NHK朝ドラ【ひよっこ】第80回(第14週火曜日) 感想

公演前夜、みね子(有村架純)らあかね坂商店街総出の赤飯作りが始まる。
警備員600人分の弁当を用意するため、柏木堂の親子と福翠楼の夫婦、あかね荘の住人たち、さらには宗男(峯田和伸)がすずふり亭に集まる。
米が蒸し上がるのを待つ間、省吾(佐々木蔵之介)が宗男に「戦争中はどこにいたのか」と尋ねる。
宗男はそこでみね子も知らなかった戦争体験を語ることに。
それはビートルズへの思いにつながるものだった。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「ひよっこ」第14週「俺は笑って生きてっとう!」 第80話

   hiyokko-op

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。

…テンプレだす…。


インパール作戦は1944年(昭和19年)に日本軍によって決行された、インド北東部の都市・インパール攻略作戦のことです。

「無謀な作戦」の代名詞とされているほどの杜撰な計画で、日本軍はこの戦いも含め、ビルマで16万人にも及ぶ兵を失いました。

 

「イギリス軍の大反撃を受けた上食料や弾薬の補給も十分でなく戦死・戦病死、合わせ6万人以上出して敗北。全滅した部隊も数多くありました。」

という増田さんのナレ通り。

インパール作戦の終了は1944年7月1日。
7月3日には完全に撤退を決定しています。

つまり、ちょうど昨日今日辺りが敗北撤退の日ということです。
放送に合せてきたということになりますね。

 

インド攻略ですから、敵はイギリスです。

だったらお前…。
ひどい戦いをした相手だろ…イギリスは。

 

と呆然とした様子で言う省吾さんに宗男さんは言います。

斥候に出された晩、バッタリ出会わせた同じ年ほどのイギリス兵が笑って逃がしてくれた。

 

笑ったんだ。
で、そのまま仲間のいる方さ走ってった。

俺はそのままぼ~っとしてで。
いづまでもぼ~っとしてでよ。
何で笑ったんだろうって分がんなくてよ。
分がんなくてさ。

でも、俺はあいづのおがげで死なずに済んだんだ…。

んだがらよ。
何かあっても拾った命だがら笑って生ぎようって決めたんだ。
悔しかったがらね。

 

…で、ビートルズだよ。
ちきしょう…。ちきしょうまだイギリスかよって思ったけどよ。何か俺はうれしかったんだ。

もぢろんよ、ビートルズとそんとぎのあいづは関係ないとは思うけどよ。
確かに俺は あいづのおがげで生きてんのがもしんねえけど、あいづだって俺のおがげで生きてるって考え方もあっぺ?

んだがらよ、何か言いてえんだ。ビートルズによ。
「俺は生きてっとう!」ってな。
「俺は笑って生きてっとう!おめえも生きてっか!笑ってっか!」ってな。
言いてえんだ。叫びてえんだ。

 

宗男さんのビートルズ好きが何か戦争体験に繋がるらしい事は解っていましたが…

こういう事だとは思いませんでしたね。

 

個人的には、純粋に音楽に惹かれた設定にして欲しかったんですけどね。
はい。たぶん、このドラマ始まって以来、初めての愚痴です。

ビートルズは平和をテーマにした歌をたくさん作っていますから。
「あの時の敵にこんな人たちがいたんだ」と思ったとか。
そういう風に繋げてほしかったです。

『やすらぎの郷』の菊村栄先生が、今回のストーリーに納得してくださるか、ちょっと心配ですね(何の話だ)

 

お赤飯作りの様子はとても楽しそうで。
ああ、平和だなって思える描写でした。
 hiyokko80手伝い

 

1966年。
ビートルズを日本に迎えるにあたり、こんな複雑な気持を抱える人がいたんだと。
それだけは心に留めておきたいですね。
 hiyokko80赤飯

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※キャスト

谷田部 みね子 – 有村架純

谷田部 実 – 沢村一樹
谷田部 美代子 – 木村佳乃
谷田部 ちよ子 – 宮原和
谷田部 進 – 高橋來
小祝宗男 – 峯田和伸
小祝滋子 – 山崎静代

谷田部 茂 – 古谷一行

助川時子 – 佐久間由衣
角谷三男 – 泉澤祐希
助川君子 – 羽田美智子
助川正二 – 遠山俊也
助川豊作 – 渋谷謙人
角谷きよ – 柴田理恵
角谷征雄 – 朝倉伸二
角谷太郎 – 尾上寛之
益子次郎 – 松尾諭

田神 学 – 津田寛治

牧野鈴子 – 宮本信子
牧野省吾 – 佐々木蔵之介

井川元治 – やついいちろう
朝倉高子 – 佐藤仁美
前田秀俊 – 磯村勇斗

綿引正義 – 竜星涼
永井愛子 – 和久井映見
青天目 澄子 – 松本穂香
兼平豊子 – 藤野涼子
秋葉幸子 – 小島藤子
夏井優子 – 八木優希
松下 明 – 奥田洋平
森 和夫 – 陰山泰
高島雄大 – 井之脇 海
安部善三 – 斉藤暁
安部さおり – 伊藤沙莉

立花 富 – 白石加代子
島谷純一郎 – 竹内涼真
竹内邦子 – 白石美帆
久坂早苗 – シシド・カフカ
坪内祐二 – 浅香航大
新田啓輔 – 岡山天音
柏木一郎 – 三宅裕司
柏木ヤスハル – 古舘佑太郎
福田五郎 – 光石研
福田安江 – 生田智子
牧野由香 – 島崎遥香
川本世津子 – 菅野美穂

語り – 増田明美

※スタッフ

脚本 – 岡田惠和
演出 – 黒崎博、田中正、福岡利武、渡辺哲也
プロデューサー – 山本晃久
制作統括 – 菓子浩
音楽 – 宮川彬良

主題歌 – 桑田佳祐「若い広場」

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html

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コメント

  1. くう より:

    スギヤマさん

    >この部分同意です。

    私はブリティッシュ・ニューロマンティック世代で青春を過ごし、その前身として当然ビートルズを熱愛して生きてきたので、なんか…なんかね…そういう事じゃなくて音楽を聞こうよ!!ロックだろーー一択!!(違うけど)と思っちゃうんですよね(笑)

    >歯磨き粉のくだり辺りから謎展開です。

    無駄遣いしない設定だったみね子が、おじさんのために大枚はたいたってことでしょうけれども、確かにちょっと違和感展開(笑)

    >銀杏の峯田さん、ドラマで見るのはほぼ初めてだったので達者でびっくりしました。

    昨年、BSで「奇跡の人」に主演されてまして、演技を拝見したのは私はそれが初見でした。
    ほんと、達者ですよね^^

    カフカさんも、このキャラとっても好きです!

  2. くう より:

    しげさん

    お父ちゃんは何処へ行っていたんだろうね?
    あまりその辺の話はかつては無かったよね。

    >明るい宗男さんが実は・・みたいな描き方はグッと来ました

    私はあまりビートルズとの絡みはピンと来なかったんよ。
    でも昭和41年。戦争の傷跡はまだまだ生々しかったんだねぇ。

  3. いつも楽しみ読ませていただいています。

    >個人的には、純粋に音楽に惹かれた設定にして欲しかったんですけどね。

    この部分同意です。
    自分は朝ドラ見るのが子供の頃以来なので、あまり言えませんが。歯磨き粉のくだり辺りから謎展開です。
    長丁場だから色々あるのでしょうか。

    銀杏の峯田さん、ドラマで見るのはほぼ初めてだったので達者でびっくりしました。

    工場編が好きでした。
    あとカフカさんがいい味出してる気がする。

    明日も見ます。

  4. shigeaki t より:

    イギリス相手で茨城とくれば弓部隊(33師団)だろうなと思ってたらやっぱりでしたわ。インパール作戦も悲惨だったけど翌年の後退戦も飢えに苦しみながらの悲惨な戦いなんよ。これはビルマにいた部隊全てが味わってます。インパール作戦に参加した部隊は往復ビンタ食らったようなもん。

    明るい宗男さんが実は・・みたいな描き方はグッと来ました。激戦地にいたと分かるからとくに説明無しでも苦労したろうなって分かるし。

  5. 宗男おじさんの笑顔と背中の傷、ビートルズ熱(ひよっこ)

    ビートルズ旋風にすずふり亭も無縁じゃなくて、警備の方々のお弁当を作ることになり、みんなで共同作業しかし、まさか、宗男おじさんの背中の傷について、省吾(佐々木蔵之介)が尋ね、それが過酷な戦争体験、そしてビートルズ熱につながるもの、だったとは知らなかったけれど、インパール作戦の終了は1944年7月1日。7月3日には完全に撤退を決定大いに心に刺さったのでした。でも、そこは朝ドラ。あくまで温かく描くところが心憎いですね。     (ストーリー)公演前夜、みね子(有村架純)らあかね坂商店街総出の赤飯作りが始ま…

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