【劇場版 SPEC~天~】を見る前に・・・「SPEC(スペック)って何?」おさらい

絶賛公開中、「劇場版 SPEC~天~」を見るにあたり、連ドラ「SPEC~警視庁公安部公安第五課
未詳事件特別対策係事件簿~」
を一回も見た事ないけど映画だけ行ってみようかな、という猛者と、
連ドラ再放送見なかった、というフォゲッターのための「SPEC」おさらい記事です。

一応「Wikipedia」よりも簡潔な記事を目指します(←要するに手抜きです)

※以下はおさらい記事なので、つまりネタバレだらけです。
「これから見ようと思ってた」方は読まないようにご注意くださいませ。

 

        

 

「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」とは?

2010年の第4クール(10月8日~)TBS系テレビ、金曜22時枠ドラマとして放映されました。
開始前の仮タイトルには「続・ケイゾク」が付いており、つまり1999年放送の
「ケイゾク」の継続です。

しかし、ストーリーの内容は「ケイゾク」とは全く繋がっていないので、
そこまでおさらいする必要はありません。

野々村係長(竜雷太)と、近藤係長(徳井優)のみが「ケイゾク」からの継続キャストです。

ただ、「ケイゾク」のネタはあちこちに散らばっているので、知っている方が
楽しいことは確かです。

また、最終回は「葵」(き)と名づけられ、起承転結の「き」を表わしています。

 

※未詳(ミショウ)

「未詳事件特別対策係」の通称です。

捜査一課の手に余る事件がここに持ち込まれる事になっています。

内容は、霊的な物、神隠し、予言、超能力など…つまり、非現実的で常識では解決できない、
と思われる事件を押し付けられる部署で、初めは捜査一課からはあまり重要視されていません。

※未詳メンバー(ほぼ3人)

当麻紗綾(戸田恵梨香)
全編に渡ってこのドラマの主人公。
京大出身、IQ201の超天才で数学・物理学のおたく。
口癖は「きたーーー!」「高まるーー!」と事件解決時の習字の際の「いただきました」
異常な食欲の持ち主で好物は餃子。(脳を異常に使うためエネルギーが必要らしい。)
作品中で餃子はすでに当麻の重要アイテム。

常に左腕を包帯で吊っており、これは以前追っていた事件のために左手を失ったから。
「天」の前の2時間SPドラマ「翔」では、この左手の秘密が明かされている。

瀬文焚流(加瀬亮)
警視庁特殊部隊 (SIT)から左遷で未詳に回されてくる。
左遷となった切っ掛けは事件現場に突入した時に部下を撃った疑いが掛けられたため。
しかし、実際には撃ってきたのは部下の方で、その弾が撃った本人に突然翻ったのであり、
意識不明で入院し続けるこの部下(志村)の事が瀬文のトラウマになっている。

野々村光太郎(竜雷太)
未詳の係長です。「ケイゾク」時は捜査一課係長だったが、「SPEC」では現役引退後の
嘱託扱いになっている。(さらに「翔」では係長待遇に降格)

 

※主な登場人物とスペックホルダー

ほとんどのスペックホルダーは連続ドラマの間に死んでいってしまっています。
じゃあもう劇場版に関係ないじゃん、という話ですが、「翔」で明らかにされた
当麻のスペックによって今後も出てくる可能性が大きいです。
…ので、一応ご紹介しておきます。
(「劇場版 SPEC天」にも全員チラッと回想で出てきます)

なお、ストーリーのほとんどはここでネタバレします。

一 十一(にのまえ
じゅういち・神木隆之介)
  spec1.jpg
当初は全てのストーリーに出てくる謎の少年だった。
実際は当麻の弟・当麻陽太。地居の能力によって当麻が
両親の仇だというニセの記憶を植え付けられている。

「人間の数万倍のスピードで動くスペック」を持つ。
そのため能力を使った時には周りの動きが止まったようになる。
瀬文の部下が銃弾に撃たれたのはニノマエの仕業。

地居 聖(城田優)
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ドラマの当初から当麻の元婚約者として登場。
「記憶を書きかえるスペック」の持ち主。
地居によって当麻姉弟の記憶は敵同士として植え替えられていた。
「葵」の回のラストで銃弾に倒れる。
志村美鈴(福田沙紀)
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意識不明の状態になっている瀬文の部下・志村の妹。
最初は兄を撃ったのは瀬文だと思い込み瀬文を憎んでいた。
「人や物に触れる事で持ち主の記憶を見るスペック」の持ち主。
冷泉俊明(田中哲司)
  spec4.png
「未来を見る予知スペック」の持ち主。
かなり長い間ドラマに登場し、当麻に呼びだされて「翔」にも登場する。
海野亮太(安田顕)
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警察病院の医師で志村の主治医だった。
「病を処方するスペック」の持ち主。
サトリ(真野恵里菜)
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「人の心を読むスペック」の持ち主で占い師。
考えている事を正確に読み取るので能力を使われると
行動が知られてしまう。
脇智宏(上川隆也)
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「超身体能力」の持ち主。
物すごい飛距離でボールを投げたり、有りえないスピードで移動できる。
桂小次郎(山内圭哉)
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「異常に発達した聴覚」の持ち主。
古戸久子(奥貫薫)
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「念動力」の持ち主。
EXILE・NAOTO(NAOTO)
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「病を治す」スペックの持ち主。
東野幸治郎(東野幸治)
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「相手の動きを封じる」スペックの持ち主。
ブブゼラリーマンズ
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ブブゼラを吹くことによって「物や人を瞬間移動させる」
久遠望(谷村美月)
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「スペックホルダーのDNAを取りこむことによってそのスペックを
自分のものにする」スペックの持ち主。「翔」にのみ登場。生きてます。(たぶん)
津田助広(椎名桔平)
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全てのストーリー通して登場する謎の人物。
当初の肩書は「公安部特務専任部長」。
ミショウをスペックホルダーを確保するおとりとして使っており、
またスペックホルダーの保護者でもある。

同じ顔をした影武者を何人も持っている。
ゆえに1人死んでも物語から消えることがない。
ただ、地居も死ぬ前に自分は「津田助広」だと名乗っており、
クローンなどではなくてウィルス的に人に憑依するスペックの
持ち主である事も考えられる。
「ケイゾク」における「朝倉」的存在。

※簡単なストーリー

上の登場人物表を踏まえて…。

ストーリーは、瀬文がSITから左遷させられて未詳に配属される所から始まる。

瀬文は未詳で、怪奇事件に「高まる~」ニンニク臭い妙な女・当麻と共に働くことになる。
初めはスペックホルダーの存在などまるで信じていなかった瀬文だったが、
次々と持ち込まれる不可思議な事件と変わった能力の持ち主に出会う内に
信じざるを得なくなったのだった。

また「病やケガを回復させる」スペックの持ち主がいる事を確信した瀬文は、
瀬文に銃を向けて何故か自分自身を撃ち、意識不明になっている志村を
この能力で回復させたいと強く願うようになる。

一方、当麻は過去に対決した時に自分の左手を吹き飛ばした因縁の相手、
一十一(にのまえ じゅういち)を探し続けていた。

数々の難事件に立ち向かい、次第に互いを信頼し合うようになった当麻と瀬文は
全ての事件はニノマエが起こしていると確信し、ついに彼と立ち向かって
倒すことに成功する。

しかし、その時当麻は、ニノマエが実は死んだと思っていた自分の弟の
亮太であると知るのだった。

当麻もニノマエも、「当麻の元婚約者」を名乗り、いつも当麻の側にいた
地居によって記憶を書き換えられていた。
スペックホルダーたちの黒幕はニノマエではなく、地居だったのだ。

そして、プロポーズの返事をすると言って地居を協会に呼びだした当麻は
そこで最後の対決をする。

しかし、スペックホルダーたちを従える地居には敵わず、当麻たちについに
銃弾が向けられる。

当麻が動かない左手に無理やり括り付けた銃で応戦する。

「左手、動けぇぇぇぇ!」

すると、時間が止まり…
瀬文が気付いた時、自分たちに向かっていたはずの銃弾は地居を貫いていた。

この能力はニノマエの物のはず…。しかし、ニノマエはすでに死んだ。

では、なぜこんな事が起きたのか。
誰が地居を殺したのか。

これは当麻自身のスペックなのか・・・?

立ち尽くす瀬文と当麻……。

 

※…で、「翔」へ続く(「翔」ネタバレ)

という事で、連ドラ「SPEC」は、こんな風に非常に中途半端に終わっております。
もう、これで続編がなかったら許されないレベルです。

そして1年半経過した2012年4月。
「劇場版・天」公開前にして、ようやく続編である「翔」が放送されたのでした。

ここでは、当麻が実は「死んだスペックホルダーを呼びだし、その能力を取りこむ」
スペックホルダーの持ち主であった事が明かされます。

つまり、「葵」のラストで地居に銃弾を向けたのは、当麻が呼びだしたニノマエで
あったという事です。

「翔」では他に、津田助広は多数が一度に活動しており、現在
公安として働いている津田と世を支配したい津田に分れている事も明かされます。

 

※結局「SPEC」とは…

大きなテーマとしては「差別」が描かれています。

スペックホルダーは大きな力を手にして欲望の中で生きて居ながらも
みんな孤独を感じています。

果たしてニュータイプを「人間」は利用することなく受け入れられるのか、
という辺りは、ちょっと機動戦士ガンダムを連想したりしますね。

自分自身は能力など欲していないのに力に振り回される孤独。

それから、どんな事態でも振り回されずに「悪」と戦い続ける刑事魂。
って所でしょうか。

 

キャラクターがとても魅力的なので、ストーリーが今ひとつ理解できなくても
ハマっていくファンは多く、ゆえに「SPEC~天~」はファンにとっての
お祭り状態になっているわけです。

また、堤幸彦監督の過去作品、堤監督とお仕事した事のある
多くの方々が制作している過去作品、時事ネタなどがあちこちに散りばめられ、
そういう物を探すのも「高まる~~!」のでした。

 

※それでは「天」へ

こんな記事では魅力は伝えきれない「SPEC」ですが、これを読んで、
ちょっとでもご理解いただければ幸いです。(理解できるかっっ!)

個人的には、本当は充分に連ドラと「翔」をDVDや再放送で予習して、それから
「劇場版SPEC~天~」を見る事をお薦めします。

世界観が好きでなければ苦痛以外の何物でもない…かも知れないからです。

ハマることが出来れば、貴方も立派な「SPEC」おたく。

では、劇場版を楽しんで。

 

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キャスト

当麻 紗綾 – 戸田恵梨香
瀬文 焚流 – 加瀬亮

志村 美鈴 – 福田沙紀
近藤 昭男 – 徳井優
海野 亮太 – 安田顕
冷泉 俊明 – 田中哲司
地居 聖 – 城田優
馬場 香 – 岡田浩暉
鹿浜 歩 – 松澤一之
猪俣 宗次 – 載寧龍二
正汽 雅 – 有村架純
志村 優作 – 伊藤毅
サトリ – 真野恵里菜

一 十一 – 神木隆之介

吉川州 – 北村一輝
久遠望 – 谷村美月
市柳賢蔵 – でんでん
神戸明 – 宅間孝行

津田 助広 – 椎名桔平

野々村 光太郎 – 竜雷太

 

 

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コメント

  1. SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿~翔

    SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿~翔「ハリウッドも注目のあのドラマが完全新作で帰ってきた!全ての謎が今、明かされる」 当麻(戸田恵梨香)&瀬文(加瀬亮)と地居(城田優)の激闘から1年ーー連続ドラマ最終回の謎が明らかに! スペック…

  2. まゅげ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    さすが、くうさん。。

    簡潔明瞭!!わかりやすいと思いますよ~~。
    くうさんの文章説明力といいますか。。いつも尊敬してます。
    私は本当に説明ベタなので、あらすじ説明等は一切書かないという不親切極まりない感想です(笑)

    あ、そうそう。
    私、ドラマの主役以外の役名をなかなか覚えられないので、役名確認に、くうさんのブログを利用させていただいてますW
    公式HPだと重かったりと面倒で・・・^^;
    いつも助かってますW

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