NHK朝ドラ【ちりとてちん】(2013年・再放送) 第42回 感想

落語会当日。
喜代美(貫地谷しほり)は糸子(和久井映見)に助けてもらいながらも、なんとかそばを仕上げた。
草若(渡瀬恒彦)はあくまで弟子たちの高座に無関心を装うが、「師匠が聴かないで誰が
聴くのか」と糸子に連れ出される。

和田家の面々をはじめ、客席には知り合いが皆集った。
草原(桂吉弥)と四草(加藤虎ノ介)がお囃子を務め、喜代美がお茶子にふんし、ついに一番手の
草々(青木崇高)が高座に上がる!

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「ちりとてちん」第42話「意地の上にも三年」
     

      ちりとてちん感想

 

※「ちりとてちん」は、2007年10月期のNHK連続テレビ小説です。
当方は当時の放送をオンタイムで見ているので感想は恐らく回顧目線になりがちです。
ご了承のうえ、ご覧くださいませ。

※レビューでは先のネタバレは控えるよう努力します。
※レビューの更新はイレギュラーで…。週まとめは必ず書くようにいたします。

※再放送時間は月~土・午前7時15分からNHKBSプレミアムにて。

 

朝から、もう3回録画見ました…。
1度じゃ物足らなくて。

見れば見るほどに、この物語の中の人たちの純粋すぎる気持ちが伝わってきて。
何度も泣いた。

神回。

 

落語会当日。

喜代美の蕎麦打ち修行もようやく終わり。
初めて切る所まで完成して、蕎麦の出来に見とれる喜代美。

…をせかす糸子お母ちゃん。

のんびりと台所で伸びをしている草若師匠にも、喜代美と同じようにせっつきます。

 

師匠さん!何しとなるんですか?

あくび。

始まりますよ、落語会。

俺ええわ。

何を眠たい事言うとってんですか?

眠たい?

 

驚いて、ちょっと強張った顔で糸子さんを見る師匠。

師匠が落語から遠ざかった理由を聞いてしまったばかりの喜代美が焦ったように
母を制しようとします。

しかし、糸子さんの天然はそんな事では止まりまへん。

 

師匠さんが、父親が聴いてやらんで誰が聴くんですか!

な~んにも事情を知らんはずなのに…。
糸子さんの言う事はいつも真理を突いている。

 

落語会会場は、磯七さん、菊江さん、お咲さん、草原さんの家族、そして和田家…
見知った人たちで席が埋まっています。

緊張する控え室。
熊五郎さんが徒然亭の4人と一緒に緊張して座っているのがおかしい。 

そっと客席を覗く草々さん。
なんと、柳眉と尊建も客席に座っています。

緊張する草々さんの目が、さらに入ってきた客に釘付けになります。

糸子に引っ張られて客席に座る草若師匠……。

目を見開いて、兄弟子と弟弟子を振り返る草々さん。

 

出囃子が始まり、会場から拍手が沸き起こります。

本日は、お茶子として参加している喜代美。
めくりをめくろうとしてよろめき、早速、家族をハラハラさせるのでした。 

 

久しぶりの落語会。

一番手の草々さんが座布団に座り、にこやかに会場を見渡します。

普段のあの仏頂面からはとても想像つかない穏やかな笑顔。さすが芸人。

 

ようこそのお運びで厚く御礼申し上げます。

え~うちの師匠が落語をやめて3年になります。
「落語をやめたい~やめたい~」言いもって、毎日稽古をつけてくれはる
けったいな師匠でして。

ついこの間も

「おい、草々。俺は何で落語みたいなもんやってたんやろか」
「落語みたいなもん?」
「考えてもみい。1人座布団の上座ってぇ、誰もおれへん所に向かって「こんにちは。」
ほんで、今度こっち側から「ああ、おまはんかいな。こっち入りぃ。」」

…まあ、あんまりまともな人間のやるこっちゃないなあ。

 

笑い声が起こる会場。
掴みはOKです。

この流れで、演目の「寿限無」をやり遂げた草々さん。

続いては四草の「崇徳院」。

「ふう~。瀬を~早みっ!」
「あ~びっくりした!何だんね、あんさん。急に大きな声出してぇ」
「へえ、別に何でもおまへん」
「岩にせかるる~滝川の~っ」

こっちも、会場を沸かせます。
あの何度も聞いた「せを~はや~みっ!」の登場に大喜びの颯太くん。

 

四草の「崇徳院」て初めて聴くなあ。

満足げな磯七さん。

 

そして、草原兄さん。

 

代わりまして~徒然亭草原の方でおつきあいねぎ……願いたいと思います。

噛んだ…。
一瞬の間。
でも、顔はそんなに焦ってはいません。

客席から颯太くんが叫びます。

お父さん!

緩む会場。
草原兄さんも笑います。

あれがウチのぼんぼんです。

小さい会場だからこその温かい雰囲気。

私は、3年の間ディスカウントショップで勤めておりまして、店の名前が「おとくやん」。
そこに来はる大阪のおばちゃんっちゅうのはえげつないですね。

「そんなこと言わんと~まけてぇな。あんたんとこの店『おとくやん』やろ?」

てな事言うて…。

「あら兄ちゃん。ちょっと見たらええ『おとこやん』」

 

中入り…。
「寝床」のカウンターに座って、草若師匠は誰にともなくしみじみと言うのです。

 

草原にしたら長いマクラやったな。
3年の間に仰山ネタ拾てきたんやな。

四草も、やっと「崇徳院」やる気になったんやな。

 

喜代美は師匠に言います。

ずっと居んなったんです。

え?

草原さんのそばにも、四草さんのそばにも。ずっと師匠さんが居んなったんです。

 

開けて、四席目に出てきたのが小草若。

 

底抜けに~お待たせいたしましたがな!
徒然亭小草若でございます。

客席から、じっと息子であり弟子である小草若を見つめる草若師匠。

 

いや~…しかし、何でございます。

見てもろたら分かると思うんですけれども、うちの一門の名前の付け方っちゅうのが
実に適当でございまして。

最前出てはりました草原にいさん、本名が「原田」いいまんねん。
草若の「草」に原田の「原」をつけて「草原」と。

その前に出てましたんが四草。
こりゃまあ、4番目の弟子で、その「四」という字を取って「四草」。
そのまんまでございます。

で、まあ「草々」。 
これは芸名を考えるのが面倒くさかったんでっしゃろな。

「師匠。明日初めての高座なんですけれども、まだ芸名が…」
「そうか芸名な。ああ、そうそう…。お!『草々』でええやろ?」

笑い声で湧く会場。
控えで機嫌悪くするそうそうさん…じゃなくて草々さん。 

 

てな具合で安直でございますわ。
で、私、「小草若」。

小さい草若「小草若」。
そのまんまやっちゅうねん!

でもね、私。この名前もろうた時そりゃもう…。

うつむいて黙り込む小草若。
一瞬静まり返る会場。

見守る師匠の真剣な顔…。

 

嬉しいてね!

何や、この…「いつか『小さい』という字が取れるように頑張れよ」って親父が
言うてくれるような気がしましてね。

控えでは兄弟子たちが小草若の異変に気づき始めています。

おい!何ええ話してんねん?

 

そやから、私。この「寿限無」いう噺がものすごう好きでね。
最前、草々がやってましたやろ。えらい下手くそやったけれども。

実は、そのネタ、親父が私に初めて教えてくれたネタですねん。
子供にええ名前を付けたい一心のアホな親の話。

とある所にとても元気な男の子が生まれまして、お父さんとお母さんはとてもええ名前を
付けようと物知りの和尚さんに相談に…。

 

「寿限無」…。

控えから慌てて草原兄さんが声を掛けます。

おい!「愛宕山」は!?

小草若は「寿限無」を続けます。

もう、どうにもできずに見守る兄弟子たち。
会場でも尊建が不審そうな顔をして観ているのでした。

「寿限無」は、さっき草々がやったやろ。

 

物知りの和尚さんが考えて付けた名前というのんが「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る所に住む所藪ら柑子ぶら柑子パイポパイポパイポのシューリンガン…

小草若は、もう、泣きながら喋っているのでした。

芸をする者は、例え何があっても芸を続けなければならない。

3年前、親父はその信念を破って一門会を捨て、落語を捨てた。

小草若は今、父親に芸をする自分を見せつけているのでした。

 

「寿限無」を終えて、逃げるように泣きながら下がってくる小草若。

会場は、当然あっけにとられています。

 

これで終わりですのんか?

と、小梅ばあちゃん。

お楽しみゲストが出てくるんやなかったっけ?

ほやほや。

 

控えでは、ギターを抱えてこっそり逃げ出そうとする熊五郎さん。

熊はん、はよ出て下さい!

こんな空気で出れるか!

草々にいさん、出て下さい。

そうや草々。「愛宕山」やれ「愛宕山」。

え~っ!?

 

ざわめく客席を覗いて、息をのみ、覚悟を決める草々さん。

草原にいさんのお囃子が始まり、いざ、一歩、高座へ踏み出した時…。

 

客席から高座の方へ人影が横切ったのでした。

 

あ…。

 

ステージのライトに照らされて。
首に巻いた汚れたスカーフをスッと取り。

高座に上がって座布団に座る草若師匠。

会場が静まり返ります。

客席の磯七さんも、菊江さんも…尊建も。

そして、控えの弟子たちも。
…小草若も…。

喜代美も。

 

そこに座って深々と頭を下げる人を、ただ、茫然と見つめます。

 

え~徒然亭草若でございます。

3年前、一門会というのがあったんですが…年のせいですかな。情けない事に

道に迷てしまいました。
ウロウロウロウロ…3年かかって、やっと、ここに辿り着きました。

お客さんを気持ちようお帰しするのがトリの務めでございます。
ひとつ、このお噺でおつきあいを願います。

 

言葉を切った後。

草若師匠が始めたのは、

 

え~太鼓持ち男芸者と呼ばれる商売がありますが、これは難しい商売でして
男が男のお客のご機嫌をとらなあきません。
東京の方ではまだ古い方が何人かいてはるそうですが…残念ながら大阪では…。

 

この声。この抑揚。
この調子。

あの日。おじいちゃんのカセットから流れてきた、この噺。

喜代美は、あの日、知ったのだ。これを「落語」というのだと…。

亡くなったおじいちゃんとの思い出が喜代美の中に鮮やかに蘇ります。

臨終の病室で。
家族みんなで聞いたのも、この『愛宕山』だった。
みんなで泣いた。泣きながら笑った。

「終戦直後にはまだ何人かいてはったそうですが…」

お母ちゃんもお父ちゃんも、おばあちゃんも、正平も小次郎おじちゃんも…。

 

この噺…。

大阪ミナミの太鼓持ち一八と繁八という2人…。

 

みんな、それに気づいたのでした。

微笑むお母ちゃん。
お父ちゃん。

おばあちゃんの頬に一筋の涙。

 

師匠が3年ぶりに戻ってきた感動と幸せ、師匠の落語が聞けた幸せ。
それが『愛宕山』であった幸せに

みんなが満たされる中。

共通の思い出である『愛宕山』を聞きながら、和田家の人たちにはまた別の感慨が
あるのでした。

 

舞妓さん お茶屋のおかみさんから仲居さん それに一八 繁八 の両人もお供に
加わりまして 祇園町から 西へ西へ 鴨川を渡ります。
御所からどんどん 西へ出てまいります。野辺へ出てまいりますと春先の事で空には 
ひばりがピーチクパーチク ピーチクパーチク さえずって 下にはれんげ 
たんぽぽの花盛り。
陽炎が こう 燃えたちまして 遠山にはパ~ッと霞の帯を引いたよう。

麦が青々と伸びて 菜種の花が彩っていようという本陽気。
やかましゅう言うてやって参ります。

その道中の陽気な事!

 

ごたごたと感想を書きたくない、名作中の名作回でございました。

なんでしょうね~…この幸福感。

居なかった人は戻ってきた。
その決心に至るまでの葛藤は充分に描かれ…描かれてきたからこその感動。

師匠に戻ってもらいたいと切望していた徒然亭のお弟子たちの感動はもちろん。

亡くなった人が愛した家族の思い出でもある『愛宕山』と再会した和田家の人たちの
幸せは、もう想像するに難くない…。

二重三重の幸福感が大きな波になって押し寄せるような回でした。

 

自分の記憶の中では、この42回はもっと長いストーリーに書きかえられていました。

草々さんの「寿限無」も四草の「崇徳院」も全部聞いたような気がしていたのです。

たった15分の間に起きる豊かすぎる世界は、自分の頭の中で1時間分にも2時間分にも
膨らんでいたのでした。

 

藤本さんの脚本の中に、宙に舞い上がるほどの深さを感じます。
この世界を作り上げる役者さんたちの表情に、動きに、全てに、どこまでも
飛んで行けそうなほどの広さを感じます。

 

草若師匠の『愛宕山』の中に、な~んにも邪魔のない青空が広がるのです。

どんな音楽よりも響く、この噺の調べ。

 

陽炎がこう 燃えたちまして 遠山にはパ~ッと霞の帯を引いたよう。
麦が青々と伸びて 菜種の花が彩っていようという本陽気……

 

よろしければ→【2013年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

和田喜代美/徒然亭若狭 … 貫地谷しほり(少女時代:桑島真里乃)

徒然亭草若(三代目) … 渡瀬恒彦
徒然亭草々 … 青木崇高(少年時代:森田直幸)
徒然亭草原 … 桂吉弥
徒然亭小草若→徒然亭草若(四代目) … 茂山宗彦(少年時代:榎田貴斗・森川翔太)
徒然亭四草 … 加藤虎ノ介
木曽山勇助/徒然亭小草々 … 辻本祐樹
吉田志保 … 藤吉久美子

和田糸子 … 和久井映見
和田正典 … 松重豊
和田小梅 … 江波杏子
和田小次郎 … 京本政樹
和田正平 … 橋本淳(少年時代:星野亜門)

和田正太郎 … 米倉斉加年

和田清海 … 佐藤めぐみ(少女時代:佐藤初)
和田友春→野口友春 … 友井雄亮(少年時代:小阪風真)
和田秀臣 … 川平慈英
和田静 … 生稲晃子
野口順子 … 宮嶋麻衣(少女時代:伊藤千由李)
野口幸助 … 久ヶ沢徹
野口松江 … 松永玲子
野口春平 … 斉藤勇人/新岡澪
野口順平 … 斉藤隼人/新岡塁

熊五郎 … 木村祐一
咲 … 田実陽子
磯七 … 松尾貴史
菊江 … キムラ緑子
徳さん … 鍋島浩
お花 … 新海なつ
緒方奈津子→和田奈津子 … 原沙知絵
原田緑 … 押元奈緒子

鞍馬太郎 … 竜雷太
万葉亭柳眉 … 桂よね吉
土佐屋尊建 … 波岡一喜
万葉亭柳宝 … 林家染丸
土佐屋尊徳 … 芝本正
柳宝の弟子 … 林家染左、林家染吉
烏山 … チョップリン西野
原田颯太 … 中村大輝(少年時代:河合紫雲)

音大の教授 … キダ・タロー
あわれの田中 … 徳井優
横山たかし・ひろし … 本人
五木ひろし … 本人
ニュースキャスター … 浅越ゴエ

竹谷修 … 渡辺正行
堀田由美子 … 和田はるか
高島恵 … 中井飛香
北川沙織 … 村上佳子

 

語り – 上沼恵美子

 

※スタッフ

脚本 … 藤本有紀
演出 … 伊勢田雅也、勝田夏子、井上剛、菓子浩、三鬼一希、吉田努、櫻井壮一
制作統括 … 遠藤理史
音楽 … 佐橋俊彦

テーマ曲・ピアノ演奏 … 松下奈緒

 

 

 【ちりとてちん】第1週~第3週、19 20 21 22 23・24
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コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    こちらこそ、ご無沙汰すいません~(>_<)
    seesaaでFC2のトラバ受けができないもんだから、スッカリご無沙汰してしまって…。
    JUNJUNFさんもちりとてファンだとは嬉しい限り~!!

    >本放送の時も朝のクソ忙しい時間に、正座して見入ってしまっておりました。

    私ゃオンタイ当時はゆっくり見れなかったんですよね~。
    だから記憶が抜けてる所もチラホラ。
    現在は録画してゆっくりじっくり見てます~(^^)/
    ディスクも作ってるし。

    うん。師匠が帰ってくる所は3回見ました!何回見ても同じところで泣く(;_:)

    >愛宕山の幸せな感動は、何度浸っても心地よい。
    ここは前半のハイライトですよね。
    この後も、全く面白さが薄れずに展開していくのがまた素晴らしいです。

    このドラマにおいては「愛宕山」は感動呼び起こすBGMみたいなもんですな。
    草若師匠のあれが聞こえて来るだけで、もうウルッてなる。
    そう。面白さが薄れるどころか、前の分を回収して回収してまた感動させると言う…
    上手いですよね、ホント。

    >個人的に、このドラマの結末の主人公の決断は、あまり好きではないのですが、
    それ以外、というか、「過程」がこのドラマはものすごくいいのです。

    ああ~何となくわかります。
    当時も色々と意見が割れていたような…。

    >ドラマを進める上での主ゼリフがやりとりされている後ろで、
    ごちゃごちゃごちゃごちゃ言ってる脇役さんのやりとりがまた良くて、
    それを見逃したり聞き逃したりしたくないので、正座して見る羽目になるのですね……。

    わかります~!
    キャラクターがみんな愛おしく、会話がとても楽しいので、ついついレビューも長くなっちゃう^^;
    で、時間取られて映画の方が放りっぱなしw

    またのお越しを心待ちにしております~。
    こちらからも、また伺います^^

  2. junjunf より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは、ご無沙汰しています。
    JUNJUNFでございます~。

    「ちりとてちん」のレビューを始められたのを見て、嬉しくて書き込んじゃいます。
    私もこのドラマは大大大好きで、
    本放送の時も朝のクソ忙しい時間に、正座して見入ってしまっておりました。
    BSで見た後に地上波でもう一回見たりとかもあったなあ。。。
    再放送の今も、他のことは全て手を止め、正座で視聴です(^_^;)

    で、先週の、師匠が帰ってくるくだりは、もう楽しみで楽しみで、
    そして一度見たから知っていたにもかかわらず大感動で泣けてしまって。
    この回の録画を三度も見たなんて私くらいかと思っていたら、
    くうさんもそうだと書かれていたのでニンマリでしたよ。

    その前段階の、草原兄さんが帰ってくるところでまず涙。
    奥さんの聡明さと、颯太君の愛らしさに涙。
    四草兄さんの、腹黒さと裏腹な一途さがわかる九官鳥のくだりに涙。
    小草若兄さんの名前が加わったチラシをじっと見る草若師匠のすっとぼけた様子にまた涙。
    そこまでの、「瀬をはやみ」の歌の使い方のうまさ、「シークレットゲスト」という設定のうまさ。
    そしてあの回ですよ。
    師匠が壇上に上がる、あのスローモーションは、何度見ても泣けてしまう。
    愛宕山の幸せな感動は、何度浸っても心地よい。
    ここは前半のハイライトですよね。
    この後も、全く面白さが薄れずに展開していくのがまた素晴らしいです。

    個人的に、このドラマの結末の主人公の決断は、あまり好きではないのですが、
    それ以外、というか、「過程」がこのドラマはものすごくいいのです。
    ドラマを進める上での主ゼリフがやりとりされている後ろで、
    ごちゃごちゃごちゃごちゃ言ってる脇役さんのやりとりがまた良くて、
    それを見逃したり聞き逃したりしたくないので、正座して見る羽目になるのですね……。
    いいドラマは脇役さんもとてもいい、と最近つくづく思います。
    ああ、やっぱりDVD買っちゃおうかなあ。

    今後のレビューも、楽しみにしています。
    また書き込みに来ますね。
    遅ればせながら突然、熱く語ってしまい、失礼しました。

  3. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >ほんとそうですね!! 私、以前コメントしたんですが、その時点で「かわらけ投げ」の回(古い話で恐縮です?)を見逃していまして、その後オンデマンドで見たらもうほんとに号泣号泣&泣き笑い。。。喜代美が幸せになれますようにって。。(/ _ ; )(/ _ ; )

    あれも名シーンですわ。神回です。
    いっぱいあって、一番好きなシーンがなかなか選べませんもん。
    おじいちゃんが亡くなった回、喜代美が大阪に出てくる時の糸子さんの「ふるさと」、
    そしてこの回…。
    心に残っている名シーンがいっぱい。
    …んで、この先にもまだまだいっぱいあるし!^^

    >しっかりオチもあって。そして糸子LOVEのあまり大ハマりしてしまって、オンデマンドで最後まで見た挙句(^^; 毎日オンエアとくうさんのブログ見てるという、、、我ながら何をやってるのかと思いつつ

    あっ、メニューの中にウチのブログを入れて下さってありがとうございます^^

    > それぞれの涙がそれぞれの理由であるんだけど、全て愛に溢れてますよね!!
    ちりとてちん、ほんとに最高です(^O^)/(^O^)/

    どのキャラもみんな愛おしいし~ホント大好きです。最高です(^O^)/

  4. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >稀に見る素晴らしい回だと思います…。
    そもそも、私は確かこの回あたりを偶然見たことから、ちりとてちんを見始めた記憶があります(^-^;

    私もこの回くらいまではながら見だったです。
    この頃は朝忙しくて~。
    あ、でも、ここまでも度々神回はありましたよね。
    断片的にしか覚えていないので、今回はガッツリ^^

    >今や、DVDも全巻持ってて、話のストーリーもわかってるのに。。。

    あ、解ります!DVD持っていても再放送ってつい見ちゃう。

    >繰り返し見てると、いろんな表情とか…。脚本と演出に感激…。

    いや、改めて名作だと思います。
    本当に、オンタイの時も凄いドラマだと思っていましたが、唸らされますわ。

    >いつにも増して、くぅさんのブログが熱を帯びてて読んでてまた泣きました(笑)

    ほんと(爆)
    でも感動を書くのはホントは難しいんですよ~。
    人間は、悪い事の方が書き易いのでw
    感想なんか書かないでボーっと見るのが正解なんでしょうが残しておきたくて。
    読んでいただいてありがとうございます^^

  5. かこ より:

    SECRET: 0
    PASS: 8f7db576fadcdb1735211664d8a0c82f
    >糸子さんの言う事はいつも真理を突いている。

    ほんとそうですね!! 私、以前コメントしたんですが、その時点で「かわらけ投げ」の回(古い話で恐縮です?)を見逃していまして、その後オンデマンドで見たらもうほんとに号泣号泣&泣き笑い。。。喜代美が幸せになれますようにって。。(/ _ ; )(/ _ ; ) しっかりオチもあって。そして糸子LOVEのあまり大ハマりしてしまって、オンデマンドで最後まで見た挙句(^^; 毎日オンエアとくうさんのブログ見てるという、、、我ながら何をやってるのかと思いつつ??
    かわらけ投げはほんとツボでした、私には。で、どんどん好きな回が増えてきて、この師匠復活の回も大好きです! それぞれの涙がそれぞれの理由であるんだけど、全て愛に溢れてますよね!!
    ちりとてちん、ほんとに最高です(^O^)/(^O^)/

  6. まる より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    稀に見る素晴らしい回だと思います…。
    そもそも、私は確かこの回あたりを偶然見たことから、ちりとてちんを見始めた記憶があります(^-^;

    今や、DVDも全巻持ってて、話のストーリーもわかってるのに。。。

    もともと、私は感情移入しやすいので、この回は所見でも泣きました。話の構成的に。

    でも、繰り返し見てると、いろんな表情とか…。脚本と演出に感激…。

    あと音楽。

    とにかく素晴らしい回でした。

    いつにも増して、くぅさんのブログが熱を帯びてて読んでてまた泣きました(笑)

    これからも、更新楽しみにしてますー。

  7. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >愛宕山のなかに「たんぽぽの花盛り」
    ああ、おかみさんも登場してたんだ…。

    そうそう~!私も今回改めて「たんぽぽ」を意識しました(ノ_-。)
    本放送の時は、ながら見でボンヤリ見ていたので…
    この回はガッツリ見ていた記憶があります。
    当時、土曜は仕事が休みだったので~。

    >糸子さんが師匠を誘うところ、いままで糸子さんの性格が描かれてきたから全然唐突じゃなかったし。

    そうですね。
    登場人物造形がしっかりしているので、全く唐突には思われないですね。

    >なにより騙して連れ出すとかとかじゃなくまっとうに、率直に誘っていたのがよかったです。

    純粋なんですよね。
    変な小細工しなくても真っ当に描くだけでドラマは充分素晴らしいものになるのです!
    (あ、「何か」に向かって言っているように聞こえます?^^;)

    >見ている私も何度見ても「登場」に「来る来る来る…来たー!」となって弟子たちと一緒に驚き、熱いものがこみあげてきます。

    師匠が入って来た時の草々さんの表情がまた良いんですよね^^
    で、しつこく他のお弟子さん達と騒いだりする所は描かない。
    驚いて、何か訴える表情でみんなの方を振り返る……シーンはそこで切れて、
    落語会へ…。
    粋なんですわ^^しつこい演出はしない。

    >あの場面に喜代美の家族が全員集合するの、一歩間違うと強引でご都合主義になりかねないけれど
    よかったなぁ、これもなにかのご縁かなぁ…としみじみしてしまいます。

    和田家がわざわざ現れたことも、師匠の愛宕山で和田家と徒然亭の縁を浮かび上がらせる
    伏線の1つでしたね。
    無駄がないです。素晴らしい脚本です。
    ホンマにええドラマです^^

  8. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >気になってこちらも覗かせてもらいました。
    落語の話なんですね!(そこから^^;)

    そうですそうです^^
    ちなみに「ちりとてちん」自体も落語の演目タイトルの1つです。

    さえなくて取り柄のない平凡な女子が、落語家の一家に出会った事で、夢と生きがいを
    掴んでいく…みたいなものが主軸になっていて、その中に含まれる恋愛部分も
    ワクワクする作りでした。
    散りばめたネタの回収の見事さ、役者さんの演技の素晴らしさ、演出・小物の見事さ…
    などが話題になり、コアなファンを作り上げた名作です。

    華唄さんはそちらの方なんですね^^
    だと、ウチなんかよりももっと身近に感じられるかも知れませんね。

    >すごく面白いみたいですし、ごちそうさんでは消化不良な今、
    ちりとてちんが見たくてたまらなくなりました!
    BS見れないので、ツタヤに置いているか見に行ってみようかなぁ

    そっか~BSは見れないのですね。
    ホント、地上波でやってくれればいいのにね。
    DVDは出ているのであるはずです。ぜひぜひ!
    NHKオンデマンドでも配信されています^^

  9. くう より:

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    >もう、朝から号泣でした。「わかってて、よくそこまで泣けるよね」と家族に呆れられましたが、泣けるもんは仕方ない!で、その後、私も何度か録画再生して、その度に何か見つけて泣いてました^^;。

    同じ同じ^^;
    3回見て3回泣いてる私を軽蔑したように見る子供の目が痛い…。
    でも、いいもんはいいんだから仕方ないっすよね!!

    >和田一家の皆さんの不意をつかれた涙が、またいいんですよねえ…(この伏線回収の見事なこと!←ここ、「陽気なこと!」の口調で)

    あ~そう、何だろー、もう和田家の人たちの表情を見ているだけで泣けた(;_:)
    そのバックに流れる師匠さんの「愛宕山」の優しいこと!←ここも。

    >青木崇高さんや加藤虎之介さんの「ええ役者ぶり」もですが、今回小草若ちゃん(茂山宗彦さん)のチャーミングさに改めてやられまくってます。最初はあのハイテンション、正直苦手だったんですけど…(笑)。「寿限無」で何度も泣かされるとは!

    私もね~最初は、底抜けにぃぃが、底抜けにぃぃウザかったんですよ。
    小草若の落語で泣く日が来るとは思いませんでしたわ(ノ_-。)
    みんな純ですよね。みんな大好きだ!!

    >「ごち」の方でも「父帰る」でしたが、比べるのは失礼なくらい…(先は言うまい)。

    あ~~…うん。それは、失礼ですよ (`・ω・´)キッパリ!

  10. ゆう より:

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    やっぱり、いい。
    何度見ても泣けます。
    見るたびに新しい発見が。
    愛宕山のなかに「たんぽぽの花盛り」
    ああ、おかみさんも登場してたんだ…。

    好きなところをあげたらたくさんあるけれど今日は特に、

    糸子さんが師匠を誘うところ、いままで糸子さんの性格が描かれてきたから全然唐突じゃなかったし。

    なにより騙して連れ出すとかとかじゃなくまっとうに、率直に誘っていたのがよかったです。

    それから「お客さんを気持ちよくおかえしするのがトリの役目」というところも。

    見ている私も何度見ても「登場」に「来る来る来る…来たー!」となって弟子たちと一緒に驚き、熱いものがこみあげてきます。

    おかあちゃんたち家族と一緒になんともいえない感慨にひたり、郷愁をおぼえます。

    あの場面に喜代美の家族が全員集合するの、一歩間違うと強引でご都合主義になりかねないけれど

    よかったなぁ、これもなにかのご縁かなぁ…としみじみしてしまいます。

    夏子さんやそんけんたちが客席にいたのもいい。

    うん。私ちりとてちんが好きです。

  11. 華唄 より:

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    気になってこちらも覗かせてもらいました。
    落語の話なんですね!(そこから^^;)
    タイトルだけではどんな話かもよくわかってなかったので‥
    大阪の繁昌亭の傍に住んでいるので落語は身近なんです。
    実際に生で見るのはごく稀ですが(笑)
    もう一つの舞台は小浜なんですね。
    祖母がいた頃は小浜の近くによく行ってたんです。懐かしい〜
    放送当時は忙しくしていたので、こんなに自分にゆかりのある場所が
    舞台になってるなんて気がつきませんでした。
    すごく面白いみたいですし、ごちそうさんでは消化不良な今、
    ちりとてちんが見たくてたまらなくなりました!
    BS見れないので、ツタヤに置いているか見に行ってみようかなぁ

  12. やみー より:

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    もう、朝から号泣でした。「わかってて、よくそこまで泣けるよね」と家族に呆れられましたが、泣けるもんは仕方ない!で、その後、私も何度か録画再生して、その度に何か見つけて泣いてました^^;。

    和田一家の皆さんの不意をつかれた涙が、またいいんですよねえ…(この伏線回収の見事なこと!←ここ、「陽気なこと!」の口調で)

    青木崇高さんや加藤虎之介さんの「ええ役者ぶり」もですが、今回小草若ちゃん(茂山宗彦さん)のチャーミングさに改めてやられまくってます。最初はあのハイテンション、正直苦手だったんですけど…(笑)。「寿限無」で何度も泣かされるとは!

    「ごち」の方でも「父帰る」でしたが、比べるのは失礼なくらい…(先は言うまい)。

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