【やすらぎの郷】第31・32・33・34・35話(第7週) 一週間まとめてあらすじ感想

    高井(藤竜也)が腰を痛めた。
    凉子(野際陽子)、冴子(浅丘ルリ子)ら女性たちは高井の部屋に押し掛けて看病し、静かに療養できない高井を菊村(石坂浩二)は気の毒に思う。
    そんな中、高井がいなくなり、騒ぎとなる。
    凉子は高井を独占しようとした女性が自室に連れ込んだのではないかと推理するが、誰も名乗り出ない。
    その夜、菊村は高井が消えた理由を考えながらバーで過ごし、空が白んだ頃、自室へ。
    すると高井がベッドで寝ていて…。

    (上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

    連続テレビ小説「やすらぎの郷」第7週 第31~第35話

       yasuragi

    ぎっくり腰で寝込んだヒデさんを郷の暇な女たちが放っておくはずがなく、我れ先にと介護に押し寄せたり外部から花を取り寄せたりする中、やすらぎの郷のプライバシーは崩壊しそうになっていた。やすらげないヒデさんは、ついに失踪する。

    簡単にあらすじおさらい

    第31話(月曜日) : ヒデさんが寝込んだことで郷の女たちは騒然とし、介護のためにヴィラに押しかける。
    外部に花を注文する者も現れ「高井秀次がやすらぎの郷に居る」という情報もだだ漏れ。
    ヒデさんは郷の中でも外でもプライバシーを侵害されることとなった。

    そして、ついに行方不明になってしまう。

     

    第32話(火曜日) : 「行方不明になる」といっても、ぎっくり腰のヒデさんが1人で遠くへ逃げられるはずもなく、郷の女たちは誰かがヒデさんを匿っているに違いないとお互いを疑い始める。

    男たちはそんな女たちを眺めつつ、ヒデさんに同情を禁じ得ない。

    その夜、栄がカサブランカで飲んでヴィラへ戻ると玄関の前で一馬が待っていた。
    そして、中に入るとヒデさんが自分のベッドを占領していた。

     

    第33話(水曜日) : やすらぎの郷へ来てからギックリ腰のせいで屈辱的な扱いを受け、プライバシーも無くなったと嘆く秀次を一馬は放っておけなかった。そして隠れ家として「口の堅い」栄が選ばれたのだと言う。

    困惑はしたが、栄自身もヒデさんに同情していたので隠れ家としてベッドを提供することに。

    しかし、ベッドを提供するだけではなく、栄はヒデさんの介護までしなくてはならなくなった。
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    第34話(木曜日) : 釈然としないまま秀次にベッドを提供し、自分はソファで休む栄。
    その上、秀次は結構ワガママであり、善意を当然と解釈している風もあった。

    やすらげない栄に、部屋の外では女たちによる犯人探しの魔の手も追って来る。

    実際、事務局側も本格的に警察を使って捜索を始めているようだった。

     

    第35話(金曜日) : 「住民代表」として、事務局が騙し討ちで家宅捜査に入った事の抗議に行かされる栄。
    その席で栄は、住民がこの事態を楽しんでいる事と、誰が秀次を匿っているのかは賭けの対象にまでなっていることを知る。

    一方、郷の男性介護者たちは一馬の行動をすでに怪しんでいた。
    栄は介護職員たちによってカサブランカに呼び出される。

     。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

    のんびりして変化の乏しい環境に高井秀次という さざ波がたち始め、それが大きな渦巻となって外部にまで影響を及ぼしそうになる、という…本当に「やすらげない郷」になる寸前のやすらぎの郷。

    ヒデさん宛ての花を外部に発注すれば中にヒデさんが居ると外部にもだだ漏れだという、そんな当然なことにも思い到らない。

    禁止されているのにやってしまう。
    ヒステリー状態が均衡を崩す状態が描かれる。

    このドラマが始まった時は、老人に優しくない社会への反論や揶揄が描かれていくのかと思っていたが、現状はむしろ老害を描いている状況。

    まぁ…社会における非常識な迷惑行為は老若問わずだけれども。
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    しかし「プライバシーを侵害されプライドを傷つけられた気の毒な高井秀次」自身が物すごい世間ズレで(笑)

    守ってもらってあの態度(爆)
    栄ちゃんの人が良すぎてね…。

    妻の介護生活から解放されてこの郷に来たというのにアカの他人を介護しなきゃならないなんて。

    ここは菊村栄にとって、もう「やすらげない郷」どころか「試練の郷」だよね。。

    とりあえず、管理局はもっとちゃんと管理して。

    豪華だけど無料だから仕方ないか。。

    簡単な感想

    日々の感想はツイッターを拾います。

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    高井秀次を題材にして「どんなイケメンも年取ればおむつ穿かされて同情されるんですよ」という老いの黄昏を描くのかと思ったら、当の本人が結構な世間ズレマウンテンだし。

    こんな素敵な所で無料で生涯を終えられるなんていいわね、と当初は思っていたけれども、1人のやすらぎがみんなのやすらぎだとは限らないと解ったし。

    強固な壁で守られているはずの郷が管理局も案外ズサンで脆い施設なのだという事も解ってきた。(前科者を職員にして更生させるという画期的なシステムにも穴がありそうだと解ったし…)

    いや、どんな強固なはずのセキュリティも使い手の非常識が過ぎれば破壊されるということか。

    ツイの中でも言ったけれども、平穏な世界には飽きが来るから、ちょっとでも心に触れることが起きれば炎上する。その炎上をみんな実は楽しんでいるんだよね…という所はとてもSNSの世界に近い。

    結局、ファンタジックな郷を描きながらリアル社会のファンタジーに斬りこまれている気がして。

    やっぱり大作家の見識はすごい(笑)

    そして、世界の中で流されながらブツブツ言うしかない一般人を演じる主役の人も凄い(笑)

    再放送

    通常再放送は BS朝日 毎週月曜~金曜日 朝7時40分~8時。

    前週分の無料配信は「TVer」

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    ※キャスト

    菊村栄 – 石坂浩二

    白川冴子 – 浅丘ルリ子
    及川しのぶ – 有馬稲子
    水谷マヤ – 加賀まりこ
    三井路子 – 五月みどり
    井深凉子 – 野際陽子
    高井秀次 – 藤竜也
    真野六郎 – ミッキー・カーチス
    九条節子 – 八千草薫
    岩倉正臣 – 山本圭
    松岡伸子 – 常盤貴子
    財前ゆかり – 松岡茉優
    名倉みどり – 草刈民代
    菊村律子 – 風吹ジュン
    名倉修平 – 名高達男

    中山保久 – 近藤正臣
    侘助 – 小松政夫
    玉子 – 野村麻純
    菊村梢 – 山本舞香
    菊村加奈子 – 森上千絵
    菊村一郎 – 水津聡
    住職 – 坂本長利
    おかみ – 福井裕子

    ※スタッフ

    脚本 – 倉本聰
    演出 – 藤田明二、阿部雄一、池添博、唐木希浩
    プロデューサー – 五十嵐文郎
    音楽 – 島健

    主題歌 – 中島みゆき「慕情」

    公式サイト http://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginosato/

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