【 流星ワゴン 】第9話 感想

できるなら…
昔に戻りたい。
もう一度やり直したいってずっと思ってた。

俺みたいな人って他にもたくさんいるのかな?
もしかしたら人間ってみんな、死ぬ前にやり直しの世界に戻るのかな?

 

もしそうだったら私も乗るのよね。
その橋本さんのワゴンに。

 

できたらそうならない方がいいけど、でも無理だろうな。
後悔の全くない人生を送った人なんて、きっと一人もいないから。

 

流星ワゴン 第9話

    流星ワゴン

 

人生に絶望して、もう蒸発しちゃいたいと思っている皆さん~。
今日は蒸発詐欺のやり方をお伝えしましょう。
あっ、借金は蒸発する前に目いっぱい済ませておいてね。

まず、奥さんに「自分は未来から来た。もうすぐ死ぬ」と伝えて下さい。

→当然信じない奥さん。

→父親の若い頃にそっくりな男を用意。話の辻褄を合わせてもらう。

→後はそのまま上手く消えればOK !

なるべく泣けそうな話を作っておいてくださいね。
でも大丈夫。奥さんはだいぶ貴方に冷めていますのでそれほど落胆しないっす。
後は貴方の演技力次第。では頑張ってください

 

…んな話じゃねぇぇぇ~~~…。

もうツッコみしか思い浮かばない『流星ワゴン』簡単感想で。

 

永田さんは…死にます。

と、カズ死亡宣言する橋本さん。

カズは健康だったのにそんなはずはなかろうと詰め寄る忠さんと、何でただ
地べたでボケーっとしていただけなのに死ぬんだよと疑問の嵐の視聴者に
橋本さんの丁寧な解説。

 

あの晩の気温はマイナス1度以下だったんです!
かなり酩酊した永田さんは残念ですがそのまま…。
何より永田さん自身に生きる気力がありませんでしたから。

 

平安時代の絵巻物には絶望しただけで儚くなられる人がよく描かれているけれども
平成時代の人間も絶望すると死んじゃうんです……。
うさぎはね…ひとりでは生きてゆけないの…。

横浜で
凍死しないで
死ぬほど寒いなら何か着て

 

最後に もう一度だけ美代子と広樹に会わせてください。
今度こそ本当の自分で向き合いたいんです。
そして死ぬ前に最後の別れをしたいんです!

という一雄の願いに橋本さんは、

次の行き先を決めるのは私ではなくあなた自身です。
あなたが強く願えば…。

と言うのだった。

ほら……「最後の旅」とか無かった話になってるじゃん。
どんだけルール変更するんだよ。

そうしてカズが戻ったのは広樹のお受験前日。

この世界では美代子はまだギャンブル依存症だし、広樹は相変わらず虐められてます。

ここでまず広樹と一緒に写真を撮り、観覧車に乗って思い出作り。

 

なあ、ヒロ。
どうしてもつらかったら逃げろ。
受験に失敗しても負けてもいいんだ。
ずっと勝ちっぱなしのヤツなんてどこにもいないんだから。

もしも…もしもイジメにあってるなら、どっか遠くに引っ越せばいい。
逃げていいんだ、 ヒロ。
父さんはな、それも強さだと思う。

と言い、今まで上辺だけの親子関係を築いていた事を詫びるカズであった。

うん…なんか違う。

どんな事があろうがイジメはいけないし、虐める人間が悪いのは事実だが、
それでも言いましょう。イジメの発端はこの子の性格の悪さ。←視聴者は見ていた。

ここを諭さないでこの問題は解決するのか
引っ越ししても、根本を正さないとまた同じような事が起こるんじゃないの~

 

…とりあえず、カズ的には広樹問題はこれで解決らしい。

次は、受験当日。
美代子と受験祈願のお参りのために待ち合わせし、美代子のギャンブル狂いのことも
借金の事も何もかも知っていると全て話すカズである。

 

わけの分からない話をして私の罪悪感を和らげようとしてくれてるの?へえ…。
ホントに あなたって優しいわね!

誰もが羨むような理想の夫で、いつも仕事より家庭を優先してくれて、毎日の家事も
手伝ってくれるし、家計のやりくりも全部やってくれる。
愚痴も言わないし、優しいし、よく気が利くし、私と広樹のこと何よりも大事にしてくれる。

…あなたと一緒にいると…
息が詰まるの!

ギャンブルをしてる時だけこの息苦しさを忘れられたの。
やり直したいのはこの私の方よ!
あなたの言ってることが本当だとするなら、私も過去に連れてってよ!
その忠さんって人に会わせてよ!

 

はい。
世の中の「夫が何もしてくれない」症候群の奥様達がシラーっとテレビを
ご覧になっている姿が目に浮かぶようですよ~。

こんなにやってくれるらしいダンナさんが息がつまるとは…(おまけにニシジなのに)

そしてギャンブル依存症の責任転嫁。
こういう人は大抵ダンナが何をやったって「あんたのせい」ですね。

 
1人で違う神社に行くと言ってカズと離れた美代子の前に忠さんが表れ、
信じざるを得なくなる美代子。

再び出てきたカズに向かって、マンションももっと狭くて良いのに自分の希望に
添ってくれた、別に要らないのに自分のために食洗機を買ってくれた、家計のやり繰り
を担当してくれた、テレビの録画もやってくれた、ゴミの分別もチェックしてくれたと…

文句をタラタラ……ぇ、えっと、マメなダンナ自慢じゃないですよ、これ。
文句をタラタラと言い続けるのだった……。

ゴミのチェックが嫌だったら「チェックするならあんたがゴミやって」と言えばよかっただろう~。
食洗機がなくなったら台所に居場所がなくなったとか、どういう文句だ。
空いた時間を活かしてユーキャンでもやりなさい。

 

あなたの家族思いは自己満足でしかない。
あなた、私によく言ってたわよね。
君はそばで笑っててくれればそれでいいって。
私はお人形じゃないの。
そんなずっと笑ってなんかいられない!

本当は、あなたと一緒に泣いたり怒ったり苦しんだりしたかった。
あなたと一緒に生きてきたかったの!

 

家事をそこそこ分担したら一緒に泣いたり怒ったりできないって理屈があるかよ…。
全国の全く家庭を顧みないダンナを持つ奥さんたちが怒ってますよ、TBSさん

こういう女はだいたいただの現状不満型で、苦労させられなければそう言うし、
苦労させられれば「あんたのせいで苦労した」と言うんだよね。
我が家には食洗機なんぞないわっ
ずっと笑っててやるから、要らないなら下さい。

贅沢病すぎるよ。
こんなのがパチンコ依存の解決になっちゃうわけ

 

もし私が離婚届を書かなかったら、あなたは死ななくて済むの?

いや、あの時は何もかもうまくいかなかったんだ。
だからそのせいじゃない。

大丈夫だよ。
今だけだから。
君がそうやってつらい思いをするのは。
君は今日 聞いたこともやったことも全部忘れちゃうから。

本当に…
本当に全部忘れちゃうの?

 

ああ。
きれいさっぱりね。

そっか…。
いいね。そういうの。
毎日が ずっとそうだったらよかったのかもしれない。

 

軽い…軽いぞ…美代子。

やっぱりな。
上辺はウルウルしているけれども、手を取られたらジャブジャブ洗っちゃうほど
夫に嫌悪感丸出しだったわけだし。

本心は「死んでくれれば生命保険が入るわね…」くらいなのかも知れない。

2人でおみくじを引いた。

いくら広樹がもう落ちるって解っていても、一応そのための祈願に来たはずなのに。
だってさ~~この時間軸ではカズは広樹の心の負担を軽くしてやったわけじゃん。
この時間軸の広樹はきっと合格するで……。

 

カズのおみくじは

「孤独な冬は終わり雲間から陽は差しやがて穏やかな日々が訪れるでしょう」

これって……神様がお迎えに来る的暗示っぽ。

そして、カズは本当に光の中に消えてしまったのでした。

 

その頃、ワゴンでは忠さんが橋本さんに、自分の寿命を今すぐ奪ってもいいから
カズを助けてくれと懇願していた。

で、カズが光に消えてワゴンに戻った時には、忠さんの姿はすでに
無かったのだ。

 

忠さん、どこですか?

 

いつか…
こうなる時が訪れることは分かっていましたよね?

残念ですが…忠さんは…もう
時間切れです。

 

まぁ…忠さんは元々、もう死期が迫った末期がん患者だったのだから、助かることも
なかったんだろうさ。老人だしな。

しかし、この、時間を遡っては色々と解決し、別の時間軸に行けば何も変わってない
というドラマの結末は……。

少しは変わるんでしょ。
じゃなきゃ、今まで9話も何見て来たのかサッパリ解らないじぇ…。

とりあえず、カズは死なないと予言しておく。

 


一雄(西島)は橋本(吉岡)に頼み、最後に美代子(井川)に会いに行く。
二人は思い出の神社に向かい、気持ちをぶつけあう。美代子から初めて本音を聞いた
一雄も“一緒に生きたかった”と本心を伝え心が通じ合う。
幸せな二人を見ていたチュウさん(香川)は自分の残り少ない命を懸けてでも一雄を
生かして欲しいと橋本に懇願するが。
一雄がワゴンに戻ってくると健太は号泣していた。
既にチュウさんは消えてしまっていた・・・。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

よろしければ→【2015年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

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※キャスト

永田一雄 … 西島秀俊(子役時代 : 佐藤詩音)
永田忠雄 … 香川照之

永田美代子 … 井川 遥
永田智子 … 市川実和子(子役時代 : 梅垣日向子)
永田伸之 … 高橋 洋
千賀和哉 … 入江甚儀
古閑 … 町田啓太
橋本健太 … 高木星来
永田広樹 … 横山幸汰
若き澄江 … 渡辺真起子

橋本義明…吉岡秀隆

永田澄江 … 倍賞美津子

※スタッフ

脚本 … 八津弘幸
演出 … 福澤克雄、棚澤孝義、田中健太
プロデュース … 伊與田英徳、川嶋龍太郎
音楽 … 千住明

原作 … 重松清「流星ワゴン」

主題歌 … サザンオールスターズ「イヤな事だらけの世の中で」
  
公式サイト http://www.tbs.co.jp/ryusei_wagon/

 

 

 

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【流星ワゴン】 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話


コメント

  1. 昼寝の時間 より:

    流星ワゴン #09 簡単感想

    公式サイト やっと良い方向に変わったのに、その過去の世界から一雄(西島秀俊)はワ

  2. 流星ワゴン 第9話

    「最終回前!〜妻の本音。君を愛してる!!」

    内容
    “この旅の終わるときが、永田さんの最期です”
    橋本(吉岡秀隆)の言葉に怒る忠雄(香川照之)
    しかし、すでに覚悟を決めていた一雄(西島秀俊)は、
    最後にもう一度だけ、美代子(井川遥)広樹(横山幸汰)に会いたいと…

  3. 流星ワゴン 第9話

    #9「最終回・前!妻の本音。君を愛してる!!」 2015.3.15 onair やっと良い方向に変わったのに、その過去の世界から一雄(西島秀俊)はワゴンへ戻ってきた。やっぱり自分自身として、美代子(井川遥)と広樹(横山幸汰)に向き合いたい。だからあと一度だけ、大切な場所へ…

  4. トリ猫家族 より:

    「流星ワゴン」 第9話 最終回前!妻の本音。君を愛してる!!

     う〜む・・・もやもやが濃くなるばかり。
    もはや何を描きたかったのかも私にはわからない(ーΩー )ウゥーン
    そして忠さんは消えてしまったけど、亡くなったの?
    後悔抱えたまま …

  5. きこり より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >横浜で!
    凍死しないで!
    死ぬほど寒いなら何か着て!
    私もマイナス1度で死ぬかい?って思って凍死のこと調べちゃった(笑
    いちおう低体温になればマイナスじゃなくても死ぬらしいがーー
    北海道じゃたまにあるけど、横浜でって言われてもはあ?って思っちゃうよ~
    >ここを諭さないでこの問題は解決するのか?
    こういうとこが虫唾が走るのよ!(笑
    相手を責めるのはいいけど、広樹にもいう事言った方がいいぞ。
    なんか美代子との「美しい別れ」には苦笑するしかなかった。
    まったく切なくないぞ。
    その前の美代子の言いぐさにぽかーんだったし・・
    はぁ・・・来週やっと最終回。
    最終回ぐらいは感動できるかしら・・・

  6. 流星ワゴン #09

    『最終回前!~妻の本音。君を愛してる!!』

  7. 流星ワゴン 第9話

    一雄(西島秀俊)は、やっと良い方向に変わった過去の世界からワゴン車へ戻って来ます。

    今度は「自分の言葉で美代子(井川遥)と広樹(横山幸汰)に伝えたい」と話す一雄に、橋本(吉岡秀隆)は、一雄がもうすぐ死んでしまうことを告げるのでした。

    この旅が終わる時が一雄の最期だと言う橋本に忠雄(香川照之)は、橋本の首を絞めてやり場のない怒りを露わにします。

    しかし、一雄は以前から死を覚悟…

  8. 流星ワゴン 「最終回・前!妻の本音。君を愛してる!!」

    あれあれ、ワゴンカーの橋本(吉岡秀隆)「これが最後」と言いながら、「強く願えば、行くことが出来る」とのこと。そして「永田さんは、死にます」とも。それで腹をくくり、いったんは、チュウさん流で、事が好転したかに見えたのですが、一雄(西島秀俊)は自分流を貫こうと、リトライします。美代子(井川遥)広樹(横山幸汰)に会いたいと願い、辿り着いたのは、広樹の本命試験の前日そして、広樹を連れ出し、以前に一緒…

  9. 流星ワゴン (第9話・3/15) 感想

    TBS系『流星ワゴン』(公式)
    第9話『最終回・前!妻の本音。君を愛してる!!』の感想。
    なお、原作小説:重松清『流星ワゴン』は未読。

    【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。

    橋本(吉岡秀隆)から旅の結末を聞いた一雄(西島秀俊)は、最期はありのままの自分で家族と向き合おうと決意。本命の学校の入試前日、広樹(横山幸汰)を誘ってデパートの屋上…

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