【ハロー張りネズミ】第1話 FILE No.1「代理娘」 感想

これ、チューハイって焼酎なんて入ってないの。知ってる?

焼酎の代わりにウォッカが入ってんの。色んな事情でね。
だから本物のチューハイじゃない。

でも、いいんじゃん、代わりだって。
酔えるし美味しいもん。


ハロー張りネズミ FILE No.1「代理娘」

 
     hello-hari-op

ご覧のとおり、今は興信所といっても昔のような…いや、お客様が どのようなイメージを持たれてるかは分かりませんが、

今どき映画やドラマに出てくるような探偵事務所みたいなところはありませんし、そんな探偵ももういません。


社員達も探偵ではなく「調査員」という肩書です。
社会保障や福利厚生もしっかりやってますし、少しでもイリーガル…例えば犯罪のにおいのするような依頼や調査する過程でこちらに何か問題が起きるような案件であれば警察への協力もお願いします。


ですから、正直このようなご依頼はお話を聞いた時点でお断りするよう部下への指導も徹底しております。

ですが、まあ…

どこの業界にも人が面倒くさがるようなドブ板仕事を好んでやりたがる変わり者がいるもんでしてね。

もしよろしければご紹介しますよ。

ここから少し離れた場所になりますが。
山手線に乗って、池袋で東武東上線の各駅停車に乗り換えてください。

8つ目の「下赤塚」という駅を降りると23区内とは思えない古くさい商店街があります。
その外れにある探偵事務所ならば、あなたの依頼を受けてくれるかもしれませんよ。

まあ、調査費用はふっかけられるかもしれませんが。

何せドブネズミのような連中ですから。



そう言いつつ、このきちんとした興信所会社さまは、そのドブネズミから紹介料を取っているか、弱みを握れらているか…あるいは、面倒な仕事をどんどん流しているんでしょ。

しょせん、この世はドブネズミの群れである。


…ということで。

昔ながらの探偵物語です。

大根監督が作る探偵事務所物語は、テレ東の『まほろ駅前』『大川端』の香りがする。

いや、むしろ、その臭いを漂わせてほしかったから、テレ東でいいじゃないか、どうしてTBSなんだよ…と思っていたわけだが、ちゃんと大根監督探偵事務所ドラマだった。

それだけで、もう泣けてくる。


初回の依頼は、「1ヶ月前に失くした娘とそっくりな子を探してほしい」という、まさに探偵よりも便利屋のような依頼。

そっくりな子どもをもう一度愛でたいという自己満足のため…ではなく、娘と一緒に事故に遭って命が消えそうな妻に、娘は生きていると思わせてやりたいから。


もう、もたない…と思われる妻の気がかりは車にはねられた娘。

本当は即死だった。


あんな雨の日に、いくら信号が青だって、車道で踊っているのを笑って見てるなんてさ…

という話だけれども、そういう後悔って人生の中にいくつもあるもんよね。

あの時、ああしなければこうならなかったのに。

その後悔が死につながってしまう時、もうやり直しはきかない。

こんな事故に家族が遭ってしまった時、みんな後悔するんだろうな。

朝、笑ってあげればよかったとか、見送ってあげれば良かったとか。
もっと優しくすれば良かったとか、話してあげれば良かったとか。

道路で踊らせたりしなければよかった…

と、嘆くはずの妻は、嘆く事すらできない状態。

せめて、娘は生きていると思わせて逝かせてやりたい。


僕はバレエとかそういうのさっぱりなんで。
教室にも発表会にも全然行ってなくて。

ちゃんと行ってればよかったな。

ていうか、何で。
何で誕生日ケーキなんか…。

そんな… いらなかったのに。



わずか10歳の娘を失い今また妻まで失いそうな男の、後悔ばかりの泣き言に。


我が「あかつか探偵事務所」は人情と お節介をモットーにしてまして。
誰も引き受けたくない面倒な案件ほどやりたがるという変人ばかり揃ってます。


と、七瀬五郎は依頼を引き受けるのだった。


試行錯誤の子役オーディションは笑いどころ。

偶然見つけたソックリな女の子はお約束。

けれども…
その子は母を失い、父に虐待されてその父も失い、施設に入っている子だった。

わずか10歳で、自分も死にたかったと言う子に、生まれた意味はあるのだから「死にたい」なんて言うなと土下座する五郎。


臨終のシーンは辛かった。

もちろん、美花に似せるために髪まで切った遥は覚悟を決めてきたのだけど。

2度もママの死を体験させるようなことはこの子の人生にどんな影響を与えるだろう…そう思うと残酷な気がする。


そして、結局、川田は遥を引き取って育てるのだった。


これで良かったのかどうか自分でも よく分かんなくて。

結局、美保に嘘をついてしまったわけだし。
これで良かったのかな って。

今頃、天国で美花に会ってビックリしてるかもしれないですね、
「あんた何でこっちにいるのよ?」って。

2人で僕のこと怒ってるかもしれないなあ。

正直言って、美花が死んで美保も死んだら僕もうどうしていいか分からなくなってたと思うんです。

たぶん死んでいたと思います。

でも今は
ちょっと 大丈夫なんです。



死んだ子供にソックリな娘なんて。
身代わりなんて。

…とも思うけれども。

たぶん、これは身代わりでは無くて。
一緒に1人の人の死を見送る体験というのは、もの凄く特別なことで。

それはもう、本当にそれだけで特別な存在なんだよ。


その道が正しいのかどうかは誰にも解らない。

たぶん、人間なんて誰も正しいかどうか解らないまま生きて死んでいくんだ。

偽物の人生だって、それが幸せならばいいじゃないか。
許されるんじゃないかと。

最近、ちょっとそう思っている。


でもいいんじゃん、代わりだって。

酔えるし、おいしいもん。



かほるさんの言葉がいい加減で優しい。


キャラクターも音楽も、笑いから泣きの緩急の塩梅も…。
全てにおいて愛おしい初回だった。

深夜帯の空気(笑)


エンディングが入るタイミング。
ドラマティックに登場する美女に深田恭子がピッタリ。

底辺のドブネズミだけれども、ドラマのクオリティは高すぎ…という。
この枠にはちょっともったいない大人の人間ドラマが始まった。


2017年・東京都板橋区下赤塚ー。
五郎(瑛太)とグレ(森田剛)は、所長の風かほる(山口智子)が営む「あかつか探偵事務所」のお気楽所員。
ある日事務所を訪れてきた川田(伊藤淳史)からの依頼は、なんと、一ヶ月前に亡くした娘を探してほしいというものだった−。
「そんなの探偵の仕事じゃない」と反対されながら、人情をモットーとする五郎とグレは、川田からの依頼を叶えるため、亡くなった「娘」を探すのだが・・・。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)



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※キャスト

七瀬五郎 … 瑛太
四俵蘭子 … 深田恭子
小暮久作 … 森田剛

風かほる … 山口智子

マスター … 中岡創一
萌美 … 片山萌美

河合節子 … 蒼井優
南 … リリー・フランキー
仲井 … 吹越満
伊佐川良二 … ムロツヨシ

栗田精二 … 國村隼

※ゲスト

第1話
川田 … 伊藤淳史
遥(川田美花) … 三本采香
川田美保 … 佐伯 … 渡辺哲

第2話
仲井 … 吹越満
四俵乙吉 … 平田満
舞原 … 中原丈雄

※スタッフ

脚本・演出 … 大根仁
プロデュース … 韓 哲、市山竜次

原作 … 弘兼憲史「ハロー張りネズミ」
音楽 … SOIL&” PIMP”SESSIONS
主題歌 … SOIL&”PIMP”SESSIONS feat. Yojiro Noda 「ユメマカセ」






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コメント

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2件のコメント

  • きこり (@kikorisoya)
    2017年7月15日 5:49 PM

    カッコよかったよね~\((( ̄( ̄( ̄▽ ̄) ̄) ̄)))/
    しっかり期待に応えてくれたわ~
    テレ東っぽくないけどtbsだからきちんとしている感じだけど(笑)緩さと優しさはいつも通り。
    そして苦さがありながら許してくれる。
    瑛太もいいけど深キョンもさすがに魅せてくれるね。期待通りだったわ~
    って、ライブドアTB機能無くなったらしい・・( ̄∇ ̄;)いつのまに・・・
    寂しいような気もするが、ま、いいかって気も・・

    • くう
      2017年7月16日 2:09 AM

      きこりさん
      >テレ東っぽくないけどtbsだからきちんとしている感じだけど(笑)

      それな(笑)そうなんだよね。映像とかやっぱりTBSなんだよね(笑)
      私ゃもっとザラザラした感じの映像が好きだけど、TBSでゴールデンだからそれはないんだよね(爆)

      大根監督が実況でやたらとCMのメジャーさに感動してるのがおかしくておかしくて( 〃▽〃)

      >そして苦さがありながら許してくれる。

      そうねーー。
      大根監督の作品を見ていると、何かある程度テキトーでも人間許される気がしてくる。その優しさが好きだ。

      >ライブドアTB機能無くなったらしい・

      そうらしいよね!
      映画ブロガーさん達がたいぶ前から話題にしていたよ。
      SeesaaもTB機能がなくなるらしくて、私は映画ブログの受けだけにSeesaaを使っていたからどうしようかなぁって…まぁ、もういいかっとも思ってるw

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