【 軍師官兵衛 】第41回 「男たちの覚悟」感想


官兵衛(岡田准一)の活躍で秀吉(竹中直人)は、ついに天下を統一するが、
大陸への進出という新たな野望をむき出しにし、官兵衛の説得も拒否、
おね(黒木瞳)を困惑させる。
利休(伊武雅刀)が厳しい言葉で諫めたところ秀吉の怒りを買い、三成(田中圭)
の策謀もあって切腹を申しつけられる。
官兵衛は利休を救おうと奔走するが、利休は謝罪を拒み死を選ぶ。
そんな中、秀吉最愛の嫡男・鶴松が重い病にかかり事態は急展開する。
(「Yahoo!TV」より引用)

    軍師官兵衛op

軍師官兵衛 第四十一「男たちの覚悟」

 

さて…天正18年7月。
小田原城が開城して北条征伐は終了~。

官兵衛は、北条氏の旧領である関八州に移封される事となった徳川家康を訪ねる。

 

こたびの関東への移封、徳川様には迷惑な話でございましょう。
殿下は今、お世継ぎのため豊臣の天下を盤石にせんと脇目も振らぬ有り様。
それが天下のためになるのであればよろしいのですが…。
天下を私するためとなればお諫めするのがそれがしの役目。

徳川様…。
こたびの国替え、天下のためになるかどうかは徳川様次第。

 

何が言いたいのかな~~…と戸惑う視聴者、そして戸惑う家康…っじゃなくて、

天下のため、関東で力を養っておくとしよう。

 

と卒なく答える家康であった。

もう決まっちゃって引っくり返せるはずもないことをわざわざ家康に言うなんて…
官兵衛さん、これは謀反謀反の勧めなの 

 

本日は全面的に朝鮮出兵に大反対する官兵衛さんと秀吉の対立が描かれた。

邪魔モンは容赦しないわ、わしに耳の痛い事言うやつは許さないわ~。
ってヤツである。

そして、その陰には必ず三成が控えているのだった。

 

しかし、耳の痛い事の言い方がね…。

進言しているって感じではなく、反感持たれても仕方なくねって感じなのがどうも…。

 

天下が一つに治まったばかりというのに海を渡って他国を攻めるなど
あまりにも無謀。
半兵衛殿が生きておられたら、それがしと同じ事を申すに相違ありませぬ。

淀の方様へのご寵愛が過ぎ家中に不要な諍いの種を植え付けるのも感心致しませぬ。
このままではいずれ家中は2つに割れ、鶴松様のためにも…。

 

耳の痛くなる事を申す者は要らぬと仰せであれば、それがしはもはや殿下の
軍師は務まりませぬ!

 

耳の痛い事を言う家臣…って感じでは無くて上から目線でケンカ売ってるように
見えるのです。

 

利休の茶室は確かにたくさんの大名の密談や愚痴聴き場になっていたのだけれども、
それは利休自身は何も語らず外にも漏らさずという絶対的な信用があったから
だと思うんだ。

この利休は口出ししすぎなんだよね。
秀長にまで手を握られて兄者を頼むと言われるような立場とは違うと思うの…。

 

そして、ついに秀吉の怒りを買って殺された弟子・山上宗二について直接
秀吉に文句言っちゃう利休さん。

山上宗二は秀吉に耳鼻削がれて首を打たれたという話が伝わっているのだけれど、
色々と飛ばしているこの大河でこの人の事までやるとは思わなかった。

宗二の茶碗をわざと出して秀吉を怒らせ、諌めるために出したのだと言う利休。

 

殿下、ご存じか?
朝鮮は殿下に従う気など毛頭ございませぬ。

先だっての使者は天下統一の祝いを述べに参っただけで、明への道案内など
するはずがございませぬ。
朝鮮に兵を送ればその場で戦になるだけでございます。
何とぞお考え直し下さい。
戦乱の世は100年余りも続き、皆平穏を望んでおります。

 

利休はあくまでも茶人という芸術家であって、御政道自体にそんなに関心が
あったとは個人的には思っておりません…。
関心があったとしたら、むしろもっとこう…権力の方におもねる形での関心であって…。

天下万民の平和のために秀吉に注進するとは…あまり考えられないかな。 

っていうか…秀吉の言う通り、利休が口出しする立場じゃないよね。
これじゃ、ただケンカ売ってるよね。

実際に利休がなぜ死罪になったのかには諸説あり、確実な線はないのである。

「個人的には、一茶人である利休に時の武士たちが師事していくのを面白く思わなかった
者からの陰謀…のような気がする。」

と、『利休にたずねよ 』レビューから引用させていただきます。

 

こうして有名な「大徳寺山門の利休像」で秀吉の怒りを買わせる三成の図。
からの切腹と……。

 

そして、その後の鶴松の死。

まるで利休の呪いのように息子を失った秀吉は、官兵衛に抱きついて
慟哭するのであった。

 

肥前のよき所に城を建てよ。このわしが暮らす城じゃ。
そこで朝鮮へ渡る支度を致す。
築城は官兵衛、そして清正、九州勢でやれ!

 

官兵衛さんも殿下の御前で、

無謀!無謀!

連呼しちゃうし、秀吉は、ぐははははははははははは笑い出すし、
三成は「やってやったぜ!やってやったぜ!」って感じで去っていくし…。

もう、何だかな、狂って来たよ。。。

そして、

 

わしらが見放せば殿下は糸の切れた凧…。
どこへ行ってしまうか分からぬ。

黒田が支えねば豊臣は…いや…。
この国が滅びてしまう!!

 

…とか、黒田家、どんだけ偉いねん!!!

というビックリ展開で次回へGО……。

 

…で、秀次はどうすんだ…。まさかナレーションスルーで終了か…。

 

※コメントのお返しができていない状態でもうしわけありませんっ。
楽しみに読ませていただいています。

 

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※キャスト

黒田官兵衛 … 岡田准一(少年期:若山耀人)

光 … 中谷美紀
黒田重隆 … 竜雷太
黒田職隆 … 柴田恭兵
いわ … 戸田菜穂
ぬい … 藤吉久美子
黒田長政 … 松坂桃李(少年期:秋元黎→若山耀人)
糸姫 … 高畑充希
栄姫 … 吉本実憂
黒田休夢 … 隆大介
井出友氏 … 飯田基祐

母里小兵衛 … 塩見三省
母里武兵衛 … 永井大(少年期:大嶋康太)
栗山善助 … 濱田岳
母里太兵衛 … 速水もこみち
井上九郎右衛門 … 高橋一生
後藤又兵衛 … 塚本高史
大野小弁 … 辻本祐樹
黒田一成 … 小林ユウキチ
力 … 酒井若菜

お国 … 中川翔子
お福 … 阿知波悟美
お道 … 福島リラ
おゆう … 中村映里子

織田信長 … 江口洋介
お濃 … 内田有紀
土田御前 … 大谷直子

明智光秀 … 春風亭小朝
徳川家康 … 寺尾聰
柴田勝家 … 近藤芳正
丹羽長秀 … 勝野洋
滝川一益 … 川野太郎
佐久間信盛 … 立川三貴
森蘭丸 … 柿澤勇人
万見仙千代 … 田中幸太朗
織田信行 … 尾関伸嗣
織田信忠 … 中村倫也
織田信孝 … 中山麻聖

荒木村重 … 田中哲司
だし … 桐谷美玲
高山右近 … 生田斗真
小西行長 … 忍成修吾

羽柴秀吉 … 竹中直人
おね … 黒木瞳
羽柴秀長 … 嘉島典俊
竹中半兵衛 … 谷原章介
石田三成 … 田中圭
蜂須賀小六 … ピエール瀧

小寺政職 … 片岡鶴太郎
お紺 … 高岡早紀
江田善兵衛 … 上杉祥三
櫛橋左京亮 … 益岡徹
櫛橋左京進 … 金子ノブアキ
力 … 酒井若菜

伊吹善右衛門 … 尾藤イサオ
おたつ … 南沢奈央(少女時代:三池怜菜)
伊吹文四郎 … 遠藤要
赤松政秀 … 団時朗
円満 … 麿赤兒
石川源吾 … 升毅
別所長治 … 入江甚儀
別所賀相 … ベンガル
別所重棟 … 佐戸井けん太
上月景貞 … 土平ドンペイ
羽柴秀勝 … 倉本発(子役期:佐藤涼平)

足利義昭 … 吹越満
小早川隆景 … 鶴見辰吾
安国寺恵瓊 … 山路和弘
顕如 … 眞島秀和
山中鹿介 … 別所哲也
宇喜多直家 … 陣内孝則
島津義久 … 永澤俊矢
宇都宮鎮房 … 村田雄浩
宇都宮朝房 … 橋本淳
お鶴 … 市川由衣

ナレーション … 藤村志保 → 広瀬修子

※スタッフ

制作統括… 中村高志
脚本… 前川洋一
演出… 田中健二、本木一博、大原拓
音楽… 菅野祐悟
題字… 祥洲

公式サイト http://www1.nhk.or.jp/kanbe/

 

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コメント

  1. 軍師官兵衛 #40「小田原の落日」、#41「男た…

    秀吉(竹中直人)待望の実子・鶴松を産んだ淀(二階堂ふみ)の権勢は、正室のおね(黒木瞳)をしのぐまでに高まり、三成(田中圭)は淀と結託し、自らの権力を確固たるものにしよう…

  2. 軍師官兵衛 第41回「男たちの覚悟」

    前回までで天下統一を果たした秀吉ですが、次の野望は大陸への進出というとてつもないスケールの戦を考え始めます。周囲が困惑しながらも必死に諫めようと努力するのですが、そのほとんどが徒労に終わってしまい、最後に残ったのが官兵衛と利休でした。 官兵衛が秀吉に意見を申し上げようとセッティングされた茶室で官兵衛が「耳が痛い話を・・・」と始めようとすると、それを遮るようにして利休が説得を開始します。この辺…

  3. 『軍師官兵衛』第41回「男たちの覚悟」★利休切腹

    『軍師官兵衛』第41回「男たちの覚悟」

    利休に切腹を銘じた秀吉。

    その後、世継ぎの鶴松が僅か3歳で病亡し、秀吉は憔悴の極み。

    慰める官兵衛に「天罰じゃ。利休に腹を切らせた罰が当たったんじゃ。利休を死なせるべきではなかった。このわしが間違っておった。鶴松は、このわしのせいで死んだんじゃ。わしには、もう何もない…。望みも全て消えてしもうた…。」

    これで昨今の振る舞いを反省…

  4. 軍師官兵衛 第41回「男たちの覚悟」

    大河ドラマ『軍師官兵衛』のお時間です。
    あらすじ・・・・

  5. 軍師官兵衛 第41回「男たちの覚悟」〜無謀! 無謀! 無謀!

    「また官兵衛か。また小言か」
     耳に痛い話を聞かされるので、官兵衛(岡田准一)を遠ざけたい秀吉(竹中直人)。

     こうなると、逆効果ですよね。
     秀吉は完全に聞く耳を持たなくなってしまう。
     官兵衛の苦言が正論であるだけに言えば言うほどするほど、頑なになる…

  6. 人生七十力囲希咄吾這寶剣祖佛共殺堤る我得具足の一太刀今此時ぞ天に抛・・・と茶聖・千利休(岡田准一)

    利休こと千宗易は天正十九年(1591年)、秀吉から切腹申しつけられ、これに従う。 信長の茶の湯の師匠だった利休は政治と風流を融合させて独自の境地を開いた。 知性と教養を供えた信長にとって利休は道具に過ぎなかったが、利休はそれに甘んじることができた。 しかし、秀吉には教養がなく、利休は己を抑えることが

  7. 軍師官兵衛第41話(10.12)

    天下統一を成し遂げた豊臣秀吉@竹中直人は最早誰の聞く耳も持たず、
    秀吉の弟秀長@嘉島典俊の病死、千利休@伊武雅刀の切腹で
    黒田官兵衛@岡田准一は孤立していく。
    愛息鶴松の急死を嘆く秀吉は朝鮮出兵を決意、
    官兵衛は制止することができなかったと

    うーん、官兵衛が豊臣政権の御意見番みたいなポジションになってますなあ。
    官兵衛の忠告を聞かなかったから、豊臣家は滅びたという展開になるのか。
    大河ドラ…

  8. 「軍師官兵衛」 第41回、男たちの覚悟

    大河ドラマ「軍師官兵衛」。第41回、男たちの覚悟。
    利休、切腹!
    官兵衛の制止も聞かず、秀吉は朝鮮出兵へ踏み切る。

  9. 軍師官兵衛 第四十一話 「男たちの覚悟」

    第四十話「小田原の落日」はこちら。なんと前回の視聴率は予想をはるかに上回って17.6%。まあ、台風のせいであろうとしても、いつも見ていないテレビをつけるときに見るのは大河ドラマだという層がたくさんいたということか。めでたいです。ということで今回は利休切腹…

  10. NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第41回「男たちの覚悟」

    先週は北条家の滅亡アーンド秀吉様迷走中みたいなラストで・・・。でもほら、決して絶対的な滅亡じゃあなかったみたいですよ、北条様。一時は謹慎の身であった氏直様の態度が神妙であると助命の後に大名として復活させられたらしいですし。それから、玉縄城主の氏勝様もいち早く降伏の後、徳川家の家臣として生き残られましたようですし、御家臣の方々も後々家康様に召し抱えられたり地方で名主になられたり・・・血も涙もな…

  11. 軍師官兵衛 第四十一回

    「男たちの覚悟」

    内容
    官兵衛(岡田准一)の説得により、小田原城は開城。
    しかし天下統一を果たした秀吉(竹中直人)は、本領安堵を反故。
    北条の領地を召し上げ、家康(寺尾聰)のものとする。
    結果的に、国替えとなった家康に、官兵衛は頭を下げるしかなかった。

  12. 大河ドラマ「軍師官兵衛」 #41 男たちの覚悟

    いよいよ秀吉が本格的に狂ってきます。
    って、この時期にここで間に合うのか?

  13. ふるゆき より:

    SECRET: 0
    PASS: 5cbfda3eaf5f1e17073fcc7b99027d2a
    >黒田家、どんだけ偉いねん!!!
    私もこの天下を背負う気分にビックリしました。
    そのわりに肥前名護屋で城を作る実務に、あっさり従ってますが。

    歴史的事件をあっさり消化するパターンが続いて、どうにも激動の時代をえがいているようには見えないのが辛いです。
    利休の最後もそうでしたが、これからの大事件も期待が持ちにくいのは、主人公を無理にからませる脚本と演出にあるのではないでしょうか。まず目の前の「軍師」仕事に集中してほしいです。

  14. BROOK より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >三成は「やってやったぜ!やってやったぜ!」って感じで去っていくし…。

    今回は三成の表情にいろいろと笑わせてもらいました♪
    それにしても田中さんの演技が絶妙で、
    非常に憎たらしくって…(褒め言葉)

    >黒田家、どんだけ偉いねん!!!

    黒田家がないと国が滅んでしまう…って、
    ちょっと言い過ぎでしたよね(苦笑)
    そこまで黒田家の権力って強かったの?と。

  15. 大河ドラマ「軍師官兵衛」第41回

    利休切腹、鶴松逝去…

    詳細レビューはφ(.. )
    http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201410120000/

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  16. 『軍師 官兵衛』 第41回「男たちの覚悟」

     天正19年、北条氏が領していた関東には、家康が入部することが決定。官兵衛は徳川本陣をたずね、関東移封の挨拶をします。 家康は、官兵衛の采配をほめたあと、関白殿下を諌める役をまかせたと発言。しかし、鶴松という跡継ぎのことしか見えなくなった秀吉は、誰の諫言も聞きません。そのようなとき、また一人、秀吉に進言できる数少ない人物の秀長が病に。若き日より兄の秀吉をささえてきた小一郎秀…

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