【この声をきみに】第6話「もつれる2人」 感想

おじさんも つられて声を出して言いました。

雨が ふったらポンポロロン。
雨が ふったらピッチャンチャン。

ほんとかなあ。

とうとう おじさんは かさを開いてしまいました。

おじさんと かさは 雨の中にはいってしまいました。

りっぱな かさは りっぱに ぬれていました。

おじさんは うっとりしました。

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この声をきみに 第6話「もつれる2人」

 
  
  konokoe-op

僕は混乱し、かつ満たされてもいた。

この感覚には覚えがある。

そう、メビウスの輪を作りまくっていた子供のころ。
秘密を解明したいが、どうにも解けそうにない。

果てしない迷宮に足を踏み入れた怖さと興奮…。

 

前回からの流れで……

泊まったのに京子先生と何の関係も持たなかったのは、一応、先生は高熱中だったから。という事で。
 konokoe-6-妄想

 

2人で色っぽい朗読を行ってしまった事に、モヤモヤしっぱなしの孝。

 

簡単感想で。

父へ叫ぶ

すいませんが、長々と自分語りをします。

 

だったら一体 どうなりゃ満足だったんだ!

全部言われたとおりにしたじゃないか!

なぜ僕の事をそんなにつまらないって言うんだ?

つまらないのは僕だけか?

今だって気付いてるんだろ。
自分は誰からも愛されない嫌われ者だと。

一生そうやって文句ばかり言って人の事を遠ざけて独りぼっちでいたいなら勝手にそうしろ!

もう二度と来るか!

 

私は、ついに父にそう言えなかった。
恐くて。

ぶつかる事を最後まで避けた。

もっとも、私の場合は「父の思い通り」にしなかったから余計に怒らせたんだけど(笑)

 

この父を見ていると、私の父を思い出す。

父もこういう人であった。

愛情や温情は口から素直に出ず、顔は険しく、口を開けば他人を威圧する事ばかり。

愛情があることは解っている。
人の何千倍も寂しがり屋であることも解っている。

それでも、氷の毒針で刺殺されるような言葉の数々を聞きたくなくて、私は出来る限り実家から逃げた。

人を思いのままに傷つけることに快感を持ち、傷つけた後は寂しくて後悔し、後悔を隠したいからまた傷つける。

孝が言っていた通り、口を開けば不満ばかりの人。

もしも父より母の方が先に亡くなっていたら、恐らく父の面倒は誰も見られなかっただろうと思う。

 

「雨に濡れるから」差さない大事な雨傘をやっと開き、開いた喜びで息子と踊る。

これだけのシーンで涙が溢れた。

誰だって、仲良くやりたいに決まっている。

生きている内に。
あの頑固な心を溶かすことができていたら。
 konokoe-6-傘

 

孝は、人と会話することが出来るようになり、人の心を察することが出来るようになり、心を溶かすことも出来るようになった。

 

朗読。

これは、何て素敵な世界なのだろう。

毎回毎回、朗読シーンの再現映像に温かくなって、幸せになって、そして泣く。

『パコと魔法の絵本』を思い出す。
そういえば、あのお父さんはガマ王子そのものだった。

 

それにしても、大森さんはどうして解るの?
こんな頑固で天邪鬼で凶悪で孤独な人間が存在すること。

人間描写が的確すぎて……。

トランスジェンダーの青年

そう告白しても。
灯火親では、誰も避けもせず、眉もしかめず、笑いもしない。ただ受け入れる。

 

公式サイトの戸塚祥太さんのインタビューを読んで。

私がこの人に注目してきたのは、もちろん巷で言われている通り、堺さんに似ているからなのだけど(笑)

(そう言うとA.B.C-Zファンは怒るかも知れないけれども、堺さんだって若い頃すごく美人だったんだからな←今もだ)

今日の彼の演技を見ていて、語りや声の出し方も時々ちょっと似ている気がして、それもまた嬉しかったりする……。

落ち着いた良いキャラ作りをしているし、キャラクターやドラマの事もとてもよく理解して演じている人なんだなと思った。

対象が男性か女性かとうことではなく、男女の垣根を飛び越えて、“愛の人”になれればいいなと思いました。

孝さんと河合くんの朗読も、とても良かった。
(別に最終的にここがくっついてくれても私は構わない(爆))
 konokoe-6-河合くん

 

河合くんを好きな実鈴ちゃん、孝さんが気になるらしい河合くん、京子先生で頭がいっぱいな孝さん。

大袈裟に笑わせる四角関係の構図ではなく。
なんだか微笑ましい。

戸塚くんが語る通り。
男女の何とかよりも、人間愛を感じる。

頑なな京子先生

覚えていないと思うが、僕らは一度 会った事がある。

12年前だ。

きみは鼻歌を歌っていた。

僕は…
結婚を前に どこか浮かれていた。

そうですね。

話します。

話してもいいですか?
私のこの12年を。

 

「そうですね」

と、京子先生は言った。

京子先生も覚えているんだ。

ここから、どういう話に遡って行くのか……

個人的には、離婚も決まって何の障害もないはずの2人には一緒になってもらいたいけれど。

 

感情不安定な京子先生。

境界を上手くつかめない孝さん。

不器用な恋の行方が気になる。


孝(竹野内豊)と一夜を明かした京子先生(麻生久美子)は、何事もなかったように朗読教室に現れる。そんなミステリアスな京子の魅力に、ますます取りつかれて行く孝。

その一方で孝は、施設にいる父・定男(平泉成)の対応にも頭を悩ましていた。

教室では実鈴(大原櫻子)が、雄一(戸塚祥太)に恋心を抱き始めていた。しかし雄一が、一緒に朗読をしませんかと誘ったのは孝だった。

そして雄一は孝の前で、思わぬことを告白する。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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※キャスト

穂波 孝 – 竹野内豊
江崎京子 – 麻生久美子

佐久良 宗親 – 柴田恭兵
福島邦夫演 – 杉本哲太
磯崎泰代 – 片桐はいり
柏原 喜巳子 – 堀内敬子
稲葉実鈴 – 大原櫻子
河合雄一 – 戸塚祥太
熊川絵里 – 趣里

穂波奈緒 – ミムラ
穂波舞花 – 安藤美優
穂波龍太郎 – 加賀谷光輝

穂波定男 – 平泉成
八坂淳子 – 仁科亜季子

東原正規 – 松岡充
五島由紀夫 – 永瀬匡
山極春信 – 北見敏之
持田暁美 – 山本裕子
北里法子 – 千葉雅子

※スタッフ

脚本 … 大森美香
演出 … 笠浦友愛、樹下直美、上田明子
制作統括 … 磯智明

音楽 … fox capture plan
主題歌 … JUJU「いいわけ」

コメント

  1. この声をきみに 「もつれる2人」

    孝(竹野内豊)と、京子(麻生久美子)、微妙な距離を保ちつつ、ますますじれじれでも、お互い惹かれるものを感じてるよう。このテンポがオトナです。そして、来週、ひとつの謎が解けるの… かな?実鈴(大原櫻子)と、同じ生徒の雄一(戸塚祥太)も気になります    (ストーリー) 孝(竹野内豊)と一晩、一緒に過ごした京子(麻生久美子)。しかし、彼女は何事もなかったかのように朗読教室にやって来る。そうした京子の複雑な心理を孝は解き明かそうとするが、なかなか答えが出せない。そして、彼女の魅力にますます取りつかれていく…

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