【 流星ワゴン 】第2話 感想

確かに…つらい出来事は何も変わらないのかもしれません。

でも、結果は同じでも違うこともあるんじゃないですかね。

見る角度が変われば、
見える形も変わってくる。

 

流星ワゴン 第2話

    流星ワゴン

 

ワゴン車の運転手・橋本さんによると、

ただひとつ言えるのは、忠さんは忠雄さんの生霊だということです。

今、私のワゴン車には事故で死んだ私達幽霊の親子と、絶望のふちで生きている人間の
一雄さん、そして よく分からない生霊の忠さんが乗り合わせることに。

こうして、過去をやり直し現実を変えるための一雄さんと忠さんの不思議な親子の旅が
始まりました。

 

という事である。

忠さんとは生霊なのらしい。
全然、幽霊感ないけどな~~。

またも人生の分岐点に飛ばされることになった一雄は、やり直そうとしても結局また
離婚届けが現れた事実に絶望していた。

 

やり直したところで どうせ現実は何も変わらないんでしょ?
これまでに未来をやり直せた人はいるんですか?

と、橋本さんに詰め寄る。

 

おい運ちゃん、ハッキリせんか!
未来は変わるんか変わらんのかどっち?

何回首締められたら分かるんじゃ!このアホンダラが! ボケ!
瀬戸内海に沈めちゃるけんの~!

と、今日も騒がしい忠さんである。

 

で、選択肢C.

一年前の1月9日。地下鉄の構内に2人は飛ばされてきた。

その日はタカラベ電機会長の葬儀の日。

 

会長が亡くなったことで、タカラベ電機の方針が180度見直されてウチは
大口の取引を失って傾くんだ。
そのしわ寄せで僕は…。

リストラっちゅうやつじゃな。
ちゅうことは何じゃ?まさか今回はあの会長を生き返らせろっちゅうことか?

 

そんなことできるわけないだろ。
恐らく…。

 

そこにいたのは、一雄の上司である藤木常務。
この葬儀の後、精進落としに誘われた一雄は打ち合わせがあって断ったのだった。

この日は精進落としという名の藤木一派の決起集会だったんだよ。
常務は4月からリストラ担当になる。
この日、精進落としに参加した社員は誰もリストラされてない。

 

つまり、それをやり直すために一雄はここへ来たのだろう。

薄笑い浮かべた悪人を演じたら今右に出る者はいないのでは~という木下ほうかさん。

危うく忠さんが喧嘩売りそうになるのを慌てて止めて、精進落としには必ず
行くと言う一雄であった。

しかし、忠さんは一雄がペコペコしているのが気にくわず。

何が精進落としじゃ 。
あんなつまらんヤツに しがみつくんが本当にお前のやり直さないかんことなんか?
それより お前んちに行かないかん。
そんな気がするんじゃ。

 

家に向かう途中で、捨て犬を飼いたいと話している広樹と美代子を発見する2人。

 

お父さんに相談してみたら?

お父さん、昔から絶対に動物飼わせてくれないじゃん。

じゃあ、お母さんが一緒に頼んであげる。

どうせダメだよ。
お父さん何であんなに動物嫌いなんだろ。

 

それを見た一雄は、この犬が切っ掛けで広樹は勉強に手がつかなくなったのだと
気づくのだった。

 

こっちなんと違うか?
わしらが現れたんは葬儀場でなくて、あの地下鉄の駅じゃった。
あそこからここまで電車で一本じゃったろ。
そこでお前の知らんかったヒロちゃんと嫁さんを見かけた。

お前が本当にやり直さないかんのは、精進落としよりもこっちなんと違うか?

 

以下、簡単感想で。

広樹は忠さんの事を全く覚えていないんだよね。
つまり、前に行った時間軸については「無かった事」になるらしい。
先週やった事は無駄骨ってこと!?

忠さんと初対面の美代子さんの反応がミョーにリアル。

たぶん、ほとんど夫の実家に帰らなかったこの妻の頭の中の舅は今より遥かに
若いはずだから、忠さんの方が現実の忠雄よりもイメージに近いかも知れない。

お義父さんの雰囲気に似てたからちょっと ビックリしちゃって…。

そりゃビックリするよね…。
夫が連れてきた客が舅にそっくりなのだから。

デジタルフォトアルバムを見て驚く忠さんは、ちょっと面白かった。

今は携帯とかデジカメで撮った写真をこうやって見ることができるんだ。

ベジカメって野菜が関係しとるんか!

 

ベジカメ……新しい言葉だ。

 

今日も忠さん…というか、忠雄と一雄の古い記憶。

子犬のことを頼む広樹に

土下座せい。
広樹、本気で頼むんじゃったらそれくらいの覚悟を見せい!

 

と、土下座強要。

この広樹にとっては忠さんは初めて会うおっさんなワケだし。
初めて会う人から土下座しろと言われるなんてイヤすぎる…。

土下座までされて、仕方なく子犬を飼うことを許す一雄だったが、

 

犬っころの1匹や2匹飼ってやったらええんじゃ。

アンタが それ言うか!何が土下座しろだよ!
アンタは生まれてこの方、人に頭下げたことなんてないだろ。

何も知らんと。
わしじゃっての、ここぞっちゅう時にはお前ら守るためにさんざん頭下げてきたわ!

ウソだ!
アンタはいつだって人を足蹴にして見下してきた人間だ。
今までも…これからもだ!

と、親子喧嘩が勃発。

 

子どもの頃、一雄の「朋輩」だった隣りの中華料理店の息子・光史との関係が
一雄の人生に影を落としていたという話。

銀行にペコペコ頭下げている所を一雄に見られたからってさ…
中華料理店のオヤジを足蹴にしたりとか…忠雄って鬼。

忠雄に借金を返せずに店が潰れて光史も町から居なくなり、預かった犬の
チロは忠雄によって保健所に連れて行かれてしまった。

この体験のせいで一雄は動物が苦手になったらしい。

 

たかが犬1匹のことじゃろうが。大げさなんじゃい!

 

アンタ、 昔からそういうヤツだったよ!
しょせん弱いヤツの気持ちなんて分からない!
藤木常務と同じだな!

 

やっと飼えるようになったと喜んでいた広樹も、その子犬が事故に遭って死んでしまったと
解り、一雄の気持ちは泣いている広樹と同化する。

けれども忠さんは、

いつまでも ピーピーピロピロ泣くなや。
死んだもんは二度と生き返らんのんじゃ。
死んだらしまいなんじゃ。生きてるうちが花。
よう覚えとけよ。

 

まぁ…昭和のオヤジはこんな感じだわよ。

今回、この裏話を全部、橋本さんに語らせる…っていうのが何か変だったな。

実は忠雄はチロの新しい飼い主との仲介を保健所に頼みに行ったのだとか、
だからチロは幸せに天寿を全うしたとか、忠雄も銀行に頭を下げていたとか…。

これなら橋本さんの口から裏話語らせれば全部解決しちゃうじゃないか。

 

まぁ…チロの件は作り話だったらしいが…。

だから、やっぱり忠雄ってヒドイ。

忠さんは結局、一雄のために常務に頭下げに行ってくれたわけで(最終的には喧嘩になって
たけど)、やっぱり息子と家族思いのイイ父親だって話だったけれども、
今日の話は動物が絡んでいるのもあって、ちょっと辛い。

光史がチロに嫌われるためだとか言ってチロを叩いていたシーンも嫌だし、光史の父を
道で足蹴にしているシーンも強烈だった。

忠雄=忠さんじゃなければいいのに…と、思っちゃうくらい。

 

一雄が辞める3日前に脳梗塞で倒れたという常務への、一雄の捨て台詞。

 

常務。1つ言い忘れてました。
人間ドック、ちゃんと行った方がいいですよ!

にはスッキリしたけどね。
ニシジの表情が凄く良かったわ。憎々しくて。

 

広樹は忠さんの記憶がなかったが、先週買った黒ひげ危機一髪は家にあった…。

という事で、この話でも『JIN』的にバタフライ効果があるらしい。

小さな羽のはばたきが、少しだけ未来を動かすってやつ。

 

美代子さんはどうやら不倫では無くて、何かもっと凄い事を抱えていそう…だけど、
これって、ストーカーに付きまとわれていたとか借金取りに追われていたとか、
そういう事を一雄に迷惑かけないように離婚を申し出たってオチ

それだと、ちょっとベタすぎる気がしないでもない…。

そして、美代子も荒れているし、犬のことで傷ついたのか広樹もノートをナイフで
グサグサ刺しているし、もうこの家、シロアリ業者が来そうなんですけど。

 

結局、忠雄の過去の本音を知る事で一雄との親子関係が修復されて、それが
未来へと繋がるんだろうな。

しかし、毎週、酷い忠雄を見せられてその裏話を悟るってパターンで10話以上とか、
飽きが来るのではって気がしなくもない……。

今のところ、グッとくるとかウルウルするってことはなく、ポーッと見てる。

 


一雄(西島秀俊)と忠雄(香川照之)は葬儀会場に到着。
そこで、藤木常務(木下ほうか)に誘われる‘精進落とし’に参加すれば、一雄は
リストラを免れる。
しかし、忠雄がターニングポイントは会社ではなく家族だと言い出す。
広樹(横山幸汰)が捨て犬を飼いたがっていると知り、それを認めた一雄は、実家の隣の
中華料理店の息子・光史(中澤準)のことを思い出す。
‘朋輩’を誓い合った彼との仲を裂いたのは、忠雄だった。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

よろしければ→【2015年1月期・冬クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

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※キャスト

永田一雄 … 西島秀俊(子役時代 : 佐藤詩音)
永田忠雄 … 香川照之

永田美代子 … 井川 遥
永田智子 … 市川実和子(子役時代 : 梅垣日向子)
永田伸之 … 高橋 洋
千賀和哉 … 入江甚儀
古閑 … 町田啓太
橋本健太 … 高木星来
永田広樹 … 横山幸汰
若き澄江 … 渡辺真起子

橋本義明…吉岡秀隆

永田澄江 … 倍賞美津子

※スタッフ

脚本 … 八津弘幸
演出 … 福澤克雄、棚澤孝義、田中健太
プロデュース … 伊與田英徳、川嶋龍太郎
音楽 … 千住明

原作 … 重松清「流星ワゴン」

主題歌 … サザンオールスターズ「イヤな事だらけの世の中で」
  
公式サイト http://www.tbs.co.jp/ryusei_wagon/

 

 

 

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【流星ワゴン】 第1話 第2話


コメント

  1. 2015年内的宇宙の旅(井川遥)

    不安定な水曜日だな。 記憶が曖昧になるんだよねえ。 順番としては「流星ワゴン」から見るわけだ。 いろいろあるが・・・粗暴な父親に馴染めない繊細な子供が臆病なまま成人して粗暴な現実に対応できないという話だ。 で・・・「○○妻」は最悪な父親に育てられた子供が完璧な妻に出会うが結局、不安定な自分をさらけ出

  2. 昼寝の時間 より:

    流星ワゴン #02

    公式サイト 再びワゴンに乗った一雄(西島秀俊)と忠雄(香川照之)が次に辿りついた

  3. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >たしかにね~これ、10話も必要なのかな~?って気も。
    そんなに何度も行ったり来たりして学ぶって、学ぶこと多すぎだろ!(笑

    その年になってまだ学ぼうなんて偉いよね。
    高等遊民に見習わせたい←そこww
    10話、ずっと回想やって裏の顔を見せて見直して……だったら、ホントにパターンよね^^;

    >あのわんこを叩く場面は、あの鳴き声聞いてたらホントに叩いてるんじゃ?って、いや~な気持ちになった。

    叩いてはいなくてワンコの名演だったってツイが上がっていたけれども、
    それでも引っ張って締め付けるのは本当にやってたからね(-"-)
    可哀想だったよ。
    せめてホントに「天寿を全う」した事にしてほしかったよ。
    あれ、どうしてわざわざ橋本さんの作り話とかいうオチにしたんだろ…。

    >私は自分の親子関係と重なる部分がかなりあって
    つい感情移入してしまうよ。

    ウチの場合は重なる部分があるからこそ「けっ」ってなっちゃう部分が多いかも~。
    裏の顔が今さら解ったってね…人間関係ってなかなか取り返しがつかないよね^^;

  4. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >そろそろ飽きが来てます^^;

    そーなんですよ…2話目にして、ちょっとまたこのパターンかよと思っちゃった^^;

    >それにいくら裏でいいお父さんであっても表があれだけ悪かったらだめでしょうに・・

    描き方、ですよね。
    どんなに裏で優しかろうが辛かろうが…とりあえず、人を足蹴にするのは止めよう^^;

    >シロアリ業者が出てきたら別の意味で面白いですけど(笑)

    その展開を期待します!(-人-)

  5. 流星ワゴン 第2話

    #2「笑って泣ける親子の新コンビ〜守れ家族」2015.1.25 onair  再びワゴンに乗った一雄(西島秀俊)と忠雄(香川照之)が次に辿りついたのは、一雄の勤めていた会社の取引先「タカラベ電機」会長の葬儀会場だった。そこに、一雄の上司・藤木常務(木下ほうか)が現われる…

  6. 流星ワゴン 第2話

    「笑って泣ける親子の新コンビ!土下座愛」

    内容
    ワゴンに乗り、過去を変えたはずの一雄(西島秀俊)
    しかし、何も変わっていなかった。
    そして再び、忠雄(香川照之)とともにワゴンへと。。。。

    到着したのは去年の1月9日。一雄は喪服を着ていた。
    思い当たるのは…

  7. きこり より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    たしかにね~これ、10話も必要なのかな~?って気も。
    そんなに何度も行ったり来たりして学ぶって、学ぶこと多すぎだろ!(笑
    今回は動物がらみだったから辛かったよね。
    広樹が拾おうとしていた犬はあっさり死んだことになってるし。
    あのわんこを叩く場面は、あの鳴き声聞いてたらホントに叩いてるんじゃ?って、いや~な気持ちになった。
    私は自分の親子関係と重なる部分がかなりあって
    つい感情移入してしまうよ。
    でも、親子喧嘩の場面も男どおしだから、母と娘とはまた違った勢いがあってこわいわーー( ̄▽ ̄;)

  8. kyom より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >しかし、毎週、酷い忠雄を見せられてその裏話を悟るってパターンで10話以上とか、飽きが来るのではって気がしなくもない……。

    そうなんですよね。
    そろそろ飽きが来てます^^;
    それにいくら裏でいいお父さんであっても表があれだけ悪かったらだめでしょうに・・

    >今のところ、グッとくるとかウルウルするってことはなく、ポーッと見てる。

    全くないですよね。
    土下座が好きみたいですけど、香川さんがやったら半沢直樹にしかみえないし。

    時間を拡大とかもしなくていいです。

    やっぱり主役の二人がついこの間まで一緒だったのも新鮮味がない原因でしょうか。
    シロアリ業者が出てきたら別の意味で面白いですけど(笑)

    月9のハセヒロと杏ちゃんくらいに役柄が変われば別ですけどね。

  9. 流星ワゴン #02

    『笑って泣ける親子の新コンビ!土下座愛』

  10. 流星ワゴン 第2話

    一雄(西島秀俊)と忠雄(香川照之)は、一雄が勤める会社の会長の葬儀会場に辿り着きます。

    そこに、一雄の上司で常務の藤木(木下ほうか)が現れます。

    後に一雄のリストラを決める張本人でした。

    この日、行われる精進落としが、実は常務一派の決起集会だったことを思い出した一雄は、藤木に取り入るために、断っていたその会に参加することにします。

    しかし、こちらを見下す藤木の態度に機…

  11. 流星ワゴン (第2話・1/25) 感想

    TBS系『流星ワゴン』(公式)
    第2話『笑って泣ける親子の新コンビ~守れ家族』の感想。
    なお、原作小説:重松清『流星ワゴン』は未読。

    一雄(西島秀俊)と忠雄(香川照之)は葬儀会場に到着。そこで、藤木常務(木下ほうか)に誘われる‘精進落とし’に参加すれば、一雄はリストラを免れる。しかし、忠雄がターニングポイントは会社ではなく家族だと言い出す。広樹(横山幸汰)が捨て犬を飼い…

  12. Happy☆Lucky より:

    流星ワゴン 第2話

    第2話

    JUGEMテーマ:エンターテイメント

  13. 流星ワゴン「笑って泣ける親子の新コンビ~守れ家族」

    出ました、土下座オンパレード! タイムスリップした経験が相手(特に家族)の記憶になく、ゼロに戻るなら、一雄(西島秀俊)は「辛いことを何度も繰り返したくない」と悩むようになりました。でも、押入れに黒髭ゲームがあるのを見て、ハタ。今回は、ワゴンに乗ってる、橋本義明(吉岡秀隆)と、息子・橋本健太(高木星来)の事情も出てきましたね。そして、タイムスリップした先は、リストラのターニングポイントになった…

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