【ナポレオンの村】第2話 感想

昨日言ってた希望のことですけど。
どうやって村に希望を与えようと思ってるんですか?

 

与えるなんて、そこまで傲慢じゃないよ。
俺にできることは切っ掛けづくり。

切っ掛けづくり?

そう。
村中に子供達の笑い声が響き渡るようになったら村の人達の心に希望が
湧いてくると思うんだよね。

そうなる切っ掛けをつくりたいんだ、俺は。

 

ナポレオンの村  第2話

   ナポレオンの村

簡単感想で。

今回もストーリーの軸自体は大変ベタな物だった。

…というか…
誰もが想像する『となりのトトロ』そのもの。
 

 

神楽村を壮大なテーマパークにする計画に着手しようと思ってるんです。

と、やる気満々で今日も壮大な計画をみんなに打ち明ける浅井に、移住者のサポートを
押し付ける岬である。

そう。神楽村は移住者を受け入れるのである。
そしてそこへやってきたのがサツキとメイ……じゃなくて、サツキよりはかなり大きそうな
上の娘とメイくらいの下の娘を連れた学者っぽい男性……ほら、トトロじゃん…。

林泰文さん、『天皇の料理番』から連投である。
でも、ここでは料理は作らない。

こうなると「あれ、お母さんは?」「まさかこの村のサナトリウムで養生してるんじゃ…」
って話になるわけだが、その通り。この村の病院に入院しています。ほら、やっぱりトト……

トトロと違うのは、この上の娘が全くサツキじゃない事である。

元々、田舎暮らしに不満があるらしい。
お母さんの病状が心配である。
今までもたぶん孤独だったのである。
サツキと違って姉である自覚や責任感はないらしい。

だから村民に対してめっさ感じ悪い。

でも、岬の反応はちょっと面白かった。

 

ヒロミもご挨拶して。

恥ずかしいのよね?

うるさいおばさん。

どこにもおばさんなんていないわよ~!

すごいスルーの仕方するなあ…。

勘違いしたのよね?ほーーほほほほほほほ………

 

うん…ベタなんだけれども、こういうセリフのやり取りや役者さんの演技で
楽しくなってるんだよね。

ヒロミの態度はちょっと酷すぎて「難しい年頃で傷ついているから仕方ないのよねぇ」
とかいう同情の目も三角に吊り上るレベルだった。

母親は村民が「うつるから近付いちゃいけない」と避けている病院に入院している。
結核の専門病院らしい。七国山病院じゃねーっすよ。

菅野ちゃんが病弱だけれども優しいお母さんを落ち着いた演技で見せてくれた。
もうすぐ本当にお母さんになるんだもんね…。

ヒロミはお母さんの前でだけ素直らしい。

 

この病院はご飯おいしい?

ここもねえ、お米がおいしくないの。ウフフ…内緒ね。

 

けれども、ヒロミは村の洋吉さんの所で採れる米は最高に美味しいことを知っている。
…で、お母さんに美味しいご飯を食べさせてあげたいと相談するのだった。

どうせなら、ご飯を作るだけではなくて炊く土鍋から作ろうと提案する浅井。

村民はヒロミへの不満があるので協力しないが、浅井の物の見方はフラットである。

みんなを集める浅井。

 

え~、新しい一家がこの村にやって来ました。
ですが、うまくいっていません!
このままだとどこかへ行ってしまいます。

 

そりゃ仕方ねえよなあ。
あの女の子がもっといい子ならねえ。

うんうんうん……と賛同する皆さん。
ちょっとね…確かにヒロミはちょっと甘やかされ過ぎでヒネクレ過ぎとは思うけれども、
新参者外しみたいな事を続けていると結局は自分たち自身の首を絞めますよ。過疎の村。

 

せっかく移住してきてくれた人達だから村の良さを分かってもらいましょうよ~。

新参者より俺達の役に立てよ。
私達も大変なんだから。
そうだよ。

ああ。
誤解されてますね。皆さんは。

ここで来ます…浅井のズバリ核心論。

移住者を受け入れられなかったら、この村は終わりです。
いくら美味しい食材や素晴らしい景色があっても、ここに来てくれる人達を皆さんが
歓迎できなければ過疎が進んで皆さん自身がこの村をピンチに追い込むことに
なるんですよ。
それでもいいんですか?

そう。まさにこれなのです。
先ほども上に書いたけれどもね。

閉じた世界は自分たちの身を滅ぼすんだよ。
閉じていればそりゃ楽しくて楽かもしれないけれどもね。
そこで終わってしまう。
これは国でもほんの小さなコミュニティでも同じこと。

もっとも、だからと言って新参者の言うままにチヤホヤしていればいいって事ではないのね。
そのバランスを取るのが「人格」。

 

じゃあ、どうしたらいいんです?

この村の一番素晴らしいところは皆さんの絆でしょ?

この村の場合は、浅井が来た事で上手くバランスが取れるようになったのだった。

持ち上げて動かし、動かなかったら叱咤する。
新参者の方も同じように叱咤するところは叱咤しつつ激励し、見守る。

これが出来る人って本当になかなか居ないと思うのです。
その「人格者」に唐沢さんが本当に合っているんだよね。素晴らしく。頼もしい。

 

彼女もキミみたいに怖がってた。色んな可能性を恐れて。村の人達もそうだ。
自分達をこの村を受け入れてもらえるかどうか分からなくて怖がってた。これまでずっと。

でも、それが普通です。

そう普通。
でもみんなそんなふうに生きていきたいなんて思ってない。
ただ勇気が出ないだけだ。

勇気?

「勇気は愛のようなものである 育てるには希望が必要だ」

またナポレオンですか?

ヒロミちゃんは希望を失ってる。未来に。
怖くて怖くて仕方ないんだろう。

そりゃ怖いですよねえ。お母さんが病気なら。

 

ああ。
だから彼女が未来に希望を持てるようにしてあげないと。
俺達が大人として。
いや、役人として。

 

ここから、炭作り、土鍋作りと、みんな協力するようになっていき、周りが柔らかくなれば
ヒロミの態度も軟化する。

ベタだけれども微笑ましい。

お母さんの病状が急に悪くなり、またヒロミがやさぐれ始めるところ、水を求めて
1人で山の中に入っていき行方不明になって村中みんなで探すところ…。
(トウモコロシを届けようとして迷ったわけじゃないっすよ)

ベタである。
ベタだけれども沢の風景の美しさなどで見せちゃうところはさすがだ。

そして、浅井と岬が足を怪我したヒロミを発見。
(懐中電灯はねこバスのライトじゃないっすよ…)
 

 

迷子になったことは恐かった。
けれども綺麗だったと言うヒロミ。

自然の恐さも美しさも一緒に理解した。

「コモダだよ」の菰田さんがまたイイ味出してるんだ…。
  ナポレオンの村2-1

 

そして、ヒロミは自分を探してくれた人々に自ら頭を下げるのだった。

 

迷惑をかけてごめんなさい。
ありがとうございます。

うーーーん…ベタだけど……ウルウルしている自分…。

 

でもね……
このヒロミ捜索大騒動の間にお母さんの病状の急変は一体どうなっちゃったのか……
そこだけは正直ものすごい違和感だったよ。
大騒ぎの間に「奥さんは?」「妻は安定しました」とかのセリフ一つだけでも入れてくれれば
良かったと思うんだけど。(たぶん何も入っていなかった気がする)

 

この騒動の責任を取らせて浅井を追い出そうとしていたブラック市長の目論みは外れ、
おまけに………

神楽村は神様さえも楽しませる村だからね。

 

ってことで、神楽村の米をローマ法王に献上しちゃった浅井。

バチカン市国からの使いに対応してテレビに映る満面の笑みのブラック市長…。
もうさ~~
ここまで来たら、廃村にしなくていいと思うんですけど

この『ローマ法王に米を食べさせた男』は原案本のタイトルなので、この下りは最終回に
来るのかと思っていたんだけれども2話でやっちゃうんだね…。

原案本にもこの先があるのかしら。
ローマ法王が絶賛した米の産地の村を廃村にしたらいかんだろ……。

 

で、来週は「60周年特別企画 レッドクロス~女たちの赤紙~ 第ニ夜」放送のため一週お休みだよ……。

メイクバッチリ、さあ泣かせますの戦中戦後ものは、もうコリゴリなんだけど……大丈夫かな…。

 


神楽村に基希(林泰文)とその娘2人が移住してきた。
サポートを任された浅井(唐沢寿明)は、一家を村一番の米作りの名人・洋吉(谷隼人)
の作業場に案内する。
続いて村人たちにも紹介するが、長女のヒロミ(山口まゆ)は反抗的で、村人たちの
神経を逆なでする。
後日、ヒロミが入院中の母親・千恵(菅野美穂)においしいおかゆを食べさせてあげたい
と浅井に相談しに来た。
浅井は、おかゆを作る土鍋やかまども手作りしようと提案する。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

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よろしければ→【2015年7月期・夏クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 


※キャスト

浅井 栄治 … 唐沢寿明

岬 由香里 … 麻生久美子
戸川 真人 … 山本耕史
山田 大地 … ムロツヨシ
喜多 文夫 … 岩松 了

源治郎 … 星田英利
牛山 紋二 … 永瀬 匡
岬 直人 … 山下健二郎
馬渕 健介 … 浜野謙太
甲田 千秋 … 橋本マナミ
鈴木 甘菜 … 水谷果穂
タミ … 茅島成美
安藤 黎 … 千賀由紀子
猿山 園冶 … 吉田祐希
鷹山 空 … 梶原拓人
森山 緑 … 浦島こうじ

井川登美子 … 大谷直子

井川 和博 … 松尾諭
井川 理恵 … 五明祐子
井川 まなみ … 鎌田英怜奈
橋尾千恵 … 菅野美穂
橋尾基希 … 林泰文
橋尾ヒロミ … 山口まゆ
橋尾サラ … 岩本俐緒

洋吉 … 谷 隼人
菰田 孝三郎 … イッセー尾形

福本 純也 … 沢村一樹

※スタッフ

脚本 … 仁志光佑
演出 … 岡本伸吾、塚原あゆ子、平野俊一
プロデュース … 高橋正尚
音楽 … 横山克
料理監修 … 奥田政行

原案 … 高野誠鮮 『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』

テーマソング … 『君の鼓動は君にしか鳴らせない』平井堅

公式サイト http://www.tbs.co.jp/Napoleon_no_mura/

 

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【ナポレオンの村】第1話 第2話


コメント

  1. 「ナポレオンの村」2 ☆☆

    結核で入院の母(菅野美穂)と、面会のために越してきた父(林泰文)&姉妹。トトロのサツキとメイですね。下の子は無邪気で可愛いけど、上の娘は生意気で許せないと大人気ない村 …

  2. ナポレオンの村 (第2話 15分拡大・7/26) 感想

    TBS系日曜劇場『ナポレオンの村』(公式)
    第2話・15分拡大『都会からの移住家族…母に贈る真夏の夜の奇跡』の感想。
    なお、原案:高野誠鮮氏の『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』は既読。読書感想の記事はこちらです。

    神楽村に基希(林泰文)とその娘2人が移住してきた。サポートを任された浅井(唐沢寿明)は、一家を村一…

  3. ナポレオンの村 第2話

    神楽村に都会から来た橋尾(林泰文)とその娘・ヒロミ(山口まゆ)、サラ(岩本俐緒)が移住することになります。

    サポートを任された浅井(唐沢寿明)と由香里(麻生久美子)は、村の良さを伝えようと3人を米農家の洋吉(谷隼人)の仕事場に連れて行きます。

    農薬も化学肥料も使わない安全な米の美味しさに一同は感動します。

    浅井は、この米をたくさんの人に売り出せないかと考えていました。

  4. ナポレオンの村 #02

    『都会からの移住家族…母に贈る真夏の夜の奇跡』

  5. ナポレオンの村 第2話

    「都会からの移住家族…母に贈る真夏の夜の奇跡」2015年7月26日 日曜よる9時 神楽村に、都会から来た橋尾基希(林泰文)とその娘2人が移住することになった。移住者のサポートを任された浅井(唐沢寿明)は、村の良さを伝えようと、米農家の洋吉(谷隼人)の仕事場に3人…

  6. ナポレオンの村 第2話

    「都会からの移住家族…母に贈る真夏の夜の奇跡」

    内容
    浅井(唐沢寿明)の神楽村スカイランタン企画は、一応の成功を収める。
    その成功の手柄を、アッサリと上司たちに譲った浅井は、“次”を考え始める。

    そんななか由香里(麻生久美子)が、移住者のサポートを口にする…

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