【 ルーズヴェルト・ゲーム 】第2話 感想

お前にはまだやり残したことがあるはずだ。
このまま野球をやめたら、何も解決しない。

お前を救えるのは…
お前しかいない。

 

ルーズヴェルト・ゲーム 第2話

      ルーズヴェルト・ゲームop

 

日曜は立て込んでいるので~あらすじ込みの簡単感想で。

いや、結構ガッツリはまってます。
初回の感想にも書いたけれども、ベタだけど好きだわ…これ。

 

社内野球大会に突然現れて153キロの球を投げた選手は「沖原和也」。
製造部梱包配送課所属の派遣社員20歳。

甲子園常連校・二葉西高校のピッチャーの経歴を持つ事も解った。

しかし、誘っても沖原は野球部に入ろうとはしない。

俺、正社員になりたいんです。
野球部に入ったら正社員にはなれませんよね?

興味ないんで。野球なんか。
お断りします。

の、一点張り。

野球部員たちは、やがて沖原が高校野球部だった頃に暴力事件を
起こしている事を知る。

 

一方、細川社長は青島製作所の経営を立て直すために、リストラ決行することを
役員会で宣言した。

まずは派遣社員の8割カットが目標。

しかし、先日の社内試合で会長と約束した手前、野球部は今は廃止することができない。

ジレンマを抱える中、ライバル社・イツワ電器が、青島製作所が開発したイメージセンサーの
カラーフィルターが実用新案権を侵害したという内容で損害賠償200億を要求してきた。

結果的に、それは認められない主張であり、裁判を起こしてもイツワに勝ち目など
ないことが解る。

しかし、なぜ、今、勝ち目のない裁判をイツワは起こそうとしているのか。

細川はそこに何か不気味なものを感じる。

 

負けると分かっていて勝負をしかけてくる相手の心境はどういうものだと思う?

秘書の仲本に訊ねてみる細川。

彼らに聞いてみたらいかがです?
うちの会社には、いつも そういう気持ちになってる連中、いるじゃないですか。

 

負けると解っているのに戦を仕掛ける意味。

細川は苦々しく自分の会社の野球部に目を向ける。

 

製造部では、沖原のミスで取引先に間違った部品の製品を大量に送ってしまうという
誤出荷騒動が起こる。

実際には、発注データのミスを見つけた沖原が上司の竹本に報告したにも関わらず、
竹本がデータを信じてそのまま送った事が原因だったが、全てのミスは沖原に
押し付けられた。

この事から、沖原はリストラ対象者に挙がってしまう。

 

バカ上司と、またその上のバカ上司……。
六角さんが憎々しくてイヤーーー

データはいつも正確だとは限らない。
そのために人の目で確認する作業があるんじゃないか。

そんな基本作業を誤った上司のミスを真面目な派遣社員に押し付けるとは~。

これ、単純に青島製作所頑張れ…とは言えない状況。

この会社の内部も結構腐っているという事だよね。

野球部マネージャーの古賀は沖原に手を差し伸べようとするが、野球に
戻りたくない沖原は頑なに拒む。

大道監督もかつて甲子園の監督になり損ねた自分の話をするも、やはり
沖原は頑な…。

何があったかというと、沖原は高校の時に才能を部員から嫉妬されてイジメに
遭ってしまったんだね。

嫌がらせされて耐えきれずついに先輩を殴ってしまった。

それっきり野球から遠ざかったと…。

本当はやりたくて仕方ないだろうに。

野球では苦い思い出を抱え、会社ではミスを押し付けられて、もの凄く不運な人だ。

 

しかし、この話はそういう風には終わらない。
だって逆転の物語だから。

 

リストラの話が本格的になった段で、野球部部長の三上は沖原にミスがなかった
事実を知る。

社長同伴の再調査で、朝比奈に言ってくれた言葉にスカッとしたわ。

システムの間違えをすでに改竄していた証拠を挙げて、

 

PCの記録を書き換えれば必ずその足跡が残る。
出荷ミスが発覚した直後に作業工程表の記載事項が書き換えられていた。
その時ログインしていたIDは、あんたの可愛がっている部下、竹本のものだ!

あなたのおっしゃる完璧なシステムで、なぜ竹本がデータを書き換えたか、
さぞ興味があるだろう。
何なら今、この場に竹本を呼んで問いただすがいいのか?

朝比奈!
どうせ隠蔽するなら最後まで隠し通せ。

そんな能力もないなら、二度と私の邪魔をするな!

 

う~ん…唐沢さん、ほんと、いいわ。迫力~。

細川社長は正しい判断で会社のために誠実に動いているだけなんだよね。
曲がった事は何でも大嫌い…というわけではなく、会社の利益に関わる曲がった事
大嫌い。

自分の立場がどうとか、そういう事はたぶんあまり考えていない。

こんな人が野球部を本気で応援してくれるようになれば本当に頼もしいんだけれども…。

今のところは、そこに至らない。
それどころか、会社のためにも野球部は廃止させたいし、廃止させるためには
沖原には入ってほしくないんだよね…困った。

 

沖原の方は、1人でミスの尻拭いの荷積みをしていたところを野球部に助けられ、
とても心が動いたらしい。

こういうシーンで、ついつい涙貰ってしまう。

1人ぼっちで全部やらなきゃならなかったところを助けてくれるヒーローのように
情のある野球部メンバー。

ベタだよ~…ベタだけど泣いちゃうんだよ。

誘われた野球の試合にもやっと足を運んだ。

 

お前には、まだやり残したことがあるはずだ。
このまま野球をやめたら何も解決しない。

お前を救えるのは…
お前しかいない。

監督が…本当に素敵過ぎる…。

 

俺…
もう一度投げたいです。

もう一度投げたいです。

 

沖原の胸を一発ずつ小突いて通り過ぎていく優しいメンバー。
もう受け入れている。

ベタだよ…暑苦しいよ…『ROOKIES』だよ…。泣ける…。

 

…でも、今のところは細川社長は沖原を切りたい方向。

けれども、三上総務部部長に言われて「勝てない勝負にわざわざ挑む」人間の
目的には気付かされる。

 

負けると分かっていて勝負に挑む野球部はどんな気持ちだ?

どんな試合でも勝ちたいと思って挑むに決まってます。
でも、それ以前にあいつらは野球ができる事が嬉しいのだと…。

…それだ!
イツワとジャパニクスの狙いは勝訴することじゃない。
訴訟を起こすこと…それ自体が…。

 

つまり…「訴えられた企業」という悪いイメージを世間に植え付けるため…。

イツワは、ただ訴える事自体が嬉しいのだった。

もちろん、影には大和田常務…じゃなかった、ジャパニクスの諸田がいる。

 

イツワは憎らしい相手だよ。

そして、かつて沖原をいびって問題を起こさせる切っ掛けになった先輩は、
今はイツワの投手だよ。

この辺の結びつきで、細川さんが沖原と「イツワを倒す」目的が一致する…。
そして野球部を応援するようになる…。

そういう方向に行く気がする。いや、行ってほしい!!

そして、どっちも逆転逆転していく様を早く見たい。

 

個人的には、企業部分と野球部分は上手く噛みあって進行していると思ってる。

何かに向かって一生懸命頑張る人たちの姿はベタでも単純に応援したくなる。

盛り上がり期待してます。

 

※コメントレス滞っていて申し訳ありません~!
楽しみに読ませていただいています!


会社再建に奔走する細川(唐沢寿明)は、大規模なリストラを決断。
同じころ、野球部の古賀(高橋和也)らは、社内の野球大会で剛速球を投げた製造部の
派遣社員・沖原(工藤阿須加)のスカウトに動き出す。
しかし、沖原は配送ミスの責任を問われ、リストラ候補の筆頭に挙げられてしまう。
そんな中、ライバル企業のイツワ電器から、製品の実用新案権を侵害されたと製品の
販売差し止めと賠償金200億円を要求する訴状が届く。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

よろしければ→【2014年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

細川 充 … 唐沢寿明
笹井 小太郎 … 江口洋介

三上文夫 … 石丸幹二
朝比奈 誠 … 六角精児
豊岡太一 … 児嶋一哉
神山謙一 … 山本亨
中川 篤 … 小須田康人

大道雅臣 … 手塚とおる
古賀 哲 … 高橋和也

沖原和也 … 工藤阿須加
北大路 犬彦 … 和田正人(ライト)
井坂耕作 … 須田邦裕(キャッチャー)
猿田 洋之助 … 佐藤祐基(ピッチャー)
萬田智彦 … 馬場徹(ピッチャー)
鷺宮 … 小橋正佳(レフト)
古城 … 片山享(キャッチャー)
荒井亮太 … 岩間天嗣(レフト)
倉橋 … 北代高士(ピッチャー)
円藤 … 檜尾健太(ファースト)
二階堂 … 高良亘(ショート)
須崎 … 木更津与兵衛(サード)
水木 … 久保孝真(キャッチャー)
仁科 … 足木俊介(センター)
島野 … 大内田悠平(セカンド)
松崎 … 大橋一三

仲本有紗 … 檀れい
山崎美里 … 広瀬アリス
長門一行 … マキタスポーツ
橋爪佐代 … 山野海

田川 … 山本圭祐
坂東昌彦 … 立川談春
花房志穂 … 平井理央
村野三郎 … 森脇健児
飯島健太 … 林剛史
新田達彦 … 松藤和成
如月一磨 … 鈴木伸之

磯部支店長 … 峰竜太
林田 喜久雄 … 宮川一朗太
水上 … 戸田昌宏
葉山修平 … 八幡朋昭

諸田清文 … 香川照之

尾藤 辰五郎 … 坂東三津五郎

青島 毅 … 山﨑努

 

ナレーション … 山根基世

※スタッフ

監督 … 福澤克雄
脚本 … 八津弘幸、山浦雅大、西井史子
プロデューサー … 與田英徳、川嶋龍太郎

演出 … 福澤克雄、棚沢孝義、田中健太
音楽 … 服部隆之

原作 … 池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』

公式サイト http://www.tbs.co.jp/ROOSEVELT_GAME/

 

「Twitter」やってますです。

 【 ルーズヴェルト・ゲーム 】第1話 第2話


コメント

  1. 隠れ常連 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは
    私もこれちょっとハマってます。みんな半沢と比較したがりますが、半沢がなければ、かなり高い評価受けてるドラマだと思います。
    特に野球部のシーンが良いです。沖原役の工藤さんの息子。彼が爽やかで良いです。目が澄んでて力がある。涙がよく似合う素朴な顔。演出もホントにベタですが、管理人さんと同じとこで、ボロボロと泣いてました。
    今クールは4作に絞りました。個人的な評価は銀二貫→ルーズヴェルト→大川端→アリスの順です。

  2. ルーズヴェルト・ゲーム 第2話

    第2話「涙の決意!・濡れ衣」 2014年5月4日 onair メインバンクである白水銀行の林田融資課長の不正を追及し、銀行から突如突き付けられていた融資の取り止めを撤回させて続投を認めさせた細川(唐沢寿明)。 だがその一方で大口の取引先であるジャパニクスの諸田社長(…

  3. ルーズヴェルト・ゲーム 第2話

    青島製作所の細川社長(唐沢寿明)は、ジャパニクスの諸田社長(香川照之)から提示されていた8割もの減産調整と値下げの要求を受け入れます。

    ライバル会社のイツワ電器に乗り換えられると困ったことになりますから。

    この条件をのむことにより、青島製作所の業績は赤字になる可能性が高まるので、細川は会社を再建するために派遣社員の約8割を解雇するという本格的なリストラの敢行を役員たちに指示します…

  4. ルーズヴェルト・ゲーム (第2話・5/4) 感想

    TBS系『ルーズヴェルト・ゲーム』(公式)
    第2話『涙の決意!濡れ衣』の感想。
    なお、原作(池井戸潤氏の小説)は未読。

    会社再建に奔走する細川(唐沢寿明)は、大規模なリストラを決断。同じころ、野球部の古賀(高橋和也)らは、社内の野球大会で剛速球を投げた製造部の派遣社員・沖原(工藤阿須加)のスカウトに動き出す。しかし、沖原は配送ミスの責任を問われ、リストラ候補の筆頭に挙げ…

  5. ルーズヴェルト・ゲーム #02

    『涙の決意!濡れ衣』

  6. ルーズヴェルト・ゲーム 第2話★朝比奈部長(六角精児)が沖原(工藤阿須加)を…

    ルーズヴェルト・ゲーム 第2話
    「涙の決意!・濡れ衣」

    原作をいじっているせいで不自然になってる部分もあるけど、六角精児や工藤阿須加の存在感とエピソードの面白さが勝っています。
    −◆−
    白水銀行融資課長・林田(宮川一朗太)を使って青島製作所をつぶそうとしたジャパニクスの諸田社長(香川照之)ですが、細川社長(唐沢寿明)には知らぬ存ぜぬを貫き通し、その上で更に8割もの減産調整と値下げ…

  7. 「ルーズヴェルト・ゲーム」9回2アウトからの逆転劇2細川社長苦渋のリストラを決断!沖原のミスと事情を知り野球部全員で沖原を助け合った

    「ルーズヴェルト・ゲーム」第2話は会長との賭けに負けた細川社長は野球部を次の大会で負けるまで存続させる事になった。その負けた要因が派遣社員の沖原の目の覚めるような剛速 …

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