【花燃ゆ】第28回 「泣かない女」感想


長州藩の奥御殿に女中の見習いとして入った文(井上真央)。その頃、長州藩はイギリスをはじめとする四か国の連合艦隊に攻撃を受け、敗戦が逃れられない状況だった。そこで高杉晋作(高良健吾)が停戦講和の交渉役として抜擢される。文は、交渉の場で身につける正式な装束を下関にいる晋作に届けることに。しかしその旅は、文の動きを監視する一派や外国との講和に反対する勢力にねらわれて、危険と隣り合わせ。果たして文は…!
(あらすじ「Yahoo!TV」より引用)

    花燃ゆ大

 

花燃ゆ 第二十八話「泣かない女」

 

今日の見どころは、田中麗奈さんの銀姫がお美しくて眼福~~だったこと。
ワガママで天然で意地悪な姫みたいになっているけれども…
   花燃ゆ28

下関戦争から長州の朝敵騒動からその後までずっと毛利家の奥を盛り立て支えてきたという
賢婦である……なんでこんなキャラにするのかな?? 

ついでに言うと、本日から「新・花燃ゆ」「大奥編」が始まったらしいが…
↑別にあたしが名づけたんじゃなくて公式が言ってることなんでーーー!!
        花燃ゆ28-1

「大奥」というのは通常江戸城の奥を示す名称である。
(大名の奥にもそう呼ばれる所はあった…という説もあるけどね…)

何にせよ…ほんとーーーにつまらなかった…本当に…。・泣
もう、突然朝ドラヒロインによる昼ドラが始まったかのようである。

 

「私がお勤めを許された奥とは、二百名余りの女たちが暮らす女の城です。
毛利家を内からお支えしています。」
「老女・園山様。総取締として奥御殿のすべてを仕切っておられます。」
「お殿様のご正室・都美姫様。御前様と呼ばれ奥の女たちの頂点に立つお方です。」
「お世継ぎ元徳様のご正室・銀姫様です。」

 

今日から突然始まったヒロインのモノローグ。
いつ「私は太陽の陽子です」と言い出すかとハラハラします。

これ、誰に向かって喋っているのかというと「姉さん、事件です」みたいに夫に向かって
報告をしているのであった。

文は何と、素性を隠して雇われているのである。
ぇ…そんな謎めいたことができるのですか……。

もっとも園山様によって雇われた形になっているらしいので、園山様が何かしらの
推薦をくれて押し込んでくれたということになろう。

そうすると、何のメリットがあって園山様が文にそんな事をしてくれるのかって話ですよね。
杉家にはお金が無さそうだから袖の下ってわけでもないだろうし~。

史実では文さんは1865年9月、夫・久坂が亡くなった1年後に銀姫付女中として採用されている。
お城に上がった時にはすでに名前は「美和」となっており、その経緯は解りまへん。

この大河では文さんは何だか解らないけれども園山さまによって雇われ、お半下から
始めるのだった。

銀姫さまには当然お声を掛けてもらえるような立場ではない。

そこで、主人公は奮闘する。

ここに来た目的が裏から殿に近づき「夫はなぜ死ななければならなかったのか」を
お尋ねするというものなので早く偉くならなければいけないのである。

…けれども、確かこの人、何話か前に松陰の妹として殿と直接お言葉を交わしているはず…

しかし、そこは別の脚本家が書いた夢の世界なので忘れなくてはならないらしい。

1864年、英・仏・蘭・米の四ヶ国が前年に攻撃された倍返しを仕掛けに下関に来襲、
馬関戦争が勃発する。

当然砲台も壊され、神風なんか吹かない強大国の威力に震え上がる長州。

で、今まで脱藩の罪で獄に繋いでいたくせに、ここは高杉に停戦の講和をさせようと
いうことで赦免されるのであった。

代々、毛利家の信頼厚い高杉家の息子であるから御下命があったわけだが、ここは威厳を
付けるために筆頭家老・宍戸家の息子・宍戸刑馬と名乗り、鎧、直垂、陣羽織、立て烏帽子
という物々しい出で立ちでイギリス艦司令長官・クーパーと対峙した。

…で、

「攘夷派だったはずの高杉が講和だなんて許せん」という派閥が高杉を狙っている。

これを下関の高杉晋作殿まで届けてほしいのです。

私がでございますか?

こたびの異国との講和にはなくてはならぬものなのじゃ。

そのような大切なお衣装をなぜ私に…。

今、下関は異国に屈する事を許さぬという者らで満ちておる。
男では危ないのです。

 

ということで、その物々しいお衣裳を高杉に届ける役目がヒロインにやってきたわけです。

でもさ……
「そのような大切なお衣装をなぜ私に…」の答えになってないよね。「男では危ない」は。

女はいっぱいいるじゃん。
何で文なのかと聞いているのに。 

しかも、男でも危ないなら女だって危ないだろ…目的を知られれば。 

園山さま、ここは素直に言おうよ……。
 「元おひさま夫婦だからですよ」
 花燃ゆ28-2

 

旅には鞠という武術の心得がある女中が同道していた。

カッツアイである。……わかるやつだけわかればいい……。
 花燃ゆ28-3

 

鞠が同道するのは文が怪しい動きをした場合は報告するためらしい。

ねぇ、ねぇ…
そんな怪しい女に大事な装束を任せていいわけ??

高杉の所へ行くと昔お握りを散々握ってやった野村靖たちが高杉を探して
ウロウロしている。

園山様が言っていた危ない輩です。

文さんが背負っていた荷物を見せろと無理やり取られそうになり、危ういところに
伊之助さまが飛びこんで来て動きが止まり、そのタイミングで仲間が呼びに来て
「おぼえていやがれ!」(←とは言ってなかった…と思う(笑))とワラワラ去っていく……
一体、どこの水戸黄門展開………。

ここで伊之助さまに頼みこむと高杉に会えるというラストのミッションをクリアする文さん。

 

奥に入るんも講和の助けをするんも人になんぞ勝手に言わしちょけ。
心の内はただその者だけが知ればええ。
俺も俺の心のままに生きる。

聞け。
俺はこたびの講和、ただ負けを認めて頭を下げるつもりはないんじゃ。
俺は港を開きたい。
長州に異国への大きな窓を開けたい。
講和はそのための糸口にすぎん。

長州を開国する…?

どうじゃ?

面白い。
異国への窓やなんてそれは大層面白うございます。

じゃろ?
異国とのまことの戦はこれからじゃ。
講和の談判にはまた行く。暴れちゃる。
お前も奥でなんぞやらかしてやれ。
取り澄ましたしきたりや建て前なんぞ気にすんな。
思う存分狂うてやれ。

 

そうか…そういう筋書きなのか……。
ここからは文さんが自分のやり方で奥を変えていき回りも変わっていく…
という朝ドラヒロインみたいな展開にする気なんだな。

もう、これからの大奥展開のつまらなさを想像すると下関講和がどうでもよくなるほど
嫌な悪寒でいっぱいです……まじか…。

そして、英国艦隊司令長官クーパーにして「魔王」と言わせた高杉の講和はナレで
カッツアイ!されて終了……まじなのか…。

 

これからお前が生きる場所にはお前を守る者は誰もおりゃせん。
お前を慈しむ家族も共に笑う塾生たちも。せめてこれを。

奥勤めのおなごには新しい名がいるんじゃろう。
3つの輪はお家のご紋じゃ。
それにあやかり寅次郎、久坂、兄の私がお前を見守る事にする。

って事で、伊之助さんが新しい名前「美和」を授けちゃったよ……。

心なしか、大沢さんの演技も伊勢谷さんがいる頃に比べてキレがないような…。

言いたいでしょうね。
「何でオレがこんな所で名づけなくちゃなんないんだよ……。o0O」

 

この勤めを無事に勤めあげたら正式な奥女中にしてください。

と、出る前に図々しいお願いをしていたヒロインは、ここで見事に銀姫付女中の座をゲット。

ここより「美和」と名乗るわけですが、奥のみんなの目は「長州を朝敵にし、下関戦争の
原因を作った久坂の妻」
に対して冷たいのでした。

 

誰か賭けをせぬか?
この者がいつ逃げ出すか、泣きだすか。
勝った者には…この駒をとらそう!
博多から取り寄せた元徳様のお気に入りじゃ!

 

田中麗奈さんが美しいし似合っているからいいけどさ……
この銀姫ってキャラが本当に馬鹿みたい。

冒頭にも書きましたが、銀姫@安子さまはお家大事な賢婦であらせられたはずですが…

と、ここまで書いて、あっっっっ!と思ったよ…。

 

まさか…
主人公のおかげ様で賢婦に育っていくって流れじゃないよね……。

…で、何週続くんだ…このエセ大奥は……。

 

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※キャスト

杉文 … 井上真央(子役期:山田萌々香)
吉田松陰 … 伊勢谷友介(子役期:板垣李光人)
小田村伊之助 … 大沢たかお
久坂玄瑞 … 東出昌大

杉百合之助 … 長塚京三
杉滝 … 檀ふみ
玉木文之進 … 奥田瑛二
杉梅太郎 … 原田泰造(子役期:石津侑輝)
杉寿 … 優香(子役期:香音)
杉敏三郎 … 森永悠希(子役期:山田瑛瑠→大橋律)
杉亀 … 久保田磨希
玉木彦助 … 冨田佳輔
杉豊 … 信太真妃(子役期:梅崎音羽)
吉田小太郎 … 中野遥斗
久坂久米次郎 … 大西統眞(幼少:太田琉星)

毛利敬親 … 北大路欣也
毛利都美子 … 松坂慶子

銀姫 … 田中麗奈
園山 … 銀粉蝶
潮 … 鷲尾真知子
鞠 … 石橋杏奈
日出 … 江口のりこ
志乃 … 高橋由美子
国島 … 白石加代子

桂小五郎 … 東山紀之
周布政之助 … 石丸幹二
椋梨藤太 … 内藤剛志
椋梨美鶴 … 若村麻由美
松島剛蔵 … 津田寛治
宮部鼎蔵 … ビビる大木
長井雅楽 … 羽場裕一
山県太華 … 藤田宗久
来島又兵衛 … 山下真司
内藤一馬 … 田中仁
来原良蔵 … 松本実
福原越後 … 西岡秀記
井上聞多 … 石井正則
白石正一郎 … 山本譲二
中原復亮 … 堀井新太

毛利元徳 … 三浦貴大

高杉晋作 … 高良健吾(子役期:山崎竜太郎)
吉田稔麿 … 瀬戸康史
伊藤博文 … 劇団ひとり
入江九一 … 要潤
野村靖 … 大野拓朗
前原一誠 … 佐藤隆太
寺島忠三郎 … 鈴木伸之
品川弥二郎 … 音尾琢真
赤禰武人 … 阿部亮平
松浦松洞 … 内野謙太
入江すみ … 宮崎香蓮
吉田ふさ … 小島藤子
吉田イク … 芳本美代子

梅田雲浜 … きたろう
小野為八 … 星田英利
山根文季 … 平田満
内藤一馬 … 田中仁
井上雅 … 黒島結菜
小田村志乃 … かたせ梨乃
金子ツル … 麻生祐未
高須久子 … 井川遥
福川犀之助 … 田中要次
富永有隣 … 本田博太郎
大深虎之丞 … 品川徹
吉村善作 … 日野陽仁
高須 糸 … 川島海荷
辰路 … 鈴木杏
金子重輔 … 泉澤祐希

 

間部詮勝 … 堀部圭亮
石谷穆清 … 橋本じゅん
沖田総司 … 賀来賢人
近藤勇 … 中村昌也

金太郎 … 大河内浩
黒川嘉兵衛 … おかやまはじめ
長野主膳 … 祖父江進
山田浅右衛門 … 松本真司
井伊昌子 … 吉沢梨絵
徳川慶喜 … 森慎太郎
徳川家茂 …

井伊直弼 … 高橋英樹

西郷吉之助 … 宅間孝行
阿久根 … 山崎潤
島津久光 … 江口直人

三条実美 … 上杉祥三
尾崎三良 … 緋田康人
鷹司輔熙 … 小須田康人
三条西季知 … 大槻修治
近衛忠熙 … 瀬川菊之丞

坂本龍馬 … 伊原剛志
梅田雲浜 … きたろう
沼崎吉五郎 … 佐藤二朗
幾松 … 雛形あきこ
宮部鼎蔵 … ビビる大木
平六 … 春風亭昇太
吉川経幹 … 寺十吾
古高俊太郎 … 小久保寿人

スポールディング … クリス・ダーバル
ウィリアムズ … マーク・チネリー
タウンゼント・ハリス … リー・ロングショー
ヒュースケン … ヨヒアム・ヨンケーレ
トーマス・グラバー … ジョン・オオクマ

 

語り … 池田秀一

※スタッフ

脚本 … 大島里美、宮村優子、金子ありさ
音楽 … 川井憲次
題字 … 國重友美
制作統括 … 土屋勝裕
プロデューサー … 堀之内礼二郎
演出 … 渡邊良雄 、末永創

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/

 

 

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コメント

  1. くう より:

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    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >視聴率が12%台に持ち直したようです。

    ですね。「新・花燃ゆ」に釣られた視聴者が多かったんでしょうかね…
    「大奥」に釣られたんでしょうかね…。

    史実なんてどうでもいいから取っつきやすいドラマを見たい層にはウケるかも知れませんね。
    本当の大河ファンの大河離れは進むと思いますが…次期は「真田丸」だからNHKもここで離れた大河クラスタも戻ってくると解っているし、もうこの大河がどうなろうが構わないんでしょうね(゜゜)

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  3. 「花燃ゆ」感想 第二十八回「泣かない女」

    「大奥編(笑)はお仕事を頑張ってのし上げる話かと思ったらどうも違うらしい」

    今週から新章スタートのようです。
    番宣がやたらと「新・花燃ゆ」と表現していたので、ついにテコ入れでタイトルまで変えるのかとわくわくしていましたが、OPのタイトルは「花燃ゆ」のままでしたね。
    さすがにそこまでは冒険しないのか…。

    番組放送前のコンセプトをのっけから崩していくテコ入れ(イケメンパラ…

  4. 花燃ゆ 第二十八回

    『泣かない女
    「泣かない女〜新章今夜スタート奥女中として再出発」

    内容
    夫を亡くし、そのうえ、久坂家の存続が出来ないと知った文(井上真央)は、
    台場づくりで知り合った奥御殿総取締役・園山(銀粉蝶)を頼り、
    長州藩の奥御殿に女中見習いとして入ることに。
    奥御…

  5. 拝啓、父上様、籠の中の鳥は解き放たれてまだうまく飛べないけどいつかは風を切って・・・(石橋杏奈)

    高杉晋作は英国、仏国、米国、蘭国の四カ国連合艦隊との和議交渉のために野山獄から解放され、荻から下関へと向う。 藩主・毛利敬親の命により、家老・宍戸備前の養子となり、宍戸刑馬を名乗る。 連合艦隊旗艦・ユーリアラス号の艦内において講和のための談判を行う。 晋作は次の三点について合意した。 一、戦闘は朝廷

  6. 巨炎 より:

    SECRET: 0
    PASS: ec6a6536ca304edf844d1d248a4f08dc
    視聴率が12%台に持ち直したようです。
    サブタイが「泣かないと決めた日」に似ていて
    興味をそそられた人、多数?次回からはどうなるかですが。

    過去、昼ドラ大河と称されたのは「春の波濤」(1982年)。
    主演は今回より本格始動の松坂慶子で、
    檀ふみとかたせ梨乃もメインで出演していたらしいです。
    序盤で文の母と伊之助の母の接触があったのは
    この作品を意識していたのかもしれません。

  7. 昼寝の時間 より:

    花燃ゆ #28「泣かない女」

    公式サイト 長州藩の奥御殿に女中の見習いとして入った文(井上真央)。その頃、長州

  8. NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第28回「泣かない女」

    泣かない女・・・って、ちょっと待ってちょっと待って!予告CMで!なんとなんと、新・花燃ゆスタートとか言ってるし~~~!テコ入れもここまでやるのか!相当あなたも狂うておりますなああ、NHKの偉い方~~~!

  9. 花燃ゆ 第28回「泣かない女」〜思う存分、狂うてやれ。それも供養じゃ

     文(井上真央)は言う。
    「だんなさまが動かそうとしたものを、その先にあるものを見てみたい」
     文の母・滝(檀ふみ)は言う。
    「文は自分の目と耳で、自分が生きている場所を確かめたいのでしょう」

     なるほど、これが新しい文の行動の理由なのか。
     やっと主人…

  10. 大河ドラマ「花燃ゆ」 #28 泣かない女

    禁門の変で久坂を亡くした文。

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