NHK朝ドラ【 花子とアン 】 第17回 感想


かよ(黒木華)が女工として製糸工場へ行くことを朝市(窪田正孝)から聞き、
ショックを受けたはな(吉高由里子)は、自分だけ東京で勉強させてもらって
いることがいたたまれなくなる。
はなは地主の徳丸(カンニング竹山)のもとを訪れ、女学校をやめて働くので
働き口を世話して欲しい、と頼み込む。
その話をリン(松本明子)から伝え聞き、ふじ(室井滋)や朝市たちは驚くばかりだが、
かよはなぜか怒り出すのだった…

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

連続テレビ小説「花子とアン」第3週「初恋パルピテーション!」 第17話

     朝ドラ『花子とアン』

 

簡単感想で~。

 

今年は台風のせいで米がさっぱり取れんで、みんなろくすっぽ寝なんで内職してたけんど…
ほんでも大変らしくて…。
かよちゃん、自分で働き口探してきただよ。

昔のはなみてえに。

 

朝市に言われて自分を恥じるはな。

「昔のはなみてえに」

の、ひと言が効いてる…。
そう、昔のはなはそういう子だった。

 

おら恥ずかしい…。
みんなの苦労も知らんで…。
おらのためにみんな無理してごちそうこせえてくれただな。

朝市。おら穴があったら入りてえ。
今すぐここに穴掘って入りてえだ。

モグラみてえじゃん。
さなぎがチョウになって帰ってきたと思ったら何でえ。モグラけ!

 

笑いで誤魔化してくれる朝市の心が優しい。

 

で、はなが足を運んだのは地主さまのところ。

そうそう、昨日ツッコミ忘れたけど、汽車の中ではなに一目ぼれしてた少年(に昨日は見えた)
は、何と武だったずら…。 

 

こないだ汽車で会ったときゃあ、きれいな着物着てたからどっかの
お嬢様かと思ったじゃんけ。

と、ホレてしまった事を後悔する武であった…。

 

はなが何しに来たのかというと、働き口を紹介してくれと頼みに来たのだった。

 

働き口があれば女学校はいつでもやめます!

 

一方、おかあ・ふじさんの朝市ひらがな教室は順調に進んでいるらしい。

「か」を教わるふじさんに、何してる?と訊くかよ。

 

かよが製糸工場行ったら、自分で葉書ぐれえ書けるようになりてえと思って。
ほら!

 

この時のかよの輝く笑顔がとてもいい。
親が自分の事を考えてくれているって、やっぱ嬉しいよね~。

そこへ、リンが「はな、女学校やめるってよ」のニュースを持って来る。

 

帰ってきたはなに怒りをぶつける かよ。

 

おら、許せねえ。
女学校やめるなんて。
お姉やんがほんな簡単に勉強投げ出しちもうなんて…。

情けなくって悔しくって力が抜けた。
何のために働きに出るだかおらまで分からんくなっただ。

 

はなは思わぬ反応に戸惑う。
働きに行ったら家族が助かると思ってのことだもんね~。

おかあは言うのだった。

 

みんな、心ん中で応援してるだよ。
かよも吉太郎も。

東京の立派な学校で頑張ってるはなのこん思うと誇らしい気持ちになって、
みんな力が湧くだよ。

ここいらで惨めなこんがあっても、おらたちにははなみてえな家族がいるっちゅう
だけで勇気が出るだ。

 

それでも家族のために何かしたいと言うはなに、ぶっきら棒に言う吉太郎。

分からんやつじゃ!
はなが今やめたら、おかあたちのこれまでの苦労が全部水の泡じゃんけ!

 

畑に手伝いに行こうとすると、おじぃやんははなの手を取って言うのだった。

 

はな。自分の手、見てみろし。
ほの手はもう百姓の手じゃねえ。

ほの手は米を作るより、わしらが作れんもんを作るのに使えし。

 

つるつるで美しい白い手は、もはや田舎の家族のためには役立たない。

「わしらが作れんもんを作るのに使え」

おじいやんの言葉が優しい。
そして、ものすごく詩的で美しい。

仕事はないと地主様には断られ、はなは学校に戻っていくのだった。

 

見方によってははなの学業のために家族が犠牲になっているのを美しくまとめたな…
って事になるのかもしれないけれども、おらは今日の回は感動しただよ。

自分たちには出来ない夢を家族ははなに託している。

女工にだって嫌々行くわけではなく、頑張っている家族がいるから自分も頑張ろうと思える。

東京に戻ったはなの覚悟もまた今までと違うと思うのよ。
今までとは背負う物が違うと思うのよ。

 

学校行かんでも勉強はできる。

朝市はここで学問を自分なりに進めていくつもりらしい。
甲府の人たちの逞しさを感じたわ。

教会の思い出話が笑い話に変わっている所は、後日談がなかっただけに
ちょっとほのぼのしきれないんだけどね~。 

はなは、朝市にクッキーの缶を渡した。

 

会えてよかったさ。

おらも。
みんなに会えてよかったさ。

 

綺麗なお着物をまた来て帰るはなだが、持っている気持ちは来た時とは
全く違うはず。

手を振って別れた後の1カットが絵本のよう。
切なく寂しく、でも温かかった。

 

そこに入るナレーションが余計な説明なく、「ご機嫌よう。さようなら。」
だけだったのもまた良かったわ…。

このシーンにピッタリだった。

 

おら的には、この朝ドラ始まって以来、1番良い回だったと思うじゃん。

 

ではでは、ごきげんよう。

 

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※キャスト

安東はな/村岡花子 … 吉高由里子(子役期:山田望叶)

安東吉平 … 伊原剛志
安東ふじ … 室井滋
安東周造 … 石橋蓮司
安東吉太郎 … 賀来賢人(子役期:山崎竜太郎)
安東かよ … 黒木華(子役期 : 木村心結)
安東もも … 土屋太鳳(子役期 : 須田理央)

木場朝市 … 窪田正孝(子役期:里村洋)
徳丸武 … 高澤父母道
本多先生 … マキタスポーツ
木場リン … 松本明子
徳丸甚之介 … カンニング竹山
阿母里教会・森牧師 … 山崎一

村岡美里 … 三木理沙子
茂木のり子 … 浅田美代子
富山タキ … ともさかりえ
醍醐亜矢子 … 高梨臨(子役期:茂内麻結)
白鳥かをるこ … 近藤春菜
村岡英治 … 鈴木亮平
葉山蓮子 … 仲間由紀恵
梶原総一郎 … 藤本隆宏
嘉納伝助 … 吉田鋼太郎
宮本龍一 … 中島歩

ナレーション … 美輪明宏

※スタッフ

脚本 … 中園ミホ
演出 … 柳川強、松浦善之助、安達もじり
プロデューサー … 須崎岳
制作統括 … 加賀田透
音楽 … 梶浦由記
アニメーション製作 … 和田羊平

原案 … 村岡恵理『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』
主題歌 … 絢香「にじいろ」

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanako/

 

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 【花子とアン】
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コメント

  1. 花子とアン 第17回

    花子とアン 第17回

    内容
    久々の帰郷した、はな(吉高由里子)
    だが、(なにか様子のおかしい、かよ(黒木華)
    翌日、朝市(窪田正孝)から、かよが年明けには製糸工場に行くと聞く。

    はなは、すぐに徳丸(カンニング竹山)のもとを訪ね、
    働く場所を紹介して欲しい…

  2. 年明け>『花子とアン』第17話

    今朝は窓が震える程の雷が鳴って少ししたら地震があってももももしやもう一回怖い出来事があるんじゃないかと…ドキドキしている、ひじゅにですが何か?「朝市だけ捕まって(笑…

  3. 年明け>『花子とアン』第17話

    今朝は
    窓が震える程の雷が鳴って

    少ししたら
    地震があって

    ももももしやもう一回
    怖い出来事があるんじゃないかと

    …ドキドキしている、ひじゅにですが何か?

    「朝市だけ捕まって(笑)」by花子

    ↑これはないんじゃないの?
    …と感じてしまったのは、私だけ?

    番宣によれば、この先
    花子のハートを射止めるのは誰!?
    的な展開も待って…

  4. 「花子とアン」第17回★はな(吉高由里子)は百姓の手じゃねえ

    連続テレビ小説「花子とアン」
    第17回(4月18日)

    んん・・・なんだろう? なんかシックリこない・・・。
    微妙に面白くない・・・。
    −◆−
    はな(吉高由里子)が朝市(窪田正孝)に「知らなんだ。おら 恥ずかしい。みんなの苦労も知らんで。おら、穴があったらへえりてえ。今すぐここに穴掘ってへえりてえだ。」

    家族の貧困を知らずに修和女学校でのうのうと日々を過ごし、帰郷してなお家…

  5. Akira's VOICE より:

    花子とアン

    第3週「初恋パルピテーション!」 

  6. 花子とアン (第17回・4/18) 感想

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    第3週『初恋パルピテーション!』【第17回】の感想。

    かよ(黒木華)が女工として製糸工場へ行くことを朝市(窪田正孝)から聞き、ショックを受けたはな(吉高由里子)は、自分だけ東京で勉強させてもらっていることがいたたまれなくなる。はなは地主の徳丸(カンニング竹山)のもとを訪れ、女学校をやめて働くので働き口を世話して欲しい、と頼…

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