【天皇の料理番】第8話 感想

おいらが一番帰ってほしくないさ!

けど、おいら日本人だから…
最高のコックは天皇陛下にお渡ししなきゃなんないんだよ!

いいじゃねえか。そこにいるだろ。
フランソワーズはそこにいるだろ!



天皇の料理番 第8話


    


簡単感想中心で。

「パリに渡ってから3年。」

「篤蔵さんはメキメキと料理の腕を上げ、フランス料理界の最高峰オテル・リッツに転職。
フランス料理界の革命児といわれたオーギュスト・エスコフィエのもとで働き、給料も
その年齢の男子としては破格なものになっており、一流店と呼ばれる店にもたまには
足を運べるようになっておりました。」


ってことで、パリでどんどん出世している篤やん。

フランス語もスッカリバッチリ習得。
レストランではフランス語でペラペラ喋る篤やんと、日本語…しかも福井弁でペラペラ喋る
フランソワーズという奇妙な図。

あの~おいらはどっちの言葉で話せばいいかねえ?

と言う新太郎さんも相変わらず一緒に住んで一緒に行動しているようで。

そんな1912年7月29日。
明治天皇が崩御され、ニュースは遠くフランスにまで伝わった。
失意で茫然と店を出る篤やんと新太郎さん。

悲嘆にくれ地面にうつ伏せて嘆き悲しむ国民……。
朝ドラでも何度も通っている時代なのにさ、描かれた事がないよね。
ものすごく新鮮な図だ。
  天皇の料理番8


篤蔵も新太郎も一日中泣いててご飯もろくに食べないし。

「陛下」って方は知り合いなの?

フランスで言うと、ナポレオンみたいな?

うんうん…

でも、教皇様でもあるような。
「アラヒトガミ」?っていうんだって。


このフランソワーズとお友達との会話も絶妙だわ。
1912年。フランスにはすでに王はいない。
「アラヒトガミ」の存在は海外の人にはリアルに伝わらない。
凄いよね~~ここまでのキチッとした歴史観。

そんな時代の移り変わりの時。

篤やんは粟野外交官から呼び出される。


「宮内省の意向としては秋山篤蔵氏に新帝の御即位の御大礼の料理を
指揮していただきたい」
「ひいては 新たに厨司長という役職を設けるので その後天皇陛下の料理番として
宮中にて陛下にお仕えし 陛下の御健康と…」…


わわッっ…!わし…!福井の平民の出でえ……。

ええ。

小学校しか出てませんし、寺も破門になってますし、実家の金も宇佐美さんのノートも
盗んで…ひ、人の女房も………



2つ目からは聞かなかったことにします。


いっ… いかんですよね?わしみたいなんが……


料理人は料理ができればよろしいんじゃないでしょうか。



にこやかにそう言う粟野さん。
この人、好きだわ~。フラットな感じがいいわ。
ご自分はたぶん「平民の出」ではなさそうだけれども、そういう物の見方は全くしなさそう。

確かに料理人は料理が出来ればいいだろう。
(でも確かに2つ目から先は言わない方がいいだろう)

この話は宇佐美さんが推してくれたのだそうだ。
縁だねぇ…人との繋がりはホントに大事だね。

しかし、ここで意外だったのは篤やんがこの話に飛びつかなかった事。

宮中って特別なとこやないですか。
ほんなとこでわしみたいなんがやっていけるんかってのもあるし。
ほれよりは、腕一本でフランスで食べていく方がどれだけか楽しいやろとも思いますし。


料理で上へ行くためにバリバリやってきた篤やんも、さすがに「現人神」の世界は
恐ろしいらしい。考えてみればしごく当然の迷いである。
とにかく…この時代の天皇さまは恐れ多いのだから。

その上、パリでは腕が認められて良い思いもしているし、フランソワもいる。
新しいワケの解らない世界に飛び込むのは恐いよね。

そして、もう一つ意外な事に、今まで「仙人か」と思うくらい他人の生活にも思想にも
意見を述べなかった新太郎が、えらく熱心にパリ推しするのである。

まぁ…こっちは篤蔵に帰国されてしまうと住むところも金も困るという事情付き
なんだけれども。

でも、新太郎だってそれだけではないよね。
この差別の多い国で日本人である篤やんの存在は頼もしかっただろうし、
今さら1人ぼっちで放り出される不安は大きい。

2人とも人生の正念場を迎えることになってしまったのだった。

しかし、篤やんは考える。兄のこと。

「俺の弟は帝国一のシェフになったと それは俺のおかげでもあると
胸を張らせてほしい」
「俺の弟は世界一のシェフになったんだと言わせてほしい」


どうしたもんですかね、兄やん。


日本に帰るのは止めようと決心したその日に熱を出し、寝込んだところに兄やんの
夢を見たことが大きな転機。

やはり兄が生きている内に日本に帰り、「帝国一のシェフ」である天皇の料理番に
なることを報告しなければならない。

そしてフランソワーズにプロポーズ。

フランソワーズ。
わしと一緒になって日本に行きませんか?
…マリアージュ。


フランソワーズが全く悩まずに即OKしたのも意外だったんだな、ここ。

でも、たぶんフランソワーズとはそういう子だったらしい。
嬉し過ぎて思わずOKしてしまった。
けれども…

やはり、彼女は歌手になる夢を捨てられないのだった。

彼女は亡くなった母親と約束したのだと言う。

「いつかオランピア劇場に立つよ」

それは日本に行ったら叶わないことだもの。


新太郎さんは茅野さんに託された夢を叶えるためにパリに残る。
画廊の向かいの靴の修理屋で住みこみで働かせてもらえることになった。

フランソワーズは歌手になり、オリンピア劇場への階段を上る。


その内1枚300円になるから、と新さんに貰った選別のスケッチブックには
篤やんとフランソワーズの思い出がたくさん描かれていた。

行きたくない…帰りたくないです!

と本音を漏らす。


おいらが一番帰ってほしくないさ!
けど、おいら日本人だから。

最高のコックは天皇陛下にお渡ししなきゃなんないんだよ!

いいじゃねえか。
そこにいるだろ。
フランソワーズはそこにいるだろ!



フランソワーズはスケッチブックの中にいる。

「最高のコックは天皇陛下にお渡ししなきゃ…」

このセリフ。
この時代の日本人として最大級に誇れる友への言葉。素晴らしいね。


そして、篤やんの報告を聞いた兄やんの表情……。


天皇陛下の料理番になることになりました。

…えっ…?


大日本帝国一のシェフになるべく、戻ってまいりました!

ホントか?

ホントです。



近付こうとした篤やんを振り払って障子を閉める。


兄やん、いいやないですか。こんなときぐらい。

アホ言え!
ほんな大切な体のやつに移すわけにいかんやろ!



そう言いながら泣いている。
自分が夢を託した弟の素晴らしい出世に。

なんて表情するんだろうな…。
病床にあって最高の栄誉を得たような…喜びとも切なさとも取れる表情。

元々好きではあったけれども、このドラマが始まってから自分の中で鈴木亮平株が
上がり過ぎていて怖いくらいだ。

先日観た『予告犯』でも亮平さん見てるだけで泣けてきたし…
今、かなり好きです。本気で

家族もね、お父やんの呆けた表情。
そら信じられないわ。息子が現人神様の料理番になるんだもの。


ホントに、お父さんのおかげです。
お父さん、お母さん……皆さんのおかげです。


頭を下げる篤やん…大人になったなぁ。

3ヶ月ドラマだから急いでいる感はあるけれども、そこは仕方ないし…
急いでいても内容は丁寧で、歴史観もきちんとあり、何よりもキャラの描き方が素晴らしい。

雑な部分が見えないので満足感が高い。


さぁ…
フランソワーズと別れてしまい、切ないけれども俊子さんと復縁の可能性も
出て来たわけで……

と、思ったら。

今回のあの最初のシーンは何だったんだろうか。
庭先から子どもを負ぶったまま攫われたように見えるんだが…。


あの…迷惑かけたし、鯖江のほうにも ひと言報告ぐらい行くべきかの?


あのな。
俊子さん…今 どこにおるか分からんのよ。



えーーーー…そしてどうやら吉原に売られちゃってる模様~。
ちょっと待って…子どもはどうしたんだろ。

吉原に居ても一応乱れた感じには見えなかったが…。

波乱は続く。



パリで3年が経過した頃、篤蔵はフランス料理の最高峰、オテル・リッツで働いていた。
そんな中、明治天皇崩御の知らせが舞い込む。
そして『天皇陛下の料理番』の要請が来ていることを告げる粟野。
兄・周太郎との約束を想いながら葛藤する篤蔵であるが…

一方日本では、周太郎の容態がますます悪化していた。
死期を悟ったかのような周太郎は…
そして俊子もまた別の道を歩んでいた。
吉原の門の奥に消えていく俊子は…

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)




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※キャスト

秋山 篤蔵 … 佐藤健

高浜 俊子 … 黒木華

宇佐美 鎌市 … 小林薫

松井 新太郎 … 桐谷健太
山上 辰吉 … 柄本佑

秋山 周太郎 … 鈴木亮平
秋山 周蔵 … 杉本哲太
秋山 ふき … 美保純
秋山 蔵三郎 … 森岡龍
秋山 耕四郎 … 瀬戸利樹(子役期: 佐藤和太)
高浜 金之介 … 日野陽仁
高浜 ハル江 … 大島さと子
高浜 光子 … 石橋杏奈

桐塚 尚吾 … 武田鉄矢
田辺 祐吉 … 伊藤英明

森田 梅 … 高岡早紀
森田 仙之介 … 佐藤蛾次郎
茅野 … 芦名星

お吉 … 麻生祐未
五百木 竹四郎 … 加藤雅也

奥村 … 坪倉由幸
佐々木 正志 … 西沢仁太
荒木 … 黒田大輔
関口 … 大西武志
杉山 … 渡邊衛
藤田 … 大熊ひろたか
鈴木 … 城戸裕次

フランソワーズ … サフィラ・ヴァン・ドーン
オーギュスト・エスコフィエ … レベル・アントン
アルベール … ロイック・ガルニエ
ジャン・パトゥル … グレッグ・デール

粟野 慎一郎 … 郷ひろみ

※スタッフ

脚本 … 森下佳子
演出 … 平川雄一朗
プロデュース … 石丸彰彦
音楽 … 羽毛田丈史、やまだ豊

原作 … 杉森久英『天皇の料理番』
主題歌 … さだまさし「夢見る人」

公式サイト(終了) http://www.tbs.co.jp/











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コメント

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13件のコメント

  • ショコラの日記帳・別館
    2015年6月20日 4:04 PM

    【天皇の料理番】第8話感想と視聴率最高♪

    「パリでの卒業式」 遅くなってしまいましたが、第8話の視聴率は、前回の14.9%

  • くう
    2015年6月20日 1:28 AM

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >こんな台詞、一生に一度だって言う機会無いよ〜。

    今の日本人にだって皇室は雲の上と言えば雲の上だけどさ~この当時は神と同じだもんね。
    そんな人に友達がお仕えするという奇跡のような話。
    言う機会ないよねぇ…素晴らしいわ。

    >兄やんに、もう一度スーツを着て、
    外で仕事して「弟は、帝国一のシェフなんです。」って、
    誰かに自慢して欲しかった。

    来週は…(´;ω;`)
    ああ、本当に切ないわ。

    フランソワーズの素直さ正直さに、楽しく幸せな時間を貰えた。

    >「おめえはまだそんな寝ぼけた事を!」って、
    ボコボコにされたらどうしようって心配したけど、それはなかったようで^^;。

    お父さんの反応も面白かったけれども、耕四郎「誰、あんた」と思っていたところへの
    ツッコみ、笑った(爆)
    瀬戸利樹さんという役者さんなんだね^^

    >俊子さんは、一体何故彼処に!?
    実家がどうにかなっちゃったのかしら。

    婚家は大きそうだったもんねぇ…やはり攫われたのかしら。
    負ぶっていた子どもも心配だよ、ホントに。

  • 紫花浜匙
    2015年6月17日 11:26 PM

    SECRET: 0
    PASS: 984e0037bc680040c3165a33fc64e091
    回を重ねる毎に、どんどん良い話になっていく。
    桐谷くんのいつも通りの演技が、むしろ安心感を与えてくれて良い感じ。
    「けど、おいら日本人だから…
    最高のコックは天皇陛下にお渡ししなきゃなんないんだよ!」
    こんな台詞、一生に一度だって言う機会無いよ〜。
    良い言葉だったけど、その後篤やんの荷物ボン!って投げ捨てるのには、
    おいおい!と、われもの注意の心配をしてしまいました。

    兄やんに、もう一度スーツを着て、
    外で仕事して「弟は、帝国一のシェフなんです。」って、
    誰かに自慢して欲しかった。

    フランソワーズの素直さ正直さに、楽しく幸せな時間を貰えた。

    日本に帰って、「天皇付きの料理番になる。」とお父ちゃんに報告した時に、
    「おめえはまだそんな寝ぼけた事を!」って、
    ボコボコにされたらどうしようって心配したけど、それはなかったようで^^;。

    俊子さんは、一体何故彼処に!?
    実家がどうにかなっちゃったのかしら。

  • 昼寝の時間
    2015年6月17日 4:48 PM

    天皇の料理番 第8話

    公式サイト(終了) パリで3年が経過していた。篤蔵 (佐藤健) は、フランス料理の最高峰

  • オールマイティにコメンテート
    2015年6月15日 8:38 PM

    「天皇の料理番」真っ直ぐな料理人8篤蔵はパリでの功績が認められ天皇陛下の料理番に推挙され周太郎にその雄姿を見せる為要請を受諾した

    「天皇の料理番」第8話は篤蔵がパリで修業して3年の月日が経過した。その間篤蔵はフランス料理の最高峰と言われるオテル・リッツの店で修業していた。そんな中で篤蔵の元に明治 …

  • レベル999のgoo部屋
    2015年6月15日 6:21 PM

    天皇の料理番 episode8

    「パリでの卒業式」

    内容
    明治45年。篤蔵(佐藤健)がパリにやって来て3年が経過。
    フランス料理の最高峰といわれる“ホテルリッツ”で働いていた。
    そんなある日、天皇崩御を知る。
    しばらくして粟野(郷ひろみ)から呼び出しの手紙が届けられる。
    ワケが分からぬまま…

  • トリ猫家族
    2015年6月15日 5:39 PM

    「天皇の料理番」 第8話 パリでの卒業式

     明治45年(1912年) 初夏・・・

    『パリに渡ってから3年。
    篤蔵さんはメキメキと料理の腕を上げフランス料理界の最高峰
    オテル・リッツに転職。
    フランス料理界の革命児といわ …

  • ドラマハンティングP2G
    2015年6月15日 4:31 PM

    天皇の料理番 第8話

    「パリでの卒業式」2015年6月14日 日曜よる9時   パリで3年が経過していた。 篤蔵 (佐藤健) は、フランス料理の最高峰オテル・リッツで、神様エスコフィエの元で修行していた。 明治天皇崩御のしらせが舞い込んだころ、粟野 (郷ひろみ) は篤蔵を大使館に呼び出し 『天皇…

  • ぐ~たらにっき
    2015年6月15日 12:29 PM

    天皇の料理番 #08

    『パリでの卒業式』

  • ぷち丸くんの日常日記
    2015年6月15日 11:37 AM

    天皇の料理番 第8話

    パリでの修行も3年が経過していました。

    篤蔵(佐藤健)は、フランス料理の最高峰オテル・リッツで、神様と呼ばれるエスコフィエの元で修行していました。

    篤蔵はすっかりフランス語も話せるようになっていて、フランソワーズ(サフィラ・ヴァン・ドーン)も日本語を覚えていました。

    やはり、生活能力のない新太郎(桐谷健太)は、篤蔵とフランソワーズが一緒に住む家に居候しているようです。

  • Happy☆Lucky
    2015年6月15日 8:42 AM

    天皇の料理番 第8話

    第8話

    JUGEMテーマ:エンターテイメント

  • のほほん便り
    2015年6月15日 7:06 AM

    天皇の料理番「パリでの卒業式」

    篤蔵 (佐藤健) 快進撃! パリで3年の歳月が経ち、フランス料理の最高峰オテル・リッツで、神様エスコフィエの元で修行していました。それにしても、エスコフィエ、陽気なアーティスト肌でしたね。料理を、音楽というか、流れをオーケストラに例えるなんて… 魚を使った新しい料理のアイディアも、あくまで篤蔵の半ば勘だったのですが、大成功でかつ、篤蔵の名前をつけてもらえるなんてヨカッタね。快挙ですね。明治天…

  • ディレクターの目線blog@FC2
    2015年6月15日 6:03 AM

    天皇の料理番 (第8話・6/14) 感想

    TBS系『天皇の料理番』(公式)
    第8話『パリでの卒業式』の感想。
    なお、原作小説:杉森久英『天皇の料理番』は未読。過去のドラマ作品も未見。

    1912(明治45)年、パリに来て3年がたった篤蔵(佐藤健)は、フランス料理界の最高峰・オテルリッツに転職し、天才料理人のエスコフィエ(レベル・アントン)の元で魚係を務めるまでになっていた。フランソワーズ(サフィラ…