【 花燃ゆ 】第19回 「女たち、手を組む」感想


高杉晋作(高良健吾)が上海へ視察に行くことが決まり、文(井上真央)は、
晋作から幼い新妻の雅の相手を頼まれ翻弄される。
文の夫・久坂玄瑞(東出昌大)は朝廷に攘夷を働きかけるため、塾生たちを
集めて京都に向かおうと計画する。
留守を守る文は無事を祈って待つだけではなく、雅や女たちを集めて、あることを
始める。
久坂たちの向かった京都では、長州藩の重臣で尊王攘夷運動を阻む壁となっていた
長井雅楽の背後に塾生が迫り…
(あらすじ「Yahoo!TV」より引用)

    花燃ゆ大

 

花燃ゆ 第十九話「龍馬!登場」

 

簡単感想で。

萩の女の間では人の死が紙よりも軽いぜ…

って回だったよ。
いいのかこんな朝ドラみたいな軽さで。

「亀太郎は死んじゃったけどね…さぁ…ナミダさんは笑えるかなぁぁぁ」

 

200年以上に及ぶ鎖国状態から開国へと舵を切った幕府。
開国は時期尚早と訴えた吉田松陰らが処刑され、長州藩もまた重臣・長井雅楽を
中心に幕府に恭順を示す策をとった。

一方、残された塾生たちは…。

 

「一燈銭申合」
「藩を超えて身分を超えて、同志と結び付く。そのための軍資金じゃ。」

 

松陰の死から2年半。
誰も予期せぬ最悪の事態が目の前に迫っていた。

長井雅楽についてのザザッと言及はこのナレで終了~。

 

藩はご重役たちを京に送る事にしたそうじゃ。
我らは我らで京に上り、朝廷に攘夷を働きかける。

幕府に擦り寄る長井の策を長州藩が掲げておる限り我らも同類と思われるだけでは?

 

何としても長井の藩是を覆さんにゃならん。

 

これが、中盤過ぎにはもう

 

松陰先生は言われた。「自分の信念を貫き行動せよ」と。
今がその時じゃ。
俺は長井雅楽を討つ覚悟じゃ。
あの男が先頭に立って幕府の悪政を手助けしとる限り長州は変わらん。
刺し違えても俺はやる。

という物騒な話に変わっているのだった。(大声で言うなよ…罪人の家なのだから~)

で、文さんが女を集めて何するのかというと、男たちの活動のために金を
作るのだった…
余った魚でかまぼこ作ったり…楽しそうだけど。
みんなで集まってお料理している間、今までやっていた仕事はどうなっているのだろう。 

 

決心を固めて京へ向かう久坂だったが、高杉は一緒に行かないと言う。
高杉は藩命で上海へ行くのだ。

これが気にくわず口もきかなくなった久坂を高杉は見送りにやって来る。

 

のう、久坂。
俺は松陰先生には果たせんかった志が2つあると思うとる。

一つは攘夷を決行する事。
もう一つは異国を自分の目で見る事。

お互い先生の志を一つずつ遂げて、長州に戻ったら今度は2人でどでかい事をしようや。

 

悪うない。

やっとご機嫌が直る久坂であった。

このシーンは良かったわ…。
この人たちの今後を知っているだけにね。
人間、いつ今生の別れってやつになるか解らないのだから、仲違いしたまま
旅立ってはいけないよね…。

 

さて、結局、この人たちにとっての「幕府の犬」長井雅楽を久坂が襲う事は無かった。

来るなと言われていたのに1人で京へやってきた亀太郎が襲い、お手打ちに遭って
しまったのである。

 

久坂さん。あんたはこねなところで死んじゃいけん。
最初に死ぬんはわしみたいな弱い者でええ。
前原さん、お別れです。
どうか…志をつないでつかぁさい!

 

こうして武士として切腹して果てた松浦松洞。
囲んでむせび泣く同志たち……。

 

…のシーンから、どうして文さんのシーンに速攻で移ってしまうのか。

 

申し訳ございません!
亀太郎さんのお覚悟私が気付いておれば…。
申し訳ございません…。

 

…と、亀太郎の母に頭を下げる文さんであった。

なんで…あんたが気付かなきゃならないんだか、謝らなきゃならないんだか
意味が解らないよ。
どんだけ偉いんだ、久坂文よ…。

 

男の人は志があって…
命より大事なもんがあって…
どねぇに生きとってほしいと願うても止められん時もあって…。

じゃあ女は?見送るだけ?悲しい知らせを聞くんを待つだけ?

そうやないって私は信じたい。
女たちにもやれる事がある。できる事があるって。

 

みんなで金を稼ぐ話をしながらアハハウフフで終了する女たち描写…ぉぃ…。
亀太郎さんが亡くなったことに対する悲壮感はどこへ……。

 

そして、久坂は周布さまに、

 

どうかお選び下さい。この長州の未来を。
古きしきたりにしがみつき続けるんか。
身分に関係なく志を持った者たちの熱に託すんか。お選び下さい。
松浦亀太郎の死を過ちを犯した一介の魚屋の死として葬るんか。
それとも、この長州のために命をなげうった志士の死と認められるんか!

この段階でそんなことを藩の上が認めちゃったら藩ごとテロリストじゃねーか……。

 

もしもお前たちを選んだら?

 

この久坂玄瑞が長州を背負って立つ覚悟にございます!

 

背負って立っちゃったよ、もう…。

 

そもそもね…
松陰せんせーが亡くなってから2年間、杉家はどう生きてきたのでしょう。
塾生たちは罪人の弟子だから仕事が無くて…とかいう説明が多少あったが、文さんは
その話も初めて聞きましたみたいな脳天気っぷり。(あの母親譲りかよ)

松陰が処刑されたというのに杉家はなぜお咎めなしなのか、お取り潰しにも
ならずに済んだのか、藩はどうしてこんなにも杉家に甘いのか。

…んなことはなく…
ちゃんと家族は家族で苦労しているはずなんだね。

家族を主人公にするならば描くのはそういう所であってほしかった。

内職でお金集めてアハハウフフみたいな…
人が死んでるのにそんな軽い話になっちゃっていいのですかーーーー!?

ほんと、よく解んない脚本だよ。
今回、ちょっとホンキで脚本の脳天気さが不快だった。

 

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※キャスト

杉文 … 井上真央(子役期:山田萌々香)
吉田松陰 … 伊勢谷友介(子役期:板垣李光人)
小田村伊之助 … 大沢たかお
久坂玄瑞 … 東出昌大

杉百合之助 … 長塚京三
杉滝 … 檀ふみ
玉木文之進 … 奥田瑛二
杉梅太郎 … 原田泰造
杉寿 … 優香(子役期:香音)
杉敏三郎 … 森永悠希(子役期:山田瑛瑠→大橋律)
杉亀 … 久保田磨希
玉木彦助 … 冨田佳輔

毛利敬親 … 北大路欣也
毛利都美子 … 松坂慶子
桂小五郎 … 東山紀之
周布政之助 … 石丸幹二
椋梨藤太 … 内藤剛志
椋梨美鶴 … 若村麻由美
松島剛蔵 … 津田寛治
宮部鼎蔵 … ビビる大木
長井雅楽 … 羽場裕一

高杉晋作 … 高良健吾(子役期:山崎竜太郎)
吉田稔麿 … 瀬戸康史
伊藤博文 … 劇団ひとり
入江九一 … 要潤
野村靖 … 大野拓朗
前原一誠 … 佐藤隆太
寺島忠三郎 … 鈴木伸之
品川弥二郎 … 音尾琢真
赤禰武人 … 阿部亮平
松浦松洞 … 内野謙太
梅田雲浜 … きたろう
小野為八 … 星田英利
山根文季 … 平田満
内藤一馬 … 田中仁
井上雅 … 黒島結菜

小田村志乃 … かたせ梨乃
金子ツル … 麻生祐未
高須久子 … 井川遥
福川犀之助 … 田中要次
富永有隣 … 本田博太郎
大深虎之丞 … 品川徹
吉村善作 … 日野陽仁
高須 糸 … 川島海荷
入江すみ … 宮崎香蓮
吉田ふさ … 小島藤子
金子重輔 … 泉澤祐希

井伊直弼 … 高橋英樹

語り … 池田秀一

※スタッフ

脚本 … 大島里美、宮村優子、金子ありさ
音楽 … 川井憲次
題字 … 國重友美
制作統括 … 土屋勝裕
プロデューサー … 堀之内礼二郎
演出 … 渡邊良雄 、末永創

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/

 

 

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コメント

  1. 【花燃ゆ】第18、19回感想と視聴率「女たち、手を組む」

    第18回(5/3)「龍馬!登場」の視聴率は、10.2%(関東)。 統一地方選で放

  2. 「花燃ゆ」感想 第十九回「女たち、手を組む」

    花燃ゆって久坂に恨みでもあるの?

    絶対にこいつはかっこよく描かない!という誓いでもあるの?

    今回は前回の予想を遥かに上回る稀に見る茶番回でございました。
    正直、そろそろつっこみ感想を書くどころか視聴も止めようかと思うほどに。

  3. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    コメントありがとうございます^^
    そーですね…玄瑞が単純お馬鹿みたいな描き方もどうかと思います。
    個人的にはせっかくだから「この当時罪人だった松陰」の家族の暮らしを見たかったですわ。
    自分的にはこの大河で一番評価しているのは劇伴とオープニングです^^好き。
    またどうぞ遊びにいらしてくださいませ。

  4. 昼寝の時間 より:

    花燃ゆ #19「女たち、手を組む」

    公式サイト 高杉晋作(高良健吾)が上海へ視察に行くことが決まり、文(井上真央)は

  5. 「花燃ゆ」 第19回「女たち、手を組む」〜?テロ容認作品?になってしまった……

     久坂(東出昌大)は、周布(石丸幹二)に訴える。
    「松浦亀太郎の死を過ちを犯した一介の魚屋の死として葬るんか。
     それとも、長州のために命をなげうった志士の死と認めるんか」

     <過ちを犯した一介の魚屋>とやんわりした表現を使っているが、要は<テロリスト>…

  6. 吉田松陰、松浦亀太郎の号を選びて松洞となすこと(井上真央)

    なぜ・・・長州藩家老・根来主馬の武家奉公人で絵師の松浦松洞(亀太郎)が京で自刃しなければならなかったのか。 実はドラマではその経緯をじっくりと描いている。 萩・松本村の魚商人の子、亀太郎が絵師を志す途中で吉田松陰の門下生となり、そのコネクションで長州藩士の一員として江戸に留学する。 下級藩士の多かっ

  7. 「花燃ゆ」 第19回、女たち、手を組む

    大河ドラマ「花燃ゆ」。第19回、女たち、手を組む。
    久坂たちが動き出します。
    その裏で女たちは苦労しているという話ですかね。
    (久しぶりの感想ですが視聴はしていました)

  8. 花燃ゆ 第19回「女たち、手を組む」見まし…

    遅い時間に失礼しております。時間も無いので たたたっと感想を書かせてくださいませ。松陰先生の遺志を継ごうとする塾生たちとそのせいで苦労する家族、特に女性たちが描かれてま…

  9. NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第19回「女たち、手を組む」

    私、どうにも塾生たちの攘夷運動にシンパシーが湧きませんのは・・文様目線で迷惑そうに描かれているのと、現代の目から見てこの期に及んで攘夷は無茶だと思われるのと、それ以上に二年前の「八重の桜」の影響があるような気がします。寅兄様処刑から桜田門外の変の当たりですと、覚馬兄様が「寅次郎さんがやろうとしていたのはこんな事ではねえ筈だ」とおっしゃってましたし、大老暗殺の件では幕府と水戸との間に立って和平…

  10. 腰痛が痛い より:

    SECRET: 1
    PASS: eb0eb89478f5609c1efec6936d5419fd
     初めてコメントいたします。
     いつも楽しく拝読しております。
     全体的に今回の大河ドラマはもっと評価されてもよいのではないかと思っていますが、ご指摘されているように、ちょっと能天気な部分も目につきます。
     長州藩は最終的に「勝ち組」になるものの、池田屋事件、禁門の変、幕府による長州征伐などの苦難が待っていますので、「今のうちに明るくできるところはしておかないと雰囲気真っ暗になってしまう」と考えて能天気な脚本なのかもしれないなと思っています。
     個人的には、能天気なのはあまり気にならないものの、久坂玄瑞が単純で無鉄砲なのはどうかなぁと思っています。「八重の桜」で、川崎尚之助をあまりにいい男に描きすぎたとの反省でしょうか。
     今後も楽しい記事をお待ちしております。

  11. 大河ドラマ「花燃ゆ」 #19 女たち、手を組む

    打っていたデータが壊れたので、簡単に。

  12. 花燃ゆ 第十九回

    『女たち、手を組む』
    「女たち、手を組む〜松下村塾生が名誉かけ再び動き出す激動開始」

    内容
    文久二年。品不足と物価高騰で文(井上真央)たちは日々の生活に苦労していた。
    一方、塾生たちも仕事がなく。。。
    そんななか高杉(高良健吾)は、藩命で上海への視察が決…

  13. 大河ドラマ「花燃ゆ」吉田松陰の妹19玄瑞らは亀太郎の死で自分たちにはこんなところで死ねぬと悟り伊之助に推挙を申し出た

    大河ドラマ「花燃ゆ」第19話は外国との交易が始まった事で物価が高騰していた。そんな中で松陰の弟子たちは何もできないもどかしさにあった。そんな中で晋作に藩命により上海へ …

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