【硫黄島~戦場の郵便配達~】感想

この島で我々は祖国の礎となる。

ずっと泣きっぱなしだった。
あらゆる場面で涙を抑える事が出来なかった。

どうして、こんな小さな島で本土を守れると思ったのか

悲しみと怒りが後から後から湧いて出てきた。

こんな、雨もろくに降らず、食料もない島で。。。

わずか15才かそこらで、戦いのためでもなく、食料を確保するための
畑作りに借り出された少年達。

二人に一つずつ手榴弾を与えられ「お母さん」と叫びながら自決していく。

なぜ、もっと早く、島から出してやれなかったの?

皆が皆、ここを守る事で祖国を救えると信じていた。

彼らの唯一の楽しみが、物資と共に届けられる家族からの手紙。
それは、孤独な島で戦いを続ける兵士たちの心を救う大切な物であり、
そこから返送される兵士たちの手紙は、彼らと家族を繋ぐ唯一の手段であった。

妻に宛てて、子供に宛てて、親に宛てて。。。
限りなく思いやりのある優しい言葉の数々が綴られる。

「父は大元気です」

食料もなく、明日をも知れないのに。

今はメールの時代で、手紙を出す人はほとんどいないだろう。
年賀状さえださない人が増えているという。

メールでは、感情がストレートに出てしまう。
あまり考えて打たない事が多い。
手紙は挨拶に始め挨拶に終える。

考えて書く。

もちろん検閲があったから書けなかった事も多いだろうが、
誰も「辛い」「苦しい」とは書かない。

それは手紙を受け取る人に心配をかける事になるから。

硫黄島の兵士たちの家族は今でも父や夫から来た手紙を大切に持っている。

戦時中に語られた優しい言葉の数々は今でも彼らの宝物である。

戦争は何も生まない。

この人達を今からでも、愛する人たちの元へ返してあげたい。

硫黄島に最後の手紙を届けた根本機長は、戦後、硫黄島の兵士達の
遺品や遺骨を集めて遺族に届けたと言う。
もっと手紙を届け続けたかった根本さんの気持ちが伝わるエピソードだ。

【関連記事】
【硫黄島からの手紙】命の重さを考える by映画@見取り八段

 

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キャスト
根本正良:伊藤淳史
上野重郎:伊崎充則
市丸利之助:藤竜也
市丸スエ子:手塚理美

市丸晴子:伊藤沙莉
市丸俊子:中西夢乃
市丸美恵子:山内菜々
市丸鳳一郎:興野眞廣
赤田邦雄:鈴木浩介
松本巌:勝村政信
斎藤健:森廉
中村公一:阿南健治
村上治重:半海一晃
寺島政男:温水洋一
大曲覚:本人出演
淺野汜子:本人出演
池田道子:本人出演
小島いと:本人出演
大越春則:本人出演
打越早苗:本人出演
中丸新将
朝倉伸二
河野洋一郎
宮路佳伴
不破万作
泉晶子
佐藤義男:福井博章
橘光男:山根和馬
田畑一男:高橋努
山田巌:小野賢章
稲宮誠 柳野コーセイ
柄本時生
山崎画大
鴻明
宮下裕治
木村昇

※この記事は楽天ブログから引っ越ししてきた過去記事です。




コメント

  1. くう より:

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    >という理由は米軍が硫黄島から爆撃機を飛ばすことによって日本本土を無補給で往復できる距離だからさ。

    これは、先週映画の方を見に行って初めて知りました。

    そういう事だったんですね。。。

    > この硫黄島から日本兵のガイコツを持ち帰り、灰皿、ろうそく立て 記念品のガイコツが戦後日本に戻ってきました。勝てば何をしてもいいのが戦のたとえ。悲しいですね死んでも酷使われるなんて 

    本当ですね。

    戦争は悲しい事以外何も生まないです。

    こういうドラマや映画は若い世代の方々に

    どんどん見て貰いたいですね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    どうして、こんな小さな島で本土を守れると思ったのか。

    という理由は米軍が硫黄島から爆撃機を飛ばすことによって日本本土を無補給で往復できる距離だからさ。

    この距離から日本の国土を火の海にした拠点。

     東京大空襲の出撃場所。 硫黄島から手紙からも自分の子供たちに父が倒れたら地方に疎開しなさいという言葉(手紙)があります。

    親が子のことを案じて出した最後手紙です。

     この硫黄島から日本兵のガイコツを持ち帰り、灰皿、ろうそく立て 記念品のガイコツが戦後日本に戻ってきました。勝てば何をしてもいいのが戦のたとえ。悲しいですね死んでも酷使われるなんて 

  3. くう より:

    SECRET: 0
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    >見逃しました!

    その内、再放送をやると思いますよ。

    映画とドラマは内容が違います。

    ドラマは海軍の方で、映画は陸軍の方。。。かな。

    映画、水曜に見てきました。

    後で記事書きます(^.^)

  4. SECRET: 0
    PASS:
    見逃しました!

    これ、映画でもやっているんですよね?

    拝見しながら、ぜひ映画は観たい!と思いました。

    やっぱり戦争に関する作品は、必要ですね。

    次の世代へしっかりと伝えていかなければいけない、と思います。

  5. くう より:

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    PASS:
    >私も勿論戦争を知りませんが、辛いけれどもこういう番組を沢山放送して、更に私達よりも若い世代の子供達にも是非知って欲しいです。

    私も、戦争物を見る度にそう思います。

    どんなに悲惨なのか、どんなに皆が死にたくなかったのか。。。

    今の子供が命を大切に思わないのも、戦争を伝えると言う

    教育が少なくなったからでは、と言う気がしています。

    こういうドラマは、もっともっと放送して欲しいですね。

  6. くう より:

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    ウチの兄ィも、ちょうど15才だから、胸が痛んで仕方なかったわ。

    「お母さん」と言いながら死んでいくんだよね。

    可哀想すぎるよ。

    自分の子供には絶対にあんな思いはさせたくないね。

    遠くで自分の子供が自分を呼びながら死んでいくなんて、

    絶対に許せないよ。

  7. くう より:

    SECRET: 0
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    本当にただの世間知らずだったのか、ある程度は

    分かっていたのか。。。

    硫黄島で祖国への攻撃を食い止めると言うのは、

    途中で無理だと気付いたのに、撤退させると格好が悪いからと

    そのままにしておいた気がします。

    あの環境の酷さは、大切な兵士を扱う物じゃないもの。

    あの人たちは見捨てられたんですよね。酷すぎます。

  8. くう より:

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    私は「父親たち」の方は見ていないんですよ。

    実際には硫黄島では米軍の戦死者が多いんですよね。

    見た方が良かったかなぁ。。。

  9. ゆうまま より:

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    どうして人間は戦争となると相手を自分と同じ独りの人間として見れなくなってしまうのでしょうかね。どの命もたった一つしかなく、相手にも自分と同じく大切な家族や友人が沢山いるというのに・・・。本当に愚かで、悲しい事です。

    私も勿論戦争を知りませんが、辛いけれどもこういう番組を沢山放送して、更に私達よりも若い世代の子供達にも是非知って欲しいです。

    そして、私達が今こうして大した不自由もなく生きていられるのは、今は失われてしまった沢山の悲しくも尊い命の上にあるのであり、だから自分も他人も大切にしなくてはいけないという事を忘れてはいけないと思いました。

  10. SECRET: 0
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    私もこのドラマ見てました。

    どんな世界の戦争も 正しい戦争なんて無いのです

    そして戦争を指揮してる人間は血も涙も流さず

    何も罪の無い普通の人が 血を流し涙を流す。

    自分の子供がこんな島で 大事な命をお国の為と

    言う名目で絶たれる事を考えただけで背筋が寒くなる。

    世界に平和が訪れる日は来るのでしょうか・・・・

    今の日本は何時まで 戦争が無い日本でいられるのでしょうか・・・

  11. みのむし より:

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    日本のお偉いさんは自分の国から一歩も外に

    でようとしないでこの戦争を始めたんですよね。

    だから本当に狭い視野でしかものを見ることが

    できなかった。

    日本って今でも世界情勢に疎いみたいですけど、

    この頃はもっと疎かったんでしょうね。

    本当に世間知らずという言葉がぴったりだったと

    思います。そのために尊い命が犠牲になったんですよね。

  12. くぶくりん より:

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    私も映画見に行く予定です

    『父親たちの星条旗』は見たので

    『硫黄島からの手紙』とどう関係してくるのか楽しみです

    今回のドラマも予習にはよかったかも

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