【 信長協奏曲 】第10話「ニセモノは追放せよ!殿のために死んでいった者たちへ…」 感想

ずっと私たちを騙しておられたのですね?

 

恒ちゃん。でも、俺…。

 

偽者は、しょせん偽者!
偽者のために織田の者が死んでいくのはもう耐えられませぬ。

森殿もおゆきも皆、偽者であるあなたのために死んでいったのです。
そのようなことあってはなりませぬ。

この城から去ってください。

 

信長協奏曲(コンツェルト) 第10話
「ニセモノは追放せよ!殿のために死んでいった者たちへ…」 

      ドラマ『信長協奏曲』信長協奏曲感想

 

簡単感想で~。

 

比叡山延暦寺の焼き討ちを経て。

 

申し訳なかった。おぬしの思いを無視して勝手なことをしてしまった。

とサブロー@信長に詫びる光秀@信長。

これだけは分かってほしい。
延暦寺は織田のために…

 

だからって、むやみに人殺すなんて間違えてるだろう!

…みんなに何て説明すればいいんだよ?

 

では、わしが皆に申し開き…。

 

もう余計なまねはしないでくれ!
…みんなには俺が説明するから。

 

まぁそうだよね…。
元々はこのサブローが考えるのが面倒くさくて人に任せたからこういう事に
なったんだもんね。

自分が行って自分が殺されて来れば良かったわけで。
(ぇ、殺されるでしょ…統領がノコノコ敵陣に「説得」なんてしに行こうとしていたんだから)

 

延暦寺の件なんだけど……。

と、恐る恐るみんなの前で詫びるサブローだったが、みんなの反応は
意外と悪くなかった。

 

延暦寺の一件は天下を取るためには致し方なかったと。

あそこで倒しておかねばいつか必ず織田の脅威となっていたことでしょう。

殿はその芽を摘み取るために苦渋のご決断をなされた。

それに延暦寺は森殿の敵。成敗して当然にございます!

 

口々に焼き討ちを讃える家臣たちに、真剣に怒りながら、

 

ちょっと待ってよ!
延暦寺のことは間違えてたんだって。
むやみに人を殺したり、騙したり、ひどい目に遭わせたりして天下取ったって
そんなの嬉しくないいって。
俺は二度とこんなことはしない。

だから、みんなも絶対しないでもらえるかな?
頼むね。

 

と訴えるサブローであった。

大好きな信長くんの残酷な焼き討ちを信じられない気持ちで受け止めていた恒ちゃんは、
この変貌っぷりにもう混乱…。

光秀が落として行った扇が自分の見覚えある扇だったことにますます混乱。

光秀を取っ捕まえて訊く。

 

あなたさまですね。
亡きお父上、織田信秀さまから譲り受けた扇。
…信長さまですね?

 

もう隠しようがなく、認めてしまう光秀@信長であった。

っつか…
変装しているつもりならば、そんな解りやすいもん持って来るんじゃないよ…。
それとも、あれはわざと忘れて行ったのか

光秀@信長の話を聞いた恒ちゃんは大ショック。

 

えっ?!
それでは私は今まで…素性も分からぬ男に?
私は命を懸けて信長さまをお守りしてきた。
それなのに偽者だったとは………。

 

そらそうなるよね…。
恒ちゃん、元来クソ真面目だし。

 

一方、軍師半兵衛の方は「木下藤吉郎」について調べ始めていた。
こんなに鋭い半兵衛がこの信長には疑いを抱いていないのが不思議じゃ…。

どうも、帰蝶はそんな感じっぽいが、半兵衛さまも信長の事は別人と解っていて
静観しているのかな…。

 

とにかく…
現在この織田家には怪しいもんが2人も在籍しているのだった。

もっとも…戦国時代なんて怪しいモンだらけの下剋上の世の中だから、意外と
「入れ替わってても別に強ければいっか~」みたいな所もあったのかもね…ナイナイ…。

 

ああ、そうだ。
怪しいといえば、怪しい間者だったおゆきちゃんに今回は「でーと」の話が
持ち上がる。

帰蝶が薦める相手は前田犬千代。
えっと……大河ドラマ「利家とまつ」の立場は……。

有り体に申せば「それがし、女子にうつつを抜かす暇はございませぬ」とか
言っている場合じゃなく、この時代の男子はサッサと結婚してせっせと跡継ぎを
もうけなければならぬのです。

子づくりはお家を守るための大事なお仕事。
医療も何もないこの時代、どんどん死んじゃう子どもを絶やさないように
側室でも何でも娶って子づくりしなければ家が断絶しちゃうのだ。

ちなみに、この時点で前田犬千代は35歳くらい。
とっくに おまつさんを娶り、3、4人は子どもがいる……はずです。史実ではね…。

まぁ…このドラマでは誰も既婚者はおらず子どももおらず「でーと」は
ウキウキ体験なのだった…。ファンタジーだからな…。

で、おゆきちゃんと恋仲っぽくなっていく犬千代…。
もう、おゆきちゃんにフラグ立ちまくりっす。

 

さて、ここで歴史が少し動く。

将軍・足利義昭公がまたも大名たちに織田討伐の書状を送りつけて
おるようです。

 

という秀吉の報告を受けて、またも義昭を自分が説得に行くと言い出すサブロー。

自分が光秀と行って来るという秀吉の申し出を断り、では、光秀とつねちゃんを
と指名するのだった。

恒ちゃんが一緒ならば、光秀が残虐な謀をしないだろうと踏んでいるわけだが、
真実を知ってしまった恒ちゃんは複雑。

義昭のことは光秀が上手く説得したものの、その後、秀吉の単独行動により、
結局、義昭と戦になるのだった。

比叡山の一件で信長に恐れをなした諸大名は誰も義昭の所に駆けつけず。
味方になるという秀吉に謀られて義昭はあえなく追放…。

ここに室町幕府は幕を閉じる。

えっと…もちろん史実ではなく…

この前にも義昭は武田を味方にしているつもりで信長に様々な抵抗を挑み、
ここでついに追放されるのであった。

あっ…ドラマの図ではまるで義昭さんが秀吉に首取られたみたいになってましたが、
あくまでも追放です。

この人、戦ではなく畳の上で死ぬ人なんで。

改元についても義昭と揉めた上での「天正」奏上なんだけど~もういいや…。
しかし、サブロー、上手く史実と合った元号になって良かったよね…。
「天下」とか「平和」とか言い出したらどーしようかと思った。

 

しかし、祝いの席で秀吉が義昭を騙して勝利を得たのだと知ったサブローは激怒。

 

おれ言ったよな?
騙したりひどい目に遭わせて天下取っても嬉しくないって。
そういうのやめようって。
敵、倒すためならどんな手使ってもいいのかよ?
そんなんおかしいだろ!

 

謀らなければ謀られるのがこの時代なわけだが…。
史実の流れならばもうこの地に来て20年過ぎているはずなのに、サブローには
それが理解できていないらしい。

実際にいっぱい騙されたじゃんね~。
アイがあればダイジョウブーなんて言ってるからこんな事に…
いゃ、何の話だ…うん、でもそうだ。

 

家臣たちは、今幕府を討たなければずっと織田は狙われ続けた、
焼き討ちも正しい判断だったと口々に言い始める。

 

違うだろ。絶対…違うって…。

 

一人落ち込むサブロー。

 

恒ちゃん。

俺、もうよく分かんなくなっちゃったよ。

義昭さんとのこと、みんなは正しいって いうけどさ。
どうしても納得できないんだ。延暦寺のことも。

俺の感覚、やっぱ戦国の常識からずれてんのかなぁ。

 

と相談するも、頼みの恒ちゃんももはや何処の馬の骨か解らないサブローに
笑いかけてはくれない。

 

私には分かりかねます。
そのようなこと考えなくてよろしいのではございませぬか?

 

と、冷たく去っていく恒ちゃんにボーゼンとするサブロー。

 

ゆきちゃんがサブローを庇って、フラグ通り朝倉が送りこんできた山崎景邦らに
殺されてしまってから恒ちゃんはついに爆発。

 

私は織田を守るためにここに います。
いや。 私だけでなく、全ての家臣たちは織田信長さまをお支えするため
ここにいるのです。

偽者を守るためではない。

偽者のために織田の者が死んでいくのはもう 耐えられませぬ。
森殿もおゆきも、皆、偽者である あなたのために死んでいったのです。
そのようなことあってはなりませぬ。

この城から去ってください。

織田から出ていけ!

 

恒ちゃんの気持ちはよく解る…。
この人たちは織田家に仕えていたのであって守るべきは当主とお家。
どこの馬の骨とも解らない男のために死ぬなんて有りえない事である。

サブロー@信長の時代になってからどんどん国は支配されていったわけだが、
この信長でよくもここまで勝ち進みましたね…ってところで、サブロー自身が
頭を働かせて勝って来たわけではない。

家臣たちがサブローを守るために戦ってきた結果であり、まぁサブローの人柄に
ほだされたのも理由の1つではあるけれども多くは「織田家」のためなはず。

偽物だと解ったらそれほどムカつくことはないだろう…。
サブローも光秀も斬って捨てて新たな当主を立てたいところだ。

 

だいたい、この本物・信長がダメだよね…。

すまぬ。とか家臣に頭下げてるからこんな事になるんだよ。

ひと言、

信玄を真似て影武者立ててみた。
お前はこの事を他言せず、まるで本物のわしのように丁重に扱うように。

って言うだけでサブローに対するつねちゃんの印象も全然変わったのに。

本物の当主には頭下げられて逃げられ、今まで仕えてきたのは馬の骨と来たら
混乱して当然だろ…。

 

で…追い出されたサブローは光秀の屋敷に住むしかないよね~。
光秀@信長には責任とってもらわなきゃ…。

そして、恒ちゃんは殿を追い出してその後 、織田家をどうするつもりなんだ。
この信長には子もいないし、弟も居なそうだぞ……。

 

「木下藤吉郎」なる者が偽物だと半兵衛が知り、全ては次週・最終回へ。

秀吉は織田家に天下を取らせてから乗っ取る計画を立てたらしい。

 

ドラマ版では浅井・朝倉を攻めるところまでやってお終いかな…。
で、映画に続くと…。

 

【関連記事】
https://www.cinemarev.net/entry/nobunaga.html

    

 


延暦寺の一件で、サブロー(小栗旬)はもう信長を続けられないと明智光秀(小栗旬・二役)
に話す。
家臣たちにどう説明すればよいのかと訴えるサブローに、光秀は代わりに自分が
申し開きをすると言う。
しかし、サブローは光秀にこれ以上余計なマネはしないで欲しいと遮り、説明は自分が
行うと決意した。  

家臣たちを前にしたサブローは、延暦寺攻めが間違っていたと頭を下げる。
だが家臣たちは織田家を守るためには仕方なかったという見解で一致していた。
それでもサブローは、二度と同じ行為はしないと誓い、家臣たちにも念を押す。
サブローが大広間を後にすると、光秀も出て行った。
その時、池田恒興(向井理)は光秀が忘れた扇子に気づく。
拾い上げて開いた扇子の柄は、恒興を驚かせた。  

羽柴秀吉(山田孝之)に疑いを抱く竹中半兵衛(藤木直人)は、重矩(上山竜治)に木下藤吉郎
の素性を調べるよう命令する。
藤吉郎は秀吉が改名する前に名乗っていた名前。
一方、秀吉は蜂須賀小六(勝矢)に、面白いものを見せてやると不気味な予告をしていた。  

帰蝶(柴咲コウ)は、ゆき(夏帆)の将来を憂い、サブローに相談。サブローは前田利家(藤ヶ谷太輔)
に、ゆきとデートするよう薦める。
だが、サブローは他人の心配をしている場合ではなかった。
信頼していた恒興が、光秀が本当の信長ではないかと気づいたのだ。
恒興は、光秀、沢彦(でんでん)と密談。
ついに恒興は真実を知る。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

よろしければ→【2015年1月期・冬クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

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※キャスト

サブロー / 織田信長 … 小栗旬
明智光秀 … 小栗旬(二役)

帰蝶 … 柴咲コウ
池田恒興 … 向井理
田原伝二郎 … 山田孝之
竹中半兵衛 … 藤木直人
前田犬千代 … 藤ヶ谷太輔
ゆき … 夏帆
市 … 水原希子
徳川家康 … 濱田岳
柴田勝家 … 高嶋政宏
織田信行 … 柳楽優弥
森可成 … 森下能幸
丹羽長秀 … 阪田マサノブ
佐々成政 … 阿部進之介
重平 … 澤部佑
沢彦 … でんでん
織田信秀 … 団時朗
織田信清 … 麿赤兒
斎藤義龍 … 新井浩文
斎藤道三 … 西田敏行
斉藤竜興 … 間宮祥太朗

段蔵 … 早乙女太一
今川義元 … 生瀬勝久
集落の村長 … 前田吟
浅井長政 … 高橋一生
浅井久政 … 村井國夫
松永久秀 … 古田新太
蜂須賀小六 … 勝矢
足利義昭 … 堀部圭亮

 

※スタッフ

脚本 … 西田征史
演出 … 松山博昭
プロデューサー … 村瀬健、羽鳥健一
音楽 … Taku Takahashi

原作 … 「信長協奏曲」石井あゆみ

主題歌 … Mr.Children「足音 ~Be Strong」
  
【 信長協奏曲 】第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 
第8話 第9話 第10話 第11話(最終回)

コメント

  1. くう より:

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    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >明らかにあの扇子はわざと置いていったっぽいですよね。
    もう誰かに気付いて欲しくて?

    どういうつもりなんでしょうね~。
    気づかせたいならいい加減に堂々と交替しろよと…
    まぁ、サブローは交替したって戻れるわけじゃないでしょうが、
    それにしても気の毒。
    半兵衛がどこまで気付いているのかに注目ですかね。

    >映画公開は来年の12月のようなので、ドラマが終わってから1年近く待たされそうです。

    遅すぎ……^^;
    暮れは毎年見たい映画が溜まるので…この映像のままだったら行くかどうか解らないです。
    DVDで充分かなって…^^;

  2. 信長協奏曲 第10話

    第10話「ニセモノの信長vsホンモノの信長!衝撃のクライマックス!」12.15 ONAIR  延暦寺の一件で、サブロー(小栗旬)はもう信長を続けられないと明智光秀(小栗旬・二役)に話す。家臣たちにどう説明すればよいのかと訴えるサブローに、光秀は代わりに自分が申し開きをす…

  3. 信長協奏曲 第10話

    「ニセモノは追放せよ!殿のために死んでいった者たちへ」

    内容
    サブロー(小栗旬)は、延暦寺を光秀(小栗旬=二役)に任せたことを後悔する。
    サブローは、恒興(向井理)らに延暦寺攻めが間違っていたと謝罪。
    苦渋の決断だったと勝家(高嶋政宏)らは理解を示すのだ…

  4. 信長協奏曲 第10話

    延暦寺の一件で、サブロー(小栗旬)は、すごく精神的に追い詰められてしまいます。

    光秀(小栗旬)に、もう信長は続けられないと話していました。

    家臣たちにどう説明していいのか悩むサブローでしたが、光秀の申し出を断って自分で説明すると言います。

    サブローは、延暦寺攻めは間違っていたと謝罪しますが、家臣たちは織田家の将来のためには仕方なかったとの見解で一致していました。

    サブ…

  5. 信長協奏曲 #10

    『ニセモノは追放せよ!殿のために死んでいった者たちへ』

  6. 信長協奏曲(コンツェルト)第10話★織田から出ていけ!

    信長協奏曲(コンツェルト)第10話

    帰蝶(柴咲コウ)がゆき(夏帆)に「めおととはよいものだぞ。大切な人がそばにいてくれるというのは大きな心の支えになるものじゃ。」

    ゆき「それが帰蝶さまにとって信長さまなのでございますね?」

    帰蝶「まあそうかもしれぬな。」

    このシーン、表情豊かな柴咲コウが凄く印象的でした。
    −◆−
    紛れ込んでいた刺客の凶刃からゆき(夏帆)が身を挺…

  7. Happy☆Lucky より:

    信長協奏曲 第10話

    第10話

    JUGEMテーマ:エンターテイメント

  8. BROOK より:

    SECRET: 0
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    >それとも、あれはわざと忘れて行ったのか

    明らかにあの扇子はわざと置いていったっぽいですよね。
    もう誰かに気付いて欲しくて?
    恒興も早々に気付くなんて、ちょっと駆け足展開だったような気がします。

    >秀吉は織田家に天下を取らせてから乗っ取る計画を立てたらしい。

    もう彼には未来が見えているとしか考えられず(苦笑)
    とりあえず、半兵衛が秀吉の正体に気付きつつあるので、
    どうなるのか、気になるところです。

    次回は最終回ですね。
    映画公開は来年の12月のようなので、ドラマが終わってから1年近く待たされそうです。

  9. 素晴らしいことが待っているという未来へ・・・(夏帆)

    総選挙で「軍師官兵衛」と「ごめんね青春!」が先送りになったので・・・前倒しである。 小悪魔(グレムリン)たちが大量発生中なので・・・うかうかしていられないのである。 今年も聖なる夜が迫ってきましたな。 包丁の準備はぬかりなく、電子レンジやディスポーザーもいつでも使用可能にしておかないとな。 いつまで

  10. 「信長協奏曲」第10話

    天正…

    詳細レビューはφ(.. )
    http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201412160000/

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