【神戸新聞の7日間 ~命と向き合った被災記者たちの闘い~】

1995年1月17日。

あの阪神・淡路大震災から15年。

震災を報道側から見たドラマである。

震度7を記録した阪神・淡路大震災。

日本で初めて近代都市に起きた直下型の大地震だった。

神戸新聞の記者たちも当然被災したが、その中で

何とか情報を伝えるために奔走する。

この非常時に新聞を出せなければ、

新聞社が新聞社である意味を失う。

ホストコンピューターをやられてしまい、新聞作りが社内で

不可能になってしまった神戸新聞編集局長・山根は、

提携を結んでいた京都新聞に助けを求める。

京都新聞の片隅を借りての新聞編集。

本社は倒壊の恐れがあるため、臨時編集部が立てられた。

スムーズに取れない連絡。

劣悪な交通環境。

新聞作りは厳しい条件の下で行われていた。

その内、悲惨を極める被災地を取材する記者たちに、

葛藤が生まれてくる。

カメラマン・三津山は、山根に問う。

苦しんだり悲しんだりしている人の写真を撮る事に

何か意味があるんでしょうか?

今は、それを記録して伝える。

それが俺ら新聞記者の役目や。

この仕事を続けるならば、三津山、逃げるな。

逃げずに撮って来い。

確かに。。。

見ていて、こんな状況の中で、苦しむ被災者に

他の被災者の状況を知らせる事に何か意味が

あるのだろうか、と思ってしまう。

しかし、「記録」しなければならない、と言う言葉には重みがある。

人は、どんな悲惨なニュースも時間が経てば忘れていってしまうからだ。

戦争も、災害も、悲惨な記録が残っているからこそ

繰り返してはならない、気を付けなければならない、と

思い出すわけで、何も残っていなければただ風化していってしまう。

特に映像は人の記憶に生々しく残る物だ。

被災者には申し訳ないが、被災者の写真は、歴史に残すための

大事な記録なのだ。

しかし、そうは言っても、自分自身が被災者であれば、

まさに身内を失った瞬間を写真に撮られて楽しいはずもない。

そこにカメラを向けなければならない三津山たちの気持ちも

痛いほどよく解った。

取材環境が整わない状況下での新聞社を描くと言うことで、

「クライマーズ・ハイ」が思い起こされたが、

ドラマの出来自体は、あの緊張感には及ばない。

しかし、あの悲劇の中にあって、自分に出来る事を

精一杯やり遂げた人たちの尊さには涙した。

我が家も、あの震災の後には枕元に懐中電灯を用意したり、

カンパンや水など用意したりしていたものだけど。。。。

今やそんな物、何処へ行ったの と言う状況である。

人間は喉元過ぎれば熱さを忘れるものだ。

こういうドラマを機会に、もう一度見直す必要があるな~。。。

キャスト

櫻井 翔

吹石一恵

萩原聖人

田中 圭

小野武彦

山本 圭

高嶋政宏

内藤剛志

※最近、livedoorブログさんに時々トラバが飛ばないのです。

お返しできない方は申しわけありません

   

 


コメント

  1. くう より:

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    >絶対、泣くから、テッシュ箱、かかえて観てました。

    見るのにも覚悟が必要なドラマよね~^^;

    >へんにドラマにしてなくて、

    >ドキュメンタリーみたいにしてあるから、

    >より「地震が残した宿題」みたいなものを感じられたと思う。

    そうだね。実際の映像やご本人の話が身に染みたもの。

    CG映像だけのドラマよりも現実がよく解ったわ。

    >直前に、ハイチの地震があって、

    >なおさら、「地震への備え」というものを痛感する。

    本当にね。。。

    ウチは比較的都心に近いわけで、きっと交通も乱れるし、

    もしも大地震があったら大変な事じゃ済まない。。。

    普段から家族との連絡方法を徹底したり、備えておかないと、

    と改めて思わせてくれる日だね。

  2. くう より:

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    >奈良でも地響きがして 何?って思ったとたん

    >突き上げるような 地震がおきたんだよね

    そうだよね!近いんだもん。。。

    そっちでは相当恐かった事でしょう。

    そんな日にミルちゃんは病院にいたのね~。。。。

    不安だったでしょうね(>_<)

    >でも奈良は被害も少なく(多分)ってすんだけど。

    >やっぱり何度も 何度も語り続けることが大切だよね

    そうだよね。

    こうやってドラマにする事も大切だと思うのよ。

    語り部は時と共に居なくなってしまうからね。

    記録は残していかないとね。

  3. くう より:

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    >本当にすごかったんだな、と思ってところどころで涙してしまいました。

    そうですよね~。。。私も泣きました(; ;)

    でも、泣いてばかりはいられない恐怖も感じましたね。

    >学生だったのですが、あのときニュースで見た衝撃は鮮明で、自分が結婚してからは絶対に背の高い家具を寝床には置かない、ということを気をつけているのと、本当にほんの少しだけ保存食を常備するようにしています。(水一本とかそんなレベルですが・・・)

    偉いです!

    あたしなんか、色々と準備したのはあの時だけ。。。

    今では水も用意してないし、懐中電灯さえ探し回る始末((-_-;ゞ

    ちゃんとしなきゃダメですよね(>_<)

    もう一回揃えようと思います。

  4. くう より:

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    >最後のあの激励がすんごく染みました。

    私も~。。。京都の方と神戸の方との涙に釣られて

    ボロボロ泣きました(; ;)

    人との繋がりの大切さがよく解りました。

    >悲惨なエピには涙が止まらなかったですね。

    あれが現実なんでしょうね。。。

    実際はもっともっと酷かっただろうと思います。

    ご冥福をお祈りすると同時に、人ごとじゃないと思って

    自分も備えなければな~と強く思いましたわ。

  5. くう より:

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    >真冬の北海道で阪神規模の地震が起きたら

    >阪神以上の被害が出る、死傷者が多くなる・・・と

    >ローカルのニュースで毎年言われます。

    そうかも知れませんね。

    北海道で今の時期じゃ。。。考えただけで凍り付きそう。。゛(ノ><)ノ

    >ご本人たちのインタビューが入り説得力が増した分、

    >櫻井君がきれい過ぎた感じもしないでもないです。

    そうなんですよね^^;

    ジャニさんの役者さんは年齢よりも若く見えるので

    重みがないんですよね。。。

    でも、こういうドラマは広い年代に見て欲しい事を考えると、

    翔くんの起用は良かったかな、と思いました。

    >新聞を作る側の苦悩はもちろんですが、

    >車の窓を叩いて新聞を配るあの販売員の方の様子に神々しささえ感じました。

    私も思いました。。。

    普段、玄関先で追い返すようにしている販売店の方の顔が

    ちょっと浮かんじゃいました(-_-)

    本当にね、他人事だと思っちゃダメですよね。

    備えあれば憂いなし、ですね。

  6. OMITA より:

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    おはよーございます。

    絶対、泣くから、テッシュ箱、かかえて観てました。

    へんにドラマにしてなくて、

    ドキュメンタリーみたいにしてあるから、

    より「地震が残した宿題」みたいなものを感じられたと思う。

    直前に、ハイチの地震があって、

    なおさら、「地震への備え」というものを痛感する。

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    奈良でも地響きがして 何?って思ったとたん

    突き上げるような 地震がおきたんだよね

    あの日から 数日は奈良でも余震があって・・・

    本当怖かったです。

    でも奈良は被害も少なく(多分)ってすんだけど。

    やっぱり何度も 何度も語り続けることが大切だよね

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    こんばんは!

    見るつもりがなかったのですがつい見てしまったらもうどっぷり、釘づけになってしまいました。

    本当にすごかったんだな、と思ってところどころで涙してしまいました。

    合間合間に本人さんが出てくるのも、実際の写真などが出てくるのもリアリティがあって余計に目が離せませんでした。

    学生だったのですが、あのときニュースで見た衝撃は鮮明で、自分が結婚してからは絶対に背の高い家具を寝床には置かない、ということを気をつけているのと、本当にほんの少しだけ保存食を常備するようにしています。(水一本とかそんなレベルですが・・・)

  9. エリ より:

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    最後のあの激励がすんごく染みました。

    ドキュメンタリー形式で淡々と

    流れてきましたが

    派手な演出がない分、

    心に染み入るシーンが多かったです。

    悲惨なエピには涙が止まらなかったですね。

    見るのをためらっていたのですが

    やはり見て良かったですわ。

    私も備えをしなくちゃ~って思いました。

  10. sannkeneko より:

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    真冬の北海道で阪神規模の地震が起きたら

    阪神以上の被害が出る、死傷者が多くなる・・・と

    ローカルのニュースで毎年言われます。

    じゃあ、個人個人で備えがあるかと言うと・・・(-"-;)

    ご本人たちのインタビューが入り説得力が増した分、

    櫻井君がきれい過ぎた感じもしないでもないです。

    新聞を作る側の苦悩はもちろんですが、

    車の窓を叩いて新聞を配るあの販売員の方の様子に神々しささえ感じました。

    ハイチでも大きな被害が出ているようですし、

    ・・・他人事ではありませんね。

  11. くう より:

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    >うちはまだ被害が少なかったのでよかったんですが、長田は今でも空き地が目立ちますからね・・・。

    そっか。。。

    完全に復興したと思っていましたが、やはりそう簡単な事ではないですね。

    私は、あの震災の何年か前に神戸に旅行に行ったんです。

    自分が観光した場所がメチャメチャになっているのを

    テレビで見て驚いた物ですわ。

    そんな状況も新聞やテレビがなければ、私たちには

    伝わらないんですものね。

    報道は大切な仕事ですよね。

    私も涙しました~(; ;)

    母の骨を拾う少年とか。。。辛かったですね。。。

    ラストの京都新聞の方々のエールも心に沁みました。

    >本当、また震災について考える機会になった感じです。

    こうやって1年に1回、何かしら番組を作ってくれれば、

    その度に気を付けようと思えますよね^^

    若い年代にも見て貰いたい事を考えると、翔くんの起用も良かったと思います。

  12. なぎさ美緒 より:

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    >人間は喉元過ぎれば熱さを忘れるものだ。

    そうなんですよね。

    うちはまだ被害が少なかったのでよかったんですが、長田は今でも空き地が目立ちますからね・・・。

    表面上の復興は出来たかもですが、完全に・・・というのは難しいんですよね。

    ドラマ自体はドキュメントを含めた事で、リアルさが増した感じですし、涙するシーンもありよかったかと。

    本当、また震災について考える機会になった感じです。

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