NHK朝ドラ【ちりとてちん】(2013年・再放送) 第25回・26回 感想

喜代美(貫地谷しほり)の嫌な予感は的中し、草々(青木崇高)は急速に清海
(佐藤めぐみ)にひかれていく。
あっという間に失恋してしまった喜代美…。
しかも、追い打ちをかけるように、草々から「清海が自分のことをどう思っているのか、
探ってほしい」と頼まれてしまう。
しかたなく、複雑な思いを抱えたまま清海のマンションを訪ねることになった喜代美は、
清海から思わぬ相談を持ちかけられるのだった。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「ちりとてちん」第25話・26話「兄弟もと暗し」
     

      ちりとてちん感想

 

※「ちりとてちん」は、2007年10月期のNHK連続テレビ小説です。
当方は当時の放送をオンタイムで見ているので感想は恐らく回顧目線になりがちです。
ご了承のうえ、ご覧くださいませ。

※レビューでは先のネタバレは控えるよう努力します。
※レビューの更新はイレギュラーで…。週まとめは必ず書くようにいたします。

※再放送時間は月~土・午前7時15分からNHKBSプレミアムにて。

 

草々さんに連れて行ってもらったレストランの外でエーコに遭遇してしまった喜代美。

喜代美がね~…もう、エーコに会った瞬間から「B子」になってしまうんだね。

陽の当たる階段上に立つ清楚なエーコの姿が、とにかく美しく見える。

だから…草々さんも見とれてる……。

…という事では無く。
この段階では、まだ草々さんの気持ちは全く別の所にありました。

 

徒然亭にビーコも連れ帰り、新聞の切り抜きを見せる草々さん。

やっぱりそうや。
勝山の恐竜の化石発見した子や!
そやろ?どっかで見た顔や思うたんや!

 

そこ~~!?
だった。 

喜代美にとっては、これもトラウマの1つや。

本当は喜代美が拾ったただの平たい黒い石。
エーコが拾ったキラキラした石と交換したのは高校の時。

しかし、平たい黒い石はエーコの手に渡った途端に新聞を賑わせる化石に変わった。

それを拾うたんは私なんです。

と、言い出せない喜代美。

そして、エーコも言わない。

 

エーコが嫌いな訳やない。
エーコとおったらビーコになってしまう自分が嫌いなんです。

 

解りやすく浮かれ解りやすく落ち込む喜代美を面白そうに眺める草若師匠。

草若師匠いわく、草々さんの初恋の相手は、

「次の御用日」の「とうやん」や。

「とうやん」いうのは、その噺に出てくる可憐な純情なお嬢さんでな。
裁縫の稽古に行く途中に「あっ!あ~!」て脅かされて、可哀想にそのまま寝ついてしまうのや。

草々、内弟子になってすぐやったさかい、15ぐらいやったかな…。
高座聴いて涙ぐんでんねん。
「とうやんが可哀想や。助けてやりたい。」て。

草々にしてみたら、女の子いうたらみんなか弱い守ったらなあかんもんなんやなあ。

この段階では、まだ草々さんのエーコへの想いはただの喜代美の思い過しだった…
かも知れません。

しかし、奈津子さんいわく「男を釣るための見え透いた道具・肉じゃが」の技を
持っている「肉じゃが女」は強かった。

喜代美が化石を拾うたのは自分やと言ってしまおうかと思っていた矢先。

エーコは自らその話を草々さんにしてしまうのでした。

 

私やないんです。
あの恐竜の化石見つけたん、私やなくて…ビーコなんです。
ほんまやったらビーコが新聞に載るはずやったのにって。
私、ずっと心苦しかったんです。

草々さんだけでもほんまの事知っといてもらいたいなと思て…。

 

涙ぐむ乙女・エーコを見て…。
草々さんは本格的に持って行かれ、喜代美は「いい女」とは何か知るのです。

 

そっからの草々さんは、もう恋する乙女…じゃなくて、恋する大男ですわ。

食事は喉を通らず、部屋でポーっとする歩きながらボーっとする外でボーっとする…。

絵に描いた色ボケっぷりです。
またこれを面白そうに見ている草若師匠。

 

いっつも一生懸命やし、何や妙に可愛らしいとこもあるし、ほんまはすごく優しい人
なんやて…だんだんだんだん…分かってきた。

自分の事何か言うてたかと草々さんに聞かれて、明らかに自分の気持ちを答えてしまう
喜代美でした。

そして、わざわざエーコに気持ちを確かめに行ったりして…。
好きなのに自ら恋のキューピットみたいになっちゃう喜代美。

こういうところは、私には絶対にない行動なので、よう解りません。

でも…アホだよなぁ…と思いつつ切ない。・泣

草々さんの気持ちが叶えば笑顔が見れる。
でも、それは失恋するのと同じこと。

電話での順ちゃんの予言。

男は案外いつまでも一人の女を引きずるもんや。
そばに居ったかて、えらなるだけやで。

 

エーコの気持ちは全然草々さんには無いわけですが、それでもエーコを思って
ボンヤリし続ける草々さんを見ている喜代美はどんどん辛くなっていきます。

半年も経って、草々さんがやっと老人ホームでの落語会をやる気になり、
喜んで稽古を聞いた喜代美のまたショック…。

 

演目は、なんと草若師匠が言うてはった「次の御用日」

 

草々さんはまだエーコの事忘れてへん。
エーコの事を半年たった今も思い続けてるんや。

そない思たら……。

 

そない思たら…
実家の優しさ賑やかさ、お母ちゃんの声…

を思い出し、徒然亭を出て実家の駅に降り立っていた。

 

ああ…
帰ってきてしもた。

 

夜のホームにポツンと立つ、そのワンシーンが寂しくて寂しくて。

寂しい時に恋しくなる親の声…。
何か…こっちまで泣きたくなりました。

このドラマの人たちはみんな不器用。

喜代美はもちろん、草々さんも師匠も。

不器用で痛い人たちが一生懸命自分なりの力で前を向こうと生きている。

そこに共感しながら見続けたよなぁ…と、ワンシーンワンシーン見ながら思い出します。

もちろん、もう先の話は解っているから初見の方々に比べたら(…いや言えないけど~)
色々色々思う所が多いのですが……。

再放送の感想は書きにくいですな。 

でも、再見だからこそユックリ喜代美の気持ちと同化しながら見られるので、
そこは幸せだと思っとります。

デカイ身体して片思いに悩む草々さんの図~~…も、改めて見ると可愛すぎて笑えるし。

喜代美の実家は大好きだから明日は楽しみですわ。

(明日はたぶん更新しません)

 

よろしければ→【2013年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

和田喜代美/徒然亭若狭 … 貫地谷しほり(少女時代:桑島真里乃)

徒然亭草若(三代目) … 渡瀬恒彦
徒然亭草々 … 青木崇高(少年時代:森田直幸)
徒然亭草原 … 桂吉弥
徒然亭小草若→徒然亭草若(四代目) … 茂山宗彦(少年時代:榎田貴斗・森川翔太)
徒然亭四草 … 加藤虎ノ介
木曽山勇助/徒然亭小草々 … 辻本祐樹
吉田志保 … 藤吉久美子

和田糸子 … 和久井映見
和田正典 … 松重豊
和田小梅 … 江波杏子
和田小次郎 … 京本政樹
和田正平 … 橋本淳(少年時代:星野亜門)

和田正太郎 … 米倉斉加年

和田清海 … 佐藤めぐみ(少女時代:佐藤初)
和田友春→野口友春 … 友井雄亮(少年時代:小阪風真)
和田秀臣 … 川平慈英
和田静 … 生稲晃子
野口順子 … 宮嶋麻衣(少女時代:伊藤千由李)
野口幸助 … 久ヶ沢徹
野口松江 … 松永玲子
野口春平 … 斉藤勇人/新岡澪
野口順平 … 斉藤隼人/新岡塁

熊五郎 … 木村祐一
咲 … 田実陽子
磯七 … 松尾貴史
菊江 … キムラ緑子
徳さん … 鍋島浩
お花 … 新海なつ
緒方奈津子→和田奈津子 … 原沙知絵
原田緑 … 押元奈緒子

鞍馬太郎 … 竜雷太
万葉亭柳眉 … 桂よね吉
土佐屋尊建 … 波岡一喜
万葉亭柳宝 … 林家染丸
土佐屋尊徳 … 芝本正
柳宝の弟子 … 林家染左、林家染吉
烏山 … チョップリン西野
原田颯太 … 中村大輝(少年時代:河合紫雲)

音大の教授 … キダ・タロー
あわれの田中 … 徳井優
横山たかし・ひろし … 本人
五木ひろし … 本人
ニュースキャスター … 浅越ゴエ

竹谷修 … 渡辺正行
堀田由美子 … 和田はるか
高島恵 … 中井飛香
北川沙織 … 村上佳子

 

語り – 上沼恵美子

 

※スタッフ

脚本 … 藤本有紀
演出 … 伊勢田雅也、勝田夏子、井上剛、菓子浩、三鬼一希、吉田努、櫻井壮一
制作統括 … 遠藤理史
音楽 … 佐橋俊彦

テーマ曲・ピアノ演奏 … 松下奈緒

 

 

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