NHK朝ドラ【ちりとてちん】(2013年・再放送) 第27回・28回 感想

正典(松重豊)の塗りばしは、一時のブームが終わり、まったく売れなくなっていた。
暗い雰囲気の家族をなんとか励ましたいと思う喜代美(貫地谷しほり)は、偶然出会った福井県
出身のスター・五木ひろし(五木ひろし)を皆に会わせようとするが、うまくいかない。

そんな中、徒然亭小草若(茂山宗彦)が喜代美を追いかけて小浜にやってきた。
人気落語家の登場に色めき立つ街の人々の姿をみて、喜代美はある計画を思いつく。


(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「ちりとてちん」第27話・28話「兄弟もと暗し」
     

      ちりとてちんop


※「ちりとてちん」は、2007年10月期のNHK連続テレビ小説です。
当方は当時の放送をオンタイムで見ているので感想は恐らく回顧目線になりがちです。
ご了承のうえ、ご覧くださいませ。

※レビューでは先のネタバレは控えるよう努力します。
※レビューの更新はイレギュラーで…。週まとめは必ず書くようにいたします。

※再放送時間は月~土・午前7時15分からNHKBSプレミアムにて。



さて。
スピード失恋の傷を抱えて実家に帰ってきた喜代美でしたが、なかなか入り辛い。


しかし、居間では何や大声で争いが行われています。
喜代美が居ようが居まいが、変わらぬ賑やかな和田家…。

だけど、何だか様子が以前と違う

ケンカを止めに入った所で、やっとみんなポカーーンと喜代美の存在に気づくのでした。


た、ただいま戻りました!
…もうすぐ、おじいちゃんの命日やし…里帰りいたしました。

喜代美…。

喜代美に行ってもろうたらええんとちゃうか?

え?

そらええ考えや。



みんな、何を揉めているのかと思うたら、お1人さま1パックの玉子を誰が
並びに行くかで揉めていたのでした。

お母ちゃんが3パックも持って帰ってきて、どうやって買ったのかと思ったら正平の
友達を見つけたから並んでもらったと言う話。

怒ってプイと居なくなる正平。

何か、やっぱり以前と違う。

店は一膳300円や500円で売れる普通の出来合いの箸を置くようになっていた。


何や…お父ちゃんらしないなあ。

お母ちゃんがまた買い物に行くと言うのでついて行くと、「焼き鯖持って帰れ」と
幸助さんに言ってもらうための狂言喧嘩をしようとするし。


ちょっと待って、お母ちゃん!
もしかして、ウチお金ないの?



その通りで。
「サブリナ」に記事が載ってからしばらくは景気が良かったんだそうです。

が、ちゃんとした製法で塗箸を作るには注文受けてから半年かかる。
せめて早く乾燥できるようにと買った大きな塗箸乾燥機。


ところが、だんだんお客さん少なくなってしもうてな。
ま、一時のビームいうやつやな。

ブーム。

しまいに、その乾燥機、月賦の払いが終わらんうちに壊れてしもうてな。



何や…この辺、喜代美の人生に似ているところもある…。

何となく不運。
良かれと思ってやったことが裏目に出る。


せめて食費だけでも浮かそういう事になって魚屋食堂の前でけんかするいうんは先月から
始めたんやけどな。

何べんもやっとんけ!?

お父ちゃんと小次郎さんとか、お母ちゃんと正平とか、お母ちゃんとおばあちゃんとか。

おばあちゃんまで!?


貧乏は心を荒ませる。
それでみんなイライラしとったわけですな。


何で言うてくれんかったん?

何を?

ほやさけ、そんなんなっとるって事…。

言うてどねなるんなあ。



お母ちゃんは笑って言います。


あんたが大阪で一生懸命やっとるのに、わざわざ心配させるような事言うてどねなるんな。


ここで、ウルッときた…。

自分が不安でも家族が困っていても、言ってどうにもならない事はわざわざ言わない。
賑やかで楽しい時は、電話かけてきてくれたお母ちゃん。

親の心は有り難いですなぁ…。

私もこの日、実家に電話しました。
久々だったので掛けづらかったですが、母の声はやはり優しくて泣けました。


喜代美が居なくなった徒然亭は、あまり変わり映えしません。
草々さんも当然、ただの里帰りだと思っている。

ただ…喜代美に言われた「次の御用日」聞いてられへん……は、気になっています。


聴いてられへんほど腕が落ちてるんでしょうか?

首をかしげる草々さん。

そういう意味じゃないんやけど~…。


喜代美は、ギスギスした家族のために何かしたいと考えます。

…が、具体的に何をするかは思いつかない。


何もせんでええんちゃう。
里帰り中の娘に何かしてもらおうとか誰も思とらんて。


と、順ちゃん。


またそんな「身もふたもない」事、言う。

ほんまの事や。

あ~あ…。
五木ひろしでも歩いとらんかな。

何なんけそれ?

だって福井出身やんか。
お母ちゃん、会えたら喜ぶと思うねんなあ。



そこへ後ろから「こんにちは」と声をかけて海岸へ降りていく男性2人。

見つめる順ちゃんの目…見開いてます。


五木ひろし!!

キタぁぁぁぁぁ!!!!!

の回でございます。


その場で待ってもらって家へ走る喜代美。
もちろん、お母ちゃんを喜ばせるためです。

しかし、家ではちょうど小次郎とお父ちゃんが喧嘩している最中。
五木ひろしの事は誰にも信じてもらえず…。

しょんぼりして浜へ戻ると、ひろしは帰った後。


ひろし…。

ビーコとお母さんによろしくて。
「またいつかお会いしましょう」やて。


ちゃっかり食堂宛てのサインを貰っていた順ちゃんなのでした。


しおしおと戻っていくと魚屋食堂の前に人だかり。

「ふるさと突撃隊~!」はい!今回は福井県のぉ…。

何や聞いた気がする声。


そこには小草若がいて、ロケをしていたのでした。

実は、寝床で喜代美が小浜の実家に帰ったと聞いて追ってきたらしいんだけどね。

これを見て、喜代美は考えます。

ええかも!
五木ひろしよりだいぶ落ちるけど。


お母ちゃん、小草若好きや言うてたし…。


喜代美は小草若を家に連れて帰ります。
お母ちゃんもケンカ中だったみんなも喜んでくれた。

プロの落語が生で聴けるんこ!

正太郎ちゃんが生きとったらどない喜ぶやろか!



ほんま。おじいちゃん、落語好きだったもんなぁ…。

和田家に特設された高座に上がる小草若。
ワクワクしながら見守る家族。

やっと、喜代美が家族を喜ばせる事が出来た…。


え~…とある所に底抜けに元気な男の子が生まれまして~お父ちゃんとそしてお母ちゃんが底抜けにええ名前を付けようと底抜けに物知りな和尚さんに相談に行きましたところ その和尚さんに付けてもろうた名前というのんが…。

底抜けに底抜けに~言い過ぎやろ。
そして、ここで一旦止まってカメラ目線。(ドラマの中にカメラはありましぇん)

寿限無寿限無五劫の摺り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る所に住む所薮ら柑子のぶら柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助~っ!



……ぴぽぴぽぴぽ……←柱時計の音。


…というめでたい名前をもろた子は、すくすくとわんぱくに育ちまして、とある時に近所のタケ坊と遊んでおりますると喧嘩になりまして~タケ坊の頭をドシン!とたたきますと、タケ坊の頭にはこんなに底抜けに大きなこぶが出来まして「え~ん!おばちゃんとこのぉ…」

寿限無寿限無五劫の摺り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る……



ぽかーーんと見ている和田家の人たちでありました…。

あんな得意げに言われてもなあ。

子供でも言えるど…。

すごいわ。ようあんなん言えるわ!

こういう人もいますけどな…。

子供の頃の兄ちゃん思い出すなあ…。

あ?

円周率小数点以下100桁まで言えるとか言うて、自慢げに暗唱しとったやないけ。

自慢げて…お前こそ喜んで聞いとったやないか!

ちょっと!

乾燥機壊して後ろめたいお前がしょうもない事で俺を攻撃して誤魔化そうしとるんと
ちゃうんか?

何やと!?

40年もタダ飯食うみたいな生活しやがって!



もう、誰も小草若の寿限無なんて聴いてません。


こうして、家族を和ませたい喜代美の計画は失敗に終わったのでした。


やる事なす事裏目に出る。
そんな自分が情けのうて情けのうて…。



気持ちはよう解るわ。

そもそも失敗したのは喜代美のせいじゃないしね。

以前、草々さんが「辻占茶屋」をやる事になった時に、小草若が、素人には「寿限無」でも
聞かせとけ言うてたんを思い出しますわ。

精進が大事…。


少なくとも小草若の「寿限無」よりも正典と小次郎の兄弟喧嘩の方がずっと面白いのでした。


しかし、喜代美。

事もあろうに友春に「結婚しても…」みたいなこと言っちゃうとはね。

で、明日は騒動。


今さら言う事じゃありませんが、このドラマ自体が上質な芸なのですわ。

笑わせてくれて泣かせてくれてオチがある。
見ているだけで世界が膨らみ、もっと足を踏み入れたくなる。

目の前で生の落語を聞かせてもらえるワクワク感は、そのまま再放送を今見せてもらえる
毎日のワクワク感と繋がっているのです。



よろしければ→【2013年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

和田喜代美/徒然亭若狭 … 貫地谷しほり(少女時代:桑島真里乃)

徒然亭草若(三代目) … 渡瀬恒彦
徒然亭草々 … 青木崇高(少年時代:森田直幸)
徒然亭草原 … 桂吉弥
徒然亭小草若→徒然亭草若(四代目) … 茂山宗彦(少年時代:榎田貴斗・森川翔太)
徒然亭四草 … 加藤虎ノ介
木曽山勇助/徒然亭小草々 … 辻本祐樹
吉田志保 … 藤吉久美子

和田糸子 … 和久井映見
和田正典 … 松重豊
和田小梅 … 江波杏子
和田小次郎 … 京本政樹
和田正平 … 橋本淳(少年時代:星野亜門)

和田正太郎 … 米倉斉加年

和田清海 … 佐藤めぐみ(少女時代:佐藤初)
和田友春→野口友春 … 友井雄亮(少年時代:小阪風真)
和田秀臣 … 川平慈英
和田静 … 生稲晃子
野口順子 … 宮嶋麻衣(少女時代:伊藤千由李)
野口幸助 … 久ヶ沢徹
野口松江 … 松永玲子
野口春平 … 斉藤勇人/新岡澪
野口順平 … 斉藤隼人/新岡塁

熊五郎 … 木村祐一
咲 … 田実陽子
磯七 … 松尾貴史
菊江 … キムラ緑子
徳さん … 鍋島浩
お花 … 新海なつ
緒方奈津子→和田奈津子 … 原沙知絵
原田緑 … 押元奈緒子

鞍馬太郎 … 竜雷太
万葉亭柳眉 … 桂よね吉
土佐屋尊建 … 波岡一喜
万葉亭柳宝 … 林家染丸
土佐屋尊徳 … 芝本正
柳宝の弟子 … 林家染左、林家染吉
烏山 … チョップリン西野
原田颯太 … 中村大輝(少年時代:河合紫雲)

音大の教授 … キダ・タロー
あわれの田中 … 徳井優
横山たかし・ひろし … 本人
五木ひろし … 本人
ニュースキャスター … 浅越ゴエ

竹谷修 … 渡辺正行
堀田由美子 … 和田はるか
高島恵 … 中井飛香
北川沙織 … 村上佳子


語り – 上沼恵美子


※スタッフ

脚本 … 藤本有紀
演出 … 伊勢田雅也、勝田夏子、井上剛、菓子浩、三鬼一希、吉田努、櫻井壮一
制作統括 … 遠藤理史
音楽 … 佐橋俊彦

テーマ曲・ピアノ演奏 … 松下奈緒

















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フォロー下さる方は、ほぼドラマ実況ツイート(辛口)だという覚悟でお願いします

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コメント

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2件のコメント

  • くう
    2013年11月10日 3:40 PM

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >15分のドラマで、こんなにも笑ったり泣いたり出来るなんて、
    役者陣もさることながら脚本が素晴らしいとしか言いようがない
    ですよね。

    ですよね~。
    ちゃんと魅せられるポイントが毎回あるのですわ。
    今日はボンヤリ流すだけで見せ場は明日に持っていけばええわって作りじゃないんですよね。
    毎日満足なのです。この充実感(#^.^#)

    >今日は、喜代美の恋心を糸子さんが気付くってのが、これまた
    良いなあって思いました。

    見てるんですねぇ…子どもをちゃんと。
    私なんか全然そんな親じゃないですもん。
    子どもが何考えているのかサッパリ解らないし^^;
    尊敬しますよ、糸子さん。

    >そ片思いって何て切なくて可愛らしいものなのかなって、忘れて
    いた想い(笑)も思い出しました。

    同じくですw
    なかなか恋愛もののドラマにうっとり出来ない昨今ですが、久しぶりに
    キュンキュンきますね~^^
    やはり描き方ですよね。
    恋愛あり夢に向かう成長過程ありホームドラマありで、本当に贅沢な15分です。

  • えん
    2013年11月8日 10:37 AM

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >笑わせてくれて泣かせてくれてオチがある。
    >見ているだけで世界が膨らみ、もっと足を踏み入れたくなる。

    15分のドラマで、こんなにも笑ったり泣いたり出来るなんて、
    役者陣もさることながら脚本が素晴らしいとしか言いようがない
    ですよね。
    今日は、喜代美の恋心を糸子さんが気付くってのが、これまた
    良いなあって思いました。
    お母ちゃんだからこそ、娘のちょっとした変化に気付く。
    私もそんな風に娘達を見る事が出来たらなって思いました。(又
    しても母親目線[絵文字:v-356])
    そして、今一番喜代美を泣かせる事も笑わせる事も出来るのが、
    草々さんなんですよね。
    片思いって何て切なくて可愛らしいものなのかなって、忘れて
    いた想い(笑)も思い出しました。
    そうそう!喜代美の妄想も凄い好きです~。
    あまちゃんにもハマりましたが、それ以上かも♪
    これからも、レビューを楽しみにしております。(^^)