【花燃ゆ】第36回 「高杉晋作の遺言」感想


美和(井上真央)は、伊之助(大沢たかお)から高杉晋作(高良健吾)が病に伏していることを知らされた。
下関にいる晋作を見舞いに行くと、意外な事実を告げられる。
それは亡き夫・久坂玄瑞の隠し子が京にいるというものだった。
驚き、動揺する美和。
晋作からはその子を引き取ることを勧められるが、とまどうばかり。
やがて晋作は29歳の生涯を閉じる。美和の頭をよぎる晋作の遺言…。
そんな折、京で戦が始まるとの知らせが…!
(あらすじ「Yahoo!TV」より引用)

    花燃ゆ大

 

花燃ゆ 第三十六話「高杉晋作の遺言」

もうデフォですが、簡単感想で。

高杉晋作、退場の回です……

…が、この大河的には興丸さまの好き嫌いを治す回です。 

さあ興丸様。
こちらも召し上がってみて下さいませ。
この美和が作った野菜です。
しっかりと日の光を浴び、大層おいしゅうございますよ。

 

美和さんが手を掛けているおかげで興丸さまはすくすくとお育ちだそうです。
しかし、美和さんが育てているらしい野菜(よくそんな間があるよね)を好き嫌いするらしい。

 

美和は人一倍情が深い。
守り役であっても母親ではない。
それを忘れぬようにせぬとな。

と、興丸への入れ込みっぷりが凄い美和を危惧する御前様。

都美姫にはお子がおられぬので(生後4か月で亡くなった姫が1人いる)銀姫も世子・元徳どのも養子なわけだが、花燃ゆ世界はパラレルワールドなので養子の説明全然出てこないよね。元徳どのは息子で銀姫は嫁みたいな設定だよね、と思っていたら今日初めてセリフに出てきた。

元徳どのは私どもの養子。
実の母とはどういうものかと思うてのう。

 

つまり今回は

主の子である興丸さまの養育。
妾の子である久坂秀次郎の受け入れ。

ここを繋げるという「血の繋がらぬ子育て」がテーマであり……

高杉晋作の死などそのための布石にすぎないのです。

興丸さまの好き嫌いをなくすために庭の畑仕事を教える美和さん。
それに対してまるで敵軍が城に入って来たかのように大騒ぎする潮たちなど……

本当にどうでもいい話が続きます。

早く、誰か何とかして……

と思っていたところ、奥の女の誰もが反対する若君の畑仕事を殿が自ら「そうせい そうせい」と推奨することで納まりがつくのでした。

「さすがは松陰の妹よ。」

ああ、そうですか……さぁ、早く話を進めようか…。

 

そんな折、自由な毛利家奥御殿(パラレルワールドです)に今日も伊之助さまが現れます。

高杉は全ての役職を免ぜられた。
養生に努めるようにと。下関におる。

話したい事があるんで、できれば下関まで来てほしいと…。行ってくれるか?

 

ってことで、何故か病に伏せる高杉の所に美和さんが看病に………
妻も母も妾もいるんですが~~。

ま…まぁね……元夫婦だから仕方ないよね…。
 花燃ゆ28-2

一応、高杉の妻子も伴って下関へ出かけた美和さん。
あの…結核なんですが、梅之進くん大丈夫っすか…。

このタイトルにもなってる高杉の「美和さんへの遺言」っつーのが何と…

京にいる久坂の息子を引き取って育てろという話なのでした。

下関にいる間、高杉の食事を世話したり(なぜ美和が)お菓子作って食べさせたり(なぜ美和が)

…なぜ美和がっていうと、物語的には高杉の食事の支度をしてやることによって松下村塾時代を思い起こさせるという想定なのでした。我々視聴者がな

 

実に面白うやってこれた。
つまらんつまらんばかり言うとった俺が…。
使い切った。この命、使い切った。
夷狄相手に戦い幕府に戦を仕掛け…。

先生に教えてもろうたんじゃ。この命どう使うか…。
あいつらに教えてもろうたんじゃ。

そねな中でも国を憂うる時いつも浮かぶんはあの男の顔。
久坂が京で死んだ時俺は幕府打倒を誓うたんじゃ。
この俺の手であいつの無念を晴らしてやりたいと思うたんじゃ。

 

そして、余所の女に産ませた子など引き取れぬし実の母になったこともないのに子育てはできないという美和さんに最期の言葉として「日本人」を託す高杉。

 

そねな細まい事を言うとるんじゃない。
俺は心配でたまらんのじゃ。これからの日本が。
徳川は遅かれ早かれそのうち潰れよう。
そうなれば誰かが新しい世をつくらねばならん。

そのためには松陰先生やわしらの志を教え、伝えていく者がおらねばならん。
久坂の子だけではない。
お前にはわしの子の梅之進塾生たちの子らも皆育ててもらいたいんじゃ。
新しい日本をつくる新しい日本人を。

お前ならできる。
お前は立派に生きておる。美和。
それが天命じゃ。

 

この言葉がいずれ美和さん夫婦が幼稚園を設立する時に生きて来るんでしょうね…。ボーーー

こうして高杉晋作は美和さんに看取られて息を引き取ったのでした……。

享年29歳。

おもしろき こともなき世に おもしろく

すみなすものは 心なりけり

 

ここに高杉の辞世の下の句を詠んだと言われている望東尼がいない事は、パラレルワールドなのでもういいです。でもさ……父さんと母さんには看取らせてやれよ。可哀想だろ……史実ではいたのに。・泣

 

美和さんが奥御殿に戻って来るとお庭の野菜はデッカク育ち、興丸さまは野菜大好きになってましたとさ……。ほら、血が繋がってなくても育児はできるよーー野菜も食べさせられるよーー…ってことで…。

姉と義兄の子・粂次郎が現在も後継ぎとして久坂家に入っているはずなのですが、「血の繋がらない子を育てる」問題はそこでもやったってこと忘れてるのかな……あ、他の脚本家が書いたエピは無かったことでそうですか……。

巷では本日からもう明治編に入るという噂が流れてまして(山口城大奥引き渡しみたいな先々の予告を地上波が流してたから )、30分過ぎても高杉さんが御存命なので超高速!大政奉還や超高速!戊辰戦争が行われるのかとドキドキしてたんですが、さすがにそれはなかった。 

 

しかし、久坂の息子を探すために美和さんが戊辰戦争中の京へ行くんだそうで~~。

この大河が始まる前に冗談で言っていた「戊辰戦争でお握り握るんじゃね?」みたいな戯言が現実になりそうな悪寒……。

※あ、オダムーがカトリーに改名したこと、書くの忘れてた(爆)

 

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※キャスト

杉文 … 井上真央(子役期:山田萌々香)
吉田松陰 … 伊勢谷友介(子役期:板垣李光人)
小田村伊之助 … 大沢たかお
久坂玄瑞 … 東出昌大

杉百合之助 … 長塚京三
杉滝 … 檀ふみ
玉木文之進 … 奥田瑛二
杉梅太郎 … 原田泰造(子役期:石津侑輝)
杉寿 … 優香(子役期:香音)
杉敏三郎 … 森永悠希(子役期:山田瑛瑠→大橋律)
杉亀 … 久保田磨希
玉木彦助 … 冨田佳輔
杉豊 … 信太真妃(子役期:梅崎音羽)
吉田小太郎 … 中野遥斗
久坂久米次郎 … 大西統眞(幼少:太田琉星)

毛利敬親 … 北大路欣也
毛利都美子 … 松坂慶子

銀姫 … 田中麗奈
園山 … 銀粉蝶
潮 … 鷲尾真知子
鞠 … 石橋杏奈
日出 … 江口のりこ
志乃 … 高橋由美子
国島 … 白石加代子

桂小五郎 … 東山紀之
周布政之助 … 石丸幹二
椋梨藤太 … 内藤剛志
椋梨美鶴 … 若村麻由美
松島剛蔵 … 津田寛治
宮部鼎蔵 … ビビる大木
長井雅楽 … 羽場裕一
山県太華 … 藤田宗久
来島又兵衛 … 山下真司
内藤一馬 … 田中仁
来原良蔵 … 松本実
福原越後 … 西岡秀記
井上聞多 … 石井正則
白石正一郎 … 山本譲二
中原復亮 … 堀井新太

毛利元徳 … 三浦貴大

高杉晋作 … 高良健吾(子役期:山崎竜太郎)
吉田稔麿 … 瀬戸康史
伊藤博文 … 劇団ひとり
入江九一 … 要潤
野村靖 … 大野拓朗
前原一誠 … 佐藤隆太
寺島忠三郎 … 鈴木伸之
品川弥二郎 … 音尾琢真
赤禰武人 … 阿部亮平
山縣有朋 … 永岡佑
松浦松洞 … 内野謙太
入江すみ … 宮崎香蓮
吉田ふさ … 小島藤子
吉田イク … 芳本美代子

梅田雲浜 … きたろう
小野為八 … 星田英利
山根文季 … 平田満
内藤一馬 … 田中仁
井上雅 … 黒島結菜
小田村志乃 … かたせ梨乃
金子ツル … 麻生祐未
高須久子 … 井川遥
福川犀之助 … 田中要次
富永有隣 … 本田博太郎
大深虎之丞 … 品川徹
吉村善作 … 日野陽仁
高須 糸 … 川島海荷
辰路 … 鈴木杏
金子重輔 … 泉澤祐希
野村望東尼 … 真行寺君枝

間部詮勝 … 堀部圭亮
石谷穆清 … 橋本じゅん
沖田総司 … 賀来賢人
近藤勇 … 中村昌也

金太郎 … 大河内浩
黒川嘉兵衛 … おかやまはじめ
長野主膳 … 祖父江進
山田浅右衛門 … 松本真司
井伊昌子 … 吉沢梨絵
徳川慶喜 … 森慎太郎
徳川家茂 …

井伊直弼 … 高橋英樹

西郷吉之助 … 宅間孝行
阿久根 … 山崎潤
島津久光 … 江口直人

三条実美 … 上杉祥三
尾崎三良 … 緋田康人
鷹司輔熙 … 小須田康人
三条西季知 … 大槻修治
近衛忠熙 … 瀬川菊之丞

坂本龍馬 … 伊原剛志
梅田雲浜 … きたろう
沼崎吉五郎 … 佐藤二朗
幾松 … 雛形あきこ
宮部鼎蔵 … ビビる大木
平六 … 春風亭昇太
吉川経幹 … 寺十吾
古高俊太郎 … 小久保寿人

スポールディング … クリス・ダーバル
ウィリアムズ … マーク・チネリー
タウンゼント・ハリス … リー・ロングショー
ヒュースケン … ヨヒアム・ヨンケーレ
トーマス・グラバー … ジョン・オオクマ

 

語り … 池田秀一

※スタッフ

脚本 … 大島里美、宮村優子、金子ありさ、小松江里子
音楽 … 川井憲次
題字 … 國重友美
制作統括 … 土屋勝裕
プロデューサー … 堀之内礼二郎
演出 … 渡邊良雄 、末永創

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/

 

 

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コメント

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    きっと不愉快な気分になると思うので…。

    今回は2009年の大河ドラマ『天地人』の脚本を手がけた小松江里子さんが脚本のようですね……。
    おい、今までよりひどくなってるじゃないか!どういうことだ、NHK…というのが、率直な私の感想です。

    こ…

  4. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    そんな~~。千代姉ならいざ知らず、文さんは「戦でも自分は戦わないけど生き延びられる」平成平和頭ですもの~介錯なんて、そんな~~(笑)

  5. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    まさかとは思いますが
    松陰先生や晋作さんたちの墓の前でのシーンを見てから
    玉木さんの介錯をお文さんがやるんでは…
    と心配になってきています。

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  8. 花燃ゆ 第三十六回

    『高杉晋作の遺言
    「高杉晋作の遺言〜仰天!夫の秘密明かされ天命知る」

    内容
    薩摩との同盟により、幕府軍を打ち払うことが出来た高杉(高良健吾)ら長州軍。
    直後、将軍の死により、戦いは休戦状態に。
    休戦とはいえ、幕府軍を退け、勝利の美酒に酔う長州軍であったが…

  9. ポケットの中の平和~おもしろきこともなき世におもしろくすみなすもの(黒島結菜)

    妄想は虚構の一種である。 歴史が虚構である以上・・・それは妄想に過ぎない。 逆に言えば・・・共通の歴史認識とは妄想の共有なのである。 時は過ぎ去って行く。 昭和は遠ざかって行く。大正はもうあったのかどうかもわからない。明治は遠くなりにけりである。 幕末という・・・日本という国の大転換期・・・その遥か

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     高杉の言葉によって、美和(井上真央)は、やっと自分のなすことが見えてきたようだ。
     振り返れば、美和は何らかの形で、人を育ててきた。
     松下村塾では、兄を助け、高杉ら塾生たちを。
     今回のエピソードでは、野菜…

  11. NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第36回「高杉晋作の遺言」

    とうとうこの日が来てしまいましたかー。吉田寅次郎様が逝き、久坂玄瑞様が逝き、高杉晋作様も冥府への旅立ちの時が・・。それにしても高杉様の遺言ってあれですか、面白き事も無き世を面白く・・って?いやでもこれまでの今作のありようから鑑みますと、ここは無理にでも美和様に向けて何か一言?(汗)

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