【 失恋ショコラティエ 】第9話  感想

あなたのしてきたこと、心の中全てなんて、どうせ分からない。
知り尽くすことなんてできない。

だったら何もかも、もうどうでもいいよ。

あなたがどこの誰で結婚してるのかどうかとか、
俺がどこの誰でどんな仕事をしてる男とか、
この恋が正しいとか間違ってるとか、

もうどうでもいい。
ただ俺は……

 

好きだよ。

俺はあなたが好きだ。

 

ああ。これが恋だ。

正も誤もない。
これが…

恋だ。

 

失恋ショコラティエ 第9話

    『失恋ショコラティエ』感想

 

筋は簡単に…。

 

紗絵子さんとイチャイチャ暮らす中で、爽太はだんだんと妄想を楽しんでいた頃の
自分が解らなくなりつつあるらしい。

それと同時に仕事もちょっと停滞しているように見える。

元々「ショコラ・ヴィ」の存在自体が爽太の紗絵子さんとの恋愛妄想を原動力に
出来上がっているわけだから…妄想が現実になったら良いショコラが作れなくなる
気がする…。

つまり、紗英子さんは手が届かない方が爽太の仕事的にはいいんじゃないのかね。

 

放りっぱなしになったえれなの話を聞いて怒り狂う六道。

 

世の中の上手くいってる夫婦やカップルはみんな相手を気遣ってるの。
それができる相手だから続いてるんじゃない。
ああもう!その男。
ホント、私、殺してやりたいぐらいムカつくわよ!

「その男」が爽太だと知らずに言ってます。

知ってる?
チョコレートって本来薬だったのよ。
戦いに疲れた兵士たちを元気にしてくれる不思議な薬として世界中に広まったの。

へえー。

今のえれなのことも癒やしてくれたらいいなって思う。

えれなにチョコレートを食べさせる。
優しいよね、六道。言ってることも大人だし。

おねえじゃなければね…リクドーがいいなって思えるのに。
このドラマの中で一番好感度高いかも。

そんな会話を関谷くんは不思議な気持ちで見ているのだった。

 

「爽太くんは人妻をあきらめて、加藤えれなと正式に向き合うと言っています」

というメールを薫子さんから貰っていたからだ。

関谷の位置づけが今いちよく解らないんだよな…。
この人が薫子さんと付き合ってくれればオール解決だと思うんだけど。

あの2人にはもう勝手にやらせとけばいいし。

 

可哀想なのは、えれなだ。

こんな状態になっちゃって、イライラと日々を送る薫子さん。
訪ねてきたえれなにイライラをぶつける。

 

爽太くんから聞いてないんですか?
それとも、聞いててもそんな感じなんですか?
爽太くん、上にいますけど女と一緒ですよ。

「そんな感じ」はないだろう~…。言いたい気持ちは解るけどぉ。

爽太は何も話してくれなかったけれども上手くやっているんだと知ったえれなは、
しょんぼりと語る。

 

言いづらかったのは分かります。
はっきり言わなくても、どういう意味か分かってくれるだろうって思われてたんだろうし。
はっきり言ったら私が傷つくって気 使ってくれてたんだろうとも思うし。
たぶん、爽太くんなりに色々考えてくれてたんじゃ…。

 

バカなんじゃないの!?
そうやっていい子な態度貫いたって、結局彼女に負けたじゃないですか!
無駄なんですよ。
結局ずうずうしい女が勝つんだって。

 

うう~これも…すごく当たってる。
当たっているけど、今のえれなにはキツい~…。
薫子さん、好感度下がるよ~~。

 

ありがとうございました。爽太君のこと教えてくれて。
よく分からない状態でいるのが一番きつかったから、事実を教えてもらえてよかった。
…失礼します。

 

薫子さんを責める事もなく、泣くこともなく、礼儀正しく帰っていくえれなだった。

こういう所、この子、好きだ。
人を責めたり悪者にしたりしないのね。

…だから、こんな目に遭っちゃったってのもあるんだけど…。

全部、爽太のせいだ。
ひどいと思いつつ、まぁ…一度すっぽかしちゃうと恐くて会えないっていうのも解る。

付き合う人を乗り換える時、こんな風に二股になるのはよくある事だ。
ただ…爽太の場合は誰とも付き合ってるわけじゃないんだよな。

 

「悪い男」駆け引きもしなくて良くなった爽太はひたすら脳天気。

 

この恋が正しいのか間違ってるのかは分からない。
ただ、この恋が罪なら紗絵子さんと俺はもう共犯者なんだ。

 

しかし、爽太がウキウキしていられない事態がやって来る。

吉岡がついにショコラ・ヴィへやって来るのである。

 

ちょっと近くに来たから挨拶に寄らせてもらいました。

ああ。ありがとうございます。

どうですか?調子は。

おかげさまで。…って言っても、まあこの時季わりとこんな感じで暇なんですけど。

 

当たり障りのない挨拶。
紗絵子さんは外出中。

大丈夫。この人は何も気付いてない。大丈夫だ。

と、爽太は思う。

気づいてなければ来るわけないだろぉぉぉ。
…と、思うわけだが…吉岡にも確信はないので、お互い探りあい。

ずっと当たり障りのない探りあいの会話。

爽太くんの目も泳がない演技力が凄いです。

しかし、ある会話が爽太を打ちのめすのだった。

 

あの豪華な箱に入ったやつ。あれすごく美味しかったなぁ。

ごちそうさまでした。
斬新だけどバランスよくまとまってて「小動君やるな」って紗絵子と2人で
話してたんですよ。

 

バレンタインのあのチョコレートを紗絵子さんはダンナと食べた

正確には食べられちゃって…それも原因で喧嘩になったんだけどね…。
単純な爽太はすぐに疑う。

あのチョコは大切なものにして欲しかったんだよねぇ…。

 

紗絵子さん…ホントは吉岡さんと何があったんだよ?
俺があげたチョコレートは吉岡さんとシェアしたの?
じゃああの涙は何だったの?
紗絵子さん。ここまできても俺はホントのあなたを知る権利もないのかよ?
俺はどういう使い勝手なんだよ?

 

ごめんね爽太君。巻き込んじゃって。

紗絵子さん自身の口からそう言われて、ますます打ちのめされる。

 

巻き込む?
共犯者としてすら認めてくれないのかよ?

 

実家の親も旦那に悪いから帰れとしか言わない。自分の心配なんてしない。
そんな親だ。

と聞いて、初めて紗絵子さんの実家環境を知る爽太。

 

知らなかった。聞いたことないもんね。紗絵子さんの家族の話とか。

爽太君とはそんな話するような関係じゃなかったからね。

 

そう言われて、初めて爽太は「自分が好きな紗絵子さん」のことを何も知らないと
思い知らされるのだった。

…んで…。

 

あなたのしてきたこと、心の中全てなんて、どうせ分からない。
知り尽くすことなんてできない。

だったら何もかも、もうどうでもいいよ。

あなたがどこの誰で結婚してるのかどうかとか、
俺がどこの誰でどんな仕事をしてる男とか、
この恋が正しいとか間違ってるとか、
もうどうでもいい。

ああ。これが恋だ。

正も誤もない。
これが…恋だ。

 

すごく酔ってる感じがするんだけど。
確かにそれも「恋」なのかも知れない。

「正も誤もない」と言っている通り、正も誤もないのが恋でしょう。
何だか…源氏物語でも見ているようだ。
あ、これ、このドラマが始まった時からずっと思っていたけど。

平安の雅なお方たちは恋と権力争いしか興味なかったので、自由奔放に相手を
求めて生きておられたわけで…。

平成よりも遥かに乱れていたわけで…。

生活にまず「恋」ありき。

そんな中で成り立っています。この人たちと同じように。

 

変な人たちで誰にも共感できないし好感も持てない…とは思うけれども、現実社会も
人間は「変な人」たちで構成されているし、色んな人がいてこその人生なんだよな。

「変」の定義も人それぞれだし…だから…好きにやって。

…と、今週も自分の中でそう帰結して終わった。

 

でも…夫が動き出した事でにわかに騒動が起こりそうな予感はしてきたね。

あんたは、まず、その暴力を反省しろよと思うんだが…。

 


爽太(松本潤)は、「ショコラ・ヴィ」の2階に暮らし始めた紗絵子(石原さとみ)と恋人同士の
ような甘い時間を過ごしていた。
ふたりの関係に不快感を持つ薫子(水川あさみ)は、イライラを募らせる。
爽太から連絡が途絶えたえれな(水原希子)は、連絡が来ない理由がわからず傷ついていた。  

そんな朝、薫子が店の前を掃除していると、えれなが立っていた。
自分が出演するファッションショーの招待状を爽太に渡したいというえれなに、薫子は爽太の
現状を話してしまう。
きつい口調で、えれなさえも非難するように話す薫子に、言いにくいことを教えてくれてありがとう、
とえれなは頭を下げる。  

店に戻った薫子は、正しいことをしたと自分を納得させようとするが内心では落ち込む。
オリヴィエ(溝端淳平)は、自分が正しいと思うのならそれでいいのでは、と声をかける。
その頃、爽太は、紗絵子からのリクエストで新作の構想を練り始める。
一方、紗絵子は掃除や洗濯を手伝うが、健気に働く姿が薫子は気に入らず、まつり(有村架純)に
文句を言う。  

そんな日の夜、爽太が試作品のイラストを描いていると、紗絵子の携帯電話が鳴る。
爽太は着信が紗絵子の夫・吉岡(眞島秀和)だと確認、バスルームにいる紗絵子に声をかけた。
紗絵子は着信を見ると顔を曇らせるが、すぐにいつもの顔に戻り爽太に甘えてくる。
爽太は、これまで家出の理由を説明しようとしない紗絵子の態度に困惑し…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

よろしければ→【2014年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

小動爽太 … 松本潤
高橋紗絵子 … 石原さとみ

井上薫子 … 水川あさみ
オリヴィエ・トレルイエ … 溝端淳平

加藤えれな … 水原希子
吉岡幸彦 … 眞島秀和
小動まつり … 有村架純
関谷宏彰 … 加藤シゲアキ

六道誠之助 … 佐藤隆太

小動誠 … 竹中直人

※スタッフ

プロデューサー … 若松央樹、小原一隆
演出 … 松山博昭
脚本 … 安達奈緒子
音楽 … Ken Arai

原作 … 「失恋ショコラティエ」水城せとな

主題歌 … 「Bittersweet」嵐
 【失恋ショコラティエ】【失恋ショコラティエ】第1話 2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話(最終回)

コメント

  1. 失恋ショコラティエ 第9話

    第9話「最終章突入!正も誤もない、これが恋だ」3月10日木曜 よる9時  爽太(松本潤)は、「ショコラ・ヴィ」の2階に暮らし始めた紗絵子(石原さとみ)と恋人同士のような甘い時間を過ごしていた。ふたりの関係に不快感を持つ薫子(水川あさみ)は、イライラを募らせる。…

  2. shaberiba より:

    失恋ショコラティエ 第9話

    この恋が正しいのか間違ってるのかは分からない。
    この恋が罪なら、サエコさんと俺は もう共犯者なんだ・・・。

    ショコラビの2階で甘い時を過ごす2人—。
    しかし 職場の上であんなことやこんなことをされちゃ—
    たまったもんじゃナイ薫子さん。イライラもMAXのよう。
    いや しかし、コレは私も賛同するゾ(笑)
    しかし遂に–サエコのご主人が現れ修羅場勃発・・・。
    爽太は店を失…

  3. 失恋ショコラティエ 第9話

    「最終章突入!正も誤もない、これが恋だ」

    内容
    爽太(松本潤)の夢が現実となったかのように、
    紗絵子(石原さとみ)が、店の2階で暮らし始める。
    恋人のような2人。。。。

    その状況に、不快感を感じる薫子(水川あさみ)
    そのころ、えれな(水原希子)は、爽太と…

  4. 失恋ショコラティエ 第9話

    爽太(松本潤)は、自分のお店の2階で暮らし始めた紗絵子(石原さとみ)と恋人同士のような甘い時間を過ごしていました。

    自分たちが働くお店の2階で、イチャイチャしている爽太と紗絵子のことが許せない薫子(水川あさみ)は、まつり(有村架純)に文句を言っていました。

    まつりの方はと言うと、オリヴィエ(溝端淳平)との関係に迷っているようです。

    前の彼氏に一度裏切られているので、相手を信…

  5. NelsonTouchBlog より:

    失恋ショコラティエ九話感想

    「くわしく」・・・うけた(笑)これだけでも面白かった。。意味わかんねえ!(笑)薫子(水川あさみ)じゃなくてもあきれるわ。。まあでも、見当違いのメールとか、反応遅いとか、自分も結構やってるんだよなあ・・。

  6. Happy☆Lucky より:

    失恋ショコラティエ 第9話

    第9話

    JUGEMテーマ:エンターテイメント

  7. ドラマ「失恋ショコラティエ」第9話あらす…

    本物の恋----------—-!!近くなったつもりで、どんどん遠くなる存在・・・。誰にも祝福されない関係になってしまった爽太と沙絵子。爽太(松本潤)は、「ショコラ・ヴィ」の2階に暮らし…

  8. 失恋ショコラティエ #09

    『最終章突入!正も誤もない、これが恋だ』

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