【花燃ゆ】第47回 「姉妹の約束」感想


美和(井上真央)と楫取(大沢たかお)の熱意が人々に伝わり、二人の取り組みは少しずつ軌道に乗り出した。そんな中、美和は久米次郎(市川理矩)から手紙を受け取り、東京で療養している寿(優香)を訪ねる。ひん死の寿は美和に心に秘めた思いを吐露し…。一方、楫取は生糸相場の変動による経済危機に直面、必死に駆け回るがそのとき阿久沢(江守徹)は…。そして美和は群馬での一大事を知り、寿の思いを胸に楫取のもとに戻る…!
(あらすじ「Yahoo!TV」より引用)

    花燃ゆ大

 

花燃ゆ 四十七話「姉妹の約束」

 

※あ、もうご存知だと思いますが…
好意を持ってこのドラマをご覧の方はこの記事をスルーする事を推奨いたします。(今さらかよ
 

 

本日は、もう…ひたすら計画通り!
    計画通り

に、事が運んだ回であった。

 

思えばまだ幼い頃、川で泣いているあの人を見たのが恋の始まりでした。

この人のお嫁さんになりたい…
と、心から願ったのに、ついつい失恋して心を病んだ寿姉と伊之助兄さまをくっつけてしまいました。
この大河では人と人を繋ぐのが私の役割らしいので仕方がないのです。

もっとも、寿姉とは自分勝手で気が強く性格も悪い女なので、伊之助さまに愛される日は来ないと思いました。

その内追い返されるだろうと思っていたのに、寅兄さまが何かと問題を起こして義兄上を忙しくするせいで義兄上は寿姉の酷さに気づかず。

子どもまで順調に出来て、私は仕方なくガキっぽさ丸出しの久坂に嫁入りしました。

久坂との間には子が出来ず、繋ぎとめるために私は寿姉の次男を貰いました。
懐かないし帰りたいとか泣くし家出するし、何度殴ろうかと思いましたが、幸い久坂には懐いたので助かりましたわ。

久坂の死後はもちろん放り出しましたよ。
お城勤めに上手く潜り込めたので、そっちでバリバリ出世した方がいいに決まってるじゃありませんか。

たぶん寿姉の元に戻ったのだと思いますよ。
この頃には義兄上はほとんど私の思い通りでしたし、脚本家が忘れているのか存在が消えてしまったので、どうしていたのかサッパリ解らないんですよね。
久坂家は久坂の隠し子が継ぐことになったので、本当の用済みです。

私がお城勤めに入った頃から寿姉は突然悟りを開いたように善人になってまいりました。

浄土真宗にカブレていたようなのでその影響なのかも知れません。
脚本家が変わったせいだという噂もありますが、ぇっ、何のことでしょう。
大人の事情はよく解りません。

しかし、いくら姉上が善人になろうとも、もう遅いですね。
毎日のように城に兄上を呼んで「新しい日本を表と裏から変えましょう」とか熱いことを語っている内に、彼はもうすっかりその気。チョロイもんです。

幕府がなくなり明治政府が形になってから義兄夫婦は二条窪で隠遁生活を始めましたが、それは実は仮の姿。私と義兄はここで少しずつ寿姉に盛っていくことにしたのです……何を?って…いや…何でもありませんよ。はい。

やがて義兄上が大人の事情で何の経緯もなく突然群馬の県知事に任命され引っ越したころには寿姉の身体はすっかり悪くなっていました。

わざと女中を置かず忙しくさせていると具合はますます悪くなり、義兄上はついに養生のためにと寿姉を東京へ追い出しました。東京にはあの懐かなくて可愛くない粂次郎がいるので押し付けたのです。

え、もちろん私は群馬に残りましたよ。もうこれ以上は盛らなくても大丈夫だs……。
グンマーフライデーされて姉の夫と一つ屋根の下で不倫しているような噂がたちましたか、世話ぁない。ちょっとグンマーのために尽くすような顔をしてやればあっという間にみんなそんなこと忘れてくれます。

次男の久米次郎はしつこく反抗してきて、ついに「出て行け」という文まで出してきましたが、それも世話ぁない。

旦那さま…あっ、まだ早かった、義兄上の心はもう私の物ですから、あとは寿姉をちょろまかす…ぁ、違った、納得させるだけです。

 

私が東京に行くと言ったら、義兄上ったら「寿も喜ぶじゃろう。行ってやるとええ。」とか他人事のようにおっしゃるんですよ。寿姉への愛なんて欠片もありませんわ。

 

久米次郎に殴られるのではないかと一瞬ヒヤッとしましたが、「私たち姉妹で母親たちの松下村塾を作りましょう。」とか懐かしい萩の話とかで和む空気を作ってやったら、寿姉も私が後添えに入ることを薄らと認め、粂次郎も現実を理解しました。
  花燃ゆ47

 

それからすぐにグンマーに生糸の大量注文が入って生産が追い付かないとか何とかいう知らせが入り、騒ぎに乗じて私はグンマーへ戻りました。こんな所に長居は無用です。

グンマーを仕切っていた阿久沢夫妻もいつの間にか私と義兄上の味方。

ほんに、この世は世話ぁない。

 

寿姉はそれからしばらくして危篤になりました。

さすがに盛っていた心の呵責からか義兄上は東京へ行かずに済まそうとしていましたが、ここはちゃんと行かないと視聴者の心象がますます悪くなるので行くように説得しましたわ。

姉上は最期に起き上がり、座ったまま義兄上の腕の中で亡くなったことになっています。

熱心な真宗信者だったので正座の姿勢でお経をあげながら亡くなったという伝説もあるようですが、それはあまりに現実感に欠けすぎているのでこの大河では却下させていただきましたわ。NHKなんでっ

 

私は寿姉の最期の時をグンマーで迎えました。
えっ、元々姉のお世話のために萩から付いてきたんだろうってさすがに最期の瞬間まで側に居たら呪われそうだし~。

グンマーでも寿姉の声を聞いたような気がしたけれどもそれはきっと空耳よね。の…呪いなんて…この世にはありませんわ。

 

誰ですか、私がグンマーの学びの場が

やっと出来ました。

と言ったのを

やっと死にました。

などと聞き違えたなんてツイッターでつぶやいていた方々は…ふ、不謹慎ですわ。
そんな事、言うはずないでしょう。…ぇ、も、もちろん。

そう言えば、義兄上は

「私が死んだあとは美和を妻に迎えて下さい」

という遺言を手に入れたようです。

はぁ……やっと、し………
い…いえ、なんでもありません…。

 

そうそう、ラストの「紀行」では、

「寿は人心が荒いといわれるこの地で少しでも楫取を助けようと仏教の教えを説く説教所を県内に作り、人心の安定に一役買ったのです。しかし、病に倒れ東京での治療のかいなく明治14年1月30日寿は43歳の若さで亡くなります」

などと解説していましたが、楫取寿子がグンマーの人々の心を癒そうと布教活動をし、子どもたちの教育のために心を尽くして義兄上を支え、たくさんの人たちに愛された……なんて事は、私にとって都合の悪い史実なので、無い事にしておいてくださいね。

グンマーを導いたのは私の手柄なのですから~~
世話ぁない。

 

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※キャスト

杉文(美和) … 井上真央(子役期:山田萌々香)
吉田松陰 … 伊勢谷友介(子役期:板垣李光人)
楫取素彦(小田村伊之助) … 大沢たかお
久坂玄瑞 … 東出昌大

杉百合之助 … 長塚京三
杉滝 … 檀ふみ
玉木文之進 … 奥田瑛二
杉民治(梅太郎) … 原田泰造(子役期:石津侑輝)
杉寿 … 優香(子役期:香音)
杉敏三郎 … 森永悠希(子役期:山田瑛瑠→大橋律)
杉亀 … 久保田磨希
玉木彦助 … 冨田佳輔
杉豊 … 信太真妃(子役期:梅崎音羽)
吉田小太郎 … 中野遥斗
久坂久米次郎 … 大西統眞(幼少:太田琉星)
秀次郎 … 五十嵐陽向

毛利敬親 … 北大路欣也
毛利都美子 … 松坂慶子

銀姫 … 田中麗奈
園山 … 銀粉蝶
潮 … 鷲尾真知子
鞠 … 石橋杏奈
日出 … 江口のりこ
志乃 … 高橋由美子
国島 … 白石加代子

桂小五郎 … 東山紀之
周布政之助 … 石丸幹二
椋梨藤太 … 内藤剛志
椋梨美鶴 … 若村麻由美
松島剛蔵 … 津田寛治
宮部鼎蔵 … ビビる大木
長井雅楽 … 羽場裕一
山県太華 … 藤田宗久
来島又兵衛 … 山下真司
内藤一馬 … 田中仁
来原良蔵 … 松本実
福原越後 … 西岡秀記
井上聞多 … 石井正則
白石正一郎 … 山本譲二
中原復亮 … 堀井新太

毛利元徳 … 三浦貴大

高杉晋作 … 高良健吾(子役期:山崎竜太郎)
吉田稔麿 … 瀬戸康史
伊藤博文 … 劇団ひとり
入江九一 … 要潤
野村靖 … 大野拓朗
前原一誠 … 佐藤隆太
寺島忠三郎 … 鈴木伸之
品川弥二郎 … 音尾琢真
赤禰武人 … 阿部亮平
山縣有朋 … 永岡佑
松浦松洞 … 内野謙太
雲仙 … 浜田学
村上恒久 … 須賀貴匡
松原誠一 … 川岡大次郎

入江すみ … 宮崎香蓮
吉田ふさ … 小島藤子
吉田イク … 芳本美代子

梅田雲浜 … きたろう
小野為八 … 星田英利
山根文季 … 平田満
内藤一馬 … 田中仁
井上雅 … 黒島結菜
小田村志乃 … かたせ梨乃
金子ツル … 麻生祐未
高須久子 … 井川遥
福川犀之助 … 田中要次
富永有隣 … 本田博太郎
大深虎之丞 … 品川徹
吉村善作 … 日野陽仁
高須 糸 … 川島海荷
辰路 … 鈴木杏
金子重輔 … 泉澤祐希
野村望東尼 … 真行寺君枝

間部詮勝 … 堀部圭亮
石谷穆清 … 橋本じゅん
沖田総司 … 賀来賢人
近藤勇 … 中村昌也

金太郎 … 大河内浩
黒川嘉兵衛 … おかやまはじめ
長野主膳 … 祖父江進
山田浅右衛門 … 松本真司
井伊昌子 … 吉沢梨絵
徳川慶喜 … 森慎太郎
徳川家茂 …

井伊直弼 … 高橋英樹

西郷吉之助 … 宅間孝行
阿久根 … 山崎潤
島津久光 … 江口直人

三条実美 … 上杉祥三
尾崎三良 … 緋田康人
鷹司輔熙 … 小須田康人
三条西季知 … 大槻修治
近衛忠熙 … 瀬川菊之丞

坂本龍馬 … 伊原剛志
梅田雲浜 … きたろう
沼崎吉五郎 … 佐藤二朗
幾松 … 雛形あきこ
宮部鼎蔵 … ビビる大木
平六 … 春風亭昇太
吉川経幹 … 寺十吾
古高俊太郎 … 小久保寿人

阿久沢せい … 三田佳子
阿久沢権蔵 … 江守徹
星野長太郎 … 大東駿介
新井領一郎 … 細田善彦
鈴木栄太郎 … 相島一之
工藤長次郎 … 尾上寛之
トメ … 宮地雅子
船津伝次平 … 石原良純
津田梅子 … 知花くらら

スポールディング … クリス・ダーバル
ウィリアムズ … マーク・チネリー
タウンゼント・ハリス … リー・ロングショー
ヒュースケン … ヨヒアム・ヨンケーレ
トーマス・グラバー … ジョン・オオクマ

 

語り … 池田秀一

※スタッフ

脚本 … 大島里美、宮村優子、金子ありさ、小松江里子
音楽 … 川井憲次
題字 … 國重友美
制作統括 … 土屋勝裕
プロデューサー … 堀之内礼二郎
演出 … 渡邊良雄 、末永創

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/

 

 

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コメント

  1. 昼寝の時間 より:

    花燃ゆ #47「姉妹の約束」

    公式サイト 美和(井上真央)と楫取(大沢たかお)の熱意が人々に伝わり、二人の取り

  2. 【花燃ゆ】第47回感想と視聴率「姉妹の約束」

    【第47回の視聴率は、11/24(火)追記予定】 「姉妹の約束」 寿がついに亡く

  3. 大河ドラマ「花燃ゆ」吉田松陰の妹47素彦はアメリカの有力商人との取引に成功したが寿を亡くして寿の遺言で美和と再婚する事になる

    大河ドラマ「花燃ゆ」第47話は美和が東京の姉寿の見舞いに訪れた。寿の容態が悪く余命わずかと悟った美和は再び素彦の下に戻る。そんな中生糸の相場が暴落して素彦はアメリカの …

  4. 花燃ゆ 第47回「姉妹の約束」

    大河ドラマ『花燃ゆ』のお時間です。
    第47回「姉妹の約束」 あらすじ・・・・・・

  5. 花燃ゆ 第47回「姉妹の約束」〜この作品の登場人物たちは、皆、物分かりがいい

     この作品の登場人物たちは物分かりがいい。
     簡単に問題が解決してしまう。
     久米次郎(市川理矩)は「それが母の願いなら」と簡単に美和(井上真央)を許してしまうし、信用のためにアメリカのリチャードソンに相場より低い契約値段で売ってしまう時も、県の職員たち…

  6. NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第47回「姉妹の約束」

    先週久米次郎様からその家を出て行けと通告されて憮然としていた美和様。実際の史実では美和様が楫取様の嫁みたいに暮らし始めたわけではなさそうですし、久米次郎様が元義理の母に良からぬ感情を持っているのは自然な流れですけどもう少し大人のストーリーにしていただいてもよろしかったような気がする枯れ落葉。

  7. 花燃ゆ 第四十七回

    『姉妹の約束
    「姉妹の約束〜最期まで夫を思う姉の言葉胸に妹は?」

    内容
    素彦(大沢たかお)美和(井上真央)の思いが通じはじめ、
    徐々に群馬の人たちの協力を得ることが出来るようになっていた。

    そんななか、美和のもとに、東京の久米次郎(市川理矩)から文が届…

  8. 大河ドラマ「花燃ゆ」 #47 姉妹の約束

    久米次郎から、「家を出て行ってほしい」と言われた美和。
    そして、体調がどんどん悪くなる寿。

  9. 声無きを訊き形無きを視る・・・明治十二年大警視死す(優香)

    薩摩藩出身でありながら西郷を討った川路利良は大警視と陸軍少将を兼任するという軍人警察官である。 首都警察としての警視庁は明治、大正、昭和、平成を経て現在も継続中である。 ある意味・・・明治維新魂がそこでは今も生きているわけである。 犯罪者にとって・・・治安は敵である。 いつ犯罪者になるのかわからない

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