【 軍師官兵衛 】第24回 「帰ってきた軍師」感想


播磨の反織田勢力は勢いを失い、残るは御着城の小寺政職(片岡鶴太郎)と
三木城の別所氏のみとなった。
官兵衛(岡田准一)は見事に三木城を開城させるが、その人が変わったような
冷徹さに秀吉(竹中直人)ら周囲は驚く。
一方、政職は城を放棄し逃げ出すが、善助(濱田岳)ら黒田家家臣に捕えられる。
かつて己を裏切り幽閉へと追い込んだ張本人・政職に怒りをあらわにする黒田家の
家臣達。そこに現れた官兵衛が下した意外な裁きとは
(「Yahoo!TV」より引用)

    軍師官兵衛op

軍師官兵衛 第二十四回「帰ってきた軍師」

 

ものすごく簡単感想で……。

 

天正8年1月。

織田軍は三木城の兵糧攻めの総仕上げにかかり、官兵衛は開城説得のため
別所長治と会う。

 

長治様とご一族がお命を差し出せば、残る家臣は助けると羽柴様は仰せでございます。

 

官兵衛の言葉に顔色を失う長治。
賀相は、まだ援軍は来ると気色ばんで異を唱える。

 

毛利は動かぬ!
摂津の有岡城の末路はご承知のはず。

長治さま、家臣を守るのも城主の務め!
その務めを果たさねば、荒木一族の二の舞になりまするぞ。

 

織田が有岡攻めの戦後処理に荒木の家臣・親族を大処刑した話は、三木城にも伝わっている。

 

皆殺しにすると言うのか?

刃向かう者は容赦はせぬ。
それが織田のやり方。
それゆえ…地獄からの使者と申したのでございます。

長治さま、ご決断下され。
このまま無益な戦いを続け将兵ことごとく討ち死にをするか。
それとも残った幾千の家臣を救うか。
二つに一つでございます!

 

これを受けて、長治は自らの命を断って家臣を救う事を決心。
二年に渡る三木合戦はようやく幕を閉じた。

 

この大河では長治くんはただ賀相おじに焚きつけられてついつい乗っちゃったボンボン
だったからな…何か可哀想だね。享年23歳。

ここでも死んじゃうんですね。サヨナラ、中田@ウシジマくん

で、焚きつけていた賀相おじは…絶対に開城しねぇ!と言い張り家に放火しようとしたので
怒った家臣にひっ捉えられて首を安土に差し出されてしまったんだが…
そんな話はいいんですね。そうですか。 

 

とりあえず、城主・長治とその家族の自害と開城で他の家臣を救った形になった秀吉。

 

城兵を救った上、酒肴を贈る事で我らの恩情を世間に知らしめるのでございます。
さすればお味方の評判も上がり、今後播磨を治めるにあたって何事もやりやすくなるに
相違ございませぬ。

 

この交渉をしてきた官兵衛について蜂須賀小六たちは、

 

官兵衛は何やら変わったのではあるまいか?
ああ。以前にも増してよう切れる。怖いくらいじゃ。
あれだけの目に遭うたのじゃ。変わるなと言う方が無理かとは思うが…。

 

と、評するのであった。

 

そう…そんなに切れてるようには見えんし…。
そんなに冷徹にも見えんけど…。

この人たち的には、官兵衛ならば別所一族の命を救うとでも思っていたのだろうか。

いやいや…それは、ないよね。
子孫を残せばやり返されるのは世の常でございます。

 

さて。
三木城が落ちた…という報告を受け、アタフタとしていたのが赤鼻の殿・小寺政職であった。

 

殿も、ご覚悟を!

と、江田に言われて、後ずさり、駄々をこねる殿。

 

わしに腹を切れと言うのか!?
代々、目をかけてやった恩を忘れたか!
わしは腹など切らんぞ!

 

腹を切ると仰せであれば斎さまだけはご助命をと黒田に掛け合うつもりでございましたが、
もはや愛想が尽きました。
これにておいとまを頂戴つかまつる!

 

と、呆れて出て行こうとする江田を斬ろうとして突き飛ばされる殿…。

 

今までよくぞこのような主君に仕えてきたものよ。
生涯の不覚であった。

 

気づくのが遅せぇっすよ…。
ってか、あんたも相当腹黒かったけどな。

 

裏切り者ーーーーー!

と、叫ぶ殿であった……いやいやいや…それはあんたのセリフじゃないから。 

 

これからいかがなさいましょう?

と、助け起こす斎にひと言。

 

逃げる。

 

すごいぞ、殿。
どこまでもクズ。 

 

…で…この殿をせっかく太兵衛たちが捕まえたのにさ、官兵衛さんったら
斎さんに縋り付かれて逃がしちゃうんだよね…。

 

何だかね…いや、小寺の殿が毛利の方へ落ち延びたらしい事は史実だよ。
でもさ、別にこの官兵衛さんが逃がしてやる的なエピ、入れなくて良くね

…と、どうしても思ってしまうワケでございます。

 

長治一家を自害させて主人公に黒い事させちゃったから、ここらで「官兵衛やっぱり情け深い~~」
って、フォロー入れとかなきゃね…みたいに見えてしまうんですが。

それ、誰のためのフォローなのかな。 

 

秀吉から一万石遣わされて、ついに大名となった黒田家。

ラストは「藤巴紋」エピソード。

 

それがし、1年にわたり有岡城の土牢に幽閉をされておりました。
日も当たらぬジメジメとした牢の中で松寿も死んだと聞かされ、生きる望みを
失いかけておりました。

その時、牢の中から見えたのがこの藤の花。
藤の花を見るとあの時のつらい思いが今でも蘇る。
それと同時に生きようという思いも沸いてくる。

善助。九郎右衛門。太兵衛。
わしは牢の中でお主たちが来てくれる事を信じて待っておった。

だからこの命をつなぎ止めおく事ができたのだ。
感謝しておる。
生きようと思った。
必ず生きて帰ろうと…。

我らは多くの死を見てきた。
身内…家臣…そして恩人…。
死があればこそ命は重く、そして尊い。

黒田の者は皆、命の重みをかみしめ、共に力強く生き抜いていくのだ。
その思いをこの家紋に込める。

 

藤の話は史実だと伝えられておりますが、なぜかとってもスイーツに聞こえてしまったのでした。

ってか…最終回かってくらいまとめたよね。 

 

来週からは松寿が桃李になるよ~~。

 

※コメントのお返しができていない状態でもうしわけありませんっ。
楽しみに読ませていただいています。

 

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※キャスト

黒田官兵衛 … 岡田准一(少年期:若山耀人)

光 … 中谷美紀
黒田重隆 … 竜雷太
黒田職隆 … 柴田恭兵
いわ … 戸田菜穂
ぬい … 藤吉久美子
黒田長政 … 松坂桃李(少年期:秋元黎→若山耀人)
栄姫 … 吉本実憂
黒田休夢 … 隆大介
井出友氏 … 飯田基祐

母里小兵衛 … 塩見三省
母里武兵衛 … 永井大(少年期:大嶋康太)
栗山善助 … 濱田岳
母里太兵衛 … 速水もこみち
井上九郎右衛門 … 高橋一生
後藤又兵衛 … 塚本高史
力 … 酒井若菜

お国 … 中川翔子
お福 … 阿知波悟美
お道 … 福島リラ
おゆう … 中村映里子

織田信長 … 江口洋介
お濃 … 内田有紀
土田御前 … 大谷直子

明智光秀 … 春風亭小朝
柴田勝家 … 近藤芳正
丹羽長秀 … 勝野洋
滝川一益 … 川野太郎
佐久間信盛 … 立川三貴
森蘭丸 … 柿澤勇人
万見仙千代 … 田中幸太朗

 

荒木村重 … 田中哲司
だし … 桐谷美玲
高山右近 … 生田斗真

羽柴秀吉 … 竹中直人
おね … 黒木瞳
羽柴秀長 … 嘉島典俊
竹中半兵衛 … 谷原章介
石田三成 … 田中圭
蜂須賀小六 … ピエール瀧

小寺政職 … 片岡鶴太郎
お紺 … 高岡早紀
江田善兵衛 … 上杉祥三
櫛橋左京亮 … 益岡徹
櫛橋左京進 … 金子ノブアキ
力 … 酒井若菜

伊吹善右衛門 … 尾藤イサオ
おたつ … 南沢奈央(少女時代:三池怜菜)
伊吹文四郎 … 遠藤要
赤松政秀 … 団時朗
円満 … 麿赤兒
石川源吾 … 升毅
別所長治 … 入江甚儀
別所賀相 … ベンガル
別所重棟 … 佐戸井けん太
上月景貞 … 土平ドンペイ

足利義昭 … 吹越満
小早川隆景 … 鶴見辰吾
安国寺恵瓊 … 山路和弘
顕如 … 眞島秀和
山中鹿介 … 別所哲也
宇喜多直家 … 陣内孝則

ナレーション … 藤村志保

※スタッフ

制作統括… 中村高志
脚本… 前川洋一
演出… 田中健二、本木一博、大原拓
音楽… 菅野祐悟
題字… 祥洲

公式サイト http://www1.nhk.or.jp/kanbe/

 

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コメント

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    公式サイト 播磨の反織田勢力は勢いを失い、残るは御着城の小寺政職(片岡鶴太郎)と

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    御着城の小寺政職@片岡鶴太郎は城を捨て逃亡、
    逆に播磨平定に功のあった黒田官兵衛@岡田准一は一万石の大名になったと

    播磨騒動始末編といったところでしょうか。
    官兵衛は有岡城幽閉を機に雰囲気が変わるなんてニュースを見かけましたが、
    「憎い仇を斬らずして逃がす、それでこそ官兵衛じゃ・・・」
    羽柴秀吉@竹中直人から認められてたし、いつもの…

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    「“帰ってきた軍師”地獄の使者に変身?」

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    その三木城は、織田軍による兵糧攻めにより陥落寸前。
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    城主・別所長治(入江甚儀…

  14. 大河ドラマ「軍師官兵衛」 #24 帰ってきた軍師

    ついに政職との決別。
    黒田家の発展のためには避けられない出来事です。

  15. 大河ドラマ軍師官兵衛第24話『帰ってきた軍師』 感想

    足が不自由になりながらも、小寺家家老として、そして秀吉の軍師として復帰した官兵衛
    かつての主君であった日和見の小寺政職も敵に回したことになったのですが・・・。
    その職隆、家臣の裏切りに次々とあい、ついに官兵衛に捕えられることに。

    この牢獄生活で、人間の醜い面と優しい面を両方味わった官兵衛だからねえ。
    別所長治を切腹に追いやったあたり、よりやり方が厳しくなったように思える。
    そし…

  16. ふるゆき より:

    SECRET: 0
    PASS: 5cbfda3eaf5f1e17073fcc7b99027d2a
    とことん人の好い官兵衛の決断でしたね。
    でも、鶴太郎の殿がもう見えないのは、すこしだけサビシイです。

    来週から、いよいよ松寿丸が黒田長政になりますか。
    いままでも良い存在感だったので、これからも期待です。

  17. BROOK より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >そんなに冷徹にも見えんけど…。

    たしかに見えませんでした(苦笑)
    地獄からやって来たと官兵衛自身が言っていたものの、
    それほど酷な決断を迫っていなかったように感じます。
    あの時代だったら、そのようなことは当然かな…とも。

    次回から松坂さんが長政として登場しますね。
    楽しみです!

  18. 『軍師 官兵衛』 第24回「帰ってきた軍師」

      官兵衛が使者として三木城に入り、降伏勧告しました。城兵を助けるという条件で、別所長冶ら一族が自決して、ここに三木城は陥落。ついに播磨の毛利方は小寺氏のみとなりました。信長は有岡城に進駐し、そこで能の宴を開きます。濃姫は、そのような宴を不吉に感じますが、その後に粛清がありました。重臣の佐久間信盛が、本願寺攻めの不手際や過去の失敗を理由に追放されたのです。光秀は、この措置に戦慄を感じたようで…

  19. 大河ドラマ「軍師官兵衛」生き抜く為に勝つ術24ついに播磨平定!官兵衛は小寺から晴れて独立し一大名として再出発した

    大河ドラマ「軍師官兵衛」第24話は戦線に復帰した官兵衛は早速2年間籠城戦をしている三木城の別所長治の降伏に成功させる。一方裏切った小寺政職は御着城を逃げ出し、途中で官 …

  20. 大河ドラマ「軍師官兵衛」第24回

    地獄からの使者…

    詳細レビューはφ(.. )
    http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201406150000/

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