【 花燃ゆ 】第10回 「躍動!松下村塾」感想


吉田松陰(伊勢谷友介)のもとに、のちに初代内閣総理大臣になる伊藤利助
(劇団ひとり)もやってきて、松下村塾は活気あふれる。
塾生の一人・吉田稔麿(瀬戸康史)に江戸行きの話が持ち上がる。
江戸で学問に励みたいと望む稔麿の思いを実現させようと、文(井上真央)は奔走する。
しかし松下村塾を、罪人の塾だと目を光らせている藩の重臣・椋梨藤太(内藤剛志)が
それを阻む。
思いをたぎらせた塾生たちは椋梨のもとへ乗り込むが…
(あらすじ「Yahoo!TV」より引用)

    花燃ゆ大

 

花燃ゆ 第十話「躍動!松下村塾」

 

簡単感想で。

学園ドラマに、いいかげん慣れてきた…のか、
今日は割と面白く見れた…気がする~。

 

「自宅蟄居を命じられた松陰が僅か三畳半の幽囚室で始めた塾は、武士、百姓、
町人の別なく学を志す者が集い、昼夜を問わず常に開かれているという型破りな
学舎となっていた」

という事で、後に千円札…じゃなく、初の内閣総理大臣となる伊藤博文@伊藤利助も
登場…なぜ劇団… 

何を志すのかと松陰に訊かれると、伊藤は

立身出世です。
己に少しでも知恵と力があるなら、それを生かして今よりちいとでも
ええ暮らしがしたい。

と答えるのだった。

 

さて、今日の話は「ふぐを食べるか食べないか」。

 

フグはうまい。じゃが毒がある。
それゆえフグ食を禁じとる藩も多い。
じゃが果たしてそれは道理にかなった禁令じゃろうか。
君たちはどう思う?

 

これを塾のみんなで論じるわけです。
ふぐの毒を恐れて食べないか、毒に臆さず食べるか…という度胸試しのような
話になっていく塾生たち。

 

吉田稔麿は、江戸で学びたいと熱望していた。

ヒロイン文さんは伯父の玉木文之進から江戸屋敷への勤めがあると聞き、
これに稔麿を推挙してやってくれと懇願します。だってヒロインですから

しかし、この話は椋梨藤太に握りつぶされてしまう。

罪人がやっている塾の塾生などを江戸にやれるかって話である。
憎らしいけれども世間の目から考えたら解らなくもない頭が堅い常識。
椋梨は松陰潰したいしね~。

話を聞いて怒り狂った久坂は伊之助の屋敷へやってきます。
待ち合わせてもいないのに心同じく高杉もやってきます。

反目しあっているけれども、実は心は一つだよの御両人。

 

伊之助さまいわく、

お前たちはいつもそう言う。
「これは嫌じゃ」 「あれは許せん」
じゃが、お前たちが真に何かを成したという話を俺は一度として聞いた事がない。
何かできるというんならいつでもやってみたらええ。

 

久坂も高杉もこの言い分に腹を立てるのだが、この話は腑に落ちる。

たくさんいるもんね。この世の中に。
不平不満ばかり言って、違う世界に行けば上手く行くような夢ばかり見て、
口では文句を並べるけれども動かない人。

 

稔麿も松陰せんせーに言われているんだよね。

 

一つ尋ねたい。
吉田君も久坂君も、なぜそれほどまでに江戸へ行きたいんじゃ?

 

それは…先生だって江戸や長崎に行かれたではありませんか。

脱藩し、黒船に乗り込もうとまで。

 

僕は僕の志を持ってしたまでの事。
その末、幽囚の身と成り果てたがいささかの悔いもない。
吉田くん、聞かせてくれ。君の志は何じゃ?

 

私は…ただ学びとうて。
新しい知識や学問や、今、江戸で何が起きとるか…。

知ってどうする?

異国の脅威を打ち払い、この国を守るために。

どのように守る?

ですからそれを学ぼうと…。

学んでどうする?
聞いとるのはなぜ学ぶかじゃ。君の志じゃ。
今、この場所で己を突き詰め志を見つけられん者に一体他国へ行って
何ができるというんじゃ?

志のないキミのような者が江戸へ行っても無駄です。

 

伊之助さんと松陰せんせー。
離れていても心は一つ。

 

稔麿が偉いのは、この話を聞いてただクサクサしていたわけではない所。

塾を休んで何をしていたのかというと、船着き場で江戸から来た人たちの話を
聞いていたのだった。

 

江戸から戻ったばっかりじゃいうんであっちの話を色々聞かせてもろうとったんじゃ。
先生に言われて、俺は何で江戸に憧れるんかとことん突き止めとうなっての。

 

話を聞くのはもちろん文さんです。だってヒロインですから

議論だけじゃ見えん景色が稔麿さんには見えるんやね。

もっと話を聞かせてくれとにじり寄る文さんにホレちゃいそうな稔麿であった……。
うん…学園ドラマはええけど「花より男子」要因はいらないっす。

 

フグを食べるか食べないかの話は伊藤が気付く。

結局、ふぐを食べなかった松陰せんせー。

 

ひょっとして、これはフグの話じゃのうて人が真に恐れるべきは何なんか。
先生が問いたかったんは、そういう事なんじゃなかろうかと…。

死ぬ事苦しむ事、臆病者と笑われる事…。

 

では、フグを食べん僕はやはり死を恐れとると?

違うんですか?

 

僕は死など恐れとりません。

微笑む松陰先生。

 

書物にはないリアルな江戸をこの目で見て、みんなに伝えたい。
いい国を作るための助けになる存在になりたい。

という志が固まったところで、藩から江戸行きのお祈りメールを貰っちゃった稔麿の
ために椋梨に直談判しようと明倫館へ駆け込んだ塾生たち。

思いがけず殿と会う事になり、伊之助の助けもあって「そうせい」のひと言で
稔麿は江戸行きを許されたのだった。

 

文。
僕がこの世の中で一番恐れとるもんが何か分かるか?

と、松陰せんせー。

 

何事も成さん事じゃ。そして成そうとせん事じゃ。
志の果てに迎える死以外で死にとうはない。断じて。

 

そのためには目先の誘惑やつまらん毒に足元をすくわれたくない。
じゃから「フグは食べん」と。

 

伊藤に、いい暮らしがしたいとかではなく「偉くなれ」そして成せと言う
松陰せんせーであった。

 

稔麿は江戸に行けるのは「文さんのおかげ」と言って去っていく…。
だってヒロインですから

ほのかに文さん好き好き光線が出ていましたが、そういうのは要らない…。←2回目。

 

何かを成そうという志もなくあれこれ欲しがったり不平不満を言っている者には
何も手に入らないし、与えられても何の価値もない、というお話でした。

松陰せんせーがいい感じに熱血学園ものの先生をやっておられます。

久坂や高杉はまだまだ子どもで未熟な感じ。

 

で…来週は恋バナらしい……。

そして、史実で伝えられる久坂の文さん容姿拒否は、ツンデレの結果……
という方向に持っていくらしい~。なるほどねぇぇぇ…。

 

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※キャスト

杉文 … 井上真央(子役期:山田萌々香)
吉田松陰 … 伊勢谷友介(子役期:板垣李光人)
小田村伊之助 … 大沢たかお
久坂玄瑞 … 東出昌大

杉百合之助 … 長塚京三
杉滝 … 檀ふみ
玉木文之進 … 奥田瑛二
杉梅太郎 … 原田泰造
杉寿 … 優香(子役期:香音)
杉敏三郎 … 森永悠希(子役期:山田瑛瑠→大橋律)
杉亀 … 久保田磨希
玉木彦助 … 冨田佳輔

毛利敬親 … 北大路欣也
毛利都美子 … 松坂慶子
桂小五郎 … 東山紀之
周布政之助 … 石丸幹二
椋梨藤太 … 内藤剛志
椋梨美鶴 … 若村麻由美
松島剛蔵 … 津田寛治
宮部鼎蔵 … ビビる大木

高杉晋作 … 高良健吾(子役期:山崎竜太郎)
吉田稔麿 … 瀬戸康史
伊藤博文 … 劇団ひとり
入江九一 … 要潤
野村靖 … 大野拓朗
前原一誠 … 佐藤隆太
寺島忠三郎 … 鈴木伸之
品川弥二郎 … 音尾琢真
赤禰武人 … 阿部亮平
松浦松洞 … 内野謙太
梅田雲浜 … きたろう

小田村志乃 … かたせ梨乃
金子ツル … 麻生祐未
高須久子 … 井川遥
福川犀之助 … 田中要次
富永有隣 … 本田博太郎
大深虎之丞 … 品川徹
吉村善作 … 日野陽仁
高須 糸 … 川島海荷
入江すみ … 宮崎香蓮
吉田ふさ … 小島藤子
金子重輔 … 泉澤祐希

井伊直弼 … 高橋英樹

語り … 池田秀一

※スタッフ

脚本 … 大島里美、宮村優子
音楽 … 川井憲次
題字 … 國重友美
制作統括 … 土屋勝裕
プロデューサー … 堀之内礼二郎
演出 … 渡邊良雄 、末永創

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/

 

 

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コメント

  1. 「花燃ゆ」感想 第十一回「突然の恋」

    「すれ違ったり、ケンカしたり、時には肩を寄せ合い、はげましあい……。
    二人の恋の行方はいかに!?」
    (女子から熱狂的に支持されている乙女ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪ Sweet Serenade」公式ホームページより)

    先週からやってますが、いやー!乙女ゲームのキャッチコピーがよく似合う作品ですよね!「花燃ゆ」。
    イケメンパラダイスに欠かせない舞台が学校なわけですし、脚本家が…

  2. 昼寝の時間 より:

    花燃ゆ #10「躍動!松下村塾」

    公式サイト 吉田松陰(伊勢谷友介)のもとに、のちに初代内閣総理大臣になる伊藤利助

  3. 「花燃ゆ」感想 第十回「躍動!松下村塾」

    「あなた好みの男の子を見つけよう」

    学園生活の中では、いろいろなタイプの男の子たちと出会うことがあります。
    (中略)
    気になる彼と近づきたいなら、あなたから積極的にアピールしてみよう
    (乙女ゲームのパイオニア的な存在である「ときめきメモリアルGirl’s Side 3rd Story」 公式ホームページより)

    唐突ですが、文を見ていると完全に乙女ゲームを見ているような気…

  4. 【花燃ゆ】第10回感想と視聴率「躍動!松下村塾」

    副題「躍動!松下村塾」 新聞ラテ「躍動!松下村塾~名門校VS私塾 志を懸けた真剣

  5. 『花燃ゆ』第10回「躍動!松下村塾」★諸君、狂いたまえ。

    『花燃ゆ』第10回「躍動!松下村塾」

    吉田松陰(伊勢谷友介)のもとに、のちに初代内閣総理大臣になる伊藤利助(劇団ひとり)もやってきて、松下村塾は活気あふれる。塾生の一人・吉田稔麿(瀬戸康史)に江戸行きの話が持ち上がる。江戸で学問に励みたいと望む稔麿の思いを実現させようと、文(井上真央)は奔走する。しかし松下村塾を、罪人の塾だと目を光らせている藩の重臣・椋梨藤太(内藤剛志)がそれを阻む。…

  6. 巨炎 より:

    SECRET: 0
    PASS: ec6a6536ca304edf844d1d248a4f08dc
    フグの話はあの地域や松陰がらみでは割と有名なのでしょうか。
    寅次郎&久in野山獄な映画版でも扱ってました。

  7. かい より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは。今週は、一段と詳細に、くうさま選出セリフをありがとうございます。ココでのお返事は、お心くばりご無用です!しっかり毎週、それもかなりの時間をかけてお書きくださっているのですから。くうさまは、TVのない環境に暮らす私にとって、、、文さんであり久子さんです。

    フグ。欲望を果たしたいのか、志を果たしたいのか。その人の果たしたいことによって、女性(男性)は不具にも福にもなる。と言っているように感じ取りました。どう生きたいか。志にぶれない者とっての女性(男性)は、強くも優しくもなれるなれるかけがえのない存在、希望になるのだと感じました。今週も、元気をありがとうございます!いってきます!!

  8. 花燃ゆ 第10話「躍動! 松下村塾」〜諸君、狂いたまえ!

     今回は、この松陰(伊勢谷友介)の三つの言葉。

    「今、この場所で、おのれを突きつめ、志を見つけられん者が他国へ行って何ができるというんじゃ。
     志のない君のような者が江戸に行っても無駄です」

     確かに。
     学問をするのに場所はあまり関係ありませんよね。

  9. 三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい(井上真央)

    幕末ものにつきもののこの都々逸・・・。 高杉晋作が歌うのが定番だが・・・作者は未詳である。 なにしろ・・・著作権は日本には当時なかったのだ。 そもそも・・・この都々逸がいつからあるのかさえ未詳だ。 最も、都々逸の流行は幕末であったと言われている。 寄席芸人で都々逸の祖として知られる都々逸坊扇歌が末期

  10. 〔NHK大河ドラマ〕花燃ゆ 第10回「躍動!松下村塾」感想  まるで昭和の学園ドラマだけど、これが長州

    毛利敬親候に村塾メンバーが直訴するシーン。
    勿論、フィクションだとは思うけど、
    書生に甘い長州なら、有り得ない話ではないかも?
    これが土佐で、郷士なら打ち首だろうけどね。

    この青臭さが長州であり、松下村塾であるので、
    まるで大昔の学園ドラマのような展開も、…

  11. NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第10回「躍動!松下村塾」

    やっぱり推敲はしてみるもんですよねええ。今回のタイトルは、最初は「塾生たち暴れる」→放映時は「躍動!松下村塾」!良くなってますともおおお!そこは鉄板間違いなし!・・ただまあ、視聴率的には相変わらず苦闘されてるみたいですけど、まあほらそこは天下のNHK!公共放送ですもの、ドンマーイ!って事で~

  12. 大河ドラマ「花燃ゆ」 #10 躍動!松下村塾

    人が松陰のもとに集まってきました。
    でも、この当時、この集まりに対してどう思われていたんですかねぇ。

  13. 花燃ゆ 第十回

    『躍動!松下村塾』
    「躍動!松下村塾〜名門校vs私塾志を懸けた真剣勝負」

    内容
    評判を呼ぶ松陰(伊勢谷友介)のもとに、若者が集まり始めていた。
    そのなかには伊藤利助(劇団ひとり)に姿もあった。
    塾生のひとり、吉田稔麿(瀬戸康史)が、
    江戸で学びたいと考えて…

  14. 花燃ゆ 第10回「躍動!松下村塾」

    大河ドラマ『花燃ゆ』のお時間です。
    第10回「躍動!松下村塾」 あらすじ・・・・・・

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