【遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~】第9話 感想

お前はさ、最初、四万十で医者なんかやりたくなかったとか、ここには何にもないって
言ってたけどさ、ちゃんと自分のやるべきこと見つけてさ…。

 

見つけたんじゃないよ。

あったんだよ。最初から。
目の前に。

遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~ 第9話 

    遅くなったので簡単に追います。

 

休日。日下さんと2人で釣りをする丈太郎。

日下さんは、もう四万十に来て20年になるらしい。

いつの間にか人生の半分以上をここで暮らしたことになります。

と、笑う。

実家の岡山では母親が1人で暮らしているらしい。

変な話ですよね自分の親の面倒は見ないでここで 高齢者の方のサポートを
してるんですから。
でも、今1人で元気で、私の手は必要としてないですから。

いつこっちにずっといようって決めたんですか?

さあ? いつでしたかね。

やっぱり色々悩んだんですよね?

どうでしたかね。

要領を得ないが、誤魔化しているのか隠しているのか、話したくないのか…。

 

金物店は年内で閉店が決まり、順一は就活を始める。

春菜は歯科医との結婚を断ったけれども、相手がいるわけではなく、
出会い系にでも登録しようかとと言い始める。

2人とも、過去はサッパリと捨てて踏み出したものの停滞状態。

 

弘樹も呼んで3人で男鍋をしながら話す。

弘樹は今の仕事はアルバイト。
毎年教職試験を受けているのになかなか通らないらしい。

えっ、じゃあこれからも?

いや。もう考えんと。

先生、諦めるの?

諦めるんじゃなくて、やっと始められそうながよ。

どういう意味ぜ?

高校で野球部教えて甲子園に連れていきたいと思いよったけんど、それって
自分がエースやったころの自分を引きずっちょっただけやけん。
でも、もうやめられそうながよ。

そうかえ。

…よかったな丈太郎。俺たちには華々しい栄光がなくて。

よくないよ。

 

弘樹も過去を捨てて前へ進もうとしている。

かほりも四万十の病院でずっとやっていく覚悟を決めた。

しかし、その矢先に東京の教授からメールが入る。

 

父の手術が決まった弘樹と、教授と待ち合わせしたかほりを乗せて、
丈太郎も彩花と待ち合わせした高知へ車で向かう。

車の中では、子どものように楽しげにやり取りするかほりと丈太郎を見て
弘樹はニヤニヤ。
こっちの方も吹っ切れたらしい。

 

教授の要件は東京へ戻してくれると言う話だった。
研究チームの1人がセクハラをしたので、外聞が悪いからチームから外す。
代りにかほりをということらしい。

やっとこっちに腰を据える決心をしたのに…と複雑な心境のかほり。

 

彩花に呼び出されて待ち合わせした丈太郎は、墓地に連れて行かれる。

そこにあったのは、彩花の恋人の墓だった。

 

末期の胃がんって告知されてから亡くなるまでの半年間はいつも一緒にいた。

彼は何度も別れようって言ったけど、私は彼の痛みや不安を全部受け止めて看取るって
決めてたから。

だんだん弱って別人のようになっていく彼を受け止めるのはすごくつらかった。

けど。
今、思うと彼を支えることで私自身が支えられてたんだと思う。

彼が亡くなって2年半経つ。
でも自分の一部がなくなったみたいで、ぽっかりあいた穴を埋められないままでいる。

誰も知らない所に行きたくて四万十で暮らし始めたけど。
あんなに泣いたのに今でもわ~って涙が出ることがある。
分かってんだけどね。
今の私の姿見ても彼は喜ばないって。

でも、どうしようもないの。

どうしたらいいのかな?丈太郎君。

もう一度。

一度だけでいいから彼に会いたい。

 

どうして、彩花はわざわざ丈太郎を連れ出して、丈太郎だけにこんな事言うの

と思っていたんだけど、これは丈太郎が「何でも言ってください」と言ったかららしい…。

つまり、何か丈太郎に期待していたり恋愛感情があるわけではなく、むしろ、
ここに連れてきたという事は、丈太郎は恋愛の対象ではないという事。

 

今日はありがとう。

彩花は親に顔を見せて来ると言い、2人は駅で別れた。

あの、この前、あの…僕にできることがあったら何でも言ってくださいなんて
軽く言っちゃったりして…。

ううん。
もうしてくれたじゃない。

驚く丈太郎。

私の話、聞いてくれた。
今まで誰にも話せなかったこと。

丈太郎君が四万十に来てくれたから。

あっ。まだあった。
丈太郎君にできること。

えっ?

元気でいてね。

丈太郎君を大切に思ってくれてる人のために。

 

なんか、まるでお別れフラグのような会話だけど、これで彩花も吹っ切れたってことなのかな…。

 

弘樹は父の手術が成功してそのまま高知に泊まるので、帰りは丈太郎とかほりと2人きり。

 

あ~ やってらんない。
腹が立って 腹が立ってもうやってらんない!

教授と会った事を話すかほり。

 

とっ…東京戻りたかったんだろ?

そうだよ。
でも知ってるでしょ?
私もう、この町で医者やってこうって決めたの!
もう患者さんたちにも言っちゃったのずっとここにいるって。
そう思えるまで、私ずっと何か気持ちがごちゃごちゃしてて…
でもでも、やっと決めたの!
なのに何で今さら…。
じゃあ、じゃあ、私の決意はいったい何だったの?

あんな人の下にいたらこれから先だって絶対に振り回される。
私は患者さんを振り回したくなんかない。
どうしたらいいわけ?

すごい剣幕でまくし立てて、丈太郎にむかって

ねえっ!

と言うかほり。

 

分かんねえよ。

俺が分かるのは、お前が仕事のことを真剣に考えてるっていうことぐらいで。

仕事のこととか地元のこととか…誰かのこととか。
真剣に考えれば考えるほど悩んじゃうんだろうな。

まあ、俺は相変わらずでさ「目指せ人口4万10人」とかって言っても、実際のとこ
何やっていいのか見つかんないし。

でもさ、お前はさ、最初四万十で医者なんかやりたくなかったとか、ここには何にもないって
言ってたけどさ、ちゃんと自分のやるべきこと見つけてさ。

 

見つけたんじゃないよ。

あったんだよ最初から。

目の前に。

今は、まっすぐ四万十を見据えているかほり。

 

翌日、丈太郎は欣治さんの所に行った帰りに発見する……。

出来るかもしれない事。

仕事がなかなか決まらない順一を呼び出す丈太郎。

 

順一、見てみろよ!
こんなたくさんあったんだよ。

はっ?

使ってない田んぼ。

それが何ながよ?

この田んぼやってみようと思う。

えっ…お前、米作る気かえ?
そんなもん1人でどうにもならんやろ。

お前もやんだよ。

はっ?

仕事、見つかりそうなのかよ。
やっぱ、ちゃんと仕事しなきゃ。ずっとここにいたいんだったら。

言うても米作りやぞ。どんだけ大変か。

欣治さんに色々教えてもらえばできるよ。

だいたい、何で農家の息子も継がん田んぼを金物屋の俺が…。

グチグチ言いかける順一にハッキリキッパリ言う丈太郎。

 

とにかく、やってみようよ!

何でもいいから。やれること!

 

私は田んぼの事とか何もわからないのですが…
休耕田を起こすのって、半端じゃなく大変なんでしょうね…。

都会から来た何も知らない丈太郎だからこそ、やってみようと言える無謀な挑戦なのかも。
農家の人に言わせたら現実的ではないと言われそう。

でも、ドラマ的にはあと1話で…
たぶん失敗して落ち込んでいる間なんかないので、何とかこの方向で
解決するのだと思う。 

いや、それでいいのだと思って見てる。

だって、ここまで来たら希望があるドラマじゃなければ嫌だし。

何でもかんでも、ダメ、無理、あり得ない、徒労、と決めつけて何も動かないでいるよりも、
可能性に向かって動いた方がいい。

そして、そうやって成功した自分たちの土地は、きっと物すごく誇りが持てる物に
なると思うんだよ。

 

全く無関係ですが、昨日NHKで「嵐の明日に架ける旅」という番組をやっていて、
今から思えばちょうど高知県の話だったのですが、林業で働く人たちの話でね。
皆さん、ものすごく自分たちが受け継いで手入れしている山を土地を仕事を愛していて
誇りを持っているんですよね。

ああ、土地や地元への愛はこうやって受け継いでいくものなんだなぁ…。

と、思いました。
みんなキラキラしていて、ちょっと泣けてしまった。

 

もしも、この休耕田を起こす作業が成功してブランド米ができて、後を継ぐ者ができて、
ずっと続いて行ったら…と考えると、それはとてつもない喜びだよね。

 

土地の外の人間だから気付く事もある町興し。

魚も人から分けてもらえるし、野菜も貰えるし。

それは誰でも分けて貰えるってわけじゃないがよ。

えっ?

お前やけんよ。

ん~?

うん。

えっ。じゃあ俺みたいなやつに来てもらえばいいじゃん。

おらんやろ。

ん~。っていうか俺みたいなやつってどんなやつだろうね。

それは言えんちゃ。なっ?

それは言えんちゃ。

 

自分の事にちっとも気付かない丈太郎。 

 

いや、とにかくさ。
田んぼ見てこうこれだってこう思い付いちゃったわけよ。

大丈夫なの?ただの思い付きでしょ?
だってあんたさ、使えない田んぼ使えるようにするまで何年かかると思ってるの?
あんたの契約3年でしょ?

うん。そうだけど。

ほら、やっぱ思い付きじゃん。

じゃあ、おま…お前どうなんだよ!
どうすんだよ東京。

簡単には決められないよ。

俺はお前がいなくなったら嫌だな。

 

自分の気持ちにも今いち気付かないまま、言葉だけが先に出る……。

 

来週は最終回です。

OPみたいな爽やかな最終回になるといいな。

    。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


小平丈太郎(生田斗真)は、森下彩花(香椎由宇)から一緒に高知市に行ってほしいと
頼まれ承諾する。
丈太郎は、二階堂かほり(真木よう子)に彩花の件を報告。
どんな頼みだったのかと聞かれるが、丈太郎は詳しく聞けなかったと答える。
その日、彩花とは現地で待ち合わせとなったが、かほり、松本弘樹(柄本佑)の2人も高知市に
行く用事があったため、丈太郎は2人を同乗させて高知市へと向かった。

彩花と落ち合った丈太郎は、彩花に付いて歩き出す。
一方かほりは、高知市に来ていた指導教授・岡島(中丸新将)から呼び出されていた。
岡島は、かほりに年内に研究室に戻ってもらうつもりだ、と一方的に命じる。

弘樹は、父親ががんの手術を受けることになり、それに付き添っていた。

そんな頃、藤井順一(桐谷健太)は、地元のホームセンターの面接試験を受ける。
しかし、実家を手伝った経験しかない順一に面接官たちの目は厳しい。
また、自分の意思で結婚相手を探すと決めた今井春菜(木村文乃)は、インターネットの
出会い系サイトで相手を探そうとして順一に怒られる。

その後、順一は島田さより(国仲涼子)が働くスーパーに行く。
さよりは、古民家の掃除のボランティアは続けたいと言い、順一も春菜が手伝ってくれる
ことになったと話し、ふたりに笑顔が戻る。

後日、自転車で山を下っていた丈太郎は、休耕田の横を過ぎたあたりでブレーキをかける。

(上記あらすじはYahoo!TVより引用)

よろしければ→【2013年1月冬期ドラマ一覧】ラインナップとキャスト表

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【キャスト】

小平丈太郎 – 生田斗真
二階堂かほり – 真木よう子
島田さより – 国仲涼子
松本弘樹 – 柄本佑
藤井順一 – 桐谷健太
森下彩花 – 香椎由宇
今井春菜 – 木村文乃

青山薫 – 田口淳之介
二階堂隆三 – 佐戸井けん太
島田久志 – 矢柴俊博
二階堂とき子 – 朝加真由美
小平夕子 – かとうかず子
小平啓太郎 – 生田竜聖
島田芽衣 – 庵原涼香
島田結衣 – 高嶋琴羽

松浦徹 – 岡田浩暉

日下哲也 – 松重豊
大河内欣治 – ミッキー・カーチス

大村郁子 – 倍賞美津子

※スタッフ

脚本 – 橋部敦子
演出 – 石川淳一
プロデューサー – 成河広明、小林宙、江森浩子

 

 
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【遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~】第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
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コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >先週見たときは続編ができるのかなって思ったんですが 急激にまとめてきたって感じです。

    最終回前ですからね~。
    このままウダウダと悩んでいる姿ばかり見せていても、って感じですよね^^
    いい展開になってきました。

    >「嵐の明日に架ける旅」見てました。よかったね。前日の高校生もよかった。くうさんの解説と感想読みたいけど、ドラマじゃないからだめなんですよね。

    いや。時間がある時はドラマ以外の記事もたまーーに書くんですけどね~。
    今は、ちょっとムリです^^;もードラマの方も遅れてるし映画の方が溜まりすぎてて( ̄∇ ̄;)

    >ドラマも嵐のも「日本もまだまだ捨てたもんじゃない」「わたしもガンバルか~」って気持ちにさせてくれました。

    そーなんですよ!
    そういう番組っていいですよね~^^
    前向きになれる番組ですよね。

    >前コメで くうさんが自分探し中と聞いて わたしなんか楽しくラクしてくことばっかり考えてるのにエライな~、若いな~って思ったんですけどね。欣二さんにも恥ずかしいしね。
    (ロボジーの鈴木さんに続いて いい味でしたね)

    いや、ぐーたらしてますよ^^;
    気持ちだけは自分探しなのです。地に足がついてないって事ですかね^^;
    たぶん、一生こんなんです。
    ミッキー・カーチスさん、いい味出してらっしゃいますよね^^

  2. Q より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    先週見たときは続編ができるのかなって思ったんですが 急激にまとめてきたって感じです。もちろん若い人があまりにやるせないのは見ていてつらいし、OPの「あなたに」が大好きなので それに近づくのは嬉しいんですけどね。バランスかな。
    「嵐の明日に架ける旅」見てました。よかったね。前日の高校生もよかった。くうさんの解説と感想読みたいけど、ドラマじゃないからだめなんですよね。
    ドラマも嵐のも「日本もまだまだ捨てたもんじゃない」「わたしもガンバルか~」って気持ちにさせてくれました。
    前コメで くうさんが自分探し中と聞いて わたしなんか楽しくラクしてくことばっかり考えてるのにエライな~、若いな~って思ったんですけどね。欣二さんにも恥ずかしいしね。
    (ロボジーの鈴木さんに続いて いい味でしたね)

  3. 遅咲きのヒマワリ 第9話〜「あったんだよ、最初から目の前に」

     かほり(真木よう子)は、四万十の医者として生きていくことについて、丈太郎(生田斗真)にこう語る。
    「見つけたんじゃないよ、あったんだよ。最初から目の前に」
     物事とはこ

  4. 遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜 第9話

    『自分がやるべき事は最初から目の前にありませんか?

    内容
    順一(桐谷健太)春菜(木村文乃)も街に戻ってきて、
    丈太郎(生田斗真)かほり(真木よう子)にとっても、いつもの日

  5. 遅咲きのひまわり〜ボクの人生、リニューアル〜 第9話

    第9話「自分がやるべき事は最初から目の前にありませんか?」あらすじ 12月18日  小平丈太郎(生田斗真)は、森下彩花(香椎由宇)から一緒に高知市に行ってほしいと頼まれ承諾する。丈

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