NHK朝ドラ【ごちそうさん】第61回 感想


和枝(キムラ緑子)の交際相手の安西(古舘寛治)が来ることになり、め以子(杏)らは
結婚を意識してのことでは、と盛り上がる。
め以子は、和枝から当日の献立を一緒に考えるように頼まれて喜び、安西の出身地に合わせた
長崎の料理を提案し、はりきる。
当日、和枝と知り合ったきっかけの株のことなどをなごやかに話す安西。
しかし、悠太郎(東出昌大)は、め以子と和枝が作った長崎の料理を前にした安西の様子に、
不信感を覚える。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「ごちそうさん」第61話「大嫌いっていわしたい」
     ごちそうさん

※(注)楽しくご覧になった方は読まない方がええですよ。

基本的には、ほぼ簡単感想で。

 

だいたい想定内で物語は動いているのだった。

和枝姉さんが男性を家に連れて来るというので、様々な反応で動揺する家族。

 

それは、その…姉さんを移築して頂けるって事ですか?

何て言い方するんですか!

すみません…動揺してて。

 

悠太郎のこの反応が一番可笑しい。 

 

一致団結です。みんなで!

「みんな」大好き主人公…。

 

ほな、先生はうちは一家円満やと思てはるいう事ですか?

嫌やわぁ。円満やないの。

まあ…まあ…ええやないの。そういう事にしとこうや。

そうやんなあ、お母はん。

ぎょぎょっとするお静さん。

 

せや、あんさんら、お静さんの事は「お母はん」って呼んでな。
それからな、あんさん。
話ややこしなるから、当日はそのおなごしみたいな着物やめておくんなはれ。

…えっ!?

ちゃんと悠太郎さんの嫁らしゅうしはって。

 

好きな人の前では、1年間は「おなごし」だという西門家の掟もどうでもいいらしい。 

さて。
「あの人」をどうするかという事に話は当然及ぶ。

 

えっ…まさかこれを機会に許して帰らせるわけじゃないよね…。
…と、思ったが、さすがにそれはなかったらしい。

この際、うちに来て頂いたらどうですかね?
家族になったら隠し通せる事でもないですし、嘘ついてたって言われるよりは正直に…。

 

め以子の話には体験談が含まれる…よね。
隠し通せると思ってたのか。め以子の時も。

 

八年前に山に遊びに行って行方不明になってしもうたって事にしときましょう。
それならば問題にもならないはずです。

と、あくまでも正蔵は家に入れない決意の悠太郎だった。

 

さて。「米国株式概論」という安西先生が著したらしい本の経歴を見て驚くめ以子。

「安西真之介。東京帝国大学卒業後米国に留学し経済学の研究を進める一方ニューヨーク
ウォール街の株式取引の実情をつぶさに観察し独自の株式理論を構築した」
「高山高等商業学校教授を経て京都帝国大学経済学部教授に就任」

う~ん……。

 

め以子も充分なお嬢さん育ちだが、育った環境の中に高学歴な人っていうのは居なかったもんね。
たぶん、これを読んだだけで「すごい人」という印象で頭真っ白なのだろう。

 

う~ん…洋行帰りだし洋食とか?

あんさんはホンマに考えが浅おますな。

う~ん…じゃあ、あえて関西の家庭料理とか?

それ、ええかもな。
あえてイワシ尽くしとかな。

…ぎょぎょぎょ!

…何やそれ?

いや…イワシはやめといた方がいいんじゃないですかね…。

こっちも思うわ。「何やそれ」。

「お忘れかもしれませんが、め以子はイワシが唯一苦手な食べ物なのでございます」

覚えとらんわ。関心ないし。

ってか、見合いの時に見合い相手に「イワシ料理食わせてあげる」と言われて
嫌な顔してた気がするわ。
どうせなら、その時にも「ぎょぎょぎょ」使っとけ…。

 

結局…。
経歴に「長崎出身」と書かれているのを見つけため以子の提案で、安西の故郷の長崎料理を
出すことに決まったのだった。

 

役所でも和枝姉さんの話題。

いや、しかし、あのお姉さんがね。

どこまで分厚い猫かぶりはったんか。

と、ここで大村さん。

 

今までの方が猫かぶっとったんちゃうか?

えっ?

根は真面目で几帳面な人やろあの人。
大事にされたらええ奥さんになるんとちゃうか?

…よう分かりますねえ。

 

大村さん……和枝さんの内面なんて全く知らないはずなのに、どういう深い観察眼…。

ってか、今さらだけど、大村さんって独身なのかな

もし独身だとしたら、これって大村さんが和枝さんとご結婚に至るフラグ……。

 

め以子と一緒に台所に立つ和枝姉さんは、細々とうるさいながらも口調は穏やか。

錦糸卵の太さや「ささがき」ゴボウの薄さに文句言われまくるめ以子。

なんか…まるで結婚してから突然料理の天才になったような主人公だったが、あれ…
基礎でいっぱい注意されてるって…今さらどういうことやろ…
ま…まぁ…ええか…。 

 

そして、いよいよ安西先生が西門家にやってくるのだった。

 

しかし、結局のところあれですよ。
株で一番儲けるのは事業者ですよ。

事業者?

ロックフェラーは石油で大金持ちになったといいますけど、石油で大金持ちになった訳じゃ
ないんです。
石油を株に換えて発行する事で大金持ちになったんです。

ほな、出てる株をあれこれ買うよりも儲かりそうな事業やりそうな人に出資した方が
ええっていう事ですか?

そういう事ですね。

先生もそういう事をされてはるんですか?

…まあ、多少は。

 

つまり…
その「儲かりそうな事業」の一端が、暴騰株を買っていた和枝姉さんだってことですね…。

 

運ばれてきた料理を見て、

これは何の料理ですか?

と訊ねる安西先生。

ここから、悠太郎の顔付がちょっと変わるのだった。

 

お里、長崎ですよね?

…あっ!ああ~!そうでした。
…両親はとうに亡くなっておりますし…私は外遊や東京で……
はあ~…いや…懐かしいです。

懐かしいと言って箸をとる安西先生。
…であったが、突然箸を置き、しんみりと言うのだった。

 

…嘘はいけませんね。
……私は、こんなごちそう頂けるような育ちじゃなかったんです。
貧乏人の…せがれで…。
東京で、ある銀行家の馬番をしてたんです。
そこで盗むように金の事を覚えていって…。
それがあるじの目にかなって、学校に行かせてもらえたんです。
…まあ、和枝さんはきっといいおうちのお嬢さんなんだろうと思うと…
言いあぐねてしまって…。

 

穏やかに正直に貧しい自分の身の上を語る安西先生の話を聞いて、みんなしんみり…。
貧乏だったやなんて…などと誰も思わず、同情と共に好感度は一気にUP!!

…と、思いきや…

実は、追及する男・西門悠太郎の疑惑はかえって深まっていたのだった。

 

その旦那さんのお名前は………?

…と、質問したのに、それはこの先生の正直なお人柄にホレた女たちの「食べて食べて」攻撃の
声にかき消されてしまうのだった。

 

安西先生を和枝姉さんが送りに出て、ようやくホッとする西門家。

仏頂面止まない悠太郎。

 

あの人、何や怪しないですか?

何が?

食べた事なくても故郷の料理くらい知ってるもんやありませんか?

 

悠太郎さん……それは~お金持ちの考えやで。 

長崎っていったって広いし。
この時代の都市部と田舎の差は現代と比べてものすごく激しいのよ。

このドラマについて、よく「おしん」と同じ時代なのに…という話を聞くけれども、
「おしん」は田舎の真実。
大正時代がハイカラなイメージなのは都市部だけの真実。

今日出ていたご馳走は、ホントにご馳走って感じの食べものじゃん。
貧乏な家は、あんな料理は知らん。

 

…が、だから安西先生は本物だって言ってるわけじゃないで。 
上手いな~って思ってさ。詐欺。

 

それに、悠太郎のこの心配性は明らかに今度こそ姉に幸せになってもらいたいという
愛情から出ている事に間違えなかった。

女たちもみんなそれを理解し、微笑ましく思っていた。

お静さんの、

初めは金目当てかと思てんけどな。
よう考えたら、うち借金しかないがな。

に、同意し納得する悠太郎。

 

ふっ……みんな…和枝姉さんが株で大儲けした事、知らんもんね。 

 

帰り道、ついに和枝姉さんにプロポーズする安西先生。

 

…うん…。
本まで出ているって事は「安西真之介」という先生は京都帝大に実在するんだね。
つまり、この人は「ニセ安西」なんだな。

名前だけは実在しているというのは、厄介で。

竹元先生を京都帝大に訪問する機会を得た悠太郎が、本物安西に出くわしてバレるとか。
あるいは、本物安西の写真が手に入るとか。

予告でかなりネタバレされたので、どうバレるか、っていうところだけがミステリー。 
どうするんだろ。今週いっぱい引っ張るかなぁ…。

 
 大阪天神祭 公式HP   
    ごちそうさん58

 

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   ごちそうさん7

  

※キャスト

卯野 め以子 … 杏(幼少期:豊嶋花)

卯野大五 … 原田泰造
卯野イク … 財前直見
卯野トラ … 吉行和子(ナレーション)
卯野照生 … 井之脇海

西門 悠太郎 … 東出昌大

西門正蔵/酉井捨蔵 … 近藤正臣
西門 静 … 宮崎美子
西門和枝 … キムラ緑子
西門希子 … 高畑充希

村井亜貴子 … 加藤あい
泉 源太 … 和田正人
大村宋介 … 徳井優
藤井耕作 … 木本武宏

堀之端桜子 … 前田亜季
野川民子 … 宮嶋麻衣
近藤 学 … 石田卓也
室井幸斎 … 山中崇
安西真之介 … 古舘寛治

高木馬介 … 中村靖日
宮本先生 … 奥貫薫
竹元勇蔵 … ムロツヨシ

※スタッフ

脚本 … 森下佳子
演出 … 木村隆文、小林大児
プロデューサー … 内田ゆき
制作統括 … 岡本幸江
フードコーディネーター … 飯島奈美
音楽 … 菅野よう子
主題歌 … ゆず「雨のち晴レルヤ」

 

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 【ごちそうさん】
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コメント

  1. ごちそうさん 第61回★長崎料理を知らなかった安西先生(古舘寛治)

    連続テレビ小説「ごちそうさん」第61回(12月9日)

    和枝(キムラ緑子)の交際相手の安西(古舘寛治)が挨拶に来ることになり、和枝興奮気味。

    これを聞いため以子(杏)は「たたたた、大変。」とマンガみたいに語頭を重ねて驚いて見せます。(実写ドラマだとは思えない!)

    お静さんも「えらいこっちゃ!えらいこっちゃ!」
    希子(高畑充希)は和枝に倒れかかっちゃってます。

    もはや『…

  2. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >「そうでした」って!!ここは、
    「ええ、そうです(が、何か?)」ってところですよ。

    ボロ出ちゃいましたね~^^;

    >きょうだいのなかで正蔵を一番許せないのは悠太郎なんですね。

    13歳で家継がされて女たちのうるさい争いを見させられて…恨みも募るでしょう^^;

    >これで、め以子との間に第一子が出来て、
    一見落着な安易なストーリーは嫌だなぁと思います。

    あ~そういう展開もありえそう。
    いや、もっと簡単に和枝を詐欺から救ってあげる?あるいは精神的支えになってあげる?
    それで戻って来そうな気もします^^;

  3. ごちそうさん 第61回

    『大嫌いっていわしたい』

    内容
    安西真之介(古舘寛治)が挨拶にやってくるという和枝(キムラ緑子)
    それを聞き、め以子(杏)たちは、和枝が結婚をするとのだと考え
    みんなで一致団結して盛り上げようとする。
    そして、当日に出す料理を、め以子と和枝は一緒に考えは…

  4. 連続テレビ小説 ごちそうさん(61)「大嫌いっていわしたい」

    和枝姉さんの交際相手の安西がくることになった。 

    め以子は当日の献立を一緒に考えるように頼まれて喜んだ。献立の候補にいわしと

    和枝姉さんが言った時め以子に動揺が・・・・ ナレーションのぬか床さんによると

    いわしは唯一め以子が苦手にしている食べ物だそうだ。 

    誰でも苦手な食べ物はあるさ。 昔悠太郎が納豆を克服出来たように 

    きっとめ以子もいわしを克服出来ると思う。…

  5. 連続テレビ小説 ごちそうさん(61)「大嫌いっていわしたい」

    和枝姉さんの交際相手の安西がくることになった。 
    め以子は当日の献立を一緒に考えるように頼まれて喜んだ。献立の候補にいわしと
    和枝姉さんが言った時め以子に動揺が・・・・ ナレーションのぬか床さんによると
    いわしは唯一め以子が苦手にしている食べ物だそうだ…

  6. ゆきんこ より:

    SECRET: 0
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    >…あっ!ああ~!そうでした

    「そうでした」って!!ここは、
    「ええ、そうです(が、何か?)」ってところですよ。

    故郷の料理って、もっと小さいローカル性や家庭の差が出るものですから。

    私ごとですが、夫は神戸市出身ながら、家では鱧を食べたことがなく、
    存在も知らなかったそうです。

    きょうだいのなかで正蔵を一番許せないのは悠太郎なんですね。
    これで、め以子との間に第一子が出来て、
    一見落着な安易なストーリーは嫌だなぁと思います。

    和枝は「もう、いっか」と思いつつも、
    希子のお見合いの時のような騒動起こされたくないと
    危惧してるのかな?と思います。

  7. ごちそうさん (第61回・12/9) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『ごちそうさん』(公式)
    第11週『大嫌いっていわしたい』【第61回】の感想。

    和枝(キムラ緑子)の交際相手の安西(古舘寛治)が来ることになり、め以子(杏)らは結婚を意識してのことでは、と盛り上がる。め以子は、和枝から当日の献立を一緒に考えるように頼まれて喜び、安西の出身地に合わせた長崎の料理を提案し、はりきる。当日、和枝と知り合ったきっかけの株…

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