【ぼくの妹】第10話

颯、終わったよ。

上手く行ったと思う。

うん。

上手く行ったよ。

検査の結果、肺からの転移はなく、手術は成功。

颯は盟に抱きつき、泣いた。

その日、盟は春奈からランチに誘われた。

どう?

結婚しない?

手術が見事に上手く行ったみたいに。

きっと上手く行く。

私が経営をして、先生が外科を仕切って、2人で

病院を改革するの。

何か反論あります?

僕の中で、燻っている物があります。

父の田舎で父のように開業したいという夢です。

春奈は、その夢に蓋をしてくれ、と頼み、

考える時間をくれ、と盟は答えた。

こないだ、2人でりんごの苗を買ったの。

大きくなるのに20年かかるんだって。

2人で枯らさないように育てようって。

颯は、九鬼との結婚を考えているようだった。

病室で描いた2人で暮らす花畑の側の家の絵。

お兄ちゃん。

人間って、一緒には死ねないんだよね。

いくら大好きな人でも。

ひょっとしたら、九鬼さんは死んでたかも知れない。

私を残して。

寂しいね。

そんな颯の想いとは九鬼の気持ちはすれ違っているようだった。

退院の日を前に、九鬼は盟に言う。

命が助かったら何をしたいか考えた。

可笑しいだろう。

もう一度、地下の下水管で1日だけ働いてみたいと思った。

その後、何をするか考えよう。

自分をリセットしたい。

リセットは勝手だが、颯はどうなる?

命を助けた者として命令する。

妹を幸せにしろ。

幸せにできないなら妹と別れろ。

幸せにできるなら、生涯付き合ってやってくれ。

妹を頼む。

九鬼と同じように、あやふやな気持ちでいてはならない、と

盟は春奈に結婚の話をキッパリと断った。

蓋を被せる事は上手く行きません。

と言うか、被せる事はできません。

退院の日。

九鬼は、箱に入った吹き独楽を盟に渡した。

地上で出会ったいい人には渡す事にしてるんだ。

そして、颯の前から姿を消した。

颯に残されたのはメール一通。

色々ありがとう。感謝してます。

わがままですが旅に出ます。

お兄さんは解ってくれると思う。

花畑をよろしく頼む。

僕には言えなかった。

九鬼がもう花畑に見切りを付けていることを。

颯が思うほど花を愛していないことを。

頑張れ、颯。

   

お花畑の近くに立てる家ですよ。

と言いながらお絵描きしたり、

九鬼の目覚めに満面の笑顔を浮かべたり

そんな颯が可愛い。

本当に可愛くて、普通に幸せそうで。

見ているだけで泣けてしまうのである。

だから、この急展開には、ちょっとビックリ。。。

塀に登ってまで得たかった颯の存在。

今、九鬼は、それをアッサリと捨てていく。

里子の名前が九鬼の口から出た。

同じ事になるのを恐れているのかも知れない。

幸せになれる事を恐れているのかも知れない。

どんどん穏やかな顔つきに変わっていた九鬼は

弱くなっていく自分を恐れたのかも知れない。

だから、今は旅に出して上げた方がいいのかも知れない。

1人で生きるのは辛い。

幸せを拒否し続けるのは辛い。

だから、颯が必要だと気付けば、九鬼は帰ってくる。

。。。と私は思うのだ。

キャスト

江上盟…オダギリジョー

江上颯…長澤まさみ

九鬼研次…千原ジュニア

桐原里子…ともさかりえ

瀬川欽也…田中哲司

大河原龍三…若林豪

櫻井忠治…大滝秀治

英 機美…西原亜希

※最近、gooブログさんとlivedoorブログさんに

時々トラバが飛ばないのです。

お返しできない方は申しわけありません

なお、トラバのお返しコメントのお返事共に

大変っ遅れてる状態です。

気長にお待ち下さい~

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コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >自分が死ぬかもしれないという事態になって

    >初めて「自分の人生」を考えたんでしょうかね。

    そうかも知れないです。。。

    色々と違う世界が見えてきたのかも。

    その辺は私には理解できない事なのかも。

    幸せから逃げたいと思っているだけかも知れないし。。。

    >でも、颯の事だから

    >逆にあらゆる手を使って九鬼を探し出しそうです

    >(; ̄∀ ̄)ゞ

    あそこまで思いこみの激しい女はそういうモンですよ(^^;ゞ

    デモ、私、何となくそういう気持ちも解ります。。。

    ホント、痛い人たちがいっぱい出てくるドラマだなぁ。。。と思います。

    でも、たぶん、だから私はこのドラマが好きなんだと思う^^

  2. ikasama4 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    九鬼はこれまで

    里子のためとか桜井のじいさんのためとか

    誰かのために人生を送ってきたけれど

    自分が死ぬかもしれないという事態になって

    初めて「自分の人生」を考えたんでしょうかね。

    なんか誰かに合わせて生きるよりも

    「自分の人生」を選んだってとこで

    九鬼と盟は似てるのかもしれません。

    >1人で生きるのは辛い。

    >幸せを拒否し続けるのは辛い。

    >だから、颯が必要だと気付けば、九鬼は帰ってくる。

    たしかにそれはありそうです。

    でも、颯の事だから

    逆にあらゆる手を使って九鬼を探し出しそうです

    (; ̄∀ ̄)ゞ

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