【GOLD】第4話

パソコンだ携帯だって生活は進化しているのに、

心だけ進化しないのは何故なんだろう。

どうして人間はいつまでも他人を傷つけずにはいられないんだろう。

エステサロンの責任者、相馬が過去に子供を殺したと言う噂が客から立った。

パチンコに夢中になって、駐車場の車の中に子供を置き去りにし、

車の中で相馬の幼い子供は亡くなった。

サロンの従業員は悠里に責任者として問題があるのでは、と進言。

人事に口出しするな、と悠里はそれを退ける。

悠里は全て知っていた。

相馬が子供を失った時、たまたま病院に居合わせ、

会社にスカウトしてきたのは悠里自身だったからだ。

悠里は相馬の今後の扱いについて、洸に相談する。

母さんはいつかこう言っていましたよ。

女性が相談する時は、こうした方がいいと言っても仕方がない。

もう決まっていることで、ただ聞いて欲しいだけだって。

私は・・・辞めて貰った方がいいと思ってる。

僕もそう思います。

そんな折り、サロンで焼けただれた人形が施術台に置かれると言う事件が起きる。

従業員を全員ロビーに集める悠里。

どうして人間はいつまでも他人を傷つけずにはいられないんだろう。

他人の過去を暴いて集団でいたぶるような事も。

悠里が子供を連れて病院にいた時、相馬と出会った。

焼けただれた幼い子供は、医師の懸命な蘇生措置でも

息を吹き返す事は無かった。

警察が来て、いくら待っても、相馬は子供をずっと抱きしめて離さなかった。

慟哭するその女性を見て、悠里は、こんなに悲しい女を母を

初めて見たと思った。

このままだと、たぶんこの人は自殺してしまう。

死んではいけない。

毎日毎晩苦しみ続けなければいけない。

私のその言葉に彼女は初めて反応した。

自殺はただの逃避だ。

相馬は、精神安定剤も貰わず、自分の罪と向き合って生きてきた。

それはそんなに生やさしいことじゃなかったはずなの。

私は彼女を立派だと想う。

その狂おしく生き続けている姿を私は立派だと思います。

相馬はこのまま会社に残ってもらう。

その事に不満のある人は辞表を出せ。

と、悠里は言った。

この仕事は、技術だけではなく、人の心を癒す事が必要な仕事。

想像力を持って心を進化させるべきだと私は思います。

しかし、その日の夜、相馬は辞表を持って悠里の元を訪れた。

可笑しいですよ。社長。

私に死ぬなと言っておいて私と心中しようとなさるなんて。

悠里の仕事は人に夢を与える仕事。

そこに自分がいてはいけない。

悠里の気持ちは充分に解っている。

悠里は辞表を受けとった。

その日、祖父の家に呼ばれた洸と廉は、祖父から初めて

意外な事を聞いていた。

叔父であり、悠里の兄である修一の死は

自殺が原因であると。

そして、家を出て行った晶を捜して、カメラマン宇津木を

問いつめた辰也も宇津木から意外な告白を受ける事となる。

晶さんとは何も出来ない。血が濃すぎて。

従妹に当たるんですよ。

僕の父親は早乙女修一です。

自殺した。

見終わって、思わず深い溜め息が洩れてしまう。。。

こういうドラマは、今期、これとNHKの「鉄の骨」しかないです。

重たいけれども、考えてしまう。

どんな時代でも無くならないイジメ。

それは公立で育てようと同じ事だと思うんだけど。。。

でも、昔のイジメと今のイジメは質が違う。それは頷ける。

人の過去の傷をほじくり返して塩を塗る。

あんな事をして、やった人間は楽しいか。

その残酷さに怒りを感じ、そして、悠里の言葉に涙する。

やった事は絶対に許されない。

でも、悠里には、相馬の心の深い傷が理解できた。

血の涙が流れるほどの慟哭。

それは、悠里の心を突き動かすのに充分だった。

そうやって守り守られている間に、かけがえのない友情が生まれた。

相馬は悠里のために去っていく。

もう自殺する事はない。強く生きられる自信はある。

そんな悠里だから。。。

廉の病気を知って「不良品」だとは言わないだろう。

そして、兄の自殺を知ったら、どんなに傷つくだろう。

ドラマの端々に古い展開が見られ。。。

例えば、晶を探しに行くのに、相手が不良だったら

まずディスコ(クラブじゃないのよね )だったり

ベタだよな~。。。 とも思うんだけど。。。

そんな事、忘れてしまうほどの感動があるので、気にならないのである。

廉くんの演技もね。。。ちょっと。。。と思ったりもするんだけど

俺、母さんに不良品って思われたくない。

母さんだけには。

俺、一等取って、母さんが喜ぶ顔が一番好きなんだ。

ちくしょう。もう二度と見れないんだ。

には、やはり泣かされてしまう。

ベタベタな演技や演出が気になって仕方ないドラマと、

そんな事気にならないほどの何か大きな物を持っているドラマ。

その違いは一体何なんだろう、と、こういうドラマを見ると

つくづくしみじみ思うわけです。

そこにあるのが、やはり視聴率や風評などに揺るがない作家の意志と、

作品のテーマの大きさなんだ。。。

と思ったりしてみる。

私は、このドラマが好きです。

さて。。。

宇津木は意外な事を言い出した。

修一の子供だとして、母親は誰なの?

それから、悠里が洸の中に修一を見ているような気がして、

それがとっても気になります。

この母親思いの長男の負担は。。。意外と大きい物なんじゃないかと。

キャスト

早乙女悠里 – 天海祐希

新倉リカ – 長澤まさみ

早乙女洸 – 松坂桃李

早乙女廉 – 矢野聖人

早乙女晶 – 武井咲

早乙女朋 – 大江駿輔

早乙女修一 – 水上剣星

宇津木洋介 – 綾野剛

明石辰也 – 寺島進

丹波聖子 – エド・はるみ

丹波勝 – 水野真典

相馬幸恵 – 賀来千香子

蓮見丈治 – 反町隆史


 


コメント

  1. くう より:

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    >この回が終わってまず、思ったことは。。

    >野島作品だ~!ということでした。

    >面白くなってきたなと感じました。

    そうですね~^^

    TBSの野島三部作、思い出します。

    「未成年」のヒロの演説、思い出します^^

    このドラマ、あまり評判良くないみたいなんですが、

    野島さんのファンとしてはたまらないですね(*^^*)

    >イジメは無くならないですね。

    >大人だから変に知恵ついて、相手にどうすれば一番ダメージ与えられるかって、一番の方法でしかけてる感じですね。

    焼けただれた人形には凍り付く思いでした。

    ああいう残酷な事が本当に出来ちゃうのが人間なんですよね。

    どうしてかなぁ。。。

    イジメは無くなるって事がないですね。

    人間は本能的に他者を排除したいのでしょうか。

    私も「運よく」イジメに遭わずにここまで来ました。

    本当に運、ですよね。原因はちょっとした事なんですもの。

    >相馬さんの存在は悠里にとって、同性での唯一の支えの人だったのかもしれないですね。

    前の回で「親友なんていない」と言っていましたが、

    相馬さんは悠里にとって親友にあたる人だった気がします。

    悠里の会社を支えてきた大きな力だったんでしょうね。

    >野島作品は言葉に力がありますよね。心に訴えかけるような、言葉にするとこういうことなんだっていうもどかしさが

    >うまく表現されてる気がします。

    社会に対して訴える事が多い人ですから。。。

    その根底にある「愛」の訴えに惹かれる人は惹かれ続けるんでしょうね^^

    >廉くんの件は早く悠里の耳に入ってほしいです。早くしないと、悠里は自分を責めることになりますよね。。

    廉の件はリカから入りそうな気がしますね~。。。

    ちょっと口が軽そうだし^^;

    早く知れた方が良いですよね。

    来週は兄の自殺の件、兄の子供の件と大きく話が動きそうですね。

    そう言えば、エドはるみの件は、どうなったんだろう。。。

  2. くう より:

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    野島さんはこういうのが好きだし。。。

    まぁ、野島さんの主張はいつだってこんなモンですね。

    それが視聴者の反感を買えども、PTAから署名集めされようが、

    子供に見せたくないドラマベストにランクインされようが。。。

    たぶん、何年も前からあまり変わってないと思います^^

    >その言葉に説得力を感じるのはやはり

    >天海さんが語っているからですねぇ。

    やはり野島さんの主張を天海さんが語っているから

    説得力があるんだと思います。

    何より野島脚本の言葉は美しいですから。

    だって、天海さんって結構、大●(略ーー;)

  3. 藤井樹 より:

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    こんばんは。

    この回が終わってまず、思ったことは。。

    野島作品だ~!ということでした。

    面白くなってきたなと感じました。

    相馬さんのことは残念でした。

    悠里は本当に辛そうでしたね。

    イジメは無くならないですね。

    大人だから変に知恵ついて、相手にどうすれば一番ダメージ与えられるかって、一番の方法でしかけてる感じですね。

    私はイジメにはあったことないけど、運がよかったなって思います。本当運よくだと思います。

    もう何が引き金になるかは分からないし、運よく極端にそういう態度を出す人が周りにいなかったので。

    もう自殺は考えませんと、相馬さんが言ったときに、

    そういうこと言ってるんじゃないわ。と泣く姿に胸熱くなりました。

    相馬さんの存在は悠里にとって、同性での唯一の支えの人だったのかもしれないですね。

    修一は自殺でしたね。回想のときに自分でスピードあげるところ映りましたもんね。

    宇津木はそういう存在だと、まったく想像してませんでした。

    野島作品は言葉に力がありますよね。心に訴えかけるような、言葉にするとこういうことなんだっていうもどかしさが

    うまく表現されてる気がします。

    来週は悠里の耳にも修一の自殺の話が入りますね。

    遺書になんて書いてあるのか気になりますね。

    廉くんの件は早く悠里の耳に入ってほしいです。早くしないと、悠里は自分を責めることになりますよね。。

    エドさんと悠里も早く接触してほしいです。エドさんはもう悠里に対して敵意はなさそうですよね。

  4. ikasama4 より:

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    物語の流れとか構成とか散漫というか

    チグハグというかベタベタというか

    野島さん、やっぱこういうのが好きなんだなぁって

    いうのオンパレードだったようですね。

    そこに最近は色々と理屈をこねる言葉が出てきますが

    その言葉に説得力を感じるのはやはり

    天海さんが語っているからですねぇ。

    それにしても長澤さんのこの扱われ方に

    ふと自業自得(今までの役柄を振り返って)って

    言葉がピッタリだと思ったのは私だけでしょうかね ̄▽ ̄ゞ

  5. くう より:

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    >ドラマの話云々の流れが散漫な感じがすてならないんですけど、

    悠里の言葉には説得力があって、確かに色々考えさせられてしまいますね。

    そっか~。。。私は特に散漫な感じはしないんですけどね。。。

    でも、確かに「あれ、今週はあの問題は何処へ?」みたいなのはあるかも^^;

    先週、あれ、次男の心臓の話は今週はないの?と思っていたら今週は出てきたし。

    まぁ全話通してちゃんと完結していれば、それでOKってことで。。。(^^;ゞ

    >気になるのはやはり宇津木。

    >本当に誰の子なんでしょうね?

    修一の子供だって事は間違いないんでしょうかね。。。

    あの祖父は、その事を知ってるのかしら~?

  6. なぎさ美緒 より:

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    ドラマの話云々の流れが散漫な感じがすてならないんですけど、悠里の言葉には説得力があって、確かに色々考えさせられてしまいますね。今回は相手も賀来さんだったし、余計かも。

    でも不思議に惹きつけられるドラマです。

    気になるのはやはり宇津木。

    本当に誰の子なんでしょうね?

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