【やすらぎの郷】第51・52・53・54・55話(第11週) 一週間まとめてあらすじ感想

詐欺に利用された小春(冨士眞奈美)はしのぶ(有馬稲子)に謝罪する。
許すことができないしのぶは、施設の平穏を乱したこともわびるべきだと、入居者の前で土下座させる。
見かねた菊村(石坂浩二)と高井(藤竜也)は、小春を外へ連れ出す。
2人は被害者でもある小春を慰め、その優しさが小春の胸に染みる。
施設を去る小春を菊村は一人、玄関で見送った。
だが、菊村には見えない門の脇に摂子(八千草薫)と冴子(浅丘ルリ子)が立っていた。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「やすらぎの郷」第11週 第51~第55話

   yasuragi


及川しのぶを詐欺にかけ、しのぶの内縁の夫・貝田を傷つけて逃亡した元プロデューサー野上と共にやって来た事で、犬山小春には共犯の疑いが掛かり、見送りもほぼ無いまま失意のうちに やすらぎの郷を去ることになる。

気まずい別れに栄を始め誰もの口が重くなる出来事だったが、事態はそれ以上に衝撃の結末を迎える事となった。

簡単にあらすじおさらい

第51話(月曜日) : 事情聴取から戻ってきた小春は、みどりに付き添われて及川しのぶのヴィラを訪れる。

詐欺の片棒は担いでいないが傷つけたことを謝罪する小春に しのぶは酒を打っ掛け、郷のみんなに謝罪するよう厳しく言うのだった。

翌朝、小春はレストランで皆に土下座し、栄と秀次に支えられて外へ出て行く。
 yasuragi11-土下座


第52話(火曜日) : 海岸で秀次に慰められる小春。

秀次は「人は忘れます。過ぎたことを。東日本大震災のことだって、原発事故のことだって、人は簡単に忘れたでしょう。だから忘れましょう。」と言うのだった。

そして、不動明王が刻まれたペンダントをお守りにと小春に渡す。

小春は見送りに来る人も居ないまま、やすらぎの郷を後にする。

しかし、門の陰に姫とお嬢だけは来てくれた。
2人から選別を送られて涙ながらに去っていく小春。
 yasuragi11-姫とお嬢


第53話(水曜日) : 名倉理事長夫妻は財産の管理や仕事のマネジメントに関して郷の住民から信頼されていなかったことにショックを受けていた。

加納英吉は今回の事を「人はすべからくそういうもの」と笑っていたと言う。

何となく気が晴れずにみんなが過ごす中、今回のショックが原因で しのぶの痴ほう症が進行。
「しのぶの庭」を1人で披露する姿を皆呆然と見守るしかない。
 

第54話(木曜日) : ひとしきり騒いだ後、しのぶは薬を打たれて医務室で眠り続けることに。
傍には自殺未遂の姿が痛々しい貝田が泣きながら寄り添う。

マヤは小春が疫病神だったのだと言い放ち、詐欺事件の傷跡は「やすらぎの郷」をゆさぶり続けた。

そんな中、新聞の片隅に「79歳の老女が新宿のビルから飛び降り自殺した」という事件が掲載される。


第55話(金曜日) : 飛び降り自殺した[老女]は犬山小春だった。
記事にはどこにも「女優」と書かれていなかった。

身内は遠縁しかおらず、栄は東京まで引き受けのために出かけていく。

元ディレクターの親友・中山も駆けつけてくれて、栄と中山は遠縁の若者と3人で寂しく小春を見送った。


 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

「やすらぎの郷」は開始以来全く やすらげない郷であったが、最大級の憂いが訪れてしまった。

ヒデさんは、「東日本大震災のことだって、原発事故のことだって、人は簡単に忘れたでしょう。だから忘れましょう。」と言っていたけれども、「やすらぎの郷」の人たちは今回の事をそんなに簡単に忘れられるかしら。
 yasuragi11-ヒデさん

だって、この一連の事件は確かに石上という老人が引き起こした詐欺事件だが、犬山小春という老女を自殺に追い込んだのは間違いなく「やすらぎの郷」に暮らす天上の神々たちだ。

みんなが小春を信じて優しく慰めてあげれば。
誰かが直談判してでも「郷」の住人に小春を迎え入れてあげれば。
こんな事態は招かれなかった。

けれども、「郷」には確固たるランク付け試験があり、犬山小春は落第老人だから入れていただけないのである。

入れてもらえないどころか「呼ばれていないのに来たせいで騒ぎになった」と土下座までさせられ、来る前よりも恥をかき惨めな思いを抱え、孤独感を強めて出て行かなくてはならなくなった小春。

来なきゃ良かった。もう死んでしまいたい。
そう思っても仕方ないでしょう。

まるで閻魔さまの尋問を受けたあげく、お前は天国には入れないよと地獄に落とされる悪鬼のよう。

そこまでされるどんな悪い事をこの老女がしたというのか。

小春はパーティで70の老人が現役で役者人生を夢見て頑張り続ける話をして、聞いた人たちに夢を与えた。

しかし、現実には79歳の老女に夢などなかった。

何て残酷な結末。

「やすらぎの郷」は現代老人社会の縮図だと以前にも書いたけれども、まさにこれ。

お金をたくさん持っていても孤独からは逃れられず。
昔の夢を追い求めては詐欺に遭い。
夢も金も失くして友も親族も無い。

高齢者世帯の平均貯蓄額は2千万円以上だと総務省は発表しているけれども、そんな老人ばかりだと思います

金も行き場もなく、なのに税金や介護保険を徴収され、かつかつ以下の生活で不安を抱えて身を投げる。

格差はどこまでもついてくる。

老人社会はちっともやすらげていないという事を倉本聰は厳しく訴える。

見ていてとても辛い週だった。


今週ラストの栄ちゃんのモノローグ。

その日。
ヒデさんからの贈り物だという洒落たお厨子が私のところへ届いた。

律子の位牌がその中に納まった。


は、しみじみ寂しかった。

もちろん、そこに入る位牌は律子のものだけれども。
そこにはきっと小春の魂も入るのだ。

天国へ行けますように。


面白いのは、この世界では「老人の子供世代」(つまり私の世代になるわけだけれども(笑))が、割と嫌な感じに描かれているんですよね。

彼らは老人から信頼されず、あまり善い行いもしない。

で、「老人の孫世代」は、意外と優しく描かれているのだった。
栄ちゃんの孫も息子夫婦よりも情がある感じだったし、小春を送りに来た遠縁も孫世代の若者だ。
 yasuragi11-送り

倉本先生には、年下世代がそんな風に見えているんだろうな。
若い世代の情への希望があるんだろうな。

そんな風に見える。。

簡単な感想

日々の感想はツイッターを拾います。

 yasuragi11-しのぶ  yasuragi11-記事

こいのさしみ@井深凉子役の野際陽子さんが亡くなった。

ドラマの中ではとてもお元気そうに見えていたし、元気でサバサバした役だった。

野際さんの訃報は各局が速報で出すほどのニュースになり、長年の役柄と合わせて役者さんたちの声も視聴者の声も、多くの悲しみの声がネットにテレビに溢れた。

誰にも「女優」と認識されず「老女」として新聞の片隅に載る犬山小春の寂しさと何という格差だろうと…現実で起きた事とドラマの中の出来事がリンクしてしまったわ。


来週は、井深凉子の出番が多い週のようで。
野際さんの最期の演技を楽しもう。

たぶん、それが最期まで役者でいらした方への一番の敬意の表し方。

再放送


通常再放送は BS朝日 毎週月曜~金曜日 朝7時40分~8時。

前週分の無料配信は「TVer」

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村

 
※キャスト


菊村栄 – 石坂浩二

白川冴子 – 浅丘ルリ子
及川しのぶ – 有馬稲子
水谷マヤ – 加賀まりこ
三井路子 – 五月みどり
井深凉子 – 野際陽子
高井秀次 – 藤竜也
真野六郎 – ミッキー・カーチス
九条節子 – 八千草薫
岩倉正臣 – 山本圭
松岡伸子 – 常盤貴子
財前ゆかり – 松岡茉優
名倉みどり – 草刈民代
菊村律子 – 風吹ジュン
名倉修平 – 名高達男
貝田英信 – 藤木孝
中山保久 – 近藤正臣
侘助 – 小松政夫
玉子 – 野村麻純
犬山小春 – 冨士眞奈美
石上五郎 – 津川雅彦
菊村梢 – 山本舞香
菊村加奈子 – 森上千絵
菊村一郎 – 水津聡
住職 – 坂本長利
おかみ – 福井裕子

※スタッフ

脚本 – 倉本聰
演出 – 藤田明二、阿部雄一、池添博、唐木希浩
プロデューサー – 五十嵐文郎
音楽 – 島健

主題歌 – 中島みゆき「慕情」

公式サイト http://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginosato/








この記事のトラックバック用URL

(承認制です。また、お手数ですがスパム対策のため「http://dramablog.cinemarev.net/」へのリンクのないTBを受付できません。ご了承ください。)

コメント

※ 右のアイコンから Wordpress,Twitter,google+,facebookのアカウントを使ってコメントできます。
オープンIDをお持ちでない方はアドレスを記入してください。(書きこんだアドレスは表示されません)

1件のトラックバック

  • ショコラの日記帳・別館
    2017年6月18日

    【やすらぎの郷】第11週(6/12~6/16)感想と第12週ネタバレ

    「やすらぎの郷」は倉本聰氏が同世代の大人達に贈る、全く新しい帯ドラマ。 物語の舞