【功名が辻】第二十二話

わしには、上さまが明智どのを嫌っているようにしか見えん。

 

と言う一豊の言葉が正しいのか、他の武将と競わせようとしている、と言う

 

千代秀吉が正しいのか。

 

明智どのは耐えなければならんのじゃ。

 

一介の浪人から取り立てられたのは、上さまのおかげ。

 

それを感謝する事を忘れてはならぬ。

 

しかし、信長光秀に対する仕打ちは、競わせようとするレベルを超えていた。

 

他人の前での打擲。

 

家康接待の席での、料理に対する侮辱。

 

近江、丹波の召し上げ。

 

もはや、この国に朝廷は要らぬ。

 

余がこの国の王である。

 

朝廷から貰う物をありがたがる時代は終わった。

 

信長はすでに王となり、自分に意見する物を許さない。

 

人であり、信長を神とも王とも認められぬ光秀は、

 

本能寺に向かう事となるのである。

 

時はいま 雨がしたしる 皐月かな

 

 

納得行かない点は。。。

 

やはり、光秀が我慢できないと感じるエピソードの不足

 

各種史料や小説などの中では、本能寺に到るまでのエピソードが、

 

もっと数多く上げられている。

 

ドラマの中で光秀「我らの骨折りで今日がある」と言った事により

 

信長から打擲されていたが、あれは酒宴の最中の事であり、もっと数多くの武将が

 

居並ぶ中での出来事だったと言う説もある。

 

酒宴の満座の席の中で、光秀は信長からののしられ、足蹴にされ、恥をかかされた。

 

そして、鉄扇で打擲したのは信長自身ではなく、小姓・蘭丸の手でさせたと言われる。

 

また、以前の記事にも書いたが、丹波八上城攻めの際、光秀波多野氏

 

絶対の安全の約束のために母を人質に出していた

 

しかし、信長波多野氏を安土城下で磔にかけた。

 

この事により、人質になっていた光秀の母は残虐な方法で殺された。

 

そして、徳川家康の接待役の際、食材にする魚が腐臭を放っていたことを

 

激しく咎められ、饗応役を解任させられた。

 

この饗応役も、ドラマ中ではあっさりと片付けられていたが、

 

実際にはかなりの日をかけて食材などを吟味し、手を掛けた

 

もてなしを準備していた上の事だったらしい。

 

その上での近江・丹波の召し上げである。

 

もちろん、神仏に対する冒涜や朝廷の事もあろう。

 

このように、光秀の心のわだかまりは1日2日で出来た物ではなく、

 

長い月日をかけて、つらつらと積もってきた物だったのである。

 

お濃との不倫とか。。。六平太の差し金とか。。。

 

そんな事で、急に決めた物では絶対ないと思われる。

 

自分と同格か以下と思っていた秀吉の援軍を命じられたその時、

 

その心は糸が切れたように決まったのだ

 

と私は思っている。

 

・功名が辻 第二十一話

 


 


コメント

  1. くう より:

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    >確かに光秀の決断は簡単なモノではなかったでしょう。ドラマだから、光秀主役じゃないから、あっさりしてたけどもう少し納得できる逸話用意してほしかったです。

    ですよね~。。。

    テレビの中の人たちが納得していても、視聴者が納得できなければ仕方ない(–;)

    >来週の本能寺期待しましょう、光秀の死に様にも。

    はい。不謹慎かもですが。。。楽しみです♪

  2. ぱるぷんて海の家 より:

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    PASS:
    確かに光秀の決断は簡単なモノではなかったでしょう。ドラマだから、光秀主役じゃないから、あっさりしてたけどもう少し納得できる逸話用意してほしかったです。

    来週の本能寺期待しましょう、光秀の死に様にも。

  3. りふ(竜)=なごやん より:

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    PASS:
    確かに、今回に見ただけでは「定番通り」なイメージで終わってしまいそうですが・・・・今までの流れからご想像に、という感じかな^^;?

    六平太+光秀・・・・・昔の大河ドラマ「武田信玄」の山本勘助の「桶狭間」を・・・・・・。

    http://www.geocities.jp/meglus_stage/

    http://sun.ap.teacup.com/traffic/

  4. くう より:

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    PASS:
    >丹波、近江召し上げの件ですが、おそらく成就した暁には、ということではなかったかと。

    普通に考えたら、そうですよね~。

    家臣も家族も路頭に迷うもの。。。

    でも、ドラマでは「召し上げ」とだけ言っていたような気がします。

    このドラマの信長は容赦ないですね(^_^;)

    来週、本能寺が楽しみです。

  5. くう より:

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    PASS:
    >様々な要因があったのですね。

    >今回見たのは殴られたり、魚を腐ってると言われたシーンでしたが、もっともっと嫌がらせがあったのでしょう。

    史実はどこまで本当なのか解りませんが。。。

    怨恨説では、信長から受けた様々なイジメまがいの事が

    原因で光秀はキレてしまった、と言われています。

    私だったら、もっと早くキレてますね(^^;)

    >こういう積み重ねがあり、六平太に背中を押されたからでしょうか。

    >六平太というのは歴史に残ってるのですかね?

    六平太は架空の人物だろうと思う。。。

    都合良すぎですよね。どの場面でも。

    今回は光秀の背中を押す「悪魔」として出てきましたね。

    今後も、どう動くのか。。。

  6. りふ(竜)=なごやん より:

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    PASS:
    丹波、近江召し上げの件ですが、おそらく成就した暁には、ということではなかったかと。

    実際に、北陸でも柴田勝家の与力であった前田利家(4年前に大河ドラマになりましたね)も、越前領内に領地を有していましたが、上杉領内侵攻が進むに連れ、北陸平定の暁には越前の土地を返還するように、との命令が発せられたともいわれております。

    http://www.geocities.jp/meglus_stage/

    http://sun.ap.teacup.com/traffic/

  7. 劇団たぬき より:

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    PASS:
    こんばんは♪

    TBしっぱなしで申し訳ないですm(_)m

    六平太の登場は、たしかに???でしたねェ~

    なんだかとってつけたような感じの登場でした(^^;)

    >その方の解釈では、怨恨は一切関係ない「(笑)」らしいですよ。

    これって、もしかすると私のことでしょうか(^^;)

    う~ん・・・僕は記事では「主動機」ではないって書いたはずなんですが・・・

    もちろん、怨恨とかもあるだろうとは思います。

    光秀も生身の人間ですからね。←会った事ありませんが(汗)

    ただ、今回のドラマでは主動機を「朝廷無用論」の是非に置いたんじゃないかなァ~って書いたつもりでしたが・・・

    乱文乱筆なので、たまに自分でも何を書いたか分からなくなるときがありまして(^^;)

    僕のことじゃなかったら、それはそれでホッとしますけども。。

    まァ~次回は「本能寺」

    何やら、鉄砲をぶっ放すようですが・・・

  8. かりん より:

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    PASS:
    様々な要因があったのですね。

    今回見たのは殴られたり、魚を腐ってると言われたシーンでしたが、もっともっと嫌がらせがあったのでしょう。母のことも知りませんでしたが、ikasamaさんも書いておられました。そちらが一番強い動機になりそうですね。こういう積み重ねがあり、六平太に背中を押されたからでしょうか。

    六平太というのは歴史に残ってるのですかね?

  9. くう より:

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    PASS:
    >確かに謀反にいたるほどか?

    >という感じでインパクトに欠けてましたね。

    朝廷排除、イジメとも思われる仕置きの数々、

    もっともっと出しても良いと思いましたね~。

    あの光秀さまが、そこまで切れるようには見えなくて。。。(^^;)

    >濃と六平太が原因?

    >みたいな!

    お濃は結局大して関わらない感じで良かったです。

    六平太は光秀の背中を押す「悪魔」の役でしたね(^_^;)

    でも、千代には逃げろ、と。。。この辺が、ちょっと変。

  10. 「感動創造」 より:

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    PASS:
    いつもありがとうございます!

    確かに謀反にいたるほどか?

    という感じでインパクトに欠けてましたね。

    濃と六平太が原因?

    みたいな!

  11. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >光秀の母のことに触れていないのは謎ですね。

    >場面は無くとも、ナレーションだけでも入れてもよさそうなのに。

    このドラマでは「朝廷危機感説」を取っているので、

    この手の怨恨はいくら描いても意味がない。。。と言う

    解釈らしいです。。

    また、この「母が人質」と言う説自体が最近では否定されている、

    と、とあるブロガーさんのブログに書いてありました。

    その方の解釈では、怨恨は一切関係ない「(笑)」らしいですよ。

    >濃との絡みは心配していたほど無いように思えました。

    そうでしたね。

    まぁ。。。ドラマの中でも本格的に不倫していたわけでもないし、

    大の大人がこんな事で謀反を起こすようなドラマだったら

    本当に着いていけませんから、その点では良かったです(^_^)

    >あの魚は腐ってなんかいなかったんでしょうね。

    >腐ったようなにおいのする魚料理ですか?

    このエピソードも史実ではない、と言う説もあります。

    また、この「腐った魚」は「鮒ずし」だったと言う言い伝えも。。。

    史実は本当に解りませんね(^_^;)

  12. くう より:

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    PASS:
    >このドラマを見るまでは「主君を殺した裏切り者」といったイメージを光秀に抱いてましたが、全然違うや~ん!!!

    光秀さんは信長にはイジメられていた。。。と言う説が有力なのよ。

    でも、それは実際は千代が言っていたように、期待して

    武将同士を競わせていたのかも知れないしね。。。

    実際の所は謎なんだよ。

    >少なくともこのドラマでの光秀は、あの気難しそうな信長に、一生懸命仕えてたような気がするのに・・・

    そういう生真面目な所が気にくわない、と信長が言った、と言う

    話もあるんだよ(^^;)

    最後の方は、何をやっても怒られる状態で、どうしていいかわからなかったのかもね。

    >しかもくうさんの記事を拝見すると、もっとひどい仕打ちを受けてただなんて!!!よく耐えなさったぞ、光秀さまぁ~(T_T)

    これが、全部、本当にあった事だとしたら、可哀想だよね(; ;)

    私だったら、とっくに切れてる。。。

  13. くう より:

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    PASS:
    >信長が古き伝統である叡山のみならず

    >朝廷をも壊そうとした事が許せなかった

    >それがきっかけになっているような描き方になっていますね。

    実際、それもきっかけの一つだったんでしょうね~。

    きっと色々な要因がドロドロと混ざっていたのだと思います。

    >ちなみにNHK「その時、歴史が動いた」での「本能寺」説は足利義昭が光秀に謀反を促したとの説が有力だと言ってましたね。実は今回の流れとちと近い感じの描かれ方なんですねぇ。

    私は、この説はあまり好きじゃないんです(^^;)

    何かのドラマは、この説でやっていましたよね。

    >まぁ何にせよ「本能寺」は謎だらけです。(苦笑)

    本当ですね~。

    でも。。。光秀さんって言う人は真面目で融通が利かず、

    どちらかと言うと陰な性格で。。。信長から見ると

    虐めやすい人だったのでは。。。と思います。

    大人しい人をいじめるとキレて逆襲される。。。と言う、

    現代のいじめ問題にも繋がっているような。。。

  14. くう より:

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    PASS:
    >ここ、何週か思っていましたが、なんかちょっと首をひねる本能寺への持っていき方でした。

    >信長の嫌がらせも、子供じみた感じでしたし。

    どの小説でも光秀イジメは、ちょっと信長の狂気が見えますがね~。

    この信長は特にイヤ~な感じ(^^;)

    >六平太も「毛利もよしみを・・・」と光秀を誘い、千代には「刺し違える覚悟・・・」という。

    >なんとなく策としても(それを光秀が重々承知していても)あまりにも矛盾してないか?と思いました。

    そうなんですよね(◎-◎)

    六平太のやっている事は、よくわかりませんね。

    「悪魔の声」ってところでしょうか。。。

  15. さくらこ より:

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    PASS:
    光秀の母のことに触れていないのは謎ですね。

    場面は無くとも、ナレーションだけでも入れてもよさそうなのに。

    濃との絡みは心配していたほど無いように思えました。

    ただひたすら耐えて耐えてその時、朝廷のことやら食材の件やらが加わって、という感じだったので。

    あの魚は腐ってなんかいなかったんでしょうね。

    腐ったようなにおいのする魚料理ですか?

    あの光秀のすることにそんな初歩的ミスがあるとは思えなくて。

  16. まこ より:

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    このドラマを見るまでは「主君を殺した裏切り者」といったイメージを光秀に抱いてましたが、全然違うや~ん!!!

    気まぐれなのか、試してるのか?頼りにしてるのか、はたまたそうでないのか?信長の光秀に対する態度はイマイチ理解不能ですが、少なくともこのドラマでの光秀は、あの気難しそうな信長に、一生懸命仕えてたような気がするのに・・・

    しかもくうさんの記事を拝見すると、もっとひどい仕打ちを受けてただなんて!!!よく耐えなさったぞ、光秀さまぁ~(T_T)

  17. ikasama4 より:

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    このドラマでの光秀が決心するに至った決定的な出来事は

    信長が古き伝統である叡山のみならず

    朝廷をも壊そうとした事が許せなかった

    それがきっかけになっているような描き方になっていますね。

    ただ色々と光秀の「本能寺」に関する説は多々ありますが、ここではこういう理由なんだという事で楽しむ事にします。

    ちなみにNHK「その時、歴史が動いた」での「本能寺」説は足利義昭が光秀に謀反を促したとの説が有力だと言ってましたね。実は今回の流れとちと近い感じの描かれ方なんですねぇ。

    まぁ何にせよ「本能寺」は謎だらけです。(苦笑)

  18. 山葵 より:

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    こんばんは。

    >お濃との不倫とか。。。六平太の差し金とか。。。

    ここ、何週か思っていましたが、なんかちょっと首をひねる本能寺への持っていき方でした。

    信長の嫌がらせも、子供じみた感じでしたし。

    ライトに見やすくとかそういう意図だったら嫌だな、て思います。

    光秀の母の話がちらとも触れられてなかったのは、わたしも首を傾げました。

    六平太も「毛利もよしみを・・・」と光秀を誘い、千代には「刺し違える覚悟・・・」という。

    なんとなく策としても(それを光秀が重々承知していても)あまりにも矛盾してないか?と思いました。

  19. くう より:

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    >そうだね、時代を動かしてるのが六平太みたいに

    >描かれてるよね。

    そこまでとも思わなかったけど。。。

    なんでここに出てくるのかサッパリ。。。

  20. SECRET: 0
    PASS:
    くうさん

    >なんか、何でも六平太が絡んでいるって言うのがね。。。(–;)

    >うん。本能寺がなくても、家康の時代は必ず来た、と

    >私も思う。

    – – – – –

    そうだね、時代を動かしてるのが六平太みたいに

    描かれてるよね。あそこの演出は行き過ぎだと私も思った。

  21. くう より:

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    PASS:
    >波多野攻略時の母殺しの一件が省かれたのは残念でした。

    お濃との事なんかやっている位ならば、そこを入れて欲しかったですね。

    >それでも、光秀は3年間信長に仕え続けたんですよね。光秀は最後まで信長を信じたかったけれども、もう限界まで来てしまったということでしょうか。

    そう思います。いっぱいいっぱい我慢したんですよね。

    >それはさておき、来週が楽しみです。

    はい。私もです(^.^)

  22. くう より:

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    >信長さまももっとうまく光秀さまをつかえば

    >あんなことにはならなかったのに。。

    信長と言う人は白か黒かのような人で。。。

    人の心を汲むような事はできなかったのだと思います。

    そういう不器用な所、私は好きですけどね(^^;)

    でも、破滅は自らの手で招いてしまいました。

  23. くう より:

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    書き込み、ども(^_^)

    もちろん、ドラマの中でやっていたエピソード、

    信仰に関すること、朝廷に関する事、も光秀を切れさせた要因ですが、

    怨恨と言う点において不足だったかな。。。と言う気がしました。

    でも、来週は楽しみです。

  24. 琉河岬 より:

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    こんばんは!

    波多野攻略時の母殺しの一件が省かれたのは残念でした。それでも、光秀は3年間信長に仕え続けたんですよね。光秀は最後まで信長を信じたかったけれども、もう限界まで来てしまったということでしょうか。六平太との描写は勘違いしやすいので、やっぱり光秀のエピソードをもっと増やすべきだったと思います。

    それはさておき、来週が楽しみです。

  25. のの雪 より:

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    PASS:
    信長さまももっとうまく光秀さまをつかえば

    あんなことにはならなかったのに。。

    あばかさんですよね。;;

  26. てれすどん2号 より:

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    PASS:
    僕も光秀はひとつの理由で急に謀反を決めたのではないと思います。信長も、光秀を嫌う理由はもっと根本的な部分にあるのかと、、、ともやもやと考えながら、来週を期待することにしましょう(笑)

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