日曜劇場【 おやじの背中 】第6話 『父の再婚、娘の離婚』 感想 尾野真千子×國村隼×橋部敦子 の回

反対されたくらいで諦めたの私だから。
お父さんの言うとおりにするのって、ある意味 楽だったし。
うまくいかなかったらお父さんのせいにしとけばよかったから。

自分で決めたことはそうはいかない。
とにかく本当にやりたかったら、家出したって勘当されたって
やってたんだから…。

 

おやじの背中 第6話 『父の再婚、娘の離婚』

     おやじの背中6

 

尾野真千子さんといえば一番に浮かぶのは現在BSで再放送中の『カーネーション』だ。

元々どのドラマで見ても入り込んでしまうほどの豊かな表情。声の抑揚。
ドンヨリした役ならば本当に息詰まるほどドンヨリと、活気ある役ならば、どこまでも元気に、
この人が画面の中で笑えばこっちも笑い、泣けばこっちも釣られて顔が歪む。

天才…という言葉はこの人のためにある…と、思うのだった。

こういう人が『カーネーション』のような名作の中に入り込んだ時、作品もキャラクターも
生き生きと世界を回す。
視聴者は安心して世界を楽しんでいればいい。

しかし、演技が上手すぎるというのは時に酷である。

理解できない嫌なキャラクターに当たった時にも全力で嫌なオーラを
まき散らしてしまうので…。

私はオノマチさんが大好きだが、そのキャラクターはもう見たくない、と思って
しまったドラマが今までにも何本かあった。

いや、嫌なキャラクターも脚本が良ければ愛するべきキャラになるわけだけれども、
「納得できない」キャラクターは本当にキツいのよ。

最近では、その内の1本が『サマーレスキュー』というお山の上の診療所で
ギスギスガミガミ怒鳴り続ける役であり……

悪いけど、今回もそう。

 

…ということで……

今回のドラマ感想は、感動したという方は読まない方がいいですね。はい。 

オノマチさんは今でももちろん大好きである。
(日曜の悪印象は月曜の「カーネ」でお祓いしたから大丈夫 )
國村さんも大好きな役者さん。

だから私は今回は楽しみにしていたよ。

 

はい、ここから下は読まない方が良い部分です。
だから好きに書かせてね。 
「役者さんが好き」というだけで作品まで褒め称えられる体質じゃないもので。

 

ストーリーが何とも浅い。有り触れた設定。

最近よくある、「親に不満があってガミガミ文句ばかり言う娘」「頑固という設定らしい
けれども全然甘い優しいエセ頑固親父」
の話。

 

こういうストーリーを見るとね、ホント、作家の想像力の浅さにガッカリするわ。

いや、逆に羨ましいね。
きっと優しいお父様のご家庭でヌクヌクと時にケンカなどしながらお育ちに
なられたのでしょう。

何でも親の言う通りにしてきたような家庭の子どもは、大人になっても
こんな風に親にポンポン文句言えないんだよ。
抑圧されて育つんだよ。
大人になってもご機嫌取りの話しかできないんだよ。

親が年を取ったら弱くなる…という話もよく聞くけれども、本物の頑固親父は、
死ぬまで変わらないんだよ。

人の話なんて聞かないし「悪かったな」なんて絶対に言わない。
そもそも自分が何か悪かったとか全然思っていないしね。

そういう世界がこの脚本家に想像できるだろうか。

冒頭から怒鳴ってばかりいる主人公にどっかの朝ドラのどっかの純を
思い出してしまったわ。 

あの朝ドラを大嫌いだったのも、今回の不快感と同じような感覚があった気がする。

父親の言うままに気に入られるようにしてきたとか言いながらガミガミポンポン
文句ばかり……何なのこの子はが半年も毎日続いたんだから凄い。

 

今から考えたら、先々週の昔頑固だった親父の方がまだシックリ来たかもね。
息子も最後には腕力に訴えたし。 

 

大体ね、それでもどんな親でも、ちゃんと仕事して食わせて育ててくれた事だけは
子どもは感謝するべきだと思うんだよ。

親父に文句ばかり言っている平成娘を見るのは本当に頭痛い。
もっとも脚本家の方は全然平成世代じゃないはずだけど~。 

個人的な感情がどうしても入って来るから評価も変わるんだろうけれども、
私は今回のこの話が大嫌い。

最後には「すまん」とか言っちゃって何がおやじの背中だよ…
と、ムカムカして見終えた。

 

『はみだしっ子』という三原順さんのマンガがあって。

グレアムの父の最期。

あれが我が家の父の最期になるだろうな…と、昔からずっと思っていた。

「わだかまり」とかいうなら…あれくらい…心臓を刺されるくらいに冷たく痛く描いて。

(…と、たぶん大方の人が解らないネタですいませんね…)

 

橋部敦子さんは『僕生き』シリーズほんと好きだったんだけど……
ここ最近、何作もあまり納得できない作品が多い。 

 

私感バリバリの記事にお付き合い下さってありがとうございました。

ちょうど、実家に帰ってあまり素敵な気分じゃなかった日に放送されたから、
余計にいっぱい愚痴が出てしまった。 

 


妻を亡くした父・典久 (國村隼)は 定年退職で第一線からは退いていた。
一方、典久の娘・七海 (尾野真千子) は夫(桐谷健太)との間に溝が生まれ、
結婚生活に行き詰まっていた。
孤独な父を心配する七海、旦那の稼ぎが少ないことを心配する典久。
お互いを心配するあまり二人は激しく言い争う…。
そんな中、典久が突然思いつきで「婚活」を宣言。
意地でも娘に心配されたくない典久は生まれて初めて婚活パーティーに向かう。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

よろしければ→【2014年7月期・夏クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

杉本七海…尾野真千子
吉崎典久…國村隼

杉本大悟…桐谷健太
岡宮芳子…中田喜子
青木久志…本田博太郎
伊達孝弘…伊藤正之
高山亮輔…管勇毅

 

※スタッフ

脚本 … 橋部敦子
演出 … 竹園元
プロデューサー … 八木康夫
  
公式サイト(終了) http://www.tbs.co.jp/

 

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コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >「はみだしっこ・三原順さん」懐かしいわぁ!

    おおっ!ご存じの方がいらした!
    あの頃、少女マンガは文学でしたね…(;_:)

    >私は母との関係がこの父娘と一緒で、私の進路は全て母の鶴の一声で決まってきました。
    他にも色々あって確執はかなりあったのだけど、母が認知症になったりして、少しずつ変わってきたかな。

    認知症はまた、お辛いですね…。
    かつての確執を向こうは覚えていないという状況になったら、私はどうなるか
    解りませんわ。
    親も本当に弱れば同情から愛情が湧くようになるのかな。
    それぞれの家庭にそれぞれの事情ですね。

    >その母がこの夏脳梗塞で入院して、バタバタでした。
    やっと今は落ちついて、撮り溜めしてたのを観ています。

    という事は、ひとまずは回復なさったという事かしら。
    だったらいいのだけど。
    私みたいな者には、親を大事にしてくださいとか絶対に言えないですが、
    お大事にしてください、とだけは申し上げておきたいです。

    >今夜の渡辺さん×東出くんの回も楽しみですが、第8話の大泉さん回はもっと楽しみで~す!

    そして、第9話は神木くんですよーーーヽ(・∀・)ノ
    とりあえずキャストにワクワクします。

  2. えりぃ より:

    SECRET: 0
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    「はみだしっこ・三原順さん」懐かしいわぁ!
    昔の漫画って、奥が深いですよね。

    今回の話、設定が関西だったらもっと面白かったかも~って思いながら観ました。
    主役のお三人とも味のある関西弁を話せるのに・・・

    私は母との関係がこの父娘と一緒で、私の進路は全て母の鶴の一声で決まってきました。
    他にも色々あって確執はかなりあったのだけど、母が認知症になったりして、少しずつ変わってきたかな。

    その母がこの夏脳梗塞で入院して、バタバタでした。
    やっと今は落ちついて、撮り溜めしてたのを観ています。
    ドラマ見て、泣いたり笑ったりするのって幸せやわ~♪
    残暑厳しく、災害もあちこちでおきていますが、
    くうさんはじめ、こちらの皆様もお体ご自愛くださいませ。

    今夜の渡辺さん×東出くんの回も楽しみですが、第8話の大泉さん回はもっと楽しみで~す!

  3. 昼寝の時間 より:

    おやじの背中(メモ感想) 第六話「父の再婚、娘の離婚」

    公式サイト(終了) 脚本:橋部敦子/演出:竹園元/プロデューサー:八木康夫、出演:尾野真

  4. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    いやいや、でもこれは私感丸出しの日記みたいな感想なのでww
    感動したって方も多かったですよ。
    どんな脚本だろうがオノマチさんの演技の素晴らしさは心を掴みます。
    機会があったらぜひ~~!

    来週は大好きっっっな渡辺謙さんなので必ず必ず見ますっ!
    しかも、義息子役がリアルに未来の義息子かも…東出くんだし^^;

  5. kyom より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    見なくてよかった~。

    これが正直な感想です。
    先週のエンケンさんと堀北真希ちゃんのがすっごくよくて。
    あらすじとか予告とか見て、なんとなく想像出来て見ない方がいいかなっと思って見ませんでした。

    でももしかして面白かったのかなと気になってここにきましたが、やっぱりなって感じです。

    それにも負けずにレビュー、ありがとうございます。

    来週はどうでしょうか?

  6. おやじの背中 第六話

    「父の再婚娘の離婚」

    内容
    妻を亡くして4年。娘もすでに結婚。定年退職をして数年。
    吉崎典久(國村隼)は、再就職したが、その仕事に満足出来ずにいた。
    元上司・青木久志(本田博太郎)に紹介してもらった会社を、退職。
    そのことを、典久は青木に謝罪する。
    だが。…

  7. おやじの背中 第6話

    第六話 父の再婚、娘の離婚 2014年8月17日(日)よる9時放送 吉崎典久 (國村隼) は妻を病気で亡くしてから4年が経っていた。その後、勤め上げた会社を定年退職し、今は再就職しているが仕事に満足しているわけではなかった。典久の一人娘・杉本七海 (尾野真千子) はすで…

  8. おやじの背中 第6話

    妻を病気で亡くして4年経った典久(國村隼)は、勤め上げた会社を定年退職後、再就職していますが、仕事には満足していないようです。

    パソコンが使えないので、周囲にも迷惑をかけているみたいですし・・・

    一方、典久の一人娘・七海(尾野真千子)は、俳優の大悟(桐谷健太)と結婚生活を送っていますが、大悟に俳優の仕事はなく、アルバイト暮らしで、家計は信用金庫に勤める七海が支えていました。

  9. おやじの背中 (第6話・8/17) 感想

    TBSテレビ系『おやじの背中』(公式)
    第6話『父の再婚、娘の離婚』(脚本:橋部敦子氏 / 演出:竹園元氏)の感想。

    4年前に妻を亡くした典久(國村隼)は定年退職後、再就職した。しかし、今の仕事に不満はたまるばかり。娘の七海(尾野真千子)は売れない役者の大悟(桐谷健太)と結婚生活を送っているが、信用金庫で働く七海が家計を支えていた。亡妻の法事で久しぶりに七海と再会した典久…

  10. おやじの背中「父の再婚、娘の離婚」

    今回の脚本は、橋部敦子さん。オノマチ&國村隼のタッグちょっと、不器用母娘な旅行による、心のわだかまり氷塊だったのかな?吉崎典久 (國村隼) は、妻を病気で亡くして4年。一人娘の杉本七海 (尾野真千子) も結婚して家を出たり、定年退職後、再就職したものの、パソコンが使えず、お荷物扱いされてるのに苛立ち、辞めてしまいました。娘は娘で、ずっと、父親の敷いたレールを歩くのを初めて反発して、自由人とい…

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