【 〇〇妻 】第5話 感想


私はまた独りぼっちになった。
だから死のうと思った。
けど、死に切れなくてあの病院に運ばれてあなたに会った。
そして真っ赤なリンゴと生きる希望をもらった。

こんな女でもいいなら…。
私と結婚してください。

お願いします。

 

○○妻 第5話

    〇〇妻

 

主人公の名前をカタカナ表記にしているのは読みやすくするためです。
ご了解くださいませ~。

 

うっっわっっ……重い…。

もうコメディとして見ればいいんですね、みたいな段階じゃなくなった。
最終回まで引っ張るのかと思っていた事を一気に片づけたわね…。
まだ5話ですが…今度はこの先何やるの?みたいになってきた。

 

ヒカリと再契約した正純は、ますます荒れ放題の残念な夫っぷり。

ヒカリの秘密を聞き終った義父・作太郎は、そのまま重篤な状態に。
持ち直したものの、もう死期が近いというのに相変わらずヒカリとしか
話さないと頑なな態度。

姉たちもヒカリに対して疑心暗鬼になり、遺書を書かせようとしているんじゃないか
とか酷い事を言い出す始末。

そもそも何の遺書なんだか…だって遺産もなくて借金があるんだよね

 

よかったじゃないか、全部お前の望み通りになって。
そうだ。コンビニあったからさ、下ろしといたよ、契約金。
足りない分は後で渡すからさ。
領収書もらえるかな?

どうでもいいか そんなこと。
あ~あ眠い!
あ~仕事に行く前にひと眠りするから昼すぎに起こしてくれますか?
契約妻さん!

 

正純の言いようの酷さもますますエスカレート。
こんな男のどこが好きなんだか、もう解らないレベル。

職場でも板垣くんたちに対して嫌味と八当たりの連発。

なのに仕事では識者みたいに偉そうなコメントを喋ってるんだよね。

…と、思ったら…。

 

「しかし、さっきのVTRの仮設住宅で一人暮らししているシブヤさんって
おばあちゃん、私達には想像もできないようなご苦労をして来たのにホントに
凛としてステキでしたね。」

「ええ。私も年を取ったらあんな方になりたいと思いました。」

「それでは、次のニュースです。」

「……すいません。ここで訂正が。
先ほどの仮設住宅に暮らしている女性のお名前、「シブヤさん」ではなく、
「シブタニさん」でした。訂正してお詫びいたします。」

「これは明らかに僕の間違いですね。
本当にすいませんでした。シブヤさん。」

 

ち~~~ん………。

 

そんな状態の中、いよいよ作太郎が危篤になる。

 

何か言いたいことないわけ?私達には。
せめて死ぬ前に謝んなさいよ!昔したことを!

父に対して姉たちが泣きながら怒り狂う中、ヒカリは義母に向かって土下座する。

 

お義母さん、お願いします!
全部話してください!

お義母さんの本当の気持ち、お義父さんは全部分かってます。
それに何年も苦しんで来たんです。

つらいと思うけど、お義母さんに話してほしいんです。
正純さん達が知らないことを。
お義母さんしかいないんです!お願いします!

で、お義母さんが、

おとうさん……。
ごめんなさい!

 

と、泣きながら話した内容が…。

正純が小さい頃に、気づかってくれた父の手を思わず払いのけてしまい、
自分が夫に対して愛がない事がバレてしまったと。

というか、結婚当初から愛が無かった事に薄々気づいていた作太郎は、
この時にそれを確信し、それからDVが始まったらしい。

孤独を暴力で埋めようとした……

って話だけれども、これ、全然DVやってもいい理由にはならないし。
(そもそもDVにやっていい理由なんかないし)

 

お義父さんは心の中でずっと叫んでたんです。

俺はお前達のお母さんを心から愛してるのに向こうは俺の顔も見たくないんだ。
おかあさんの世界の全てはお前達だけなんだ。
俺はそれがたまらないんだ…って。

 

ヒカリの言葉で子どもたちは父に大いに同情したらしい。
見ているこっちは置いてけぼりだ。

まぁ…
正純の場合は父に相憐れむような気持ちが生まれたのも、ちょっと解る。

自分が現代進行形で同じ状態だからな。

ヒカリのおかげで、この父子はとりあえず和解したらしい……
まぁ…死んじゃうんだしね。
最後まで憎んでいても仕方ないし。

実は子どもたちにDVを始めたのは義母で、義父はその記憶をすり替えるために
自分自身が暴力をふるって妻の身代わりになってあげていたのでした…

みたいな話が飛び出してくるのかと思っていたけど、妄想行きすぎだった。

これで解決しちゃうのがこの脚本家クオリティだからな。

 

義父の葬儀後。

気持ち改まった正純は、ヒカリともう一度話し合う。

 

親父が死んでからずっと考えたんだ。
しょせん、どんな人間も心の中に誰にも言えない闇を抱えて生きてるんだって。

俺はずっと親父みたいな人間にだけはなりたくないと思ってた。
親父みたいに暴力を振るうのが怖くて子供をつくるのも嫌だった。
だから、お前が契約結婚のこと言い出して子供はつくらないって
言われた時、本当はちょっとホッとした。

この前、子供をつくろうとか言ってお前にひどいことをした時も、正式に
結婚してくれないお前に苛立って自分を抑えられなかっただけで…。

でも、今は心から俺達の子供をつくりたいんだ。

お前、言ったな?
本当のこと言ったら俺達は別れることになるって。
今のこの幸せが壊れるって。

そんなこと俺が絶対にさせない!
お前にどんなひどい過去があっても目をそらさない必ず受け止めてみせる!

だから教えてくれよ。
お前の胸に抱えてる苦しみを。

 

ヒカリは赤い林檎を胸に抱いて話しはじめる。

正純が大怪我で入院してきた時、あれは二度目の出会いだったのだと。

その5年前、ヒカリと正純は同じ入院患者として、あの病院にいたらしい。

ヒカリは22歳。
入院していた理由は自殺未遂だった。

その時、正純は何も食べないヒカリに赤い林檎をくれたらしい。

お見舞いでもらったんだけどさ、俺、嫌いなんだよ。
かじると寒気がして。

笑顔で楽しい話を聞かせてくれる正純にヒカリはホレたのだと言う。

 

ごめん。全然覚えてない。

あなたはそうやって他の入院患者の人にも励ますようなこといっぱいしてたから。
だからあなたが退院するって聞いて、もう会えないのかと思うと怖くて仕方なかった。
そしたら、あなたが最後に言ったの。

「君は人を助ける仕事が向いてるんじゃないかな。例えば看護師とか。
君みたいな人がいたら、またここに入院したいし。俺」

だから思ったの。
この病院で働いてたら、またあなたに会えるんじゃないかって。

 

その日から、ヒカリは正純に再会したい一心で看護師になり、働き始めたのだと…。
すごい…その思い込み。

ストーカー気質に近い…柴咲コウじゃなかったら、かなり恐い。
しかし柴咲コウなので、5年後、正純は再び入院し、ヒカリにホレてプロポーズ
してくれたのだった。

でも、すぐ思い直したの。
この人はこれから一生 光を浴び続けて行く人だ。
私なんかと結婚したら必ず不幸になるって。

だから契約結婚にしてくれって…?

あなたと少しでも長く一緒にいられてあなたに迷惑掛けないためには
それしかないと思ったから。

 

で、今回はここまでか…と思ったら、そのまま畳みかけるように自殺未遂の
理由まで行っちゃった。

例の高校の先輩との間に起きたこと。

 

高校の時その人と駆け落ちみたいに家出したの。
私は彼以外誰も愛さないって決めてたし彼も 私のこと永遠に愛してくれるって
言ってくれたから。
でも妊娠したって分かったら、あの人は急におじけづいた。
まだ18歳で父親になる勇気がなくて、親に説得されたら私を置いてあっけなく
家に帰って行った。

でも私は意地でも産んで自分一人でも育ててみせるって思った。
アルバイトして必死で病院代 稼いだ。
そして何とか子供を産んだ。

でも生まれて来た赤ん坊はなぜか私に懐いてくれなかった。
私を責めるみたいに毎日毎日泣き続けた。
いくらあやしてもダメだった。
狭いアパートだったから隣の人や大家さんに怒鳴られるし、役所や病院に
相談しても助けてくれなかった。

そのうちお金もなくなって、もうどうしていいか分からなくなった。
エアコンもないうだるような部屋で、ずっとあの子の泣き声に耳をふさぎながら
「誰か助けて…誰か助けて!」って心の中で叫んだけど、誰も助けてくれなかった。
私は独りぼっちだった。

だから…だから、私は逃げた。
あの子を部屋に置いたまま逃げたの!

 

街をフラフラして飲んで遊び回り、朝になって正気に返り、慌てて
部屋に戻ったところ…。

子どもはもう冷たくなっていたという。

 

あんなに暑い部屋にいるのにまるで氷を抱いてるみたいに冷たくて。
こうやっていくら温めてもちっとも温かくならなかった。

保護責任者遺棄致死。
少年院から出て来たら、私を可愛がってくれた父が自殺してた。
母はさっさと他に男をつくってた。
好きだった人とは連絡も取れなくなった。
私はまた独りぼっちになった。

だから 死のうと思った。
けど、死に切れなくてあの病院に運ばれてあなたに会った。
そして真っ赤なリンゴと生きる希望をもらった。

 

正純は、凍りついたように動けなくなっていた。
言葉もかけてやれないし、抱きしめてもやれなかった。

 

…つまり、これが…いわゆる「引く」って状態。

 

こんな女でも いいなら…。
私と結婚してください。
お願いします。

 

これは~~……。

義父のDV事情なんかと違って……ホントに納得するわ…。
これじゃ子どもなんてもう作りたくないし、結婚もできないと思うよね…。
それでも正純に生きる希望を貰ったから一緒に暮らしたくて契約妻をやっていると。

うーーん…恋愛体質ではあるんだな。

未成年がそんな状態でアパートの契約とかどうしてたの
いくらなんでも、その状態じゃ行政が入るだろ…
可愛がってくれていた父は助けてくれなかったの

とか、色々と疑問だらけだが、まぁ…そこは脚本家クオリティなんで…。

先週「人を殺した」と言っていたけれども、元看護師だし医療ミス関係とか
安楽死とか、そんな方向で想像してた。

まさか育児放棄妻…だったとは……。

 

何も出来ず返事もできないまま次週へ案件を持ち越す正純であった。

 

(千春) だから私を抱くくらい覚悟がいることだって言ったじゃん。

(正純) お義母さん……あんた狂ってるよ。

(千春) 違うと思うけど~~。

(正純) ひかりのマネをするのはやめて下さい。

(千春) 狂ってるのは私じゃなくて脚本家だし。これから大変よ、色々起こるわよ。

(正純) あと5話くらい残ってますよね。

(千春) 火事が大好きだから、きっと何処か燃えるね。間違いないわ。

(正純) テレビ局燃やすのだけはやめてほしいなぁ。

(千春) とりあえず来週どこかから真実が漏れるみたいじゃない。

(正純) 6年間何もなかったのに告白した途端に漏れるってどうなんでしょう。

(千春) ネットを炎上させるためよ。それも立派な火事の一種よね。

(正純) 違うと思うけど~~。

 


作太郎(平泉成)に「昔、人を殺しました」と告白したひかり(柴咲コウ)。
作太郎は、正純を深く愛するひかりを心配し、もしそのことを正純に知られても、
ずっと正純と一緒にいられるようにと励ます。
まもなく作太郎は意識を失い、こん睡状態に陥る。
一方、正純(東山紀之)は、めぐみ(蓮佛美沙子)と急接近。
めぐみは、正純に「好きになりました」と告白。
頑なに正式な結婚を拒否するひかりとの関係に疲れた正純は、めぐみを
受け入れようとする。
しかし、めぐみは、自分のことだけを愛してくれるのなら付き合うと正純に告げる。

そんな中、作太郎が意識を取り戻したという連絡を受けたひかりは、病院へ。
作太郎は、すでに危篤状態だった。
駆け付けたひかりに「正純に話がある」と伝える作太郎。
正純は、作太郎が長年、一人で抱えてきた苦しみを知るのだった。
作太郎は、ひかりがどれだけ正純を愛しているかを告げ、息を引き取る。

作太郎の葬儀を終えた後、正純はひかりに「正式に結婚して二人の子供を
作りたい」と、心から訴える。
正純の真摯な思いを聞いたひかりは、隠していた秘密を語り始める…!

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

よろしければ→【2015年1月期・冬クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

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※キャスト

○○妻・ひかり … 柴咲コウ

久保田正純 … 東山紀之

板垣雅己 … 城田 優
風谷愛 … 蓮佛美沙子
久保田実結 … 奥貫 薫
葛西美登利 … 渡辺真起子
大輝 … 浦上晟周
成美 … 平澤宏々路

久保田仁美 … 岩本多代
久保田作太郎 … 平泉 成

井納千春 … 黒木 瞳  

 

※スタッフ

脚本 … 遊川和彦
演出 … 猪股隆一
チーフプロデューサー … 伊藤響
プロデュース … 大平太、福井宏、太田雅晴
音楽 … 池頼広

主題歌 … 椎名林檎「至上の人生」
  
公式サイト http://www.ntv.co.jp/tsuma/

 

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【〇〇妻】 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話


コメント

  1. 紫花浜匙 より:

    SECRET: 0
    PASS: 984e0037bc680040c3165a33fc64e091
    正純の両親の話に、そ・・・そんで?と、
    心の機微が一瞬掴めなかった。

    結婚前から愛がなかったとしても、
    情は生まれるでしょう。
    もう、生理的に嫌いだったのかな?

    でも、この方の脚本パターンは、
    もう固定されてきましたね。

  2. ○○妻 第5話

    第5話「決死の告白!こんな女でもいいなら結婚してください!」2015/2/11 作太郎(平泉成)に「昔、人を殺しました」と告白したひかり(柴咲コウ)。作太郎は、正純を深く愛するひかりを心配し、もしそのことを正純に知られても、ずっと正純と一緒にいられるようにと励ま…

  3. ○○妻 第5話

    「決死の告白!こんな女でもいいなら結婚してください!」

    内容
    作太郎(平泉成)に、人を殺したと告白したひかり(柴咲コウ)
    それからすぐ、作太郎は意識を失ってしまう。

    そのころ正純(東山紀之)は、愛(蓮佛美沙子)から告白されていた。
    ひかりとの契約もあって…

  4. 「○○妻」第5話★ひかり(柴咲コウ)の秘密

    「○○妻」第5話

    作太郎(平泉成)の秘密・・・彼が長年、一人で抱えてきた苦しみとは、妻に愛されていないことだった。

    そのせいで暴力を振るうようになってしまった・・・。

    案外、ありきたりな秘密でした。
    −◆−
    一方、ひかり(柴咲コウ)の秘密は・・・。
    高校生の時に子供を産んだけど、相手の男に逃げられた上に、ネグレストして赤ん坊を死なせた過去。保護責任者遺棄致死。

  5. しずく より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    記事の後半、千春(黒木瞳)正純(ヒガシ)の会話はくうさんの妄想ですか??
    実は途中で寝落ちしてしまいまして・・・。

    くうさんの脚本の出来の好さに衝撃を受けました。

    この脚本なら寝ることなく集中しますよ~♪

  6. ○○妻 #05

    『決死の告白!こんな女でもいいなら結婚してください!』

  7. ○○妻 第5話

    ひかり(柴咲コウ)は作太郎(平泉成)に「昔、人を殺しました」と告白します。

    作太郎は、正純(東山紀之)を深く愛するひかりを心配して、もしそのことを正純に知られても、ずっと正純と一緒にいられるようにと励ましてくれます。

    間もなく、作太郎はこん睡状態に陥ってしまいます。

    一方、愛(蓮沸美沙子)から告白された正純は、頑なに正式な結婚を拒むひかりとの関係に疲れて、愛のところに行って…

  8. あいん より:

    SECRET: 0
    PASS: ec6a6536ca304edf844d1d248a4f08dc
    こんにちは。
    久保田家の「秘密」は確かにちょっと、う~ん?って感じでしたねぇ。
    私はてっきり、正純の母は結婚前から付き合ってる人がいて、上の姉二人は父の子ですらなくて(殴られてない正純だけ実子)…とかそれぐらいのドロドロを想像してたんですけどw
    ちょっと拍子抜けですかね。

    ヒカリさんの過去のほうは…
    いろいろつっこみどころもありますが…
    老若男女とわず、一度でも真剣に赤ん坊と向き合ったことのある人なら、だれでも彼女の心情は理解できるのではないかと。
    (もちろん理解と共感はしても、実際の行動には移さない人が大半だからこそ、子供らは元気に育ち、笑って巣立っていくのです)
    赤ん坊の泣き声…
    あれは人を狂わせます。
    「残念な夫」でもいいからとにかく誰か彼女の隣にいてあげたら…最悪な結果だけは避けられたかもしれないのに…
    子を持つ母としては、なんともつらい告白でした。

    それにしても。
    正純~目をそらすなって言われたのに~~

  9. ○○妻 (第5話・2/11) 感想

    日本テレビ系『○○妻』(公式)
    第5話『決死の告白!こんな女でもいいなら結婚してください!』の感想。

    ひかり(柴咲コウ)は自身の秘密を、作太郎(平泉成)に打ち明ける。一方、ひかりとの関係にいら立つ正純(東山紀之)は、板垣(城田優)に当たり散らし、本番中もこれまでにないイージーミスを連発する。その日、ひかりを訪ねた愛(蓮佛美沙子)は、正純への思いを告白して宣戦布告。そんな中…

  10. ○○妻「決死の告白!こんな女でもいいなら結婚してください!」

    かなりめまぐるしくて、うんとヘビィでしたね。でも、こんなに早い回で「謎が解ける」とは思ってなかったので驚いてしまったのでした。もろに、ミタさんパターンだなぁ… でしたが、ヒロイン。同じ松嶋菜々子でなく、むしろ、柴咲コウでヨカッタな、と感じたのは私だけ?作太郎(平泉成)の臨終。正純(東山紀之)を筆頭に、家庭内暴力に苦しんだ原因や、その後の和解云々には、今ひとつ「…ん?」だったのですが、ひかり(…

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