【2016年度4月期NHK朝ドラ】連続テレビ小説「とと姉ちゃん」モデルの大橋鎭子と『暮しの手帖』とは

2016年上半期NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」が4月4日(月)より放送開始されました。史実のモデルは生活雑誌『暮しの手帖』を創刊させた大橋鎭子さん。どのような内容のドラマになるのか、キャスト、ロケ地などについても併せてまとめます。
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「とと姉ちゃん」って、どういう朝ドラ?

連続テレビ小説 第94作「とと姉ちゃん」。
“父親代わりの長女”ヒロイン、小橋常子(こはしつねこ)が、生前の父が教えてくれた「当たり前の暮らしがいかに大切か」という教えを胸に、二人の妹と母を守って型破りの大奮闘。女ばかりの常子一家が激動の昭和を駆け抜けていく、小さな家族の大きな年代記です。
そして戦後、焼け野が原の東京で常子は「女のひとたちのために雑誌をつくりたい」と家族とともに出版社を設立。1冊の生活雑誌をつくって世に送り出します。その雑誌の名は「あなたの暮し」。
食べ物も衣服も不自由な戦後の日本でいかに工夫して生活していくか。「あなたの暮らし」はそんな実用的な記事がいっぱい。徹底的に読者に寄り添い、常子たちが生活の中で見つけた知恵に満ちていました。やがてその雑誌は、魂のパートナー、花山伊佐次(はなやまいさじ)の助けを借りながら、高度経済成長期を生きる女性たちに欠かせない雑誌へと成長していきます。
2016年、「とと姉ちゃん」と女ばかりの家族の愛と挑戦の物語が、日本中を勇気づけます!

◆「とと姉ちゃん」は第94作目の朝の連続テレビ小説(朝ドラ)にあたる。
制作は東京放送局。(AK)
特定の実在の人物をモデルに描いたフィクション作品となる。

◆戦後から現在に至るまで続いている生活雑誌『暮らしの手帖』創業者たちをモデルに、生活に即した仕事と家庭のドラマを生き生きと見せてくれる朝のドラマになりそうです。

ヒロイン・小橋常子役は高畑充希さん

 高畑は07~12年の6年間、ミュージカル「ピーターパン」で8代目ピーターパンを務めた。さらにTBS系「3年B組金八先生」などのドラマでキャリアを積んできた。

ブレークのきっかけとなった13年の朝ドラ「ごちそうさん」では、ヒロインの義妹役で出演し、劇中で歌を披露するなど注目を集めた。14年にはNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」などドラマ5本に出演、映画でも「女子ーズ」や「バンクーバーの朝日」など話題作への出演が相次いでいる。

‘16前期NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」ヒロイン抜擢 高畑充希にCM界熱視線 ギャラ3000万円級?
2016年4月スタートのNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロインに選ばれた女優、高畑充希(23)。13年の朝ドラ「ごちそうさん」への出演でブレーク中の若手有望株だが、このヒロイン抜擢でさらに需要が高まりそうだ。

◆2500人超のオーディションから選ばれたという高畑さん。朝ドラの出演は2013年に放映された89作目の『ごちそうさん』に引き続き2度目。

常子の人生に影響を与える「とと」を演じる西島英俊さん

◆「とと」とは常子の「父」小橋竹蔵のこと。
常子が12歳の時に亡くなり、家族を長女である常子に託すこととなる。
初回を見た限りでは非常に温厚で誠実な人物像が窺え、西島さんの落ち着いた笑顔が家族をまとめる柱となっているようだ。

常子の父親である小橋竹蔵役を演じる西島秀俊については眼鏡のフォルムや、子供たちへの物腰の柔らかさ、そんな父親をきちんと迎える子供たちの描かれ方に、視聴者からは「私のお父さんが西島秀俊だったらどんだけ良かったのだろうかと思ってしまうドラマですね」「西島さんのメガネパパがいいな~「流星ワゴン」より好き」と高評価だ。

http://top.tsite.jp/entertainment/geinou01/i/28396305/

ヒロインのモデル・大橋鎮子ってどんな人?

大橋鎮子

大橋 鎭子(おおはし しずこ、1920年〈大正9年〉3月10日 – 2013年3月23日)は、日本の編集者、エッセイスト。暮しの手帖社社主・元社長で同社の雑誌『暮しの手帖』を創刊した。妹の大橋芳子も同社創業メンバーの一人で、エッセイスト。

日本製麻勤務の父と、小樽育ちで女子美術学校出身の母のもとに、東京・麹町の榊病院で生まれる。父親の転勤のため、1才で北海道に移住。だが、父親が肺結核になったため、東京に戻り、小学5年生の時に父が死去。父が亡くなるまでの5年間療養所を求めて、伊東、鎌倉、大森などを転々とし、家族で看病に明け暮れる経験をした。大井町に落ち着き、父が1930年(昭和5年)に死去すると、11歳でその喪主を務めた。
東京府立第六高等女学校(現東京都立三田高等学校)を1937年に卒業。後輩の石井好子とはその後も交流が続く。日本興業銀行に入行し、調査課に勤務する。3年で退行し、日本女子大学に入学するが1年で肺結核となり、学業を断念。
大学を中退して静養ののち、創刊されたばかりの日本読書新聞に入社。編集部員大幅変更時、戦争末期の休刊時、戦後の復刊時と、常に編集部に所属した。

◆前作の朝ドラ『あさが来た』は日本女子大学の創設に関わった広岡浅子をモデルとしていたが、大橋鎭子は日本女子大の学生だった時期があり、浅子が目指した女子高等教育の理念は鎭子の中にも息づいていただろうと思われる。

大橋鎭子 特設サイト - 暮しの手帖に捧げたその生涯
連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のヒロイン・小橋常子のモチーフとなった大橋鎭子。彼女が暮しの手帖に捧げた生涯の自伝、写真でわかるビジュアル本を紹介する暮しの手帖社公式サイトです。

女の人をしあわせにする雑誌をつくりたい

 1920(大正9)年、三姉妹の長女として生まれた鎭子。だが鎭子が10歳のときに父を亡くす。その際、父はこんな遺言を残した。

「鎭子は一番大きいのだから、お母さんを助けて、晴子と芳子の面倒をみてあげなさい」(大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』より)

鎭子を知る出版関係者は言う。

「わずか14歳で歯槽膿漏用の歯磨き粉の商品化を計画したそうです。結局、出資者のトラブルで断念せざるを得なかったが、あの企画力はそのころから養われたのかもしれませんね」

◆14歳で歯磨き粉の商品化計画を立てたという鎭子。エッセイ『「暮しの手帖」と
わたし』の中にもその事が書かれている。

–高等女学校時代に歯磨きをつくったそうですね。ベンチャー精神はそのころから。

自分の名前にちなんで「オーシー歯みがき」と命名した。つくり方は歯医者さんが教えてくれた。母の歯槽膿漏を言ったら、これを使いなさいと。クラスメートに欲しいという人がいて、少しでも家計の足しになればと思った。

生きることもままならなかった敗戦の翌年、
26歳の彼女は名編集者・花森安治と銀座のビルの片隅で、
後に『暮しの手帖』となる雑誌『スタイルブック』を創刊しました。
「どんなに みじめな気持でいるときでも
つつましい おしやれ心を失はないでいよう」
人なみ外れた好奇心と度胸を武器に、
女の人をしあわせにする雑誌をつくりたい一心で出版社を立ち上げ、
社長、営業、編集、なんでもこなした新しい女性「しずこさん」。
強く、たくましく、明るく生きた彼女の心は、
いまも『暮しの手帖』の中に生き続けています。

◆父の遺言を受けて家族を幸せにするためにひた走ってきた鎭子は「女の人を幸せにする雑誌を作りたい」という志のもと「衣裳研究所」を設立、後に「暮しの手帖社」と変更する。

暮らしの手帖社の特設サイトでは大橋鎭子のエッセイ『「暮しの手帖」と
わたし』のポケット版をオンラインで読むことができる。(無料)

「暮しの手帖」とわたし

◆エッセイ『「暮しの手帖」とわたし』は、何と大橋鎭子が90歳の時に刊行したエッセイ。

年に関わりなく生活全般に興味を持ち続けたパワフルで美意識の高い人生が窺える。

1948年創刊で、往時には90万部を誇った『暮しの手帖』をつくり続けてきた著者が、90歳にして「自伝」を刊行した。その熱い思いと、とっておきの話を聞いた。

–90歳での書き下ろし?

十数年前から書いたり、直したり、消したり、付け加えたり。ちょうど2年前が『暮しの手帖』創刊から60周年だったので、そこでの刊行を期したが、結局、今年になった。

–今も現役編集者とか。

コラム「すてきなあなたに」には引き続き書いている。全部とはいかないが。企画のタネ拾い、タネ探しも続けている。土曜、日曜はうちにいない。デパートを歩く。

–願いは。

銀座(現在の本社は北新宿)に戻りたい。候補を見て回っている。

連続テレビ小説『とと姉ちゃん』キャスト

『とと姉ちゃん』ヒロイン父に西島秀俊 追加キャスト15人発表

◆ヒロイン常子の家族は上記の父・竹蔵を演じる西島秀俊の他、母・君子役、木村多江。次女・鞠子役、相楽樹。三女・美子役、杉咲花、叔父・鉄郎役、向井理に決定している。

『とと姉ちゃん』新キャストに唐沢寿明、及川光博ら発表 語りは檀ふみ
ニュース| NHKは15日、4月4日スタートのNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(月〜土 前8:00 総合ほか)の物語後半の戦中・戦後編に登場する新たな出演者として、唐沢寿明、及川光博、山口智充、伊藤淳史、さらに語りとして檀ふみを発表した...

『とと姉ちゃん』新キャストに唐沢寿明、及川光博ら発表 語りは檀ふみ

◆2月15日には追加キャストとして、唐沢寿明、及川光博、山口智充、伊藤淳史など物語後半・仕事関係のキャストが発表された。

 唐沢が演じるのは、常子が社長として創刊する雑誌『あなたの暮らし』創業メンバーにして、本誌の代表的編集長・花山伊佐次(はなやま・いさじ)。唐沢は「(役のモデルとなった)元の方が変わった方で、僕でよかったのか、わからないまま登壇してしまった。精一杯主人公を支えて、素晴らしい作品になるようにしたい」と、ヒロインのサポートを宣言した。

◆唐沢寿明が演じるのは常子が社長として創刊する雑誌『あなたの暮らし』の編集長、花山伊佐次。

モデルは史実で『暮しの手帖』の創業に携わり、長く共に仕事をした花森安治で、重要な役どころになる。

 「暮しの手帖(てちょう)」は1948年9月の創刊以来、毎号「これはあなたの手帖です」という呼びかけで始まる。わたし—あなたの関係が常に大切にされた。編集部内でも肩書でなく名前で呼び合ったと創業者の大橋鎮子は『「暮しの手帖」とわたし』(暮しの手帖社・1800円)で書いている。「鎮子さん」と部下に呼ばれた大橋が今春93歳で亡くなり、「手帖」は後継者にゆだねられることとなった。
焦土の残る終戦直後の東京。母と妹たちを養うため25歳の大橋は雑誌発行を思い立つ。勤務先の日本読書新聞の上司から「それなら」と名挙げされたのが9歳年上の花森安治だった。

 

※キャスト

小橋 常子 … 高畑充希(子役期:内田未来)

小橋 竹蔵 … 西島秀俊
小橋 君子 … 木村多江
小橋 鞠子 … 相楽樹(子役期:須田琥珀)
小橋 美子 … 杉咲花(子役期:川上凛子、根岸姫奈)
小橋 鉄郎 … 向井理
青柳 滝子 … 大地真央

隈井 栄太郎 … 片岡鶴太郎
青柳 清 … 大野拓朗
森田 まつ … 秋野暢子
森田 宗吉 … ピエール瀧
森田 照代 … 平岩紙
森田 富江 … 川栄李奈
中田 綾 … 阿部純子
星野 武蔵 … 坂口健太郎
東堂 チヨ … 片桐はいり

花山 伊佐次 … 唐沢寿明
五反田 一郎 … 及川光博
谷 誠治 … 山口智充
水田 正平 … 伊藤淳史

ナレーション(語り) … 檀ふみ

『とと姉ちゃん』製作スタッフ

※スタッフ

脚本 … 西田征史
演出 … 大原拓、岡田健、藤並英樹、松園武大
プロデューサー … 盆子原誠
制作統括 … 落合将
音楽 … 遠藤浩二

衣装監修 … 黒澤和子

◆脚本はアニメ、ドラマ、映画など多くの作品を手掛ける西田征史。
代表作は『怪物くん』『妖怪人間ベム』(日本テレビ)『実験刑事トトリ』(NHK)『TIGER & BUNNY』(毎日放送)映画『小野寺の弟・小野寺の姉』(2014年、原作・監督・脚本)など。

制作統括の落合将は大河ドラマ『平清盛 』、朝ドラでは『ゲゲゲの女房』の演出などを手掛けている。

【美のクリエーター】衣装デザイナー・黒澤和子

◆衣装監修の黒澤和子は、数々の作品の衣裳デザインを手掛けた映画衣裳デザイナー。

黒澤 和子 (くろさわ かずこ)
【プロフィール】
1954年、黒澤明の長女として東京に生まれる。スタイリストをしながら、衣裳デザインの研究所で学び、1988年、父の進言で映画界に入る。
1990年の黒澤明監督作品『夢』で衣裳担当として参加。以来『八月の狂詩曲』『まあだだよ』『雨あがる』『たそがれ清兵衛』『座頭市』など、黒澤明・山田洋次・北野武・小泉堯史ら日本を代表する監督たちの作品の衣裳デザイナーとして活躍。
戦後の生活に深く関わる雑誌『あなたの暮し』には1940~60年代のさまざまな衣裳が数多くフィーチャーされるため、常子・花山らの着用する衣服も含め、当番組の総合衣裳監修として参加する。

主題歌は宇多田ヒカルのオリジナル楽曲

『とと姉ちゃん』のロケ地

静岡ロケ写真館

今月9日にクランクインし、静岡県での撮影は26日から浜松市や島田市内で行われており、この日は昭和10年に15歳となった常子が妹の鞠子(相楽さん)と高等女学校に登校するシーンなどを撮影。

高畑充希:朝ドラ「とと姉ちゃん」で浜松ロケ セーラー服姿で「笑い絶えない現場」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
女優の高畑充希さんが27日、2016年4月スタートのNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」を撮影中の浜松市内で、妹役の相楽樹さん、母親役の木村多江さんとともに会見した。浜…

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佐鳴湖を囲む佐鳴湖公園は、春は桜の名所としてお花見、夏は花火大会、秋は紅葉、冬にバードウォッチングを楽しめる浜松市市街地隣接の公園です。

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