【先に生まれただけの僕】第1話 感想

それでもこの先、世の中どうなるかなんて分かんないよ。

一流企業だって潰れるかもしれないし。
少子高齢化はどんどん進んで行くし。
世界情勢は激変して行くだろうし。

うん。たくさんの仕事はロボットに取って代わられるかもしれない。

そんな将来が待っているかもしれない。

だから、生きて行くのに必要なスキル…。

「君の代わりがいない」と言われるような。
人に必要とされるような力を身に付けて行かなきゃならないんだ。

今の君にその覚悟があるなら、奨学金もらって大学に行け。


【先に生まれただけの僕】第1話 感想

 
     sakiboku-op

この2017年衆議院議員総選挙を前にして。
なかなか考えさせられそうなドラマが始まった。

主演が嵐の櫻井翔で何やら学園ものっぽいし、35歳で校長だという前宣伝だし、日テレ土9枠だし(笑)……

と、普通のヒーロー先生ワンマン学園ものを想像した人は多いだろうし、そういう人は肩透かしを食らっただろう。

これからどうなっていくのかは解らないけれども、とりあえずは硬質でエンタメ要素の少ない企業ものドラマだった。

簡単感想で。

民間人校長


教育現場に立ったことの無い一般企業の管理職クラスの人材が、運営のノウハウを買われて校長に就任する「民間人校長」という制度を採用している学校は実際にある。

大抵は管理職クラスの人がスカウトされてやってくるわけで、35歳はなかなかないだろう。

どういう話なのかと思っていたら、教育事業部門として学校経営している企業の一社員が、経営を立て直すために飛ばされる……というもの。

つまり、会社側から見れば左遷であり、経営を立て直せなければ本社に戻れる可能性はない。

あり得る話。

経営に関する試行錯誤


…という事で、グループの一端である「京明館高校」に飛ばされた鳴海であったが、行ってみると生徒は軽く、教師は目の前の事に追われるだけ。

経営難については誰も考えておらず、当然、経費節減など頭にない。

若い男が校長になることは皆気に入らない。
「経費経費」と今まで言われてこなかったらしいことを言われる煩わしさもあるだろう。

鳴海の前途は暗い。

「ドラゴン桜」とは性質が違うが、教師の危機感のなさは似た感じ。


ビジネスですよ、当たり前でしょ!

そもそも 皆さん、勘違いされてませんか?

皆さん、公務員じゃないんです。
私学の教師なんです。

リストラだってあり得るんですよ。



これ、「ドラゴン桜」の時に、私があの教師たちに言いたかったこと(笑)

学校が潰れるかも知れないのに改革のために入ってくる人材を追い出そうとしても仕方ない。

リストラされないためにはある程度協力しないと。


けれども、教師という人種はやはりサラリーマンにはなれないのよね。

よく「生徒と同じ目線でぇ」とか言うけれども、「師」であるから高い所にあっていい…というよりも、高い所にあるのが当然だと私は思っている。

そして、「高い所にあって当然」なだけの知識と人格がなければならないと思っている。

生徒の「師」であると同時に人間的な視野を持つのも人徳の一つだと思うのだけど……それがなかなか切り替わらないようで。


つまり、「師」であると同時にサラリーマンである必要もあるだろうということ。

「生徒は客で親は株主」は極端だけれども、お金を出して下さっているお客さんのために立派な教師でなければならないし、立派な教えを与えなくてはならない。

この点では鳴海の言う事は正しい。


ただ、経営者としての鳴海の言う事は正しいが、教育の現場に関しては無知すぎる。

お互いが上手く補完し合えればいいのだけど。

教育に関する試行錯誤


どうすれば経営難から抜け出せるか。→生徒が来るようにすればいい。

と、短絡的に考える鳴海は周辺の学習塾に「学校を薦めてくれるようにお願い」に行く。

商品をお薦めするように学校をお薦めする、営業姿勢に笑える。

そりゃ、塾だってたぶん「京明館高校」を普段からお薦めしていると思うよ。
偏差値41~47くらいの公立を受ける生徒には。

「京明館高校」は偏差値44.

この現実を鳴海はよく理解していない。

付属大学が無い私立高校の場合、偏差値は低ければ低いほど「滑り止め」である。


お金持ちの家に生まれて中高一貫私立で教育を受け、偏差値40台の世界なんて見た事もないんだろうなぁ……と、思っていたら、何と親が早く亡くなって苦労して公立から大学に行ったらしい鳴海。(つい中の人のイメージで見てしまっていた汗.gif)

けれども、たぶん、偏差値40台の世界を知らない事は間違いない。


普通は皆さん、学費のかからない公立目指しますよ。
正直申し上げて京明館さんは公立を落ちた子の受け皿です。


えっ!?



この「え」に笑ったわ……。

この塾巡りは普通に中学校進路状況を知っている教師から見たら恥ずかしいだろうなぁ。真柴先生はよくついてきてくれたよね(笑)


真柴先生!
特進クラスの子を全員一流大学に入れてください!
京明館高校を人気校にするんです。


そんなことができるなら
とっくにやってます!



そうですよね(笑)

実は、そんなにたくさんAラン大学に進学させなくても、1人でも東大に入ると学校のランクはグッと上がるんだけど(笑)(で、それを実現したのが「ドラゴン桜」)

奨学金を使うなら……


経営のことばかりを考える鳴海だが、自分も通った道だからこそ、苦労しそうな生徒の事は気になる。

父親が くも膜下出血で倒れ、進学をあきらめなくてはならなくなった加瀬の件では「奨学金を学校が薦めることに関する疑問」を提示して来た。

だって借金ですよ、奨学金って。
大学卒業したら返済しなければならない。
みんな ちゃんと分かってて申請してるんですか?
奨学金が、大学卒業したらすぐに返済が始まる借金だって。


きちんと考えさせるべきだと言う鳴海。

当然説明はするが、高校生はまだ子供だから判断が出来ないと言う教師たち。

そう。
奨学金は借金だよ。

でも、それがなければ進学できない生徒がたくさんいる。

では、大学教育を無償化しよう……
と言う案が出て、それを推し進める話もあるわけだけれど。

果たしてそれが必要なのだろうか。

そもそもなぜ皆が大学へ行くのだろう。

……と、つい考える。

明治から戦前の時代、そりゃ大学出の偉人はほぼ金持ちであった。
富裕層しかまともな教育を受けられなかったので、結果名を残す人のほとんどが富裕層の出である。

でも、そういう時代でも、大学という所は学問をやりたい人が学問を究めるために行く所だったはず。

平成の今、Fランと言われる私立大学がたくさん出来て、日本人は身のない大卒だらけ。学歴なんて紙に等しくなっている。

大学が無料になったら、別に勉強なんてどうでもいいけどみんなが行くから行っとこうって学生がますます増えるでしょうね。

それは、全く「平等な教育」でも何でもない気がする。

本当に学問をやりたい子供だけが大学に行けばいいのである。

国民の税金で大学を無料にするならば、その自覚を持って勉強して頂きたい……と思うわけだが、果たしてそうなると思う


そんな事を考えながら見ていたら……

主人公がズバリ言ってくれたのである。


「奨学金は借金だから貰うのはやめて進学はあきらめなさい」では、なくて、


奨学金は大変な借金だよ。

だから君は大学に入っても 一生懸命勉強しなくちゃいけない。

必要な単位は全部取って遊びも なるべく就活に生きるような経験にして、ちゃんと4年で卒業してしっかりとした仕事に就かなければならない。


それでもこの先、世の中どうなるかなんて分かんないよ。

一流企業だって潰れるかもしれないし。
少子高齢化はどんどん進んで行くし。
世界情勢は激変して行くだろうし。

うん。たくさんの仕事はロボットに取って代わられるかもしれない。

そんな将来が待っているかもしれない。

だから、生きて行くのに必要なスキル…。

「君の代わりがいない」と言われるような。
人に必要とされるような力を身に付けて行かなきゃならないんだ。

今の君にその覚悟があるなら、奨学金もらって大学に行け。



そう。これなのよね。
奨学金を貰おうが貰わなかろうが、無償化されようが、親の金で行こうが。

大学4年間の授業料は大変な額なのだ。

自覚を持って「勉強」すること。

奨学金を借りるほどの自覚を持つ事。

これを進学する全ての生徒に知ってもらいたい。


鳴海の言葉にゾクゾクし、福田せんせーだけに「龍馬?龍馬なの?」とか思いながら感動していたわけだが……。

それでは終わらなかった。

高校生は子どもだった



校長先生。

うん。


聞きたくなかった。


え?


そんな怖い話、聞きたくなかったよ!



鳴海先生の訓話は響かないどころか脅しを与えたらしい(笑)

真柴先生の言う通り、高校生は子供だった。

まぁ……
個人差はあるだろうけれども。

教師側は生徒をよく知っていたということになる。


最初から最後まで、なかなかスリリングで面白い展開だった。

「気に食わないから左遷された」と鳴海が思い込んでいる加賀谷専務も実は教育に携わる者として鳴海を買っているのではないかという話もアリ……まだ先は読めない。


次回はスクールカーストなどがテーマらしく、個人的にはあまり生徒のゴタゴタに行くよりも、このまま企業家ストーリーラインで行って欲しい気がする。

今後、どう転がっていくのか楽しみ。

大手総合商社で働く35歳の鳴海(櫻井翔)は、ある日突然、グループ傘下の私立高校の校長として出向することに。

そこで赤字続きの経営を立て直すことになった鳴海だが、副校長兼事務長の柏木(風間杜夫)は頼りにならず、ちひろ(蒼井優)ら教師にも危機感が全くない。

一方の教師たちも、若い上、教育現場のことを知らない鳴海の赴任に反発する。

そんな中、鳴海は始業式で型破りのあいさつをし、生徒たちの心をつかむが…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)



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※キャスト

鳴海涼介 – 櫻井翔

真柴ちひろ – 蒼井優
島津智一 – 瀬戸康史
市村 薫 – 木南晴夏
矢部 日菜子 – 森川葵
河原崎 孝太郎 – 池田鉄洋
及川祐二 – 木下ほうか
綾野沙織 – 井川遥
郷原達輝 – 荒川良々
杉山文恵 – 秋山菜津子

柏木文夫 – 風間杜夫

松原聡子 – 多部未華子

香坂友梨子 – 松本まりか
後藤田 圭 – 平山浩行

加賀谷 圭介 – 高嶋政伸

京明館高等学校生徒

池本めぐみ – 米山実来
内村未華子 – 古川明美花
梅原あや子 – 三村玲
岡本恭子 – 遥香
小畑なつみ – 古賀美月
柏原夏希 – 百瀬笑子
川崎里美 – 渡邉紗緒理
川田清花 – 柴田理名
貫地谷彩 – 中村綺花
後藤真喜子 – 関谷樹愛瑠
坂上尚子 – 赤塚俊子
武内美佳 – 西村彩
戸塚早紀 – 日暮未奈
町田柚香 – 生駒優香
勇川亜里砂 – 竹本咲良
米原夏美 – 瀬戸真莉奈
渡辺彩音 – 加々美瑠菜
相本尚 – 福知叶成
飯野将也 – 鈴木啓大
坂雄太 – 鴫原怜
黒谷光臣 – 大原由暉
杉田雄一 – 溝口太陽
高谷健 – 福本晟也
谷本正彦 – 山本賢太
相川なつみ – 関りおん
浅田里奈 – 柳宙見
飯田早知 – 飯塚純音
内田麗奈 – 柴咲七虹
太田寛子 – 秋山芽依
片瀬美月 – 齋藤真菜美
五味真菜美 – 椿明来
坂上南朋 – 赤沼葵
榊原有紀 – 横島ふうか
下川沙耶 – 荒井暖菜
富永真悠子 – 星乃れい
永井由梨 – 茂内麻結
平山薫 – 白石優愛
増田朝陽 – 葛屋柚香
守野優樹菜 – 入江怜
森安杏 – 小出紗加
依田真子 – 田中瑠愛
脇坂可奈美 – 橋口叶子
奥寺涼太 – 板垣李光人
勝村雅彦 – 武田勝斗
加藤達也 – 山下翼
城戸信吾 – 瀧澤翼
佐久間慎之介 – 吉田拓馬
杉山良成 – 佐藤蓮
田中享 – 福崎那由他
中村慎介 – 細田佳央太
西谷昴 – 琉翔
松井聡 – 渋谷有磨
松野隼士 – 宍倉秀磨
米倉栄太 – 古市健太
伊藤夏樹 – 大指茉依
岩崎若菜 – 花坂椎南
大川瑠奈 – 神岡実希
大沼さやか – 柿本朱里
香川瑞枝 – 石井愛乃
勝田あおい – 磯村ミラ
金村絵里香 – 西田梨々花
河村涼香 – 鈴木美羽
須賀友香 – 出口起新
立石なつみ – 森みなみ
豊島真悠子 – 須永真咲
長井美和子 – 戸畑心
秦野静佳 – 鈴原ゆりあ
福士江美子 – 石井美音奈
三浦百合菜 – 宗田桃花
森井春菜 – 下村明日香
青木哲二 – 吉田晴登
市田勝久 – 千葉新大
上本光彦 – 藤原麗
小栗裕司 – 中村光紀
岸田春樹 – 亜蓮
北川憲人 – 齋藤優
小山祥太郎 – 立石ケン
白咲浩太郎 – 堀海登
杉浦章 – 船越耕太郎
関田康介 – 田代遥希
田代翔太 – 安藤瑠一
仲田まさし – 谷島光城
星田良雄 – 梅沢太一
山城洋一 – 山本拓海
相田修 – 松井奏
加瀬龍之介 – 佐久間悠
川口将生 – 西山潤
有賀弘明 – 浦川祥哉
※スタッフ

脚本 … 福田靖
演出 … 水田伸生
プロデュース … 次屋尚、高橋史典

音楽 … 平野義久
主題歌 … 嵐「Doors~勇気の軌跡~」




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5件のトラックバック

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