私のことは、知らない方がいいんじゃない?
知るとややっこしいよ。
それから、私のことは人に言わないでね。
言うとQ10は即撤収だから。
平太は悩んでいた。
Q10に対する気持ちは本当だった。
でも、生身の女の子についドキドキしてしまったりして・・・
これって浮気って言うんだろうか。
女の子が落とした本を拾ってあげると、その子は顔を赤くして去っていった。
なんで はながあかくなるのかな、かな。
あれは、はにかんでるの。
Q10は口を尖らせて言う。
こんどからは これが「はにかんだ」ことにしてください。
これでかんべんしてください。
そんなQ10と一緒にいる自分は何かちぐはぐな気がした。
影山は河合から逃げ回っていた。
河合の思いに答えられない影山は河合と別れようと思っていた。
しかし、言い出すことは恐かった。
そんな時、富士野月子が平太の前に現れる。
深井くんのとこも、気をつけないと別れることになっちゃうかもね。
そして、カードチップを平太に渡して言う。
これをQ10のおでこにかざすと、深井くんの望みが叶うよ。
中尾は、いつかアニメキャラを道で売っていた少年に出会う。
少年はお菓子を万引きしてきたばかりだった。
怒らないの?
オレは人の事どうこう言える人間じゃないし。
中尾は卑怯な手段で平太からQ10を奪おうとした自分を思い出す。
人間の欲望はきりがないからね。
そいつに取り付かれると周りが見えなくなってしまう。
って言うか、どうでも良くなってしまう。
それは最悪だ。
一緒に店に行って謝っている最中、少年の兄が現れた。
それは藤丘だった。
店を出た少年は藤丘に言う。
僕、何かになれるかな。
大人になったら貧乏じゃなくなる?
お父さんとお母さん帰ってくる?
いちごのパンケーキ食べられるようになる?
藤丘は「パンケーキくらい食べさせてやる」と弟を連れてファミレスがあるビルに行ったが
エレベーターが途中で故障。
叫ぶ藤丘と中尾に少年は言うのだった。
もういいじゃん。
このままでも。
このまま死んじゃっても。
生きてても何もいいことないし。
何言ってんだよ。
あった?いいこと。
今まで生きててお兄ちゃん幸せだった?
平太は理科準備室で、月子に貰ったチップをQ10のおでこにかざしてみた。
すると、急にQ10は「人間の女」になった。
生々しく自分を誘惑してくるQ10に驚いて逃げ出そうとする平太。
すると、Q10は動かなくなってしまう。
これ使うとハンパなく電力使うから。
平太は、月子の正体とQ10との関係を聞くが、月子は去って行ってしまう。
Q10は、どこからきたの?
そのメモリーはありません。
へいたは どこからきたのですか。
そうだよな。
いついなくなるかわからないんだよな。オレたち。
クラスが合唱コンクールの練習をしている最中、藤丘は学校を辞めて去っていった。
驚く3年B組のみんな。
中尾は止まったエレベーターの中で起きた事を話す。
あった?いいこと。
今まで生きててお兄ちゃん幸せだった?
と、弟に聞かれて、藤丘は答えた。
あったよ。
お前が生まれた日。
あの日、雪が降った。
お父さんから電話があって、生まれたのは弟だよって。
オレ、大きくなったら雪合戦できるなって思った。
もういいとか言うなよ。
藤丘は弟のために昼間も働くことにした。
学校にはもう来られない。
何もできない無力感をみんなが噛み締めていた時、Q10が言う。
うたは よにつれ よはうたにつれ。
さあ きょうもフジオカのためにうたいましょう!
藤丘のために歌う・・・
驚くみんな。
つたえられなかった みんなのこころは どうなるのですか。
わたしたちが いいたかったさよならは どこにいくのですか。
夜、3年B組は、みんなで集まって藤丘のアパートの前で大声で歌った。
近所からうるさいと言われ、警察に通報され。
それでも、みんな歌った。
藤丘が心に染みたという合唱祭の課題曲「さらば恋人」。
平太は月子に貰ったチップを全部つき返す。
自分の思い通りにする物なんていらない。
そして月子に聞く。
Q10のことなら何でも解る?
Q10は、はにかむ事ができる?
Q10が内臓している人工筋肉は、そこまで複雑な要求にはこたえられない。
Q10は、はにかんだ顔するよ。
平太だけが知っているQ10との世界を知らされて、
月子は苛立つ。
だからってあんたの物じゃないから!
「Qイチゼロ」は、「私たち」の物なんだから。
教室にQ10がいないことに不安を感じた平太だったが、探すとQ10は土手にいた。
わーい わーい にじ です。
いっしょに にじをみましょう。
2人で土手に座って虹を見る。
わたしになにかしてほしいことはありますか?
平太がQ10を泣かせたくない、と言うと、Q10は自分の中から何か取り出した。
電球のようなボトルに入った水の塊。
それは、Q10の涙。
これで いっしょうなきません。
あと250ねん。
Q10の人生、250年。
驚く平太。
泣きたくなったらどうするの?
へいたのことをおもいだします。
おもいだして わらいます。
涙を抜いた後、Q10の中にポッカリできた空洞のことを思った。
オレと出会った証拠として250年間。
Q10はその空洞を抱えて生きていく。
ポッカリ空いた空洞はいつまでたっても満たされることは無い。
だけど、それは大切な人がいた証拠だ。
大切な人に出会った証拠だ。
全て満たされていた子供時代には戻れないのかも知れないけれども、
オレはそれでいい。
Q10と出会った。
それでいい。
昔、Q10と言うロボットがいて。。。
そのロボットは機能はあるのに250年間も泣いたことがなくて。
それは250年前に彼女が出会った、彼女の恋人が望んだことだから。
彼女はこの先、誰の持ち物になっても、泣くことはなく、
その恋人、平太のために笑うのだ。
なんてロマンチックな話なんだろう。
250年。Q10は平太のために泣かない。
夕焼けの中の小鳥のようなキス。
目の前の風景は広い夕焼けの町だけど、
250年の話には宇宙が見える。
どこまでもどこまでも続く心の空洞と優しい思い出。
私が死んだって、250年間も私を思い出してくれる人はいない。
人間には決して語れない話だから、だからQ10はやはり愛しい。
Q10が自分の物では無くなる感覚に怯え、苛立つ月子。
彼女は何処から来た人なんだろう。
彼女にも彼女だけのQ10の思い出があるんだろうか。
大切なものなら、手放さなければいいのに。
キャスト
深井平太 - 佐藤健
久戸花恋(Q10) – 前田敦子
富士野月子 – 福田麻由子
山本民子 – 蓮佛美沙子
影山聡 – 賀来賢人
藤丘誠 – 柄本時生
河合恵美子 – 高畑充希
中尾順 – 細田よしひこ
久保武彦 – 池松壮亮
深井武広 – 光石研
深井ほなみ – 西田尚美
深井千秋 – 松岡璃奈子
小川訪 – 田中裕二
小川しげ – 白石加代子
岸本路郎 – 小野武彦
柳栗子 – 薬師丸ひろ子
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※この記事は2010年に楽天からFC2にお引越ししてきた記事です。
コメントは引っ越せましたがトラバの引っ越しはできませんでした。
ご了承ください。再トラバはいつでもお受けいたします。
コメント
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>そうですよね。
>ゴミ置き場にあったのが謎ですね。
>捨てたとも思えないんですが(汗)
そうそう、ゴミステーションにあったんですよね!
校長が拾うことまで計算済みだったと言うこと(?_?)
月子はやはりスペックの持ち主だとしか思えないのでした^^;
未来人のスペック。
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>大切なものなら、手放さなければいいのに。
そうですよね。
ゴミ置き場にあったのが謎ですね。
捨てたとも思えないんですが(汗)
次回、予告がなかったので、気になります。
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>毎回ラストの平太の語りに泣かされそうになるけど、
>くうしゃんの感想も何だか詩を読んでるような雰囲気に
>させられて、感動してじーんときた!
このドラマが詩みたいだから感想も釣られるんだよね~(*^^*;)
平太の独白は毎回詩だもんね。。。
こんな脚本が書ける木皿さんはやっぱり凄いわ。
>そんなメルヘンな世界をぶち壊すかのような月子の存在・・・
>一体彼女は何がしたいんだろ???不安だわぁ。
そう!今回は予告も無かったし、余計に不安な感じがする(>_<)
いったい来週、なにが起きるんだ~(>_<)
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>250年後、もし地球が滅んでもキュートはそれを守ってるだろうね。
>何か「火の鳥」のロビタみたいに、たった一体で残っている姿を想像して泣けてしまうわ~
美しい約束事だよね(ノ_-。)
あ~ロビタ。懐かしいな。。。
やっぱロボット物は切ない結末ってきまってるのかな~。
>だとしたら、なぜリセットして放置しておいたのか・・
>謎だよね~目的がわからんよ。
月子のやりたいことは全くわからないね。
人物も謎だけど行動がすごい謎。
平太にQ10を会わせる為に、あそこに置いたんだって気がするけど。。。
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はじめまして。
コメントありがとうございます(*^^*)
>250年の話には宇宙がみえるのコメントが素敵です
ありがとうございます♪
ほんと、素敵なシーンでした。
このドラマは詩のようなセリフと世界観で見る方も想像力が広がりますよね^^
>すいかで感銘を受けた、木皿さんの脚本
>
>すっかりはまってます
私は「野ブタ」「セクロボ」と木皿さんには本当に夢中なのです。
このドラマにもハマりまくってます^^
ファンの方にお会いできるのは嬉しいです。
よろしかったら、また語りましょう♪
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>月子のいう“私たち”とは一体・・・?
>少なくとも2人以上ということなので、新たなキャラが登場するのでしょうか。
私の予想では月子とQ10のモデルになっている少女、って気がするのです。
月子は何処からやって来たんでしょうね。
今回は平太に敵意むき出しでしたね。。。(>_<)
夕焼けのシーンは、今までのこのドラマで最高でした♪
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>おお、なんか
>「僕の彼女はサイボーグ」みたいな
>そんなラストが浮かんできましたよσ ̄▽ ̄
おお。。。書いていた自分でも、あまり考えていませんでしたが。。。
うん、そうなると本当に月子は未来人なのかも知れないですね。
平太がいる「今」からではなくて、物語は未来から始まっていて、
そして過去へと戻っているのかも。
最終的にはQ10である誰かが過去の平太の側に居てくれる存在になれば。。。
「僕の彼女」みたいな結末になれば、まだ幸せなんだけど(ノ_-。)
平太が1人になってしまう結末はイヤだなぁ。。。
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毎回ラストの平太の語りに泣かされそうになるけど、
くうしゃんの感想も何だか詩を読んでるような雰囲気に
させられて、感動してじーんときた!
そんなメルヘンな世界をぶち壊すかのような月子の存在・・・
一体彼女は何がしたいんだろ???不安だわぁ。
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>なんてロマンチックな話なんだろう。
250年。Q10は平太のために泣かない。
ホントだね・・・
250年後、もし地球が滅んでもキュートはそれを守ってるだろうね。
何か「火の鳥」のロビタみたいに、たった一体で残っている姿を想像して泣けてしまうわ~
>彼女にも彼女だけのQ10の思い出があるんだろうか。
だとしたら、なぜリセットして放置しておいたのか・・
謎だよね~目的がわからんよ。
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なかなかコメントする勇気が出なくてすみません
250年の話には宇宙がみえるのコメントが素敵です
毎回感動している話の世界観が、大きく広がって、さらに深まりました。
すいかで感銘を受けた、木皿さんの脚本
すっかりはまってます
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月子のいう“私たち”とは一体・・・?
少なくとも2人以上ということなので、新たなキャラが登場するのでしょうか。
気になるところですね。
>夕焼けの中の小鳥のようなキス。
印象的なシーンでした♪
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おお、なんか
「僕の彼女はサイボーグ」みたいな
そんなラストが浮かんできましたよσ ̄▽ ̄
もしかしたら平太が抱える思い出以上に
Q10にとってQ10が平太と過ごした日々は
かけがいのないものかもしれませんね。
星空の下で抱きしめてくれたこと
手をつないでくれたこと
そして、唇を重ねたこと
そうしたメモリーはリセットされても
消えることがないみたいな
くうさんの記事を読んでると
本当にそんなラストになりそうな気がしてきました ̄▽ ̄ゞ