【 花燃ゆ 】第7回 「放たれる寅」感想


寅次郎(伊勢谷友介)が学びの場を作ったことで、囚人たちは生まれ変わり、
野山獄に希望が溢れ始めた。
文(井上真央)は、兄を獄から出したいと考えていた。
その術を知らない文は、女囚の高須久子(井川遥)に相談、誰かを味方にという
助言通り、あるものを伊之助(大沢たかお)に託す。
文の思いと寅次郎の存在の大きさを改めて知った伊之助は、寅次郎の赦免のために
奔走する。
しかしそれは大きな波紋を呼ぶ。また一方の寅次郎も…
(あらすじ「Yahoo!TV」より引用)

    花燃ゆ大

 

花燃ゆ 第七話「放たれる寅」

 

見終わって爆笑して(←予告)本気のため息が出た……ぇ…
本気のため息。あ~~あっ…ってヤツね。

私は今日、一体何を見たのだろう。 

 

簡単感想で。

 

文さんは、寅兄を獄から出してあげたいと思い、手立てを探る。

しかし、寅兄自身は野山獄で囚人たちを集めて学びの場を作ったりしている。
囚人たちも寅兄も希望に溢れて充実したご様子…。

 

獄中で寅兄が書いた「福堂策(ふくどうさく)」。

読みふける文さんに、

難しゅうないんか?

と、訊ねる父。

 

難しいけど面白いんです。
寅兄様のお話と同じです。

獄での寅はそねぇに教え上手か。

教えとるとか教わっとるとかそういうんじゃのうて…。
そう!分かち合うとるような。

 

吉田松陰の「福堂策」は、獄に関する意見書である。
囚人が更生するための自治・教育・処遇など人材育成に役立つような内容。

 

人、賢愚ありといえども各々一、二の才能なきはなし

 

「どんな者にも必ず優れたところがある。
獄の有り様を整えれば人は必ず罪を改め生まれ変わる事ができる。」

 

しかし、梅太郎は内容に関心しつつも、藩には提出せず家に留め置くと言うのだった。

 

罪人が政に意見するなど許されんからじゃ。
死罪を申し渡されても文句は言えん。

お前が寅を慕い獄から出したいっちゅう気持ちはよう分かる。
じゃが、わしらにはどうしようもない。

 

寅兄を獄から出したい、「福堂策」を世に出したいと熱望する文さんは、なぜか
高須久子にその件を相談。

 

獄に入る前、私は300石取りの大組の奥方でした。
大した妻ではありませんでしたが肝に銘じていた事があります。
殿方には殿方のつながりがあるという事です。

裏ではどんなに疎んじ合っていても表立っては一つにまとまり、決してよそ者を
受け付けません。
女子どもが何を言ったところで殿方同士の決め事が覆るはずもありません。

ですから、できる者を見つけて任せればいいんです。
味方を見つけるんです。殿方の。

 

それを受けて、文さんが「福堂策」を託したのは当然、伊之助。

伊之助から江戸の桂小五郎へ。
桂小五郎から毛利敬親…そうせい公へ。

と、繋がっていく。
とりあえず……文さんが直接、殿に会っちゃうような恐ろしい展開だけは避けた。 

 

この策に託された考えこそ藩にとっての宝!
広く日本に向け我が長州の名を知らしめす力足りえるものと信じるものにございます。

 

クセモノ・椋梨藤太は伊之助さまが落とし、晴れて寅兄は自宅蟄居…
つまり、野山獄を出られることに。

 

しかし、

私はこのままで構いません。
「福堂策」とは「獄でさえ改めれば人を善に導く福堂となす事ができる」。
そう説いたものです。

なのに説いた私がここを出てしまっては肝心の論がただの絵空事になってしまう。

私はここで紙の上の文字ではない生きた言葉と人を学びました。
これからもそれを全うしとうございます。

 

と、肝心の寅兄が自ら出ようとしない。

ゆるい獄だもんね…楽しそうだしね…。

 

説得を続けようとする梅兄を亀さんが高須久子への嫉妬で止めるという
どうでもいいホームドラマを経て、ついに父上が野山獄へ足を運ぶ。

すると、全囚人が寅兄を連れて行かせまいと独房の扉をガタガタいわせて反抗…。

「猿の惑星」かよ……。
  花燃ゆ7

 

私は出ません。
私は生涯ここへとどまる覚悟で「福堂策」を著しました。
ここで学び合う中で1人でも2人でもお家のためになるような者が現れるんなら
それこそが殿への忠義の道と心得ております。

 

寅兄の言葉を聞いた囚人たちは感じ入り、やがては高須久子の進言により
富永殿が企画して、1人1人がお別れの句を読むという寅兄の
お別れ会……。

 

「一とせの 夢か別れの 寒さかな」

一とせとはこの1年の事を言うておられるんですか?
私が獄につながれてからのこの1年を…。

 

その解説、必要……

 

みんなの心づくしで獄を出る事を決心した寅兄。

なんなの…出る時まで自由だな……。

私、NOYAMA48を今日卒業します!!

 

寅兄が見た「二十一」を暗示する夢のシーンなんて、もうファンタジーすぎて
笑いしか出なかった。

それは第二十一話に何かが起こるという暗示ですよね

なぜって…ニュータイプだからさ。(by シャア)

もう囚人たちの歌で野山獄を送り出すミュージカル演出になっても今さら
何も驚かないような気さえするが、それはさすがに無かったな…ぇ…。

 

本も読みたい。意見も述べたい。
魂はどこへでも行ける。蟄居なんぞ何の妨げにもならん!

 

と言う寅次郎にあきれたように笑う伊之助さま。

 

たった今獄から出たというのに。
脱藩し、建白書を送り、密航を企て、それでもまだ懲りんのか?

むやみに猛々しい振る舞いはおやめ下さい。

 

いや、やる!私はやる。
21回やる。

21回?

 

猛々しい事をか。

すでに3つなしたからあと18回じゃ。

 

殿~~この前科もん、全然反省してませんよ~~……。

いいのか、これで……いいのさ、これで。

 

こうして、文さんが動いたおかげで寅兄は獄から出たのだった。

よかったね……。

次回は文さんが松下村塾の塾生たちを集めるらしいですよ、奥さま。

 

来週からイケメンパラダイスが始まるよ~~~!

 

いいのか、これで……いいんです、これで……。

 

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※キャスト

杉文 … 井上真央(子役期:山田萌々香)
吉田松陰 … 伊勢谷友介(子役期:板垣李光人)
小田村伊之助 … 大沢たかお
久坂玄瑞 … 東出昌大

杉百合之助 … 長塚京三
杉滝 … 檀ふみ
玉木文之進 … 奥田瑛二
杉梅太郎 … 原田泰造
杉寿 … 優香(子役期:香音)
杉敏三郎 … 大橋律(子役期:山田瑛瑠)
杉亀 … 久保田磨希
玉木彦助 … 冨田佳輔

毛利敬親 … 北大路欣也
毛利都美子 … 松坂慶子
桂小五郎 … 東山紀之
周布政之助 … 石丸幹二
椋梨藤太 … 内藤剛志
椋梨美鶴 … 若村麻由美
松島剛蔵 … 津田寛治
宮部鼎蔵 … ビビる大木

高杉晋作 … 高良健吾(子役期:山崎竜太郎)
吉田稔麿 … 瀬戸康史
伊藤博文 … 劇団ひとり
入江九一 … 要潤
野村靖 … 大野拓朗
前原一誠 … 佐藤隆太
寺島忠三郎 … 鈴木伸之
品川弥二郎 … 音尾琢真
赤禰武人 … 阿部亮平
松浦松洞 … 内野謙太

小田村志乃 … かたせ梨乃
金子ツル … 麻生祐未
高須久子 … 井川遥
福川犀之助 … 田中要次
富永有隣 … 本田博太郎
大深虎之丞 … 品川徹
吉村善作 … 日野陽仁
高須 糸 … 川島海荷
入江すみ … 宮崎香蓮
吉田ふさ … 小島藤子
金子重輔 … 泉澤祐希

井伊直弼 … 高橋英樹

語り … 池田秀一

※スタッフ

脚本 … 大島里美、宮村優子
音楽 … 川井憲次
題字 … 國重友美
制作統括 … 土屋勝裕
プロデューサー … 堀之内礼二郎
演出 … 渡邊良雄 、末永創

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/

 

 

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コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    レスが遅くて申し訳ありません~。
    そしてお話が完結しておられるようなので、もういいのかなとも思ったのですが^^;
    寅兄のセリフは上げておきます。

    伊之助: 脱藩し建白書を送り密航を企て、それでもまだこりんのか。

    文: むやみに猛々しい振る舞いはおやめください。

    寅次郎: いいや、やる。私はやる。二十一回やる。
    すでに三つしたから、あとは十八回じゃ。

    伊之助: 二十一回猛士か。
    どこまでも行くがいい!

    こんな感じです。

    「二十一回猛士」が大河視聴者層にとってどのくらい「有名な話」と言えるのかは
    個人差だと思いますよ^^;
    せめて「紀行」で説明入れればいいのにと思います。

  2. [花燃ゆ] 肝心なことをちゃんと描いてほしい。「花燃ゆ」第7話「放たれる寅」

    なんだかもういいや、という気になって、放映日には見ず、脱落しかけたが、やっぱりせっかくなのでと思い直し、タイムシフトが消える前に慌てて視聴。 悪くない。50回の中にこういう回が一度や二度あっても、悪いことはない。しかし、いいところも見当たらぬ。 出演 若林麻

  3. nabe より:

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    一応、寅次郎自信が説明していました。

    知っている人からすると、
    「おっ、二十一回猛士の説明が始まった。」
    といった感じでした。

    ちゃんと、二十一回猛士と言っていましたが、
    知らない人からするとわかりにくかったかもしれませんね。

    今回のドラマは、よく知られているエピソードはさらっと流して
    マニアックな内容をじっくりやっているように思います。

    まあ、文が主役だからでしょうね。

    私は、毎回楽しく拝見しています。

  4. mm より:

    SECRET: 0
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    nabe様 ありがとうございました。そうだったんですね。でもドラマの中でそれを説明してくれるセリフのやりとりやらナレやらありましたでしょうか…?

  5. 「花燃ゆ」感想 第七回「放たれる寅」

    先週の予告で、久が「一人だけ獄を出て行かれるなど、懲らしめないと…」というびっくり台詞が流されていたわけですが…。
    見事にカットされていましたね。

    今週の回を観終わってあれ?って思ったのがこれです。
    え、これ予告詐欺?
    ついに面白そうな予告で視聴者を釣るようなことを始めたと言うの!?
    私は釣られたの?
    大河ドラマの次週予告が、週刊少年ジャンプの当てにならないアオリと同列になっ…

  6. 「花燃ゆ」 第7回、放たれる寅

    大河ドラマ「花燃ゆ」。第7回、放たれる寅。
    伊之助らの活動により寅次郎は牢から出されることに。
    しかし、寅次郎は牢に残ると言い・・・

  7. 【花燃ゆ】第7回感想と視聴率最低「放たれる寅」

    副題「放たれる寅」 新聞ラテ「放たれる寅~今夜復活!松下村塾への一歩は夢から」

  8. nabe より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    吉田松陰といえば、二十一回猛士。
    有名な話。

  9. mm より:

    SECRET: 0
    PASS: e86aba6ec2c6d042d3bb2c7e049a0ee8
    今回の内容も脱力したんですが、こちらのブログを拝見して笑わせてもらってすっきりしました。特に「もう囚人たちの歌で野山獄を送り出すミュージカル演出になっても今さら何も驚かないような気さえする」のところ…!これ、秀逸なアイデアです!下手に時代劇を装っている今の演出より、ミュージカル仕立てにしたほうがよっぽど不自然さがないと思う。唐突に誰かが歌っても、何かが起こっても、意味もなく感動できる気がします。全編、大河ミュージカルでいいかも…。
    ところで、暗示している21が何なのか、頭が弱い私にはさっぱり分からないんですが…。ともかく、字がにゅる~っと出てくる、この貞子みたいな演出、やめてほしいです…。

  10. 『花燃ゆ』第7回「放たれる寅」★福堂策

    『花燃ゆ』第7回「放たれる寅」

    寅次郎(伊勢谷友介)が学びの場を作ったことで、囚人たちは生まれ変わり、野山獄に希望が溢れ始めた。文(井上真央)は、兄を獄から出したいと考えていた。その術を知らない文は、女囚の高須久子(井川遥)に相談、誰かを味方にという助言通り、あるものを伊之助(大沢たかお)に託す。文の思いと寅次郎の存在の大きさを改めて知った伊之助は、寅次郎の赦免のために奔走する。しかし…

  11. NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第7回「放たれる寅」

    人は獄にあっても学ぶんや!向上するんや!と気が付いた寅兄様、っていうか野山獄の皆様。まあそもそも、人間の意識なんてしょせんは、肉体の獄に繋がれた虜囚みたいなものなのかも知れませんけどねえ。肉体の欲求や衝動に突き動かされ命ぜられるままに言い訳のストーリーを紡ぎ続ける盲目の虜囚・・・みたいな~。って、閑話休題。さああって今週の浜の湯・・じゃなかった、「花燃ゆ」はいかに~~~?

  12. 花燃ゆ 第7回「放たれる寅」〜寅次郎は逸材なれども、藩を脅かす刀

     文(井上真央)の政治への関わり方が面白い。

     兄・寅次郎(伊勢谷友介)を獄から出したいと思う文。
     高須久子(井川遥)に、男には女の入り込めない男だけの世界があり、殿方の味方を見つけろ、とアドバイスされる。
     そこで、
     伊之助(大沢たかお)→桂小五郎(…

  13. 二十一回猛士のことは嫌いでも野山獄のことは嫌いにならないでください(井上真央)

    吉田松陰は野山獄で「幽囚録」を認めたと言われている。 そこで松陰は日本国のとるべき基本戦略を示している。 「急ぎ武力を整え、軍艦の運用を可能たらしめ、まず蝦夷(北海道)に諸侯(有志藩主)を配置し、カムチャッカ、オホーツク(北方領土)を奪取せよ。次に琉球(沖縄県)を服属させ藩とし、朝鮮(半島)も服属さ

  14. 花燃ゆ 第7回「放たれる寅」

    前回から寅次郎の野山獄ショーが始まったのですが、それも今回で終了となってしまいます。野山獄の人々は富永たちがいて非常に個性的で見ていて楽しかったのですが、やはり牢獄から世の中を語ってもなかなか聞き届けられないのでしょう。結果的には妥当な判断と言えると思います。今後どこかでこのメンバーが登場してくれるといいなと思います。

    その寅次郎を獄から出すために動き回ってくれたのが旧友である伊之助で…

  15. 昼寝の時間 より:

    花燃ゆ #07「放たれる寅」

    公式サイト 寅次郎(伊勢谷友介)が学びの場を作ったことで、囚人たちは生まれ変わり

  16. 〔NHK大河ドラマ〕花燃ゆ 第7回「放たれる寅」感想  『幽囚録』はインターネット公開されてる!

    しっかし、野山獄から出るとか、出んとかで丸々1話を使ってしまって大丈夫か〜?
    50話って長いようで短いんで、
    このロスが祟って、明治維新の大事な所でおお端折りになるいつものパターンに陥りそうで。

    この野山獄中で松陰が記した『幽囚録』は明治24年に出版され…

  17. 花燃ゆ 第七回

    『放たれる寅』
    「放たれる寅〜今夜復活!松下村塾への一歩は夢から」

    内容
    同志である重輔の死で、一度は落ち込んだ寅次郎(伊勢谷友介)であったが、
    徐々に回復し、ついには野山獄の獄囚達に、様々なことを語りはじめる。
    それは野山獄の雰囲気さえ変えつつあった。

  18. 大河ドラマ「花燃ゆ」吉田松陰の妹7寅次郎釈放に文たちは男衆に働きかけて敬親の寛大な決断で寅次郎は再び教えを広める機会を与えられた

    大河ドラマ「花燃ゆ」第7話は寅次郎を牢から出そうと文たちは色々な手段を考えていた。そんな中久子の助言で男衆たちを取り込む事でその道が開けると助言された文は寅次郎の意見 …

  19. 大河ドラマ「花燃ゆ」 #07 放たれる寅

    寅次郎を出所させたい。
    いきなりそういうことを言い始める文。

  20. 花燃ゆ 第7回「放たれる寅」

    大河ドラマ『花燃ゆ』のお時間です。
    第7回「放たれる寅」 あらすじ・・・・・・・

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