NHK朝ドラ【あさが来た】 第9回 感想

姉のはつ(宮崎あおい)の山王寺屋へ嫁入りすることへの不安を知ってしまったあさ(波瑠)。あさは、昔、本当は自分がその山王寺屋に嫁入りするはずだったという事実を思い出す。そこであさは、加野屋の新次郎(玉木宏)に、山王寺屋のことを教えて欲しいと文を出す。しかし、なかなか返事は来ない。2か月が過ぎた頃、あさの元に文が届く。しかし、それは思いがけない人からの文であった。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「あさが来た」第2週「ふたつの花びら」 第9話

   あさが来た1

 

※とりあえず毎日簡単に感想だけ入れて、書きたい事があったら仕事から帰ってから追記するって方向をお試し中です。よろしくお願い致します~~。

 

OP前、ものすごく短いアバンだったけれども、回想シーンをアバンに使うならばこれでいい気がする~。
朝ドラ視聴者は毎朝見ているわけで他のドラマみたいに先週のおさらいされるほど忘れてないだろうし。

 

今井では、あさの嫁入りに うめを。はつには若い ふゆを付けることになっていたらしい。

2人居なくなっても困らないんだな。
あの「恋文」の時に女中さんがいっばいいて驚いたもの。
…家を考えれば当たり前だが、ドラマの中ではそこまで うめと ふゆしか見かけていなかったので(笑)

ま、話は戻り、女将さん…つまりお母はんは、それを逆につけてほしいとお父はんに言うのだった。

 

うちは、はつが心配どす。
山王寺屋さんは若旦さんが何もかも母親の言いなりどす。

 

そやけど、あさは うめが傍にいてへんかったらとても今井のおなごとして外に出せる娘やないで。

はつは あさと違て苦労や悩みがあっても外には出されへん性分どす。
うめが傍にいてくれたらどんなに心強いか…。

 

わしかて はつの事は心配や。
けど はつはしっかりしてる。
何かあってもどうにか切り抜けるやろ。

そやけど あさにそれは無理や。

 

うちかて あさは心配どす。
けど うめは一人しかいてへんのですよ。
あんな見るからにいけずなお姑さんとこへ、はつを一人で行かせるやなんて…。

 

一人やない。
そやさかいに ふゆをつけるんやないか。

せやから ふゆを あさにと言うとるんです!

 

なんつー上手いシーン…。←上からですいません。

このシーンだけで、「うめ」という女中がどれだけ今井で頼りにされているか、あさがどれだけ規格外なのか、そして、この母親が黙って何でも旦さんの言いなりになっているわけでもないこと。両親が娘たちの事をきちんと考えていること……

などが全て描かれているのだった。

そして、男衆目線の家庭と女目線の家庭の心配の違いもな。

お父はんにとって、はつは申し分なく何でもよく出来る女子で、だから相手がどんな性格だろうが何とか収まるだろうと思っているのだった。姑が口うるさくダンナが冷たいくらい我慢しろ…いや、はつなら我慢できるだろうと思っている。

お母はんは、それを我慢させる苦痛を娘に味あわせたくない。
あさの方は……色々できないくらい、ふゆでもカバーできるだろう(どうせお女中もいるのだし)という感じである。

今井の対面よりも実生活を充実させてあげたいという母としての心づかいである。

この時代の旦那衆にはなかなか理解できないところだと思われる。

 

うちの体が柿や桃みたいにササッと半分に割れたらどんなにええか。

うめもいいお女中だよね…
どっちのお嬢さんにも付いて行きたいと思ってくれている。
わてはあっちの家は嫌どすなんて言わないもの。

 

そこへ…
なるほど父親が心配するはずだよ、という入り方で部屋に駆け込んでくる あさ。

立ったままで障子をバーーーンと開けて走ってくるって何なの、この時代の良い家の娘がありえへん…と思う間もなく……その行動自体を怒る間もなく出るお父はんのひと言。

何や?…
どないしたんや!!その顔!?

そら、そーなるだろ…どうやったらこうなるんだ。
  あさが来た9-1

 

あの~お願いがございます。
加野屋さんに文を出さはるんやったら、これも一緒に入れてくれませんか?

あまりにも勢いの良いデッカい字に顔をゆがませるお父はん。
でも、あさの前では汚いとかこんなのみっともないとか言わないのな。
「しょうもない娘」とも あさの前では言わないし。
やっぱりこの両親、常識があって慈悲深くて頭もいいわ。

 

「お文、ありがたく頂きました。初めての文につき乱文お許し下さいませ」
「私には大事な姉がおります。姉はあなた様と同じ大坂にいらっしゃる山王寺屋の惣兵衛様に嫁ぐ事になっておりますが山王寺屋様のお人柄が分からずどのような方かと思えば思うほど心配で夜も眠れぬ様子にございます」
「もしよろしかったら山王寺屋様の事を知っている限り教えて頂けませぬでしょうか」

 

余計な事を…。

と、破こうとして手を止める。
妻から言われた事も響いているし。何て優しいお父はんなんだろ。
結局、お父はんは文を飛脚に渡してくれたのだった。

 

飛脚さんが早い早い…
両手足を同じ方向同時に出す走り方な。
「なんば走り」と申します。

検索したら、こちらのページにめっさ詳しく記載されていたのでリンク。
 『ナンバ走りの本質』

こんな所まで細かく検証して絵にしてるこのドラマは、ほんと凄いと思うわ。
だから、立ったまま障子開け放つ娘のとんでもなさも、わざとやっているって解る安心感…。

 

母と娘2人で雛人形飾るシーンも微笑ましくて泣けるくらいだった。

おひなさんを大事にしたら幸せなお嫁さんになれるて昔からお母はん言うてたなぁ。

毎年言うたはる。

そうや。
せやから はつは心配ない。
誰よりも幸せになれます。

あんな姑と旦那だから…
幸せになってほしいという強い母の願いが見えた。

反面、

はつは心配ない。けど、あさはあかんなぁ。

へ?

「へ?」て、おい子どもの頃からなこうやって髪の毛引っ張って落として…。
見てみぃな。今だにこれグラグラやもん、これ。
なぁ?

まあ、ほんまや。

 

そやろか?
普通にお人形さんごっこなんかもしてたで。

何を言うてんにゃ。
お人形さんごっこいうたかてな、おひなさんで相撲やら剣術やらかしてたやないかいな。

 

と、軽口を叩けるのは、お母はんは あさの方こそ何処にやっても大丈夫と思っているんだろうなと。
度胸があって明るくて物おじせず言いたい事は言える。

母親はよく娘を見ている。

 

さて…
2ヶ月経っても返事が来ないと悩んでいたあさの元へ届いた文。

それは、なぜか五代才助からのものだった。

あて先は「今井のあさ様」

京の商家で「今井」と言えばここ、あさがいる今井といえばここ…って感じ。
文は えげれすからで、グラバー商会経由。芸が細かい…。

しかし、あの時、五代ってあさが今井のお嬢だと知っていたっけ…とは考えた。 まぁいい。調べたのだろう。よほど気に入ったんだね。

「おいは今イギリスに来ておいもす。
こうして世界を見ていると我が国は地球の中では米びつの中に紛れたネズミのふんにも及ばない事がよく分かいもす。こん町でベロシペードという二輪車に乗ってすごか速さで走るおなごを見ていたらなぜだか、ふとすばしっこく走るあなたの事を思い出しました。日本のおなごには乗りこなせぬと誰もが言っておいもす。じゃっどん、きっとあなたならいつか乗りこなせる事でしょう」

 

許婚でも家族でもないのに近況報告……
これこそホンマのらぶれたーやね…。

ここで五代をこんなに出してくる必要はあるのだろうか、と、ちょっと思うのだが、そこは朝ドラだから今後も関わるキャラは出しておこうって感じなのかも知れない。

まぁ…
世の中の奥様方はすでにディーン・フジオカさまにウットリです。 

 

どうやって作ったんだか器用なお道具ぱちぱちはん。カワイイ。
  あさが来た9

コラボ商品としてどこかの人形メーカーは雛人形のお道具にぱちぱちはんを売り出しましょう…。

 

※今週末(10月10日)の「土曜スタジオパーク」に波瑠さんと玉木さん出ますってーーーー!!

 

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よろしければ→【2015年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

  
※キャスト

今井あさ … 波瑠(子役期:鈴木梨央)

今井はつ … 宮﨑あおい(子役期:守殿愛生)
今井忠興 … 升毅
今井梨江 … 寺島しのぶ
今井忠政 … 林与一
今井久太郎 … 興津正太郎(子役期:二宮輝生)

白岡新次郎 … 玉木宏
白岡正吉 … 近藤正臣
白岡よの … 風吹ジュン
白岡正太郎 … 木内義一
白岡榮三郎 … 桐山照史(子役期:吉田八起)

眉山惣兵衛 … 柄本佑
眉山栄達 … 辰巳琢郎
眉山菊 … 萬田久子

雁助 … 山内圭哉
亀助 … 三宅弘城
美和 … 野々すみ花
ふゆ … 清原果耶
うめ … 友近

五代友厚 … ディーン・フジオカ

大久保一蔵 … 柏原収史
土方歳三 … 山本耕史
櫛田そえ … 木村佳乃

玉利友信 … 笑福亭鶴瓶

ナレーション(語り) … 杉浦圭子

 

※スタッフ

脚本 … 大森美香
演出 … 西谷真一、新田真三、佐々木善春
プロデューサー … 福岡利武、熊野律時
制作統括 … 佐野元彦
音楽 … 林ゆうき

原作(原案) … 古川智映子『小説 土佐堀川』

主題歌 … 「365日の紙飛行機」AKB48

公式サイト http://www.nhk.or.jp/asagakita/

 

コメント

  1. あさが来た 第9回

    内容
    姉・はつ(宮崎あおい)の不安な気持ちを知ったあさ(波瑠)は、
    新次郎(玉木宏)に文を出して、大坂の山王寺屋のことを聞こうと。。。

    敬称略

    今回の新次郎部分の描き方。。。そしてあさ周辺の描写からすると

    “主人公”あさ中心の描写にはなっていて、若干、…

  2. 雨降りの太鼓>『あさが来た』第9話

    物語は
    ゆっくりゆっくり進んでいく

    その分スカスカでは困るけど
    そんなことないので楽しめる

    でも、ちょっぴり物足りない気も…

    まあ、嫁いでからが本番だろうから
    今は、消え去る寸前の少女期の心の移ろいを
    じっくりと見つめるべき?

    …ひじゅにですが何か?

    「上手い」by大番頭

    白蛇母子の様子を目の当たりにして
    さすがの梨江お母はんも、…

  3. 雨降りの太鼓>『あさが来た』第9話

    物語はゆっくりゆっくり進んでいくその分スカスカでは困るけどそんなことないので楽しめるでも、ちょっぴり物足りない気も…まあ、嫁いでからが本番だろうから今は、消え去る寸…

  4. 「あさが来た」第9回★雨降りの太鼓

    連続テレビ小説「あさが来た」
    第9回(10月7日)

    姉のはつ(宮崎あおい)の山王寺屋へ嫁入りすることへの不安を知ってしまったあさ(波瑠)。あさは、昔、本当は自分がその山王寺屋に嫁入りするはずだったという事実を思い出す。そこであさは、加野屋の新次郎(玉木宏)に、山王寺屋のことを教えて欲しいと文を出す。しかし、なかなか返事は来ない。2か月が過ぎた頃、あさの元に文が届く。しかし、それは思い…

  5. あさが来た (第9回・10/7) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
    第2週『ふたつの花びら』『第9回』の感想。
    なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。

    姉のはつ(宮崎あおい)の山王寺屋へ嫁入りすることへの不安を知ってしまったあさ(波瑠)。あさは、昔、本当は自分がその山王寺屋に嫁入りするはずだったという事実を思い出す。そこであさは、加野屋の新次郎(玉木宏)…

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