聞かせるように同情するように…
私(殺すの)失敗しないので。
の悪魔っぷりを見せつける。
凄いぞ、恐いぞ、田中麗奈!!
さて…。
葉子さまが何の計画もなく、こんな事を難波くんに言ったりやったりするワケもなく。
関東女子医大付属第三病院には、この時、小早川という大物政治家が入院しておりました。
病名は膵臓がん。
担当は葉子さまの同僚である渡来先生。
ガンはかなり進行しており、渡来先生は純粋に医師として小早川さんを救いたい。
病院としては大物政治家だから救いたい。
葉子さまは渡来先生に無認可の抗がん剤「M2DL」を使ってはどうかと提案します。
動物への実験例を 見るかぎり、これは小早川さんの膵臓がんに効果がありそうです。
もちろん、いきなり小早川さんに投与するのではなく、他の患者で人体実験を行って、成功したら。
大河内先生。
自分が 何言ってるか分かってるんですか?
渡来先生が羊飼いだとしたら、100匹の羊を連れているとき1匹の羊が迷子になったらどうしますか?
はい?
神様は他の99匹を野原に置いてでも1匹を助けに行くそうです。
でも現実は残された99匹は他の動物に襲われて犠牲になってしまいます。
本当は1匹を犠牲にして99匹を助けるべきです。
手術が終わって目覚めた難波くんは、もう猜疑心と恐怖心の塊りで、怯えてわめいて大変です。
身体に針を入れられたと吉田パイセンに訴えても信用してもらえず、自分で悪魔の正体を証明するしかありません。
院内には幸い、芳賀さんという情報通の親友がいます。
芳賀さんを通じて、難波くんは葉子さまが佐々木という老人患者に人体実験を行っていることを知るのでした。
証明しようと焦った難波くんは渾身の力で薬を持った葉子さまにアタック!!
大河内先生が、この患者に必要のない薬を使ってます!
本当です。 そのせいでここの患者の体調が 悪くなってる。
こいつを使って殺そうと しているんです!
葉子さまが落とした薬を駆けつけた看護師に頑張って手渡してみるものの……。
その薬は普段から佐々木さんに投与している通常の薬でした。
もう、難波さんに対する周囲の目は異常者を見る目つき。
でも、あの人が色んな患者を殺してるのは間違いないんです!
僕以外にも このことを知っている人がいます。
芳賀さん!
やじ馬たちの後ろの方で遠巻きに自分を見ている清掃夫・芳賀さんの姿を見つけて叫ぶ難波くん。
芳賀さんにここの病室の患者さんのことも聞きました。
まだ 証拠はないですけど大河内先生の本性を知っています。
恐ろしい殺人鬼なんです!
しかし……
芳賀さんは清掃のワゴンを押しながら、そっけなく言うのでした。
いや。 何のことですか?
いきなり何を言ってるんですか?
殺人鬼とかそんな話、したこともないです。
…何、言ってるんですか?
何でそんな嘘を………!!
ちょっと。 大丈夫ですか?
芳賀さん!
無理したせいで手術の傷が開き、処置室へ運ばれ、「暴れて危険だから」とそのまんま拘束されてしまう難波くん。
ここで、今までずっと難波くんに葉子さまが悪魔だという意識を植え付けてきた芳賀さんの正体が開かされます。
先生を尊敬しています。
俺、人の生き死にに興味があって病院で働きたいと思ったんです。
頭が悪かったので医者は諦めて、この仕事を選びました。
自分の近くで人が死んでいくのを見るのは刺激的でした。
驚いたんです。
こんな美しい人が人の死に手を貸しているじゃないですか。
それで俺もやってみたんです。
あらあらビックリ……。
なんと。
初回で高カロリーな弁当を与えて患者を死に至らしめていたのも、小林さんの息の根を止めていたのも、葉子さまじゃなくて芳賀の仕業だった。。
一度やったらやめられなくなりました。
先生も同じですよね?
ああ~……
これはねぇ。
同じじゃないと思うな。
なんと言うか、芳賀はただの快楽殺人鬼ですよね。
葉子さまの目的は、殺しを楽しむこととはまた違う別の何かなのよね。
もっと、命そのものを支配して、その感情が生死に対して複雑にゆれ動く様を喜ぶ、という…。
こいつも、いずれは消されるよね。
…と、思う間もなく、「いずれ」なんて甘っちょろい事はしない葉子さまです。
私のこと
よく教えてあげる。
翌日には清掃員が替わっている。。
実はね 「先生が私を殺そうとしてる」なんて言う人が いるんですよ。
こりゃ傑作だと思って。
だとしたら何か問題でも?
えっ?
あなたが元気になって誰か 喜ぶ人がいるの?
いないでしょ?
あなたは何の役にも立たない人間。
その辺の虫けらと一緒なの。
虫けらが1匹死んだって、世の中何も変わらないの。
芳賀さん(…かどうかは解りませんけどね)からこれを盗聴録音したレコーダーを貰った難波くんは、勝利を手にして狂喜乱舞で医局員を集めます。
ちょっと、金田一せんせーの謎解きシーンみたいになってるけど……。
吉田パイセンの司会進行で、小林さんの不審死から児童患者たちの急変、事故、全ては葉子先生の仕業だったと謎解きする難波くん。
ここは病院です。
何が起きたって不思議じゃないの。
その心理をこの人は利用してるんです。
そうして悪魔的犯行を繰り返してる。
いよいよ佐々木さんの人体実験について難波くんが証拠のレコーダーを吉田パイセンに出してもらうと…
「佐々木さん。お加減 いかがですか?」
「おかげさんで。
大河内先生はいいね。
ますます元気になったようでな。」
何度再生してもこんな会話が入っているだけ……。
みんな。 聞いてのとおりだ。
彼は重い心の病を 抱えている。
えっ? 何を言ってるんですか?先輩。
録音のコピーを……。
コピーなんてものはない。
録音された会話なんてないんだ。
全て君の妄想なんだよ。
事実なのは君が盗聴したという犯罪行為だけだ。
こうして、難波くんは精神科で拘束され、重症患者として薬漬けにされる生活へと陥ったのでした……。
すべて、葉子さまの計画通り。。
吉田パイセンが葉子さま側に付いたのは、院内で事件なんか起きようもんなら自分にも責任が降ってきて面倒だからだよねぇ…と思っていたんだけれども、もっと積極的に政治家から「お菓子」貰うために関わってたのね。
難波くん、もう少しやる子かと思っていたけどガッカリだよ。。
大塚さんなんて、もう病院買ってあげるだけの道具になってることすら構わないみたいだし、葉子さまに敵なし。
「100匹の羊がいて そのうちの1匹を見失ったとしたら
羊飼いは99匹を野原に残して 見失った1匹を見つけだすまで捜し回る」
ルカによる福音書「羊の例え」
主は99匹を救うためなら1匹を犠牲にしてもいいという考えを喜ばれない、という話である。
劣性の1匹は99匹のために犠牲にするべきって話じゃないのよ葉子さま。…
先週、今週とアバンにしか出てこなかった神父さまが来週はガッツリやって来るらしい。
でもね、葉子さまは今回も神父の言う通り聖書を学習しているだけなの…。
自習させるから悪いんだよ。
ちゃんと教えてやって。。
葉子(田中麗奈)の父・徳広(村井國夫)は他界した。
その死について疑問を持つ難波(中村蒼)だったが、結局葉子による手術を受けることに同意する。
手術室で麻酔をかけられた難波は薄れゆく意識の中、葉子から衝撃の事実を明かされる。
難波は恐怖の表情のまま眠りに落ちた。
医局では、患者である大物政治家の症状が改善しないことに担当医の渡来(福田ゆみ)が焦っていた。
そんな渡来の様子を見て葉子は、まだ動物実験の段階で無認可の新薬を投与するよう提案。
「効果は間違いない。副作用が怖いなら他の患者で実験すればいい」…まさに悪魔の囁きともいえる葉子の言葉に、渡来が出す答えとは…手術後、覚醒した難波は突然取り乱す。
大学の先輩でもある吉田(鈴木省吾)に葉子が話した内容を伝えるが、取り合ってもらえない。
難波は頼りにしている芳賀(篠原篤)にも、証拠を掴むために引き続き葉子を見張って欲しいと頼む。
すると二人は葉子が最近、新たな老人男性患者の病室に頻繁に出入りしているとの情報をつかむ。
芳賀からの情報をもとに、病室から出てくる葉子を糾弾しようとする難波だったが、事態は思わぬ方向へと転がる…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
※キャスト
大河内葉子 … 田中麗奈
難波聖人 … 中村蒼
芳賀明善 … 篠原篤
吉田誠 … 鈴木省吾
渡来倫子 … 福田ゆみ
浅川純 … 瑛蓮
大塚光 … 大倉孝二
大河内徳広 … 村井國夫
神父 … 伊武雅刀
※スタッフ
脚本 … 香坂隆史
演出 … 森雅弘
プロデュース … 遠山圭介、高橋史典、馬場三輝
音楽 … 大間々昂、兼松衆、田渕夏海
主題歌 … 倖田來未「On my way」
原作 … 遠藤周作「真昼の悪魔」
コメント
真昼の悪魔 第4話
第4話 『背信』2017年2月25日 放送 葉子(田中麗奈)の父・徳広(村井國夫)は他界した。その死について疑問を持つ難波(中村蒼)だったが、結局葉子による手術を受けることに同意する。手術室で麻酔をかけられた難波は薄れ行く意識のなか、葉子から衝撃の事実を明かさ…
きこりしゃん
>聖書を学ぶのは難しい。独自の解釈で楽しんじゃってるじゃん・
実験の内容が間違えすぎだよね(笑)
今回のことも全部神父さまのせいだよ!
次回は葉子さまを諭しに来るのかと思ったら人間ドッグに来るらしい。
なんか…もしかしたら神父さまも……
>芳賀君もあんまり頭よろしくなさそうだから、残された時間は短いでしょう・・
お掃除の人が替わってたから、もうこの世の人じゃないかも…と思ったら、まだ予告にいたね(・∀・)
真昼の悪魔 (第4話・2017/2/25) 感想
東海テレビ制作・フジテレビ系・オトナの土ドラ『真昼の悪魔』(公式) 第4話『背信』ラテ欄『「背信」悪魔の囁き…恐怖の人体実験!』の感想。 なお、原作小説:遠藤周作氏『真昼の悪魔』は未読。 葉子(田中麗奈)の父・徳広(村井國夫)が他界。その死に疑問を抱きつつ、難波(中村蒼)は葉子の手術を受けることに。麻酔で意識が薄れる中、難波は葉子から衝撃の事実を明かされ…
「真昼の悪魔」 第4話 背信
さて・・・手術を前に芳賀ちゃん(篠原篤)から葉子(田中麗奈)の悪行を 教えられた難波(中村蒼)は恐怖でパニック状態に。 先輩の医師・吉田(鈴木省吾)にそのことを訴える …
なんか今回はちょっと長く感じたわ~( ̄∇ ̄;)
>自習させるから悪いんだよ。
ちゃんと教えてやって。笑.
そそ!聖書を学ぶのは難しい。独自の解釈で楽しんじゃってるじゃん・・・(笑
しかし、ホント難波君、悪魔にダメージを与えられるぐらいのキャラかと思ったら
あっさり心療内科の送られちゃった・・・
芳賀君もあんまり頭よろしくなさそうだから、残された時間は短いでしょう・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
来週の神父様・・・ぱりっとしたお召し物でしたわね(笑
どこまでやってくれるか・・・楽しみだす