NHK『新春TV放談2017』感想　テレビ放談を見て放談してみる

2017年冒頭。
毎年、昨年の番組を振り返り、ご意見番が今年のテレビへの展望を語る『新春TV放談2017』を見た。

ので、番組に対して放談してみる。。

　　

ウチはドラマブログなので、ドラマに関する部分だけ。

とりあえず……

テリー「すぐに木村拓哉さんのドラマが始まるじゃないですか。
そういうのって面白くないですか？
この状況の中でどんなものが始まるのか！」

すぐにドラマが始まるのは木村さんだけじゃなくてよ…。草なぎくんも忘れないでね。

「真田丸」に関する放談

品田「ゲームの作り方を映像で見せて描いた。
歴女の人たちが喜ぶような新しい人たちを取り込むような、女の人が喜ぶ大河。」

手法がどうのじゃなくて、本当に純粋にただただ面白かったからみんな見ただけだと思うんだけど…。「歴女」じゃないと思われる人たちがたくさん完走できた事について触れてほしいわ。

湯山「男の人たちはすごく複雑に書いてあるんだけど、女の人たちが、申し訳ないけど単純～」
「女の人が堂々と立っているような、銀座の女のような、見守っているような。戦国時代をやるって事はそういうことだって思っちゃう～。」

大丈夫？ちゃんと見てたのかしら？単純で画一的なキャラなんて1人もいなかったはずだけど。。

テリー「草刈さんは男前だし、あれだけの顔立ちだとなかなか時代劇に合わないと思ってる人がほとんどですよ。草刈さんをここで使えばオレの名前も上がるなって思ってるわけですよ。脚本家として優秀ですよね。」

草刈さんの大河ドラマ出演は「真田丸」で7作目だけど何か？民放でも時代劇やってるわよ。

ちゃんと見ていた人たちを招いて喋らせてるのかしら。心配になって来たわ。

「逃げるは恥だが役に立つ」に関する放談

品田「ドラマとしてお洒落で可愛い。草食男子の物語」

湯山「未婚の人が多い時代の新しい恋愛劇」

大久保「少女漫画原作なんですけど、相思相愛の2人がくっついたり離れたりするだけだから何も心乱されないし、くっついたらキュンとするだけだし、もう安心感しか要らない。心乱されるドラマとか要らない。少女漫画が見たいんだと思う。」

充分、心かき乱されたからヒットしたんじゃないかと思うんだけど…。「キュンキュン」しかしないようなドラマだったかしら。

テリー「星野源さんの力が大きい。1ミリでもセックスの匂いが向こうにあっちゃダメだ。星野源の外側だからイケるのよ。」

とりあえず、源ちゃんに謝ってくれる？

35歳で童貞だとか女性と付き合った経験がない統計だの、そんな話ばかりで、「女性の職」「新しい結婚形態」「家事の価値観」などこのドラマにおける社会問題提起に関して一切語られなかったわね…。

ヒャダイン「恋愛ドラマは視聴率取れないみたいな事を言われてたじゃないですか。本当はフジテレビがやりたかった社会現象を描いたもの。」

「デート」が月9なことが忘れられているわねぇ。

確かに、時代を牽引するようなドラマは昔はフジが作っていたというのは解るけれども、実は「デート」を月9がやってるのよね。つまり。フジはやったのよ。コアなドラマファンには名作と讃えられ数々の賞を取ったけれども社会現象にはならなかった。

こうなると、もう原因は「フジテレビ」「月9」というブランド自体の崩壊よね…。

「黒い十人の女」に関する放談

「原作は映画や舞台化もされた物語」

ううん。「原作」が「映画」なの。そこんとこよろしく。

ジュニア「芸人・バカリズムが脚本を書いてるから面白いと思うんですけど」

ジュニア「今はコント番組を作るのが難しい時代。お金もあるし技術もあるし、色んな役者さんも使えるし、これからは色んな芸人がドラマを作っていくと思うんですよ。そういう時代になっていくと。」

「芸人が作ったから」面白くなったわけではないわよねーーー！そんな勘違いする芸人さんが増えると困るわーー！！。個人の才能の問題だから。

大久保「昔は日陰者みたいに描かれていた不倫していた女の人が、生き生きと「してやったり」みたいに描かれているところが爽快なんだと思う。」

ほんと。ただただ、それよ…ただただ面白かったのよ。上手かったのよ。

なぜドラマ演出のバラエティ化が進んだのか

「他番組のパロディ化、テロップの多様、その理由を考える。」

テリー「あれはいいんですか。」

土屋「たぶん黙ってやってるんだと思います。」(爆)

竹山「バラエティ出身の監督がドラマとか撮った方が現場が楽しくて早い。」

佐久間「アニメの影響ですね。エヴァンゲリオンなどの影響で若い子たちがドラマにテロップが入ってくる事に違和感を持たない文化があるので。深夜ドラマなどにどんどん使っている。」

エヴァは1995年のアニメで、その頃18歳で見ていたファンは現在40歳……若い子じゃなくてよ……。

品田「解りやすいっていうのもありますね。スマホやりながらでもテロップが入ると解るっていうのはありますね。」

ヒャダイン「色んなメディアがあるから飽きやすくなってきているんじゃないかなぁと思って。だからドラマをじぃっと見ることがない。視聴者の想像力が落ちた。」

ヒャダイン「音楽に関しても説明過多でないと伝わらない部分がある」

想像力の低下…に関しては歌詞を例に取られると解らなくもないって部分もあるわねぇ。でもドラマは入り込めるほど面白いかどうかが一番のキモって気がするわ。

デジタルやパロやテロップ演出はハマれば面白いわよ。でも、それがふざけ過ぎな方向だったらウザいだけで視聴者は飽きると思う。

ヒット作はストーリーと脚本がしっかりしているからヒットするんだって事を製作者が解らず、勘違いした演出してればヒットするのだと思い込まれたらお終いだわ。視聴者はそんなにバカじゃない。

テレビは「炎上」とどう向き合えばいいのか

竹山「全てのネットユーザーが炎上させているわけでは無くて一部のマニア」

土屋「クレーマーですよね」

竹山「大袈裟にとりあげすぎなんですよね」

これはね、たまにそう思うわ。誰もが納得して誰もが大好きな番組なんて何一つないと思うの。

Twitterではチョー高評価なのに視聴率最低…なんてドラマもよくあるもんね。SNSユーザーの声＝視聴者の声では無いわよ。それに対してテレビ局が過剰に反応して変な「テコ入れ」した結果おかしくなった番組もたくさんあるわ。

(ま、ネット評よりも「視聴率」ってやつに一番左右されてるけどね。しかも、それ、NHKに多いような気がするわよ……)

結局は「これを伝えたい」って意志がちゃんと持続して見えるドラマが高評価になるんじゃないかしら。

しかし、ネットの声は「一部」だと解っているのに、なぜテレビはネット民におもねるのか

私はTwitterのつぶやきをニュースで取り上げるコーナーみたいな、あれが好きじゃないのよね。ツイで見れる物なんかツイで見るわよ。テレビの取材力がないからそんな手抜きになるのでは？

「テレビは手の平サイズになって、有りがたく見上げる存在ではなくなった。」

土屋「ネットを切っ掛けにテレビに人を早急に戻さないと、テレビに人は二度と戻って来なくなる。」

そうね。Twitterニュースのコーナーなんて作っていないで、もっと他に活用してテレビに人を戻す策を考えるべきだと思うわ。

お前、何者だよ

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2016.12.28

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NHKネットクラブから引用。