【母になる】第9話 感想と「柏崎広誘拐事件」をもう一度おさらいしよう

いつだったかな…自分の話をしたんだ。
3歳の頃に誘拐されたとか。
その後のことも。
そしたら…。



「で?」
「えっ?」
「で?」
「「で?」って?」
「だから何?」
「広ちゃんは広ちゃんでしょ?」

「私は小学校の頃めっちゃイジメられてた」
「理由はあるとしたら帰国子女」
「でも関係ないでしょ。私が以前どうであろうと。」

「今、広ちゃんの目の前にいる私は私でしょ?」


俺、自分がすっごい重いもの背負ってる気分でいたけど…。
そういうの自分次第っていうか。
何かさ。 気持ちが軽くなったんだよね。


母になる 第9話

 
     hahanaru-op

門倉麻子の立場がネット上でも色々と物議を醸している「母になる」も来週で最終回。

今までのストーリーに描き足らない部分があるのか視聴者の誤解を招く表現があるのか、ともかく、9話の感想は置いといて…

柏崎 広 誘拐事件とその後の概要を年表っぽくまとめてみましょう。

柏崎 広 誘拐事件に纏わる年表



・2001年 柏崎陽一(大学講師)と結衣、出会う。

・2005年 出来ちゃった婚を経て、広 誕生。

・2008年 広(3歳)。幼稚園の帰りに誘拐される。
      犯人は渡良井鈴生(23歳)、陽一の大学の学生。飛び降り自殺。
      
      門倉麻子、アパートの隣の空き室で泣いているコウを発見。そのまま育てる。

      柏崎夫妻は離婚。陽一は大学を辞める。


・2015年 門倉、傷害事件により逮捕される。
      広(10歳)は施設へ。

・2017年 児童福祉司・木野愁平による調査の結果、広が門倉の息子では無いと発覚。
      10年前の事件が再調査され、DNA鑑定の結果、柏崎 広であることが判明する。
      広(12歳)は10年ぶりに柏崎家へ帰る。
      
      麻子が出所する。

麻子が育てなければコウは死んでいた



大きく誤解されているようなのがここですが、「麻子が見つけて育てなければコウは死んでいた」というのは3話で門倉麻子自身が発した言葉であり、門倉の思い込みでしかありません。(他の誰もそんな事は言っていない)

門倉としては、自分の子供でもない者を拾って育てていたという罪悪感はあるので、そう思いこまなければやっていられない部分があったのだろうと思います。その結果のこの言葉です。

柏崎夫妻にしてみれば「門倉に育てていただいた」などと思う必要は一切ない出来事です。

「IF」談ですが、なるほど門倉が見つけなければコウは死んでいた、という可能性もあるかもしれません。

しかし、例えばアパートの大家とか、宅急便の人とか、門倉が見つけなくても誰かしらが広を発見していた可能性もあるわけです。

そういう人たちが発見すれば広はすぐに警察に届けられたでしょうから、門倉が拾った事こそが悲劇の始まりだったとすらも言えるわけです。

(なお、川で広が着ていたセーターが見つかったとはいえ事件から日はそう経っておらず、この時点で発見されていれば警察も当然すぐに事件との関連性に気づくはずなので、広は早くお家に帰れています。帰れなくしたのは門倉です。)
 hahanaru6-1

門倉はなぜ警察に届けなかったかについて「子供が怯えて震えていたから」と言っていますが、小池さんの演技が真に迫っているのでつい納得してしまいそうだけれど、怯えていたらますます専門家の手にゆだねようと考えるのが普通でしょう。

ここで『Mother』を思い起こす視聴者も多いわけですが、あのドラマの場合は、ヒロインは子どもを病院に連れて行って施設に入れても、どうせすぐに親元に返されてまた虐待されてしまう事を危惧しているので自分が連れて行ったわけですね。(それでも「Mother」でも私は病院に連れてけよ…と思いました。だってそっちは真冬の雪国で本当に子どもが死にそうだったから)

『母になる』は脳内で『Mother』における状況を思い起こして補填しなくてはならないような部分が多いのですが、(同枠放送ですよね…)この部分もその1つですね。

門倉は「広は虐待されていたと思った」と言い訳しています。
これが『Mother』における状況を思い起こさせるわけですが、明らかな虐待痕もなく、完全な思い込みです。

とにかく、
子供を拾ったら警察にとどけましょう。

誘拐罪について



これは以前の記事にも書いたのですが、もう一度おさらい。

現在日本の法律では「未成年者略取及び誘拐罪」は親告罪である。
つまり、広が誘拐された柏崎家が麻子を訴えなければ罪にならないのです。

これはドラマ中でも木野さんによって説明されていますね。
柏崎家では、麻子を訴えない方針を決めました。
これは、どんな経緯にせよ麻子に育てられた広の心を思ん量ってのことです。

 hahanaru9-木野くん

7年間きちんと育てようが何しようが、子どもが3歳から10歳までもの記憶を実の親から奪ったというのがどれだけの罪だか解ります

門倉麻子は明らかに犯罪者です。
このドラマはここをボヤっとさせすぎ。

麻子がいつも結衣に対して対抗心むき出しにしている事が視聴者的にはカンに障るわけです。

「育ての親もどき」になった経緯を視聴者に忘れさせようとするような雑な描き方はよろしくないと思います。

広の気持ち



…と、散々書いたうえでのコレですが。

門倉麻子は確かに誘拐犯であり、とても「育ての親」などと呼びたい対象ではありません。

しかし、広にとっては確かに母親であったことに違いないのです。
10歳まで育てられて今さら他の人がお母さんでした、今までの母親は捨てなさいと言われてもね…。

人間として、なかなか受け入れられるものではありません。

この辺が結衣にとってもそうだけれども視聴者にとってもジレンマですよね。

私が結衣だったら、訴えて罪を償っていただきます。
そうなれば裁判所から接近禁止命令も出るでしょうから、もう連絡も取れなくなるでしょう。

で、私は安心かも知れませんが、広にはたぶん一生恨まれますよね(笑)

結衣はここのところ、とても寛大だと思うし、同時に賢い人だと思います。

結局は、麻子を完全に引き離したりしない結末に行くのだろうな、と予測するし、こうなっちゃった以上、それ以外のラストを想像できません。

それが広にとっての一番のハッピーエンドですもんね。


ただね…
柏崎家とは少し距離を置いてほしいんですよね。

結衣は非常に強い人ですが、やはり気の毒だと思いますよ。

自分の10年近くもの人生を壊し続けた女が近くに居て、しかも、上から「私の子育て論」をマウンティングしてくるんですから…。

麻子が「コウはこういう子だ」とか「こう育てた」と言うたびに、それをする時間を奪われた母の気持ちを思うから、見ている方もモヤモヤするわけです。

このドラマの制作陣が何を考えて麻子にあんな発言をさせているのか意味が解らないのですが、実母から子どもを奪って育てた事を正当化するような描き方は止めていただきたいと思います。

一応の謝罪



今まで謝罪もどきな事をしては結衣にマウンティング発言を突きつけてた麻子ですが、今回、やっと、

伝えてくれる?
ホントのお母さんに。

結衣さんに伝えてください。

どんなに償っても償い切れないことをしてしまった。
ホントに申し訳ありませんと。

 hahanaru9-麻子

と、謝罪らしい言葉を吐きました。

しかし、続けての「それから、コウを産んでくれてありがとうございます。と伝えて。」は、ガチで要らないです…。何であんたにそんな礼を言われなきゃなんないの。

そういえば、『八日目の蝉』では、希和子が恵理菜の両親に裁判で、「子育ての喜びを味あわせてくれてありがとう」と言ったことを思い出しました。

あれの場合は、恵理菜の父親に希和子が弄ばれた末の誘拐なので、視聴者感情もまた違います。


このドラマは、ほんと…
麻子がコウを育てるようになる経緯を共感しやすいように考えるべきだったと思います。

9話 簡単感想



第9話では、広に彼女がいる事が解り、母親とは所詮息子の好きな女には勝てないのだという若干の寂しさが2人を襲います。

で、麻子はそのおかげで、スッキリ広から去る決心が着くのです。

「彼女」との事は見守るしかなく、手を離す時が来ることを察するわけですね。

では、ここからは実況ツイートを若干拾います。
 hahanaru9会議   hahanaru9-バス

桃ちゃんが変な女じゃなくて、一本筋の通ったきちんと見る目があるJKで良かったですよ。
好感度高い。
 hahanaru9-桃

まぁ…
それは置いといて。

JKをライバルとして結衣と麻子が心の結託のようなものを見せる展開。

何だかね…誤魔化された感じ。


あのね。
広にとっては「2人の母」でいいんですよ。
それは当たり前の事です。
産まれて育てられたのは真実ですから。

けれども、外の目から、ましてや麻子自身が「育ての母」と認定してしまうのは違うでしょと思うわけです。


それにしても、麻子の元から離れる広に、やけにアッサリしたものを感じたのですが。

そうではないんですよね。

悲しくても悔しくても寂しくても、そうであればあるほど「平気そう」にする。

繊細な空元気は以前にも見せていたわけで。


お母さんて2人いちゃ いけないのかな?

こう言える空気を充分作りだしていた陽一という父親は流石だなと思います。


いよいよ最終回。
このドラマだから突然人が死んだり殺したりする事もないでしょうから、後はまとめるだけという感じ。

上にも書きましたが、個人的には別に連絡先は消さなくてもいいから麻子には離れて見守ってほしいと思います。

柏崎夫妻に申し訳ないという贖罪の気持ちだけは、頼むから持ってくれ…。

広(道枝駿佑)が学校をサボって、女子高生の桃(清原果耶)と一緒にいたことがわかり ショックをうける結衣(沢尻エリカ)。

聞きつけた里恵(風吹ジュン)が、家族会議を開くと言い出し、広に関わる人みんなを柏崎オートに集める。
しかしそこには結衣に対する里恵の別の思惑があった。

そんな中、広は桃を花火大会に誘う。
心配する結衣は、木野(中島裕翔)に相談するが、それでも落ち着かず、家族会議には呼ばなかった麻子(小池栄子)に思わず連絡してしまう。

広をめぐり再び言い争う二人だったが、心配する気持ちは共有するのだった。
麻子は働き口を見つけたので東京を離れると告げ、お互いに連絡先を消去する約束をして別れる。

一方、結衣とは対照的に、陽一(藤木直人)は広の恋を微笑ましく見守っていた。
しかし、約束の時間に帰ってこない広に対しこれまで見せたことのない父親の顔を見せる。

そしてようやく広が重い口を開き、桃との事を語りはじめて…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)




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※キャスト

柏崎結衣 … 沢尻エリカ
柏崎陽一 … 藤木直人

門倉麻子 … 小池栄子

柏崎広 … 道枝駿佑 (子役期:吉武歓)
木野愁平 … 中島裕翔
緒野琴音 … 高橋メアリージュン
西原太治 … 浅野和之
西原莉沙子 … 板谷由夏
西原 繭 … 藤澤遥 (子役期:宝辺花帆美)
田中今偉 … 望月歩
柏崎里恵 … 風吹ジュン
上牧愛美 … 大塚寧々
里中 桃 … 清原果耶

※スタッフ

脚本 … 水橋文美江
演出 … 中島悟
プロデュース … 西憲彦、櫨山裕子、秋元孝之

音楽 … 得田真裕
主題歌 … 安室奈美恵「Just You and I」






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コメント

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2件のコメント

  • 2017年6月11日 11:39 PM

    広が 思ってる以上に大人でびっくりしちゃった。でも逆に可哀そうにも思えるし。
    麻子は柏崎夫婦だけじゃなく 広にも心から謝ってほしい。こんな思いをさせてるんだから。
    ・・・と思うんだけど くうさんのレヴューの口調では 世間の反応は違うのですか?
    やっぱ「母になる」じゃなくて「家族になる」・・・父が大事だと思うんですよ。だからここんとこ陽一に拍手してました。
    結衣は「ジレンマ」だったですよね。麻子を引き離すことが 裏目にでる可能性が大なんだもの。
    でも なんか上手くいきそうだったのに…。来週の展開がなんとなくわかる。 まあ、結衣がいいならいいんですけどね^^;;

    • くう
      2017年6月12日 4:53 AM

      Qさん
      >広が 思ってる以上に大人でびっくりしちゃった。

      コウは実はたくさん無理しているんだろうなと思いました。
      コウにとっては「2人の母」で間違いないんですよね。
      私にとっては許し難いけど(爆)
      メール連絡くらいは今後もさせてあげたいなぁ。

      >・・・と思うんだけど くうさんのレヴューの口調では 世間の反応は違うのですか?

      それほど多いわけではないですが、麻子がいなきゃコウは死んでいたんだから、みたいに思っている方もいらっしゃるみたいで。

      育てればOKみたいに思われたら、子どもがほしかったら誘拐万歳な世の中になっちゃいますよね。
      このドラマにそう思わせる所があるのだとしたら罪ですな。

      >やっぱ「母になる」じゃなくて「家族になる」・・・父が大事だと思うんですよ。だからここんとこ陽一に拍手してました。

      「育て」側には父が居なかったので、コウは父親という存在には抵抗がないんですよね。
      それにしても陽一の関わり方が他人事っぽくてずっと違和感だったのですが、サポートしてきた芽がやっと出て来たなって。
      今週はそう思えました^^

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